[本編] 国重 昴正 編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【アンク】
「もはや彼等は、点と点ではない。交わった線と線となったのです」
【アンク】
「そんな二人を引き裂くことが、死神長様の本意だとは思えません」
じいは俺を振り返る。すべきことはした。あとはお前がやれと言わんばかりの、熱い視線だった。
俺は一歩、前に出る。
【クロノ】
「長、お願いします。これからはちゃんと真面目に仕事をします。サボりません」
【長】
「むむむ……」
長は随分長いこと、頭を抱えていたけど。
【長】
「そこまで言うのならば……、仕方あるまい」
【クロノ】
「本当ですか?」
【長】
「こんな嘘をついて何になる。……こんなことは特例中の特例だ」
【クロノ】
「本当に、人間界で暮らしてもいいんですか?」
【長】
「よい。死神であるということを捨てず、人の中で暮らすというのなら、やってみせよ」
【クロノ】
「……でも、普通なら絶対許してくれないですよね」
【長】
「そうだ。必要以上に人間に関わるのは、禁じている」
【長】
「死に逝く者と、死を狩る者。いつも傷付くのは、後者だからだ」
【長】
「死神であることに、絶望して欲しくはない。だから禁じた。私の判断でな」
長は自嘲気味にそう言った。……長にもそういうことが、あったのかもしれない。
人間と関わって、傷付いたことが。
【アンク】
「同胞への思いやりが、そうさせたのでございますな……」
じいは感動して涙ぐんでいるけど、俺は、感動する時間も惜しかった。
【クロノ】
「俺は、その傷に負けません、長。では、失礼します!!」
国重は布団の上に胡座を掻いて、俺を待っていた。
【クロノ】
「まだ起きてたのか。明日、仕事じゃないの」
【国重 昂正】
「結果はどうなった」
唐突に腕を差し伸べられた。
言わんとすることは何となくわかるから、素直にその手に歩み寄る。
手の届く範囲になると、やっぱり強引に腕を取られて、乱暴に布団に押し倒された。
【クロノ】
「……長に聞いたんだけど」
【国重 昂正】
「ああ」
【クロノ】
「……人間界で、暮らしてもいいって」
【国重 昂正】
「―――よッ…………し!!」
言うやいなや、キスの雨が降ってきて、激しく体を弄られた。
【クロノ】
「ちょっ、ちょっとまって、くっ、くすぐった……あはははは!」
【国重 昂正】
「笑うなよ…。ムードねえな」
【クロノ】
「だって、これから嫌ってほど出来るのに、ムードなんて必―――っ」
下着の中に大きな手が入り込み、性急に扱いてくる。
国重は、動かせるところは全て使って、俺の体じゅうに触れている。
耳の後ろからつま先、二の腕から膝の裏。手で、唇で触れて、まさぐり、撫で上げる。
俺の耳元では、国重の荒い呼吸が繰り返されていて……
腰に当たる硬いものが、はちきれそうな国重のソレだと気付いたら、もうじっとしていられなかった。
―――こんなに激しく求められたことは、一度もない。
あまりの興奮に眩暈がした。
国重の手つきに、全てを持っていかれそうになり、慌てて口を開く。
【クロノ】
「……国重、だから俺は、ネコはやらないんだって……」
【国重 昂正】
「昂正だ」
遅れて、名前で呼べと言われていることがわかり。
また、下半身が熱く重くなるのを感じた。
【クロノ】
「……昂正。後は俺がやるから、あんたは大人しくしててよ」
【国重 昂正】
「ふざけるなよ。俺が今までどれだけ我慢したと思ってる」
【クロノ】
「えー…。俺の方が我慢してたと思うんだけど」
【国重 昂正】
「駄目だ。お前に挿れたい」
昂正の指が、俺の先端を丹念にこね回す。
その指は巧みで、腰が抜けそうな程の快感が走り、声を堪えるので精一杯だった。
俺の抵抗が止まったのを見計らい、とうとう空いている方の手が、俺の後ろに伸びてきて。
慌てて逃げようとしたけれど、後ろを鷲掴みにされて阻止されて。
―――俺は渾身の力で昂正の両肩を掴んだ。
【クロノ】
「今まで、挿入しないようにして来たのは、俺の方なんだけど」
【クロノ】
「絶対痛がるだろうし、いきなり抱かれたんじゃ、あんたも傷つくだろうしって」
【クロノ】
「やっと解禁されたんだから、初夜は俺に譲ってよ」
【国重 昂正】
「……」
昂正は顔を真赤にさせながら、目線を落とす。
【国重 昂正】
「初夜って……。この場合に使うかよ、普通」
【クロノ】
「少なくとも、俺はそんな気持ちだけど」
【クロノ】
「だから、この場合は俺の方が先じゃない?」
【クロノ】
「あんたの体に目をつけたのって、多分俺の方が先だと思うし」
【国重 昂正】
「……そんなことねえと思うがな」
【クロノ】
「へえ? なんで」
【国重 昂正】
「……お前の顔とか体とか、ずっとそういうつもりで見てた」
昂正は言いにくそうに顔をしかめたが、俺は昂正の首に、絡みつくように手を回して応えた。
【クロノ】
「うん、知ってた。だから正直に言ってくれて嬉しいよ」
【クロノ】
「ちゃんと言えたご褒美に、やっぱり今日は俺がよくしてあげるから」
昂正の顔が強張る。だけど、構わずに布団に押し倒す。
【クロノ】
「昂正に俺を刻ませて」
【クロノ】
「俺の形を、一生忘れられないくら刻み込むから。そうすれば、もう淋しくないだろ」
【クロノ】
「大好きだよ。……昂正」
【国重 昂正】
「……ッ、この…!!」
骨が折れそうな程、強く強く抱きしめられた。
【国重 昂正】
「クソ可愛いこと言ってんじゃねえぞ、ガキのくせに…!!」
【クロノ】
「だからガキじゃないって……っ、ん」
深いキスに呼吸が出来ずに、視界が霞み始めた頃ようやく、解放された。
【国重 昂正】
「……お前の気持ちはよくわかった」
【国重 昂正】
「今日はお前の可愛さに免じて、俺の体のことは任せる。……だが」
「もはや彼等は、点と点ではない。交わった線と線となったのです」
【アンク】
「そんな二人を引き裂くことが、死神長様の本意だとは思えません」
じいは俺を振り返る。すべきことはした。あとはお前がやれと言わんばかりの、熱い視線だった。
俺は一歩、前に出る。
【クロノ】
「長、お願いします。これからはちゃんと真面目に仕事をします。サボりません」
【長】
「むむむ……」
長は随分長いこと、頭を抱えていたけど。
【長】
「そこまで言うのならば……、仕方あるまい」
【クロノ】
「本当ですか?」
【長】
「こんな嘘をついて何になる。……こんなことは特例中の特例だ」
【クロノ】
「本当に、人間界で暮らしてもいいんですか?」
【長】
「よい。死神であるということを捨てず、人の中で暮らすというのなら、やってみせよ」
【クロノ】
「……でも、普通なら絶対許してくれないですよね」
【長】
「そうだ。必要以上に人間に関わるのは、禁じている」
【長】
「死に逝く者と、死を狩る者。いつも傷付くのは、後者だからだ」
【長】
「死神であることに、絶望して欲しくはない。だから禁じた。私の判断でな」
長は自嘲気味にそう言った。……長にもそういうことが、あったのかもしれない。
人間と関わって、傷付いたことが。
【アンク】
「同胞への思いやりが、そうさせたのでございますな……」
じいは感動して涙ぐんでいるけど、俺は、感動する時間も惜しかった。
【クロノ】
「俺は、その傷に負けません、長。では、失礼します!!」
国重は布団の上に胡座を掻いて、俺を待っていた。
【クロノ】
「まだ起きてたのか。明日、仕事じゃないの」
【国重 昂正】
「結果はどうなった」
唐突に腕を差し伸べられた。
言わんとすることは何となくわかるから、素直にその手に歩み寄る。
手の届く範囲になると、やっぱり強引に腕を取られて、乱暴に布団に押し倒された。
【クロノ】
「……長に聞いたんだけど」
【国重 昂正】
「ああ」
【クロノ】
「……人間界で、暮らしてもいいって」
【国重 昂正】
「―――よッ…………し!!」
言うやいなや、キスの雨が降ってきて、激しく体を弄られた。
【クロノ】
「ちょっ、ちょっとまって、くっ、くすぐった……あはははは!」
【国重 昂正】
「笑うなよ…。ムードねえな」
【クロノ】
「だって、これから嫌ってほど出来るのに、ムードなんて必―――っ」
下着の中に大きな手が入り込み、性急に扱いてくる。
国重は、動かせるところは全て使って、俺の体じゅうに触れている。
耳の後ろからつま先、二の腕から膝の裏。手で、唇で触れて、まさぐり、撫で上げる。
俺の耳元では、国重の荒い呼吸が繰り返されていて……
腰に当たる硬いものが、はちきれそうな国重のソレだと気付いたら、もうじっとしていられなかった。
―――こんなに激しく求められたことは、一度もない。
あまりの興奮に眩暈がした。
国重の手つきに、全てを持っていかれそうになり、慌てて口を開く。
【クロノ】
「……国重、だから俺は、ネコはやらないんだって……」
【国重 昂正】
「昂正だ」
遅れて、名前で呼べと言われていることがわかり。
また、下半身が熱く重くなるのを感じた。
【クロノ】
「……昂正。後は俺がやるから、あんたは大人しくしててよ」
【国重 昂正】
「ふざけるなよ。俺が今までどれだけ我慢したと思ってる」
【クロノ】
「えー…。俺の方が我慢してたと思うんだけど」
【国重 昂正】
「駄目だ。お前に挿れたい」
昂正の指が、俺の先端を丹念にこね回す。
その指は巧みで、腰が抜けそうな程の快感が走り、声を堪えるので精一杯だった。
俺の抵抗が止まったのを見計らい、とうとう空いている方の手が、俺の後ろに伸びてきて。
慌てて逃げようとしたけれど、後ろを鷲掴みにされて阻止されて。
―――俺は渾身の力で昂正の両肩を掴んだ。
【クロノ】
「今まで、挿入しないようにして来たのは、俺の方なんだけど」
【クロノ】
「絶対痛がるだろうし、いきなり抱かれたんじゃ、あんたも傷つくだろうしって」
【クロノ】
「やっと解禁されたんだから、初夜は俺に譲ってよ」
【国重 昂正】
「……」
昂正は顔を真赤にさせながら、目線を落とす。
【国重 昂正】
「初夜って……。この場合に使うかよ、普通」
【クロノ】
「少なくとも、俺はそんな気持ちだけど」
【クロノ】
「だから、この場合は俺の方が先じゃない?」
【クロノ】
「あんたの体に目をつけたのって、多分俺の方が先だと思うし」
【国重 昂正】
「……そんなことねえと思うがな」
【クロノ】
「へえ? なんで」
【国重 昂正】
「……お前の顔とか体とか、ずっとそういうつもりで見てた」
昂正は言いにくそうに顔をしかめたが、俺は昂正の首に、絡みつくように手を回して応えた。
【クロノ】
「うん、知ってた。だから正直に言ってくれて嬉しいよ」
【クロノ】
「ちゃんと言えたご褒美に、やっぱり今日は俺がよくしてあげるから」
昂正の顔が強張る。だけど、構わずに布団に押し倒す。
【クロノ】
「昂正に俺を刻ませて」
【クロノ】
「俺の形を、一生忘れられないくら刻み込むから。そうすれば、もう淋しくないだろ」
【クロノ】
「大好きだよ。……昂正」
【国重 昂正】
「……ッ、この…!!」
骨が折れそうな程、強く強く抱きしめられた。
【国重 昂正】
「クソ可愛いこと言ってんじゃねえぞ、ガキのくせに…!!」
【クロノ】
「だからガキじゃないって……っ、ん」
深いキスに呼吸が出来ずに、視界が霞み始めた頃ようやく、解放された。
【国重 昂正】
「……お前の気持ちはよくわかった」
【国重 昂正】
「今日はお前の可愛さに免じて、俺の体のことは任せる。……だが」