[期間限定イベント"年末年始"]
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【クロノ】
「えーっと。一応死神の仕事で、昂正も関係してる。詳しく言えなくてごめん」
【国重】
「構わねぇよ」
【クロノ】
「話が早くて助かる。それで、昂正は早くこのホテルを離れた方がいい」
【国重】
「それは出来ない」
【クロノ】
「えー」
話がすんなりいくかと思った俺は、思わず不満を声に出していた。
【国重】
「何が『えー』だ。俺も仕事で来てるって、さっき言っただろうが」
【クロノ】
「それはそうだけど、昂正の身の安全に関わる事なんだってば」
【国重】
「俺は張り込み中だ、現場は動けない。俺が動くのは、ホシが動く時だ」
【クロノ】
「昂正は今、調査対象がホテルから出て来るのを待ってるの?」
【国重】
「いや、ホテルに来るのを待ってる」
【クロノ】
「じゃあ却下。それだと昂正、いつまでホテルにいるか分からないでしょ」
【国重】
「却下って言われても、こっちも仕事だ。責任がある――、シッ!」
昂正は短く合図して俺を黙らせると、残っていたコーヒーを一気に呷った。
【国重】
「酸っぺぇ!!」
【クロノ】
「だからそう言っただろ、俺」
【国重】
「ホシが到着した。とにかく、俺は俺の仕事をする」
話は終わりだと言わんばかりに、歩き出してしまった昂正に、俺は仕方なく付いて行く事にした。
【アンク】
「……クロノ様」
俺の隣を歩きながら、じいが小声で囁く。
【アンク】
「クロノ様は、国重さんの安全を優先して下さい。じいは、妖獣を探します」
確かに、二人で昂正の護衛を続けて妖獣が現れるのに備えるより、効率が良さそうだ。
【クロノ】
「分かった。じいも気を付けてね」
スッとじいが姿を消しても気付かないほど、昂正はもう調査対象に集中している。
調査対象が乗り込んだロビー近くのエレベーターを、昂正はじっと見上げていた。
【国重】
「25階で止まったな……。よし」
下りて来たエレベーターに昂正が乗ったので、俺もエレベーターに乗り込んだ。
エレベーターの扉が閉まり、スッと音もなく上がる感覚がした――と思った瞬間。
【クロノ】
「昂正、上だっ!」
ガクンと強い衝撃があって、エレベーターが止まる。
さっきの妖獣の気配が、エレベーターの天井から濃厚に溢れてくる。
【国重】
「何だ………危ねぇッ!」
昂正に突然肩を掴まれ、その腕に抱き籠められる。
蛍光灯が一本、弾けるような音を立てて割れ、蛍光灯ケースが上からの重みに耐えかねて砕け落ちる。
そのガラスの欠片から、昂正が体で俺を庇ってくれていた。
昂正の肩越しに、さっきの触手がエレベーターの中へ侵入してくるのが見える。
【クロノ】
「くっ…!」
俺は鎌を生成し、襲い来る触手を斬り落とした。
【国重】
「なんだ、こいつは!?」
【クロノ】
「これが、今回の俺の仕事」
それだけの言葉で、昂正は察してくれたらしい。
俺を離すと、触手を警戒しながら俺の後ろへ回った。
お陰で俺は、昂正を気にせず自由に鎌が振れる。
だけど……。
【クロノ】(こんなに狭いと、鎌は不利か……ッ!)
エレベーターが狭く、鎌をすぐ壁に刺してしまいそうになる。
床を這うように伸びて来た触手が、昂生へ向かおうとしていた。
四方を気にしながら鎌を振っていては、間に合わない。
咄嗟に脚で踏み付けると、その触手はそのまま俺の足首に絡み付いた。
【クロノ】
「しまっ……!」
足首に絡み付いた触手に気を取られた隙に、四肢を触手で拘束されてしまった。
手の自由が効かないので、昂正に怪我をさせたりしないよう鎌を消滅させる。
【国重】
「くそっ――!」
すぐ後ろで昂正の声がしたので、どうにか首を捻って後ろを向くと。
俺と同様に、昂正も両手足を触手で拘束されていた。
【クロノ】
「ごめん、昂正。でも、助けるから」
【国重】
「こっちの台詞だ。で、こいつは何者なんだ?」
【クロノ】
「…端的に言うと、魔界から昂正のアレ飲みに来た触手」
【国重】
「………意味は分からんが、とりあえず分かった。食われる訳じゃねぇなら安心したぜ」
【クロノ】
「こいつ、アレ吸い尽くすんだって。昂正が死ぬまで」
【国重】
「やっぱり意味分からねぇ!!」
妖獣は俺ではなく、やはり昂正を狙っている。
細い触手が何本も昂生へ伸び、襟足やボタンの隙間から中に入っていく。
触手が入ったところだけシャツが盛り上がって、這い回っているラインは見える。
その時、ふっ、と俺の右手首の拘束が緩んだ。
【クロノ】
(侑思達の時といい――、人間に集中すると隙が出来るのか?)
とにかく、この一瞬を逃す手はない。
俺は出現させた鎌の根元を持ち、左手首を拘束する触手を斬り落とし。
妖獣はまた痛みに痙攣しているので揺れるけど、どうにか自分に絡み付いていた触手を全部落とした。
【クロノ】
「昂正、今助け……ッ!」
昂生へ振り返った瞬間、触手が鞭のように俺を打った。
咄嗟の事でまともに食らってしまい、背中を思いきりエレベーターの壁に打ち付ける。
【クロノ】
「っぐ…!!」
壁に磔にするように、触手がまた俺の両手足を固定するけれど。
打ち付けられた時の衝撃で鎌を霧散させてしまった俺には、なすすべがない。
【国重】
「クロノ! しっかりしろ!!」
細い触手が何本も、俺へ向かって伸びてくる。
どうやら、先に俺を黙らせることにしたらしい。
細い触手は、音を立てて俺の服を引き裂き――。
手首と脚に服がまとわりついている状態まで、切り刻まれてしまった。
【国重】
「クロノ!!」
【クロノ】
「平気。派手に破られてるけど、怪我はしてな……っ!」
その時、太腿に絡み付いた触手の感触に、思わず息をのんだ。
俺に巻き付いた触手は乾いていて、擦れる感触はちょうど肌が触れ合う感じに似ている。
くすぐったいのに、するすると肌を撫でるように動く感触に、ゾクゾクする。
【クロノ】
「っ……はぁ……、あっ! ちょ……ッ!」
太腿を撫で上げた触手が、俺のモノに絡んで、緩やかに這いまわり始める。
俺のモノに絡んで先端へ動いて行った触手が、また根元の方へ這い戻っていくのを繰り返す。
悔しいけれど俺自身はビクビクと勃ち始めているのに、刺激が強められる事はない。
ゆるやかに、触れるだけの強さで這い回られるのがもどかしい。
【国重】
「――あっ! くそ、畜生!!」
突然、昂正が声を上げたので、俺は自然と俯いていた顔を上げた。
暴れる昂正の体を、触手がぎちぎちと締め付けている。
拘束を振りほどこうとした昂正の手足を、また強く締め付けているように見えた。
俺の目の前で、細い触手が、今度は昂正のズボンを切り裂き始める。
さっき、上半身への愛撫に昂正があまり反応しなかった事を、学習したのかもしれない。
「えーっと。一応死神の仕事で、昂正も関係してる。詳しく言えなくてごめん」
【国重】
「構わねぇよ」
【クロノ】
「話が早くて助かる。それで、昂正は早くこのホテルを離れた方がいい」
【国重】
「それは出来ない」
【クロノ】
「えー」
話がすんなりいくかと思った俺は、思わず不満を声に出していた。
【国重】
「何が『えー』だ。俺も仕事で来てるって、さっき言っただろうが」
【クロノ】
「それはそうだけど、昂正の身の安全に関わる事なんだってば」
【国重】
「俺は張り込み中だ、現場は動けない。俺が動くのは、ホシが動く時だ」
【クロノ】
「昂正は今、調査対象がホテルから出て来るのを待ってるの?」
【国重】
「いや、ホテルに来るのを待ってる」
【クロノ】
「じゃあ却下。それだと昂正、いつまでホテルにいるか分からないでしょ」
【国重】
「却下って言われても、こっちも仕事だ。責任がある――、シッ!」
昂正は短く合図して俺を黙らせると、残っていたコーヒーを一気に呷った。
【国重】
「酸っぺぇ!!」
【クロノ】
「だからそう言っただろ、俺」
【国重】
「ホシが到着した。とにかく、俺は俺の仕事をする」
話は終わりだと言わんばかりに、歩き出してしまった昂正に、俺は仕方なく付いて行く事にした。
【アンク】
「……クロノ様」
俺の隣を歩きながら、じいが小声で囁く。
【アンク】
「クロノ様は、国重さんの安全を優先して下さい。じいは、妖獣を探します」
確かに、二人で昂正の護衛を続けて妖獣が現れるのに備えるより、効率が良さそうだ。
【クロノ】
「分かった。じいも気を付けてね」
スッとじいが姿を消しても気付かないほど、昂正はもう調査対象に集中している。
調査対象が乗り込んだロビー近くのエレベーターを、昂正はじっと見上げていた。
【国重】
「25階で止まったな……。よし」
下りて来たエレベーターに昂正が乗ったので、俺もエレベーターに乗り込んだ。
エレベーターの扉が閉まり、スッと音もなく上がる感覚がした――と思った瞬間。
【クロノ】
「昂正、上だっ!」
ガクンと強い衝撃があって、エレベーターが止まる。
さっきの妖獣の気配が、エレベーターの天井から濃厚に溢れてくる。
【国重】
「何だ………危ねぇッ!」
昂正に突然肩を掴まれ、その腕に抱き籠められる。
蛍光灯が一本、弾けるような音を立てて割れ、蛍光灯ケースが上からの重みに耐えかねて砕け落ちる。
そのガラスの欠片から、昂正が体で俺を庇ってくれていた。
昂正の肩越しに、さっきの触手がエレベーターの中へ侵入してくるのが見える。
【クロノ】
「くっ…!」
俺は鎌を生成し、襲い来る触手を斬り落とした。
【国重】
「なんだ、こいつは!?」
【クロノ】
「これが、今回の俺の仕事」
それだけの言葉で、昂正は察してくれたらしい。
俺を離すと、触手を警戒しながら俺の後ろへ回った。
お陰で俺は、昂正を気にせず自由に鎌が振れる。
だけど……。
【クロノ】(こんなに狭いと、鎌は不利か……ッ!)
エレベーターが狭く、鎌をすぐ壁に刺してしまいそうになる。
床を這うように伸びて来た触手が、昂生へ向かおうとしていた。
四方を気にしながら鎌を振っていては、間に合わない。
咄嗟に脚で踏み付けると、その触手はそのまま俺の足首に絡み付いた。
【クロノ】
「しまっ……!」
足首に絡み付いた触手に気を取られた隙に、四肢を触手で拘束されてしまった。
手の自由が効かないので、昂正に怪我をさせたりしないよう鎌を消滅させる。
【国重】
「くそっ――!」
すぐ後ろで昂正の声がしたので、どうにか首を捻って後ろを向くと。
俺と同様に、昂正も両手足を触手で拘束されていた。
【クロノ】
「ごめん、昂正。でも、助けるから」
【国重】
「こっちの台詞だ。で、こいつは何者なんだ?」
【クロノ】
「…端的に言うと、魔界から昂正のアレ飲みに来た触手」
【国重】
「………意味は分からんが、とりあえず分かった。食われる訳じゃねぇなら安心したぜ」
【クロノ】
「こいつ、アレ吸い尽くすんだって。昂正が死ぬまで」
【国重】
「やっぱり意味分からねぇ!!」
妖獣は俺ではなく、やはり昂正を狙っている。
細い触手が何本も昂生へ伸び、襟足やボタンの隙間から中に入っていく。
触手が入ったところだけシャツが盛り上がって、這い回っているラインは見える。
その時、ふっ、と俺の右手首の拘束が緩んだ。
【クロノ】
(侑思達の時といい――、人間に集中すると隙が出来るのか?)
とにかく、この一瞬を逃す手はない。
俺は出現させた鎌の根元を持ち、左手首を拘束する触手を斬り落とし。
妖獣はまた痛みに痙攣しているので揺れるけど、どうにか自分に絡み付いていた触手を全部落とした。
【クロノ】
「昂正、今助け……ッ!」
昂生へ振り返った瞬間、触手が鞭のように俺を打った。
咄嗟の事でまともに食らってしまい、背中を思いきりエレベーターの壁に打ち付ける。
【クロノ】
「っぐ…!!」
壁に磔にするように、触手がまた俺の両手足を固定するけれど。
打ち付けられた時の衝撃で鎌を霧散させてしまった俺には、なすすべがない。
【国重】
「クロノ! しっかりしろ!!」
細い触手が何本も、俺へ向かって伸びてくる。
どうやら、先に俺を黙らせることにしたらしい。
細い触手は、音を立てて俺の服を引き裂き――。
手首と脚に服がまとわりついている状態まで、切り刻まれてしまった。
【国重】
「クロノ!!」
【クロノ】
「平気。派手に破られてるけど、怪我はしてな……っ!」
その時、太腿に絡み付いた触手の感触に、思わず息をのんだ。
俺に巻き付いた触手は乾いていて、擦れる感触はちょうど肌が触れ合う感じに似ている。
くすぐったいのに、するすると肌を撫でるように動く感触に、ゾクゾクする。
【クロノ】
「っ……はぁ……、あっ! ちょ……ッ!」
太腿を撫で上げた触手が、俺のモノに絡んで、緩やかに這いまわり始める。
俺のモノに絡んで先端へ動いて行った触手が、また根元の方へ這い戻っていくのを繰り返す。
悔しいけれど俺自身はビクビクと勃ち始めているのに、刺激が強められる事はない。
ゆるやかに、触れるだけの強さで這い回られるのがもどかしい。
【国重】
「――あっ! くそ、畜生!!」
突然、昂正が声を上げたので、俺は自然と俯いていた顔を上げた。
暴れる昂正の体を、触手がぎちぎちと締め付けている。
拘束を振りほどこうとした昂正の手足を、また強く締め付けているように見えた。
俺の目の前で、細い触手が、今度は昂正のズボンを切り裂き始める。
さっき、上半身への愛撫に昂正があまり反応しなかった事を、学習したのかもしれない。