[本編] 浅多 侑思 編
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◆上司と部下の関係◆
僕がいない間に、クロノが綾さんに僕たちのことを話していたとは思わなかった
感づかれていながら気付かずに今まで過ごしていたなんて
……会社で合わせる顔がない
(そんなに、バレるような事をしていたか…?)
普段の会社での振る舞いを思い返してみても、そんな素振りを見せた覚えはない
浅多部長と、黒乃部長代理
上司と部下の境界は、僕なりに守っていたつもりだ
クロノが触れようとしてきても
わざと強めに、冷たくあしらっていた
……まあ、クロノは堪える様子もなく飄々としていたけれど
(……その距離感こそが、近しい間柄に見えでもしたんだろうか?)
頭を捻って考えたところで、
何が原因だったかなんて見つかるわけもなかった
それに、これからは
無理に隠す必要もないのかもしれないんだ
僕が、決断さえすれば
(海外で結婚……か)
そんな選択肢は、堅実に生きてきた僕の人生の中で、ありえるはずもなかった
しかも、男と。いや、それ以前に人間でもない
それなのに
そんな選択肢もあると知った今、
何故だか幸せを感じている自分がいて不思議だ
照れくさくて、冗談はやめろと一蹴してしまったけど
前向きに検討する…くらいは、言ってやってもいいだろうか