[本編] 綾 上総 編
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◆翻弄してみせて◆
上総はずるい
その高飛車で食えないような性格も
貪りたくなるほどに甘く蕩けるような身体も
上総の全てに俺は狂わされてる気がしてならない
こんな風に惑わされたり、グチャグチャ考えたりするなんて
面倒くさくて仕方がなかったはずなのに……
上総の目線が、仕草が、吐息が、触れる肌の熱さが
全身で俺のことを愛してるって伝えてくるから
(だから、上総に振り回されるのも悪くないんだよね)
そっけない態度をとられても、余裕ぶってからかわれても
その裏には寂しがりな上総がいること、ちゃんとわかってるつもり
されるがままは趣味じゃないし、挑発されたら逆襲するけど
結局、気がついたら上総の手のひらの上で転がされてる
『お前はこの俺から逃れられない運命なんだから』
上総の言った通り、俺の世界は上総を中心に回ってるから
逃げようったって逃げられないんだ
(……そもそも逃げたいなんて、思ったこともないけど)
上総と離れるなんて考えられないし
上総以上の存在なんてどこにもいないよ
ずっと一緒に居ても飽きることなんて全然ないし
むしろ中毒になったみたいに、どんどん上総から離れがたくなる
ずぶずぶと罠にはまって抜け出せなくなってるみたい
それでもいいやって思えるのは、やっぱり上総が好きだからだ
上総がいるから頑張れるし、上総のためにならなんだって出来る
いつも適当な俺が、本気になれるのは上総のことだけなんだよ
だから俺のことをもっと翻弄してみせてよね、上総