[期間限定イベント"千夜一夜と月の使者"]日留川 凌央 編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
凌央が仕事をしている昼間は大人しくしてる。
そう約束して、何日かすぎた。
ノートパソコンを借り、欲しい物はすぐに通販で買えたから不自由はないんだけど。
【クロノ】
「…………さすがに退屈」
ため息を吐きながらそっとパソコンを閉じた。
夜になればベッドの上で楽しめるとはいえ、昼の間、何もできないのは苦痛に近い。
【クロノ】
「ちょっとくらい、様子を見るくらいなら……いいよね」
そっと身体を起こして、俺は歩いて1分の距離にある凌央の職場へ瞬間移動した。
【日留川 凌央】
「チャンドラ、ここの関数は共通化したほうが効率いいよ」
【チャンドラ】
「そう? ならお任せします」
【日留川 凌央】
「あとさ、この処理は……」
【チャンドラ】
「ああなら、こうしたらどうです?」
【日留川 凌央】
「うん、それで」
2人はモニタを見ながら、真剣な会話を交わしてる。
真面目に仕事に集中してる姿にムラッときて、ついあそこが勃ってしまう。
【クロノ】
(やばいな。ただ見に来ただけなのに……)
それだけじゃ不満だと身体が告げてくる。
【クロノ】
(ほんの少しなら、大丈夫かな)
ムラムラとした欲望に押されて、ジッとモニタを見つめる凌央の耳に息を吹きかけた。
【日留川 凌央】
「──ッヒ!」
びくっと身体を跳ねさせたあと、凌央はきょろきょろと辺りを見回す。
何度も瞬きながら、頭に疑問符を浮かべた表情をしていたけど。
しばらくして、ムッと目を眇めた。
【クロノ】
(もしかしたら、俺がいるって気付いたのかも)
疑われてるならやめればいいと思うけど、そんな考えより欲望が勝った。
さらに凌央の弱点を攻めようと、手を伸ばそうとしたその時。
何も気付いていないチャンドラが口を開いた。
【チャンドラ】
「やっぱり、リオは凄いね。お陰で僕じゃ解決できなかった問題があっという間になくなって」
【チャンドラ】
「開発が一気に進んだよ! リオは天才プログラマだね」
【日留川 凌央】
「え……そう?」
唐突に褒められて、悪戯されたことも忘れて凌央はチャンドラを見た。
【チャンドラ】
「来てくれてアリガトウ。でも、どうして初めはあんなに来るの嫌がってたの?」
【日留川 凌央】
「それは……知らない奴と何かするのが、少し怖かったから」
【チャンドラ】
「確かに、知らない人と関わるのは勇気いるね」
互いにキーボードを打つ手は止めずに、そんな会話を交わしている。
仕事を通じて、だんだんと心を通わせあっているのが見て取れた。
【チャンドラ】
「その勇気持てたのは、恋人のお陰?」
【日留川 凌央】
「……そうだよ」
【日留川 凌央】
「だから、ちゃんとこのシステムを開発して、成功しないと」
【日留川 凌央】
「あいつに少しくらいは恩返したい」
【クロノ】
「……」
邪魔しちゃいけない。
素直な想いに触れ、俺はその場を立ち去った。
【ウサギ】
『早く外に出まショウ』
ホテルへ戻って来るとすぐに、声が響いてきた。
つまんない、とか言って凌央の邪魔をするより先にするべきことを思い出す。
この、俺にとり憑いた変な霊を何とかしないと。
【クロノ】
「ねえ、どうすれば俺から離れてくれるの」
【ウサギ】
『善行をしてくれれば、成仏しマス』
【クロノ】
「善行ね……具体的に何すればいいんだよ」
【ウサギ】
『ソレは……飢えた人の前で火に飛び込むトカ!』
【クロノ】
「とか、じゃないだろ」
何で俺が、通りすがりの浮遊霊の為に身体張らなきゃいけないんだ。
キレて思わず鎌を手に、頭の上の耳を引っ張った。
【ウサギ】
『エ、エ、エッ……何する気でスカ!?』
【クロノ】
「やっぱり、鎌で刈って強制送還したほうが手っ取り早いと思って」
【ウサギ】
『ウワー、止めてクダサイ!!』
脳みそが揺れるような感じがする。
不快感にさらに機嫌が悪くなって、長い耳に鎌を当てたところで凌央が帰って来た。
【日留川 凌央】
「何してんの?」
【クロノ】
「この耳を斬れば、ウサギがいなくなると思って」
グッと耳を握って、刃を食いこませようとすると、慌てて飛び込んできた腕に止められた。
【日留川 凌央】
「な、やめろよ! それが生えたのが変な霊のせいだとしても、今はあんたの身体の一部だろ?」
【日留川 凌央】
「自分のこと傷付けるの、止めて欲しい」
【クロノ】
「でもこいつがいると、凌央も困るだろ?」
【日留川 凌央】
「別に。あんたがずっと発情してるのなんて、普段とそう変わらないし」
【日留川 凌央】
「それに……」
そこで言葉を区切って、凌央は触れた俺のウサ耳をにぎにぎし始めた。
【日留川 凌央】
「うわ、これやっぱりフワフワしてるんだな」
【クロノ】
「……」
【日留川 凌央】
「毛並みいいな……一回、触ってみたかったんだよね」
【クロノ】
「……ねえ」
嬉しそうに耳を撫でて、頬をすり寄せる。
動物が好きだってことはもちろん知ってる。
だから、満足するまで触らせてあげようとは思ったんだけど。
【クロノ】
「そっちだけじゃなくて、こっちも撫でてくれる?」
【日留川 凌央】
「は!?」
華奢な身体を抱き寄せて、耳に伸びていた手を下半身へと導いた。
【クロノ】
「凌央がべたべた触って来るから、興奮してきた」
【日留川 凌央】
「おい、押し付けてくるなよ」
【クロノ】
「無理」
【クロノ】
「もう仕事終わらせて帰って来たんだろ? なら、俺の相手をする番でしょ」
【日留川 凌央】
「それは……」
そう約束して、何日かすぎた。
ノートパソコンを借り、欲しい物はすぐに通販で買えたから不自由はないんだけど。
【クロノ】
「…………さすがに退屈」
ため息を吐きながらそっとパソコンを閉じた。
夜になればベッドの上で楽しめるとはいえ、昼の間、何もできないのは苦痛に近い。
【クロノ】
「ちょっとくらい、様子を見るくらいなら……いいよね」
そっと身体を起こして、俺は歩いて1分の距離にある凌央の職場へ瞬間移動した。
【日留川 凌央】
「チャンドラ、ここの関数は共通化したほうが効率いいよ」
【チャンドラ】
「そう? ならお任せします」
【日留川 凌央】
「あとさ、この処理は……」
【チャンドラ】
「ああなら、こうしたらどうです?」
【日留川 凌央】
「うん、それで」
2人はモニタを見ながら、真剣な会話を交わしてる。
真面目に仕事に集中してる姿にムラッときて、ついあそこが勃ってしまう。
【クロノ】
(やばいな。ただ見に来ただけなのに……)
それだけじゃ不満だと身体が告げてくる。
【クロノ】
(ほんの少しなら、大丈夫かな)
ムラムラとした欲望に押されて、ジッとモニタを見つめる凌央の耳に息を吹きかけた。
【日留川 凌央】
「──ッヒ!」
びくっと身体を跳ねさせたあと、凌央はきょろきょろと辺りを見回す。
何度も瞬きながら、頭に疑問符を浮かべた表情をしていたけど。
しばらくして、ムッと目を眇めた。
【クロノ】
(もしかしたら、俺がいるって気付いたのかも)
疑われてるならやめればいいと思うけど、そんな考えより欲望が勝った。
さらに凌央の弱点を攻めようと、手を伸ばそうとしたその時。
何も気付いていないチャンドラが口を開いた。
【チャンドラ】
「やっぱり、リオは凄いね。お陰で僕じゃ解決できなかった問題があっという間になくなって」
【チャンドラ】
「開発が一気に進んだよ! リオは天才プログラマだね」
【日留川 凌央】
「え……そう?」
唐突に褒められて、悪戯されたことも忘れて凌央はチャンドラを見た。
【チャンドラ】
「来てくれてアリガトウ。でも、どうして初めはあんなに来るの嫌がってたの?」
【日留川 凌央】
「それは……知らない奴と何かするのが、少し怖かったから」
【チャンドラ】
「確かに、知らない人と関わるのは勇気いるね」
互いにキーボードを打つ手は止めずに、そんな会話を交わしている。
仕事を通じて、だんだんと心を通わせあっているのが見て取れた。
【チャンドラ】
「その勇気持てたのは、恋人のお陰?」
【日留川 凌央】
「……そうだよ」
【日留川 凌央】
「だから、ちゃんとこのシステムを開発して、成功しないと」
【日留川 凌央】
「あいつに少しくらいは恩返したい」
【クロノ】
「……」
邪魔しちゃいけない。
素直な想いに触れ、俺はその場を立ち去った。
【ウサギ】
『早く外に出まショウ』
ホテルへ戻って来るとすぐに、声が響いてきた。
つまんない、とか言って凌央の邪魔をするより先にするべきことを思い出す。
この、俺にとり憑いた変な霊を何とかしないと。
【クロノ】
「ねえ、どうすれば俺から離れてくれるの」
【ウサギ】
『善行をしてくれれば、成仏しマス』
【クロノ】
「善行ね……具体的に何すればいいんだよ」
【ウサギ】
『ソレは……飢えた人の前で火に飛び込むトカ!』
【クロノ】
「とか、じゃないだろ」
何で俺が、通りすがりの浮遊霊の為に身体張らなきゃいけないんだ。
キレて思わず鎌を手に、頭の上の耳を引っ張った。
【ウサギ】
『エ、エ、エッ……何する気でスカ!?』
【クロノ】
「やっぱり、鎌で刈って強制送還したほうが手っ取り早いと思って」
【ウサギ】
『ウワー、止めてクダサイ!!』
脳みそが揺れるような感じがする。
不快感にさらに機嫌が悪くなって、長い耳に鎌を当てたところで凌央が帰って来た。
【日留川 凌央】
「何してんの?」
【クロノ】
「この耳を斬れば、ウサギがいなくなると思って」
グッと耳を握って、刃を食いこませようとすると、慌てて飛び込んできた腕に止められた。
【日留川 凌央】
「な、やめろよ! それが生えたのが変な霊のせいだとしても、今はあんたの身体の一部だろ?」
【日留川 凌央】
「自分のこと傷付けるの、止めて欲しい」
【クロノ】
「でもこいつがいると、凌央も困るだろ?」
【日留川 凌央】
「別に。あんたがずっと発情してるのなんて、普段とそう変わらないし」
【日留川 凌央】
「それに……」
そこで言葉を区切って、凌央は触れた俺のウサ耳をにぎにぎし始めた。
【日留川 凌央】
「うわ、これやっぱりフワフワしてるんだな」
【クロノ】
「……」
【日留川 凌央】
「毛並みいいな……一回、触ってみたかったんだよね」
【クロノ】
「……ねえ」
嬉しそうに耳を撫でて、頬をすり寄せる。
動物が好きだってことはもちろん知ってる。
だから、満足するまで触らせてあげようとは思ったんだけど。
【クロノ】
「そっちだけじゃなくて、こっちも撫でてくれる?」
【日留川 凌央】
「は!?」
華奢な身体を抱き寄せて、耳に伸びていた手を下半身へと導いた。
【クロノ】
「凌央がべたべた触って来るから、興奮してきた」
【日留川 凌央】
「おい、押し付けてくるなよ」
【クロノ】
「無理」
【クロノ】
「もう仕事終わらせて帰って来たんだろ? なら、俺の相手をする番でしょ」
【日留川 凌央】
「それは……」