[期間限定イベント"千夜一夜と月の使者"]ユリス 編
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瞬間移動をすると、ユリスも慌てて追いかけてくる。
そして、ザブンと一緒に川の中に入って来た。
【ユリス】
「こ、こんな汚い川で何か御利益とかあるのか……?」
【ユリス】
「まあ、水に濡れるお前はかっこいい……かもしんないけど」
【クロノ】
「どう?」
【ウサギ】
『ンー……イマイチ、デス』
【クロノ】
「あ、そう。じゃあ次だな」
【ユリス】
「て、もう次に行くのかよ……!」
一応、参考にとじいがガイドブックを貸してくれたから、それに従って聖なる場所とか、ブッダに関連する場所を転々とした。
ガンジスの次にやって来たのは、グリッドラクータ山。
【クロノ】
「ブッダの前身である釈迦が、晩年に説法した場所らしいんだけど」
【ウサギ】
『ン、ンンン、ンンン』
【ウサギ】
『説法をシテくだサイ! そうすれバ、何かイイ感じな気がしまス!』
【クロノ】
「説法って……」
【クロノ】
「えっと、仏教の教えを説き聞かせること……? は、何それ?」
ガイドブックの説明に目を通していると、遅れてユリスが瞬間移動してきた。
【ユリス】
「……て、山!? うわあああ!」
慌てて飛んできて、勢いに乗ってバランスを崩しながら……手近にあった俺の服の裾を掴んだ。
【クロノ】
「ちょっ!」
お陰で俺までバランスを崩してしまう。
【クロノ】
「離せって」
【ユリス】
「だ、だって」
【クロノ】
「邪魔はするな、て言っただろ」
【ユリス】
「!」
本気でイラッと来て語調を強めて言うと、ユリスは大人しく手を離した。
そして、その身体がゆっくりと……傾いていく。
そのままいけば、山の下まで真っ逆さまだろう。
【ウサギ】
『お、落ちてしまいマス! ワタシ、イイ事シタイ! 人、見捨てるとかダメ!』
【クロノ】
「あいつも死神だから、飛ぼうと思えば飛べるし別に死なない」
【ウサギ】
『デモ、あんなに悲しそうなカオ!』
【ユリス】
「う……ごめん、クロノ」
【クロノ】
「……」
涙をためて、俺の名前を口にしながら落ちてく姿を見るのは、さすがに後味が悪い。
フゥ、と息を吐いて、地面を蹴ってユリスの腕を掴んだ。
そのままふわりと浮いて、山を下りて街へと降り立った。
【ユリス】
「!!」
【ユリス】
「お、俺のこと……ウザいっていつも言うのに」
【ユリス】
「なのに、助けてくれたのか」
【ユリス】
「クロノが、俺を……?」
今度は感激の涙で瞳を潤ませながら、こっちを見つめてくる。
【クロノ】
「それ以上喋るな」
【ユリス】
「……!」
【クロノ】
「今のは兎が言うから仕方なくだ」
【クロノ】
「本当は、お前だって飛べるし、別に山から落ちたところで死ぬわけじゃないし助ける必要なんかなかっただろ」
【ユリス】
「……ん! んんんん!!」
何かを訴えかけてくるけど、唇は閉じたまま。
どうやら俺が喋るなって言ったことを忠実に守っているらしい。
それはそれで鬱陶しいと思ったけど……また勝手に勘違いして暴走発言されるよりはマシかな。
【クロノ】
「そのまま、喋る必要ないから」
【クロノ】
「だけどさっきみたいに足手まといになっても困るから……俺の服の裾でも掴んでついて来て」
【ユリス】
「んんん!?」
言ってる事は分からないけど、妙に興奮して目を見開いているのは分かる。
聞きたくもないからそのままにして……次の場所へ移動しようとして、気付く。
【クロノ】
「あれ、ガイドブックどこ行った?」
さっきまでそれを手にしていた右手を見て、思い出す。
ユリスを捕まえるために山から降りるときに捨てたことを。
【クロノ】
「あ……お前のこと、助けたから……無くしたんだ」
【ユリス】
「んんん……」
しょんぼりとした顔を見せるユリスを責めたところで、何も解決しない。
【クロノ】
(そういえば、お前の行きたいところとかないの? そこに行けば一発で満足できる! て感じのところ)
【ウサギ】
『ありまセン。ここに来れバ、ワタシも善行できるト信じてキタだけですカラ』
【クロノ】
(その善行って……具体的に何すればいいの?)
妙に頭に痛みが走るのを我慢しながら、更に質問を続けた。
【ウサギ】
『火にその身を投じテ、貧しい人ニ、捧げてくだサイ』
【クロノ】
「却下」
【クロノ】
「火に入るとか嫌だし、大体、それで焼けた俺の肉とか誰が喜んで食べるの!?」
思わず怒鳴ってしまうと、つんつん、と裾が引っ張られた。
【ユリス】
「…………」
ジッと、目をまん丸く輝かせてくる顔は……俺なら喜んで! と言いたそうな顔だった。
【クロノ】
「ハァー……」
【クロノ】
「いいから行くよ。街の中を回って、何か手掛かりがないか調べるんだ」
【ユリス】
「ん、ん!」
別にデートに行くわけじゃないから。
期待を込めて頷くような顔に向かってそう言いたかったけど……いちいち相手にするのも嫌で、そのまま歩き始めた。
結局、インドのあちこちを回ってみたけど……これといった収穫はなかった。
【クロノ】
「……もう疲れたし、ここら辺で適当に寝るか」
【ユリス】
「ん」
適当な広場でドカッと、座ると唇をきっちり結んだままのユリスも座った。
【クロノ】
(あ、喋るなって言ったの、まだ守ってるのか)
【ユリス】
「ん? ん?」
そして、ザブンと一緒に川の中に入って来た。
【ユリス】
「こ、こんな汚い川で何か御利益とかあるのか……?」
【ユリス】
「まあ、水に濡れるお前はかっこいい……かもしんないけど」
【クロノ】
「どう?」
【ウサギ】
『ンー……イマイチ、デス』
【クロノ】
「あ、そう。じゃあ次だな」
【ユリス】
「て、もう次に行くのかよ……!」
一応、参考にとじいがガイドブックを貸してくれたから、それに従って聖なる場所とか、ブッダに関連する場所を転々とした。
ガンジスの次にやって来たのは、グリッドラクータ山。
【クロノ】
「ブッダの前身である釈迦が、晩年に説法した場所らしいんだけど」
【ウサギ】
『ン、ンンン、ンンン』
【ウサギ】
『説法をシテくだサイ! そうすれバ、何かイイ感じな気がしまス!』
【クロノ】
「説法って……」
【クロノ】
「えっと、仏教の教えを説き聞かせること……? は、何それ?」
ガイドブックの説明に目を通していると、遅れてユリスが瞬間移動してきた。
【ユリス】
「……て、山!? うわあああ!」
慌てて飛んできて、勢いに乗ってバランスを崩しながら……手近にあった俺の服の裾を掴んだ。
【クロノ】
「ちょっ!」
お陰で俺までバランスを崩してしまう。
【クロノ】
「離せって」
【ユリス】
「だ、だって」
【クロノ】
「邪魔はするな、て言っただろ」
【ユリス】
「!」
本気でイラッと来て語調を強めて言うと、ユリスは大人しく手を離した。
そして、その身体がゆっくりと……傾いていく。
そのままいけば、山の下まで真っ逆さまだろう。
【ウサギ】
『お、落ちてしまいマス! ワタシ、イイ事シタイ! 人、見捨てるとかダメ!』
【クロノ】
「あいつも死神だから、飛ぼうと思えば飛べるし別に死なない」
【ウサギ】
『デモ、あんなに悲しそうなカオ!』
【ユリス】
「う……ごめん、クロノ」
【クロノ】
「……」
涙をためて、俺の名前を口にしながら落ちてく姿を見るのは、さすがに後味が悪い。
フゥ、と息を吐いて、地面を蹴ってユリスの腕を掴んだ。
そのままふわりと浮いて、山を下りて街へと降り立った。
【ユリス】
「!!」
【ユリス】
「お、俺のこと……ウザいっていつも言うのに」
【ユリス】
「なのに、助けてくれたのか」
【ユリス】
「クロノが、俺を……?」
今度は感激の涙で瞳を潤ませながら、こっちを見つめてくる。
【クロノ】
「それ以上喋るな」
【ユリス】
「……!」
【クロノ】
「今のは兎が言うから仕方なくだ」
【クロノ】
「本当は、お前だって飛べるし、別に山から落ちたところで死ぬわけじゃないし助ける必要なんかなかっただろ」
【ユリス】
「……ん! んんんん!!」
何かを訴えかけてくるけど、唇は閉じたまま。
どうやら俺が喋るなって言ったことを忠実に守っているらしい。
それはそれで鬱陶しいと思ったけど……また勝手に勘違いして暴走発言されるよりはマシかな。
【クロノ】
「そのまま、喋る必要ないから」
【クロノ】
「だけどさっきみたいに足手まといになっても困るから……俺の服の裾でも掴んでついて来て」
【ユリス】
「んんん!?」
言ってる事は分からないけど、妙に興奮して目を見開いているのは分かる。
聞きたくもないからそのままにして……次の場所へ移動しようとして、気付く。
【クロノ】
「あれ、ガイドブックどこ行った?」
さっきまでそれを手にしていた右手を見て、思い出す。
ユリスを捕まえるために山から降りるときに捨てたことを。
【クロノ】
「あ……お前のこと、助けたから……無くしたんだ」
【ユリス】
「んんん……」
しょんぼりとした顔を見せるユリスを責めたところで、何も解決しない。
【クロノ】
(そういえば、お前の行きたいところとかないの? そこに行けば一発で満足できる! て感じのところ)
【ウサギ】
『ありまセン。ここに来れバ、ワタシも善行できるト信じてキタだけですカラ』
【クロノ】
(その善行って……具体的に何すればいいの?)
妙に頭に痛みが走るのを我慢しながら、更に質問を続けた。
【ウサギ】
『火にその身を投じテ、貧しい人ニ、捧げてくだサイ』
【クロノ】
「却下」
【クロノ】
「火に入るとか嫌だし、大体、それで焼けた俺の肉とか誰が喜んで食べるの!?」
思わず怒鳴ってしまうと、つんつん、と裾が引っ張られた。
【ユリス】
「…………」
ジッと、目をまん丸く輝かせてくる顔は……俺なら喜んで! と言いたそうな顔だった。
【クロノ】
「ハァー……」
【クロノ】
「いいから行くよ。街の中を回って、何か手掛かりがないか調べるんだ」
【ユリス】
「ん、ん!」
別にデートに行くわけじゃないから。
期待を込めて頷くような顔に向かってそう言いたかったけど……いちいち相手にするのも嫌で、そのまま歩き始めた。
結局、インドのあちこちを回ってみたけど……これといった収穫はなかった。
【クロノ】
「……もう疲れたし、ここら辺で適当に寝るか」
【ユリス】
「ん」
適当な広場でドカッと、座ると唇をきっちり結んだままのユリスも座った。
【クロノ】
(あ、喋るなって言ったの、まだ守ってるのか)
【ユリス】
「ん? ん?」
