[本編] 浅多 侑思 編
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◆僕の一番◆
「俺」に浸蝕され、
薄れゆく視界の端に
死神の姿が見えた気がした
……欲しかった
あいつの1番に、なりたかった
でも、もう分かったんだ
僕は1番にはなれないんだって
要領が悪くて、
とりたてて才能もない僕は
いつでも2番手だから
1番欲しいものは、必ず誰か…別の人の手に渡るんだ
だけど、いいんだ
最後に顔を見れたから
―親の愛
―第一志望の大学
―マネージャーの地位
そんなもの、今は要らない
だって気付いたんだ
本当に欲しいもの
……それだって
手に入らないけど
でも、いいんだ
「一番大事な気持ち」
それに、気付けたから
…いいんだ