[本編] 国重 昴正 編
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◆ぬくもりの強制力◆
他人の体温に安らぐのは、人間の本能みたいなものなんだろうか
……たとえそれが、あいつのぬくもりじゃなかったとしても
触れれば、どうしようもない強制力で、満たされてしまう……
なら、もう、割り切ってしまえ
割り切って、触れ合ってしまえ
――思い出してしまった安らぎを、求めないでいられるほど、俺は強くない
触れ合うなら、お互い楽しもうぜ、クソガキ
俺が下だなんてふざけたこと、言えないようにしてやるよ
……だけど、わかってる
俺の心は一生あいつのものだ
この安らぎは気休めでしかない
かりそめの安らぎが消えた瞬間、俺は前より淋しくなって
安らぎを得る前よりも、深く、あいつを求めてやまないだろう
そんなこと、本当は、わかってるんだ……