[本編] 春川 樹生 編
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【クロノ】
「春川!」
咄嗟に春川の元へ走りだそうとした時、
【ユリス】
「おっと、勝手に動かないで欲しいんだけど」
ユリスがつまらなそうな声で言う。
【ユリス】
「今見ただろ。その化物は俺の命令に従う」
ユリスが再び腕を上げると、化物が動き出し、春川を締め上げた。
【春川 樹生】
「うあぁ……あっ……!」
【ユリス】
「その化物は俺が作ったプログラムなんだよ」
【ユリス】
「そいつがよく見てた夢の、弟のプログラムを元にして作ったから、似てるだろ」
【ユリス】
「俺がちょっと命令するだけで、そこの弱っちい人間を殺せる」
【ユリス】
「あいつを殺されたくなかったら動かないでね?」
【春川 樹生】
「オ、レ…に、構うな……クロノ…!」
春川の必死な声が響く。
構うななんて、それこそ無理な相談だ。
助けに行こうにも、化物までは少し距離がある。
駆けつける前に、ユリスが命令を下すだろう。
先にユリスを仕留めるにしても、一撃で決まらなかったらおしまいだ。
【クロノ】
「……」
俺は鎌の柄を水平に構えた。
大切なのは、春川の命だ。
春川の命を守るために、俺は今まで動いてきたんだ。
俺は柄を握る手を開き――自分の死神の鎌を、無に帰した。
【ユリス】
「ハッ……!そんなにあいつが大事かよ」
【春川 樹生】
「ぁあっ……クロノ…!」
【クロノ】
「……春川を開放しろ」
ユリスがニヤついた笑みを浮かべながら、静かに近寄ってくる。
俺は、それを黙って見ている事しか出来ない。
【クロノ】
(俺は……)
【クロノ】
(俺は誰も救うことが出来ないのか……?)
【クロノ】
(ここまで来て……!)
【クロノ】
(もう少しで、春川を助けられるのに……!)
目の前に立ったユリスが、俺の肩に手を置いて話しだす。
【ユリス】
「クイズを出そう。……リビドー使用者が、その夢の中で死んだらどうなると思う?」
【クロノ】
「……さあね」
【ユリス】
「心が死ぬんだよな、実は」
【クロノ】
「……」
【ユリス】
「リビドーは脳波を無理矢理いじくる装置だからさー」
【ユリス】
「普通の夢とはシステムが違う」
【ユリス】
「脳波が狂うって事は、思考が狂うって事だから、それって心の死なんだよ」
【ユリス】
「死んだ心は夢を見続け――体は二度と目覚めないんだなー」
【クロノ】
「……お前、何が言いたいの?」
耳元にユリスの顔が近づき、生温かい息がかかる。
【ユリス】
「今からお前と、あいつを殺す」
【クロノ】
「……!」
【ユリス】
「そうすれば、お前ら二人とも使用者だからさー、この夢の中で、永遠に二人でいられるよー?」
【ユリス】
「お前らの肉体は、俺がちゃーんと生かしておいて……」
【ユリス】
「――俺の人形にしてやるよ!」
【クロノ】
(ユリスの人形…!?考えただけで反吐が出る…)
……でも、こいつは結局、ただ構って欲しいだけなんだろう。
だから、言う通りに動かない俺を殺して、自分の思い通りになるオモチャにしようとしてる。
【クロノ】
(クソッ!どうしたらいい……!)
【クロノ】
(どうやったら春川を助けられる……!?)
奥歯を噛み締めて、必死で方法を考えた。
【クロノ】
(絶対に、春川だけでも助ける)
【クロノ】
(でも……今のままじゃいい策がみつからない)
【ユリス】
「……あはははは!いい顔になって来たなあ!」
【ユリス】
「追い詰められた時のお前って、そんな顔になるんだ」
【ユリス】
「誰に対しても心を開かなかったお前が、」
【ユリス】
「オトモダチの人間を殺されそうになったくらいで真っ青になるなんて」
ユリスは笑い出したいのをこらえるようにして、小首を傾げる。
【ユリス】
「なあ、命乞いしてみたら?少しは助けてあげようって気になるかもね?」
【クロノ】
「くっ……!」
【ユリス】
「まあ、助けてやらないけどね」
肩に置かれていたユリスの手が、俺の身体の線をなぞるように動き出す。
首筋に、胸に、腹に。
―――強い屈辱と嫌悪感がいり混じって、気分が悪くなる。
今すぐ目の前のこいつから離れたい。
【春川 樹生】
「やめろ……!」
【ユリス】
「ああ?外野は黙っててよ」
【春川 樹生】
「クロノから、手を離せ……!」
【ユリス】
「ぷっ……お前、嫉妬してんの?」
【春川 樹生】
「……」
春川が目をきつく目を閉じる。
俺の苦痛を共有しているかのように、辛そうな表情だった。
【ユリス】
「まあ、そこで黙って見てろよ」
【ユリス】
「どうせ、お前には何も出来ないんだから」
【春川 樹生】
「……」
ユリスの手が気紛れに、俺の身体から離れた。
ほっとしたのもつかの間、腹に拳が叩きこまれる。
【クロノ】
「ぐ、ぁ……っ!」
衝撃と痛みに、思わず床に膝をついてしまう。
「春川!」
咄嗟に春川の元へ走りだそうとした時、
【ユリス】
「おっと、勝手に動かないで欲しいんだけど」
ユリスがつまらなそうな声で言う。
【ユリス】
「今見ただろ。その化物は俺の命令に従う」
ユリスが再び腕を上げると、化物が動き出し、春川を締め上げた。
【春川 樹生】
「うあぁ……あっ……!」
【ユリス】
「その化物は俺が作ったプログラムなんだよ」
【ユリス】
「そいつがよく見てた夢の、弟のプログラムを元にして作ったから、似てるだろ」
【ユリス】
「俺がちょっと命令するだけで、そこの弱っちい人間を殺せる」
【ユリス】
「あいつを殺されたくなかったら動かないでね?」
【春川 樹生】
「オ、レ…に、構うな……クロノ…!」
春川の必死な声が響く。
構うななんて、それこそ無理な相談だ。
助けに行こうにも、化物までは少し距離がある。
駆けつける前に、ユリスが命令を下すだろう。
先にユリスを仕留めるにしても、一撃で決まらなかったらおしまいだ。
【クロノ】
「……」
俺は鎌の柄を水平に構えた。
大切なのは、春川の命だ。
春川の命を守るために、俺は今まで動いてきたんだ。
俺は柄を握る手を開き――自分の死神の鎌を、無に帰した。
【ユリス】
「ハッ……!そんなにあいつが大事かよ」
【春川 樹生】
「ぁあっ……クロノ…!」
【クロノ】
「……春川を開放しろ」
ユリスがニヤついた笑みを浮かべながら、静かに近寄ってくる。
俺は、それを黙って見ている事しか出来ない。
【クロノ】
(俺は……)
【クロノ】
(俺は誰も救うことが出来ないのか……?)
【クロノ】
(ここまで来て……!)
【クロノ】
(もう少しで、春川を助けられるのに……!)
目の前に立ったユリスが、俺の肩に手を置いて話しだす。
【ユリス】
「クイズを出そう。……リビドー使用者が、その夢の中で死んだらどうなると思う?」
【クロノ】
「……さあね」
【ユリス】
「心が死ぬんだよな、実は」
【クロノ】
「……」
【ユリス】
「リビドーは脳波を無理矢理いじくる装置だからさー」
【ユリス】
「普通の夢とはシステムが違う」
【ユリス】
「脳波が狂うって事は、思考が狂うって事だから、それって心の死なんだよ」
【ユリス】
「死んだ心は夢を見続け――体は二度と目覚めないんだなー」
【クロノ】
「……お前、何が言いたいの?」
耳元にユリスの顔が近づき、生温かい息がかかる。
【ユリス】
「今からお前と、あいつを殺す」
【クロノ】
「……!」
【ユリス】
「そうすれば、お前ら二人とも使用者だからさー、この夢の中で、永遠に二人でいられるよー?」
【ユリス】
「お前らの肉体は、俺がちゃーんと生かしておいて……」
【ユリス】
「――俺の人形にしてやるよ!」
【クロノ】
(ユリスの人形…!?考えただけで反吐が出る…)
……でも、こいつは結局、ただ構って欲しいだけなんだろう。
だから、言う通りに動かない俺を殺して、自分の思い通りになるオモチャにしようとしてる。
【クロノ】
(クソッ!どうしたらいい……!)
【クロノ】
(どうやったら春川を助けられる……!?)
奥歯を噛み締めて、必死で方法を考えた。
【クロノ】
(絶対に、春川だけでも助ける)
【クロノ】
(でも……今のままじゃいい策がみつからない)
【ユリス】
「……あはははは!いい顔になって来たなあ!」
【ユリス】
「追い詰められた時のお前って、そんな顔になるんだ」
【ユリス】
「誰に対しても心を開かなかったお前が、」
【ユリス】
「オトモダチの人間を殺されそうになったくらいで真っ青になるなんて」
ユリスは笑い出したいのをこらえるようにして、小首を傾げる。
【ユリス】
「なあ、命乞いしてみたら?少しは助けてあげようって気になるかもね?」
【クロノ】
「くっ……!」
【ユリス】
「まあ、助けてやらないけどね」
肩に置かれていたユリスの手が、俺の身体の線をなぞるように動き出す。
首筋に、胸に、腹に。
―――強い屈辱と嫌悪感がいり混じって、気分が悪くなる。
今すぐ目の前のこいつから離れたい。
【春川 樹生】
「やめろ……!」
【ユリス】
「ああ?外野は黙っててよ」
【春川 樹生】
「クロノから、手を離せ……!」
【ユリス】
「ぷっ……お前、嫉妬してんの?」
【春川 樹生】
「……」
春川が目をきつく目を閉じる。
俺の苦痛を共有しているかのように、辛そうな表情だった。
【ユリス】
「まあ、そこで黙って見てろよ」
【ユリス】
「どうせ、お前には何も出来ないんだから」
【春川 樹生】
「……」
ユリスの手が気紛れに、俺の身体から離れた。
ほっとしたのもつかの間、腹に拳が叩きこまれる。
【クロノ】
「ぐ、ぁ……っ!」
衝撃と痛みに、思わず床に膝をついてしまう。
