[本編] 春川 樹生 編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
俺の言葉を聞いたユリスは、顔をひきつらせた。
【ユリス】
「……それは、その人間をとるって意味で合ってる?死神が人間を選ぶって?」
【クロノ】
「それで合ってる。……自分が選ばれるとでも思ってた?」
【ユリス】
「はあ?!」
【クロノ】
「俺、正直なところ、お前のこととかどうでもいいし」
【ユリス】
「……何が?」
【クロノ】
「もっと分かりやすく言ってやろうか?お前に興味がない。全く」
ユリスの顔から血の気が引く。真っ青な顔で、唇を震わせる。
そして少しの間俯いて……顔を上げたユリスの目には、涙がたまっているように見えた。
【ユリス】
「……もうどーでも良くなった。オレもお前のことなんて、何とも思ってない」
【ユリス】
「お前みたいなクズ、もう知らないからな!」
【ユリス】
「後でどーなったって、助けてやらないし、知らないからな!」
それだけ言い残して、ユリスは消えた。
後に残された春川は、ユリスが消えた場所をじっと眺めている。
その表情は複雑そうだったけど……俺の視線に気付くと、すぐ小さな笑顔を見せてくれた。
【春川 樹生】
「……ありがとう。あんたの言葉、……嬉しかった」
【クロノ】
「礼は後でたっぷりしてもらうから。まずはここを出よう」
【春川 樹生】
「……でも、どうやってだ?」
【春川 樹生】
「この夢にはロックがかかってるって言ってたと思うんだが…」
【クロノ】
「そうだった。……普通に目覚めることは出来ない、か…」
春川が不安そうに俺の顔を覗き込んでくる。
【クロノ】
「とにかく、夢の中を探してみよう。何かの手がかりがあるかもしれない」
【春川 樹生】
「分かった。……不審な点を探せばいいんだよな?」
【クロノ】
「そう、例えば靄になっているところ」
【クロノ】
「そこだけ輪郭が曖昧で、綻びのようになっているところ」
【春川 樹生】
「綻びになっているところ……、了解。探してみる」
俺は死神の鎌を生成して、片手に持った。
その時、空の方から微かに声がするのに気付く。
【???】
『……! ………っ!』
【アンク】
『クロノ様!聞こえてますかー?! クロノ様ー!』
【クロノ】
「じいの声だ」
【春川 樹生】
「じい?」
【クロノ】
「今回の任務のサポート役。……じい! ロックがかけられたみたいで、夢から出られない!」
【アンク】
『え? おかしいですな……!リビドーのロックはすでに解除されているはずなのですが』
【クロノ】
「そ、そうなの?」
俺と春川はきょとんとして顔を見合わせる。
春川も訳が分からないといった表情だ。
【アンク】
『しかし……まあ、あそういうことでしたら、きっと春川様の意思の力なのではないでしょうか』
【クロノ】
「意思の力?」
【アンク】
『はい。夢から覚めたくない気持ちが、あるのではないでしょうか?』
【アンク】
『目を覚ましたくない、そんな気持ちが……』
視線を春川に移すと、春川は苦笑いのような顔をしながら、頬を掻いている。
【春川 樹生】
「……そうかもしれない」
【クロノ】
「……なんで?」
【春川 樹生】
「だって、事件はもう……終わったんだろ?」
【春川 樹生】
「目が覚めたら、あんたがいなくなっちまいそうで……少し、怖い」
【春川 樹生】
「女々しい男だって、笑ってくれて構わない」
【クロノ】
「……んなわけ、ないだろ」
自分が死神である以上、約束は出来なかったけど、そういうつもりだけは、全くなかった。
自分の意思で春川から離れていく気は全くない。
そういう意味で言うと、春川は安心したように微笑む。
【春川 樹生】
「……ありがとう」
途端に、ふっとめまいがした。視界がブレて、春川の姿がボヤける。
【クロノ】
(……夢から覚めるのか。ホント、手のかかるヤツ……)
【春川 樹生】
「その言葉を聞いたら安心しちまった。……起きたら、抱き締めていいか?」
【クロノ】
「抱き締める、ねえ…それ以上のことも大歓迎だよ、樹生」
【春川 樹生】
「な、何言ってるんだよ…!?」
【春川 樹生】
「……じゃあ、また後で…!」
ボヤけてほとんど見えなかったけど、樹生の頬が赤くなるのだけは、しっかり分かる。
【クロノ】
「うん。また後で」
プツンと、視界が途切れて真っ暗になり。
目を覚ますと、そこにはじいの心配そうな顔のドアップがあった。
【クロノ】
「……じーさん、顔が暑苦しいんだけど」
【アンク】
「何を仰いますか!じいは心配で心配でもう…! お目覚め下さって、本当によかったですぞー!」
【クロノ】
「なんだよ、泣いてるの? 心配性だな。……それより樹生…!」
【アンク】
「確かに春川さんのことは心配ですな…。早く起こしてあげて下さいませ。それでは」
じいの気配が消えたと同時に、慌てて樹生の顔を覗き込む。
……悪夢を見ているような、苦しそうな表情ではない。
むしろ安らかな寝顔だった。幸せな夢でも見ているかのような……。
【クロノ】
「樹生っ……!」
樹生の頬を両手で包み込み、深いキスが出来るように調節しながら、唇を重ね合わせる。
いつもの手順通りの行動ではあったけど……それ以上に、とにかくキスがしたかった。
何度も角度を変えながら、口腔をねぶるようにキスをしていると……。
手に、樹生の手が添えられる。
【クロノ】
「樹生……やっと起きた?」
【春川 樹生】
「……ああ、おはよう」
【春川 樹生】
「現実に戻るのがこんなに嬉しいって思ったの、初めてかもしれないな」
言葉を発してすぐ、樹生が顔を寄せキスをしてくる。
むさぼるようにお互いの舌を絡ませると、お互いが溶け合うような快感に襲われて――。
【春川 樹生】
「……ん、あ……、ふ…ぁ……ん」
今までに無いくらい長いキスを交わす。
苦しくなるくらいに求め――激しさを増していく。
【ユリス】
「……それは、その人間をとるって意味で合ってる?死神が人間を選ぶって?」
【クロノ】
「それで合ってる。……自分が選ばれるとでも思ってた?」
【ユリス】
「はあ?!」
【クロノ】
「俺、正直なところ、お前のこととかどうでもいいし」
【ユリス】
「……何が?」
【クロノ】
「もっと分かりやすく言ってやろうか?お前に興味がない。全く」
ユリスの顔から血の気が引く。真っ青な顔で、唇を震わせる。
そして少しの間俯いて……顔を上げたユリスの目には、涙がたまっているように見えた。
【ユリス】
「……もうどーでも良くなった。オレもお前のことなんて、何とも思ってない」
【ユリス】
「お前みたいなクズ、もう知らないからな!」
【ユリス】
「後でどーなったって、助けてやらないし、知らないからな!」
それだけ言い残して、ユリスは消えた。
後に残された春川は、ユリスが消えた場所をじっと眺めている。
その表情は複雑そうだったけど……俺の視線に気付くと、すぐ小さな笑顔を見せてくれた。
【春川 樹生】
「……ありがとう。あんたの言葉、……嬉しかった」
【クロノ】
「礼は後でたっぷりしてもらうから。まずはここを出よう」
【春川 樹生】
「……でも、どうやってだ?」
【春川 樹生】
「この夢にはロックがかかってるって言ってたと思うんだが…」
【クロノ】
「そうだった。……普通に目覚めることは出来ない、か…」
春川が不安そうに俺の顔を覗き込んでくる。
【クロノ】
「とにかく、夢の中を探してみよう。何かの手がかりがあるかもしれない」
【春川 樹生】
「分かった。……不審な点を探せばいいんだよな?」
【クロノ】
「そう、例えば靄になっているところ」
【クロノ】
「そこだけ輪郭が曖昧で、綻びのようになっているところ」
【春川 樹生】
「綻びになっているところ……、了解。探してみる」
俺は死神の鎌を生成して、片手に持った。
その時、空の方から微かに声がするのに気付く。
【???】
『……! ………っ!』
【アンク】
『クロノ様!聞こえてますかー?! クロノ様ー!』
【クロノ】
「じいの声だ」
【春川 樹生】
「じい?」
【クロノ】
「今回の任務のサポート役。……じい! ロックがかけられたみたいで、夢から出られない!」
【アンク】
『え? おかしいですな……!リビドーのロックはすでに解除されているはずなのですが』
【クロノ】
「そ、そうなの?」
俺と春川はきょとんとして顔を見合わせる。
春川も訳が分からないといった表情だ。
【アンク】
『しかし……まあ、あそういうことでしたら、きっと春川様の意思の力なのではないでしょうか』
【クロノ】
「意思の力?」
【アンク】
『はい。夢から覚めたくない気持ちが、あるのではないでしょうか?』
【アンク】
『目を覚ましたくない、そんな気持ちが……』
視線を春川に移すと、春川は苦笑いのような顔をしながら、頬を掻いている。
【春川 樹生】
「……そうかもしれない」
【クロノ】
「……なんで?」
【春川 樹生】
「だって、事件はもう……終わったんだろ?」
【春川 樹生】
「目が覚めたら、あんたがいなくなっちまいそうで……少し、怖い」
【春川 樹生】
「女々しい男だって、笑ってくれて構わない」
【クロノ】
「……んなわけ、ないだろ」
自分が死神である以上、約束は出来なかったけど、そういうつもりだけは、全くなかった。
自分の意思で春川から離れていく気は全くない。
そういう意味で言うと、春川は安心したように微笑む。
【春川 樹生】
「……ありがとう」
途端に、ふっとめまいがした。視界がブレて、春川の姿がボヤける。
【クロノ】
(……夢から覚めるのか。ホント、手のかかるヤツ……)
【春川 樹生】
「その言葉を聞いたら安心しちまった。……起きたら、抱き締めていいか?」
【クロノ】
「抱き締める、ねえ…それ以上のことも大歓迎だよ、樹生」
【春川 樹生】
「な、何言ってるんだよ…!?」
【春川 樹生】
「……じゃあ、また後で…!」
ボヤけてほとんど見えなかったけど、樹生の頬が赤くなるのだけは、しっかり分かる。
【クロノ】
「うん。また後で」
プツンと、視界が途切れて真っ暗になり。
目を覚ますと、そこにはじいの心配そうな顔のドアップがあった。
【クロノ】
「……じーさん、顔が暑苦しいんだけど」
【アンク】
「何を仰いますか!じいは心配で心配でもう…! お目覚め下さって、本当によかったですぞー!」
【クロノ】
「なんだよ、泣いてるの? 心配性だな。……それより樹生…!」
【アンク】
「確かに春川さんのことは心配ですな…。早く起こしてあげて下さいませ。それでは」
じいの気配が消えたと同時に、慌てて樹生の顔を覗き込む。
……悪夢を見ているような、苦しそうな表情ではない。
むしろ安らかな寝顔だった。幸せな夢でも見ているかのような……。
【クロノ】
「樹生っ……!」
樹生の頬を両手で包み込み、深いキスが出来るように調節しながら、唇を重ね合わせる。
いつもの手順通りの行動ではあったけど……それ以上に、とにかくキスがしたかった。
何度も角度を変えながら、口腔をねぶるようにキスをしていると……。
手に、樹生の手が添えられる。
【クロノ】
「樹生……やっと起きた?」
【春川 樹生】
「……ああ、おはよう」
【春川 樹生】
「現実に戻るのがこんなに嬉しいって思ったの、初めてかもしれないな」
言葉を発してすぐ、樹生が顔を寄せキスをしてくる。
むさぼるようにお互いの舌を絡ませると、お互いが溶け合うような快感に襲われて――。
【春川 樹生】
「……ん、あ……、ふ…ぁ……ん」
今までに無いくらい長いキスを交わす。
苦しくなるくらいに求め――激しさを増していく。
