[期間限定イベント"千夜一夜と月の使者"]日留川 凌央 編
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【ウサギ】
『……メ』
【ウサギ】
『…………ダメ』
【クロノ】
「そんなんじゃ、ダメ……だ!!」
【クロノ】
(や、め……ろ!)
俺の中のウサギは、どんどんと力を得て、しまいには俺の意識を撥ね飛ばした。
【日留川 凌央】
「ちょっ、どうしたの? 何!?」
明らかに様子が変わった俺を見て、凌央が怯えた目を見せる。
【クロノ】
(逃げ……ろ)
【クロノ】
「そんなんじゃ、足りない。もっと、善行しないと……!」
【日留川 凌央】
「は? 何言ってんだよクロノ」
【クロノ】
(違う、こいつは……俺じゃない……!)
身体を支配する力が逆転して、もう俺の意思ではどうしようもできない。
何とか声を発しようとしてもできなかった。
【クロノ】
「お前、俺を食べろ……」
【日留川 凌央】
「あんた、あいつじゃないのか」
【クロノ】
「オレを……タベロ……」
伸ばされた手を、パシンと弾いて凌央が睨み返してくる。
【日留川 凌央】
「そんなこと、できるわけないじゃん!」
【クロノ】
(凌央……)
力強い眼差しに少し感動してしまう。
けれど、俺の身体はそうはいかない。
意思とは裏腹に、怒りの感情を宿していた。
【クロノ】
「……ンデ、ナンデ、ナンデ!」
【クロノ】
「コノママジャ、オレハ、ジゴクイキダ」
【日留川 凌央】
「死んでからも他人巻き込んで、迷惑かけてるような奴が何したって天国に行けるわけないだろ!」
【クロノ】
「ウルサイ。ウル……サイ!」
ウサギの魂が逆上して、理性も何もかも吹っ飛んでしまう。
凌央に危険が迫ってると分かってるのに、俺は何もすることができない。
【クロノ】
(やめろ、何する気だ! いい加減に大人しく成仏しろ!!)
【クロノ】
「ジョウブツ、ヤメタ……」
【クロノ】
(は?)
【クロノ】
「ドウセモウ、ナニシテモオワリ」
【クロノ】
「ナラ」
【日留川 凌央】
「何言ってんだよ」
ビクリと震える凌央を、カッと睨む。
そしてそのまま、ウサギは目の前の獲物に襲い掛かった。
【日留川 凌央】
「やめろ、触るなっ!」
【クロノ】
「アラタニ、カラダ、テニハイッタ……カラ」
【クロノ】
(何言ってんだ、勝手な真似はするな)
【クロノ】
「コノカラダデ、タノシイコト……スル」
俺の手が……凌央の服を破った。
露わになった白い肌に、身体が興奮するのが伝わって来る。
自分なのに、自分じゃない。
そんな状態で凌央に触れるなんて、絶対に嫌だった。
けれど、目の前にはその嫌な光景が広がっている。
どうしようもできない状態に、張り裂けそうな想いでいると、
──グサ──という、鈍い音が聞こえてきた。
【クロノ】
「ウ……?」
ゆっくりと、スローモーションのような動きで、俺の手のひらに血が滴り落ちる。
見れば鈍く光るナイフが、左胸に深々と突き刺さっていた。
【クロノ】
(あ、あれは……)
持ち手のところに凝った彫刻のあるその飾りナイフは、
また何かあった時のためにと、凌央の為に買って渡しておいた物だ。
【日留川 凌央】
「……やめてよ。クロノの顔した別の奴に……」
【日留川 凌央】
「そんな偽物に、触られたくない」
【クロノ】
「ウ、ア……」
【日留川 凌央】
「そんな奴に……犯されるなんて絶対嫌だから……」
【日留川 凌央】
「だから、悪さできないように俺が去勢してやる!!」
瞳に、どす黒い感情を湛えながら、凌央は赤く濡れた刃を振りかざす。
【クロノ】
(やめろ、凌央ーーー……!!)
ありったけの力を込めて叫んだけど。
──その声が届くことはなかった。
【クロノ】
「グァアアアアア……」
叫び声と共に、ウサギの魂が激しく震えて俺の意識を浸食し始める。
果てない空の上に輝いていた月が消え、俺は混沌の闇の中に落ちていった。
期間限定イベント
「千夜一夜と月の使者」
日留川 凌央編 END
『……メ』
【ウサギ】
『…………ダメ』
【クロノ】
「そんなんじゃ、ダメ……だ!!」
【クロノ】
(や、め……ろ!)
俺の中のウサギは、どんどんと力を得て、しまいには俺の意識を撥ね飛ばした。
【日留川 凌央】
「ちょっ、どうしたの? 何!?」
明らかに様子が変わった俺を見て、凌央が怯えた目を見せる。
【クロノ】
(逃げ……ろ)
【クロノ】
「そんなんじゃ、足りない。もっと、善行しないと……!」
【日留川 凌央】
「は? 何言ってんだよクロノ」
【クロノ】
(違う、こいつは……俺じゃない……!)
身体を支配する力が逆転して、もう俺の意思ではどうしようもできない。
何とか声を発しようとしてもできなかった。
【クロノ】
「お前、俺を食べろ……」
【日留川 凌央】
「あんた、あいつじゃないのか」
【クロノ】
「オレを……タベロ……」
伸ばされた手を、パシンと弾いて凌央が睨み返してくる。
【日留川 凌央】
「そんなこと、できるわけないじゃん!」
【クロノ】
(凌央……)
力強い眼差しに少し感動してしまう。
けれど、俺の身体はそうはいかない。
意思とは裏腹に、怒りの感情を宿していた。
【クロノ】
「……ンデ、ナンデ、ナンデ!」
【クロノ】
「コノママジャ、オレハ、ジゴクイキダ」
【日留川 凌央】
「死んでからも他人巻き込んで、迷惑かけてるような奴が何したって天国に行けるわけないだろ!」
【クロノ】
「ウルサイ。ウル……サイ!」
ウサギの魂が逆上して、理性も何もかも吹っ飛んでしまう。
凌央に危険が迫ってると分かってるのに、俺は何もすることができない。
【クロノ】
(やめろ、何する気だ! いい加減に大人しく成仏しろ!!)
【クロノ】
「ジョウブツ、ヤメタ……」
【クロノ】
(は?)
【クロノ】
「ドウセモウ、ナニシテモオワリ」
【クロノ】
「ナラ」
【日留川 凌央】
「何言ってんだよ」
ビクリと震える凌央を、カッと睨む。
そしてそのまま、ウサギは目の前の獲物に襲い掛かった。
【日留川 凌央】
「やめろ、触るなっ!」
【クロノ】
「アラタニ、カラダ、テニハイッタ……カラ」
【クロノ】
(何言ってんだ、勝手な真似はするな)
【クロノ】
「コノカラダデ、タノシイコト……スル」
俺の手が……凌央の服を破った。
露わになった白い肌に、身体が興奮するのが伝わって来る。
自分なのに、自分じゃない。
そんな状態で凌央に触れるなんて、絶対に嫌だった。
けれど、目の前にはその嫌な光景が広がっている。
どうしようもできない状態に、張り裂けそうな想いでいると、
──グサ──という、鈍い音が聞こえてきた。
【クロノ】
「ウ……?」
ゆっくりと、スローモーションのような動きで、俺の手のひらに血が滴り落ちる。
見れば鈍く光るナイフが、左胸に深々と突き刺さっていた。
【クロノ】
(あ、あれは……)
持ち手のところに凝った彫刻のあるその飾りナイフは、
また何かあった時のためにと、凌央の為に買って渡しておいた物だ。
【日留川 凌央】
「……やめてよ。クロノの顔した別の奴に……」
【日留川 凌央】
「そんな偽物に、触られたくない」
【クロノ】
「ウ、ア……」
【日留川 凌央】
「そんな奴に……犯されるなんて絶対嫌だから……」
【日留川 凌央】
「だから、悪さできないように俺が去勢してやる!!」
瞳に、どす黒い感情を湛えながら、凌央は赤く濡れた刃を振りかざす。
【クロノ】
(やめろ、凌央ーーー……!!)
ありったけの力を込めて叫んだけど。
──その声が届くことはなかった。
【クロノ】
「グァアアアアア……」
叫び声と共に、ウサギの魂が激しく震えて俺の意識を浸食し始める。
果てない空の上に輝いていた月が消え、俺は混沌の闇の中に落ちていった。
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「千夜一夜と月の使者」
日留川 凌央編 END
