[本編] 国重 昴正 編
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◆さみしさの融化◆
恥ずかしい
俺はもう大人なのに こんな
こんな みっともない……
――みっともない?
だからなんだっていうんだ
俺がみっともなくても、死神は許してくれる
こんなみっともない俺の傍で、夏透も微笑んでくれる
なんて気持ちがいいんだ
全身を安心感に包まれて
強張った心を解放感にほぐされて
泣きたくなるほど、癒されて、救われている
――そうだ、俺はもう、大人でも男でもなんでもない
もうなにも、無理をしたり頑張ったりしなくていいんだ
ただひたすら、愛されて守られて可愛がられて
ねだってわがままを言っていいんだ
それでも、この二人は俺を愛してくれる
(俺ハ、ズット、淋シ……?)
俺は、ずっと――、幸せだ
幸せで幸せで、もう、なにも――わからない