[本編] 春川 樹生 編
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【春川 樹生】
「やめろ! ……頼む!オレはどうなっても構わないから!」
【ユリス】
「だからー外野は黙ってろって。うるさいなあ!」
【ユリス】
「さーて、それじゃあ、まずはオレに服従してもらおうかな」
【ユリス】
「服従のキスを、オレの足にしてよ。それからゆっくり、心を殺してあげる」
処刑の興奮を味わうかのように、オレの目の前にユリスがゆっくりと足を差し出す。
【ユリス】
「まずはお前からだよ。クロノ」
この事態を打開する考えは―――思いつかなかった。
嫌で嫌で仕方がなかったけど……少しでも春川を助けられる隙を生み出せるなら。
こいつの足にキスくらい、出来るかもしれない。
俺がそっとユリスの足に顔を近づけると……。
【春川 樹生】
「……迷惑かけてごめんな」
不意に春川の声がした。
悲しげで―――同時にどこかすっきりしたような声。
場違いなその声の響きに、心を奪われる。
ユリスも動きを止め、きょとんとして春川を見つめていた。
【春川 樹生】
「いつも、助けに来てくれて、ありがとう」
春川は、俺の目を見て微笑んでいる。
押さえつけられて―――苦しいはずなのに。
【春川 樹生】
「許すって言ってくれたの、本当に嬉しかった」
【春川 樹生】
「だから……」
春川は壁を強く蹴って、その反動で化け物を押しのける。素早く、そして的確な動きだった。
いくら運動神経がいいからって、あんな動きが瞬時に出来るか? と、思ったけど。
すぐに合点がいく。
だってここは本来『春川の願望の夢』なんだ。
春川がある程度、好きなように操れるんだろう。
そのまま春川は、化物の腕をすり抜け―――ユリスに突っ込んで行く。
我に返ったユリスが鎌の方向を春川に定めるが、それが隙になった。
鎌を振り下ろす前に、その柄を俺が止める。
一瞬だけ見えた―――ユリスの焦りの表情。
春川の体当たりで、ユリスは背中から壁に激突する。
【ユリス】
「ぐっ…ガハッ……!お前……!」
ダメージが大きかったのか、ユリスはなかなか立ち上がれずにいるようだ。
出来れば、そのままずっとうずくまっていて欲しい。
【クロノ】
「春川、大丈夫?怪我してない?」
春川に話しかけつつ、ユリスからも目は離さない。
【春川 樹生】
「オレは平気だ。……あんたは?」
俺が殴られたり触られたりした事を気にしているのが分かる。
確かに気持ちはよくないけど―――春川が苦しむよりはずっとマシだったから。
【クロノ】
「ねえ……」
【クロノ】
「春川が心配で死にそうになったくらいかな」
本当に、春川から目が離せない。
【クロノ】
「それにしても……逆に助けられるなんて」
【クロノ】
「自分の願望である夢を利用して、だなんて、よく思いついたね?」
【春川 樹生】
「あんたが心配で、無我夢中だった」
【春川 樹生】
「上手くいって本当に良かったと思う……」
【クロノ】
「でも、突っ込んで行くなんてめちゃくちゃすぎる。死んだらどうするつもり?」
【春川 樹生】
「オレを狙ってる間に、あんたがどうにかしてくれるって信じてた」
全く……こいつはこんなに命知らずなヤツだったっけ……?
でも、気持ちは純粋に嬉しかった。……背中を預けられるような仲なんだってことも。
【クロノ】
「……ありがとう。あんたのおかげで死なずに済んだ」
心からの感謝を伝える為に、笑顔に乗せて礼を言う。
すると、春川は少し驚いたような表情をして……、顔を赤くした。
【春川 樹生】
「クロノがそうやってニッコリ笑ってくれたところって、見たことなかったんだけどさ」
【春川 樹生】
「そんな顔して、笑うんだ? あんた」
【春川 樹生】
「……命張った甲斐があったかな」
俺ってそんなに笑ってないかな、と思う。
春川が喜んでくれるなら、もっと笑うようにしようかな、とも。
【ユリス】
「……ああー、いったい……マジで痛いんだけど…!」
【ユリス】
「ったく、でけぇ図体して野蛮だし…ホント最悪…」
ユリスが気怠げにのろのろと立ち上がる。
顔をしかめているところを見ると、まだダメージが残っているんだろう。
【ユリス】
「お前ら、調子に乗ってんなよ」
【クロノ】
「……それはこっちの台詞だよ」
【クロノ】
「もう人質はいない」
【クロノ】
「あとは……お前を捕まえるだけ」
「やめろ! ……頼む!オレはどうなっても構わないから!」
【ユリス】
「だからー外野は黙ってろって。うるさいなあ!」
【ユリス】
「さーて、それじゃあ、まずはオレに服従してもらおうかな」
【ユリス】
「服従のキスを、オレの足にしてよ。それからゆっくり、心を殺してあげる」
処刑の興奮を味わうかのように、オレの目の前にユリスがゆっくりと足を差し出す。
【ユリス】
「まずはお前からだよ。クロノ」
この事態を打開する考えは―――思いつかなかった。
嫌で嫌で仕方がなかったけど……少しでも春川を助けられる隙を生み出せるなら。
こいつの足にキスくらい、出来るかもしれない。
俺がそっとユリスの足に顔を近づけると……。
【春川 樹生】
「……迷惑かけてごめんな」
不意に春川の声がした。
悲しげで―――同時にどこかすっきりしたような声。
場違いなその声の響きに、心を奪われる。
ユリスも動きを止め、きょとんとして春川を見つめていた。
【春川 樹生】
「いつも、助けに来てくれて、ありがとう」
春川は、俺の目を見て微笑んでいる。
押さえつけられて―――苦しいはずなのに。
【春川 樹生】
「許すって言ってくれたの、本当に嬉しかった」
【春川 樹生】
「だから……」
春川は壁を強く蹴って、その反動で化け物を押しのける。素早く、そして的確な動きだった。
いくら運動神経がいいからって、あんな動きが瞬時に出来るか? と、思ったけど。
すぐに合点がいく。
だってここは本来『春川の願望の夢』なんだ。
春川がある程度、好きなように操れるんだろう。
そのまま春川は、化物の腕をすり抜け―――ユリスに突っ込んで行く。
我に返ったユリスが鎌の方向を春川に定めるが、それが隙になった。
鎌を振り下ろす前に、その柄を俺が止める。
一瞬だけ見えた―――ユリスの焦りの表情。
春川の体当たりで、ユリスは背中から壁に激突する。
【ユリス】
「ぐっ…ガハッ……!お前……!」
ダメージが大きかったのか、ユリスはなかなか立ち上がれずにいるようだ。
出来れば、そのままずっとうずくまっていて欲しい。
【クロノ】
「春川、大丈夫?怪我してない?」
春川に話しかけつつ、ユリスからも目は離さない。
【春川 樹生】
「オレは平気だ。……あんたは?」
俺が殴られたり触られたりした事を気にしているのが分かる。
確かに気持ちはよくないけど―――春川が苦しむよりはずっとマシだったから。
【クロノ】
「ねえ……」
【クロノ】
「春川が心配で死にそうになったくらいかな」
本当に、春川から目が離せない。
【クロノ】
「それにしても……逆に助けられるなんて」
【クロノ】
「自分の願望である夢を利用して、だなんて、よく思いついたね?」
【春川 樹生】
「あんたが心配で、無我夢中だった」
【春川 樹生】
「上手くいって本当に良かったと思う……」
【クロノ】
「でも、突っ込んで行くなんてめちゃくちゃすぎる。死んだらどうするつもり?」
【春川 樹生】
「オレを狙ってる間に、あんたがどうにかしてくれるって信じてた」
全く……こいつはこんなに命知らずなヤツだったっけ……?
でも、気持ちは純粋に嬉しかった。……背中を預けられるような仲なんだってことも。
【クロノ】
「……ありがとう。あんたのおかげで死なずに済んだ」
心からの感謝を伝える為に、笑顔に乗せて礼を言う。
すると、春川は少し驚いたような表情をして……、顔を赤くした。
【春川 樹生】
「クロノがそうやってニッコリ笑ってくれたところって、見たことなかったんだけどさ」
【春川 樹生】
「そんな顔して、笑うんだ? あんた」
【春川 樹生】
「……命張った甲斐があったかな」
俺ってそんなに笑ってないかな、と思う。
春川が喜んでくれるなら、もっと笑うようにしようかな、とも。
【ユリス】
「……ああー、いったい……マジで痛いんだけど…!」
【ユリス】
「ったく、でけぇ図体して野蛮だし…ホント最悪…」
ユリスが気怠げにのろのろと立ち上がる。
顔をしかめているところを見ると、まだダメージが残っているんだろう。
【ユリス】
「お前ら、調子に乗ってんなよ」
【クロノ】
「……それはこっちの台詞だよ」
【クロノ】
「もう人質はいない」
【クロノ】
「あとは……お前を捕まえるだけ」
