[本編] 国重 昴正 編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
すぐに、眠っている国重にキスをする。
何かを流し込むように意識をしてはいるけれど、やはり目覚める様子はない。
顔を上げると、じいがいなくなっていた。……出歯亀はしないってやつだろうか。
そんなことより、国重を起こすのが先だ。
俺は、国重のズボンを下ろした。
【クロノ】
(とにかく、早く起こさないと…)
激しい刺激という部分に焦点を当てて、俺は迷わずにこの方法を選んだ。
国重のモノに刺激を与える為、いつもみたいに口に含み、舌で激しく舐め回す。
反応があり、大きくなると口に入りきらないので、出ているところを手で繰り返し扱く。
【クロノ】
(早く、早く起きろ、国重…!!)
いつもはもう熱を放つほど、そこは反り返っているのに、国重の意識がないせいか、それ以上の反応がない。
俺は国重の蜜でぬるつく指を、国重の窄まりへと当てた。
ろくに慣らしていないが滑りの良い指先は、国重の中へ入った。
解していないので固いところを無理に指を進める。
指先がある場所に触れると、国重のモノが震えた。
俺はまた国重の先端を口に含み、口全体で扱きながら、中の弱点を指で擦る。
指が当たる度に、国重のソレが口の中で震える。
先端の部分を唇で挟むようにして、強く吸うのと同時に、中を強く押した。
【クロノ】
「――ッ!」
喉に当たるほど勢いよく熱が放たれて息が詰まり、俺は思わず口を離した。
口の周りを手で拭いながら国重を見ると、国重の呼吸が安定していた。
【クロノ】
「―――国重」
呼びかけると、国重は薄く目を開いた。
【国重 昂正】
「……」
国重は、しばらくぼんやりしていたようだったが……
俺の顔を見ると、安心したように笑った。
【国重 昂正】
「いやあ、視界まで真っ白になって、一時はどうなることかと思ったが」
【クロノ】
「……戻ってきてくれて、良かった」
【国重 昂正】
「全部お前のおかげだ。……」
国重はそこで、俺がどうやって国重を起こしたか察したようだった。
【クロノ】
「よくしてあげるって約束したでしょ」
【国重 昂正】
「俺が覚えてねぇから、ノーカンだノーカン。それに」
国重は腕を伸ばすと、俺を抱きしめ、ぐるっと体勢を入れ替えた。
【国重 昂正】
「まだお前を抱いてねぇ」
国重の唇が、触れる――。
と思った瞬間。
【アンク】
「クロノ様ー! 報告にお戻り下さーい!!」
と言う声が響き渡り、国重と俺は一気に脱力した。
……
………――
あの後、ユリスを見たものはいない。完全に失踪してしまった。
リビドーは全て動かなくなっており、サイトも消え、痕跡すら残ってない。
全て、ユリスが消える間際に消していったのだろうと、長は言う。
ただ、死神界の家まではユリスも手を回せなかったらしく、沢山の物証が出てきたとのこと。
俺は、功績が認められて少しだけ出世した。
人間界から、リビドー使用者の死亡ニュースはなくなり。
代わりに誰それが結婚しただの、どこそこのお肉が絶品だの。
幸せなニュースばかり流れるようになった。
国重は、探偵としての活動を続けている。
引き出しに隠されていた写真は、今はアルバムの中。
ふっきれたとは言いがたいが、前よりは執着しなくなった印象を受けた。
そんな風にして、俺達の事件はひとまず幕を下ろした。
俺は今、国重の事務所で一人、外を眺めている。
【クロノ】
(もうすぐ、国重が来るはずだ…)
落ち合う時間までもうすぐ。
俺はそれまでの間、少し前のことを思い出していた。
それは、俺達が夢から無事に生還できた、あの夜のこと。
事件の概要を報告をするために、じいと一緒に死神界に戻ってから。
俺だけ、国重の部屋に戻ってきた。
通い慣れた国重の部屋に顔を出してみたが、いない。
【クロノ】
(まさか、どこかで倒れてるとか…?)
嫌な予感がして、家中のドアを一つ一つ開け放って、中を確認していくと。
国重は、のんびりとバスタブに浸かっていた。
【国重 昂正】
「おい、開けるなら開けるで一声かけろ。驚くじゃねえか」
【国重 昂正】
「それにしても、戻ってくるの早かったな。用事はもう済んだのか?」
【クロノ】
「あ……うん」
【国重 昂正】
「そりゃ良かった。夜遅くまでご苦労さん」
国重はお湯で顔を洗いながら、さり気なく言った。
【国重 昂正】
「今日は、向こうに戻るのか?」
【クロノ】
「…うーん。まだ考えてなかったけど」
【国重 昂正】
「なら、戻るな」
【国重 昂正】
「今夜は、俺の相手をしろ」
【クロノ】
「……だから、風呂に入ってたのか」
【国重 昂正】
「ああ。一応マナーだからな」
【クロノ】
「そんなことしなくても散々触ってきたのに、俺」
【国重 昂正】
「気持ちの問題だ。それに、前もってわかってる時くらい、清潔にしておきたいだろ」
【クロノ】
「あんたは別に、そこまで気にする必要ないと思うけど」
【クロノ】
「じゃあ俺も入ろうかな。終わったら貸してくれる?」
【国重 昂正】
「駄目だ」
【クロノ】
「……ちょっと理解できない。なんで?」
【国重 昂正】
「お前は、そのままでいい」
掠れた低い声で、俺は大体察した。
【クロノ】
「言っておくけど、俺の方が年上だよ? 加齢臭するかも」
【国重 昂正】
「そんなこと気にしねぇよ。お前のそのままの匂いを知りたい」
【クロノ】
「…ははは、変なの」
面白くて吹き出すと、国重も笑った。
俺は服を着たまま、国重は乾ききっていない体のままで、布団に座る。
なんだか妙な沈黙が降りたし、俺は少し気になっていた事を聞くことにした。
【クロノ】
「あのさ、もし答えたくなかったらいいけど」
【国重 昂正】
「あ? なんだよ、らしくなく歯切れが悪いな」
【クロノ】
「夢で夏透が言った『花言葉を、覚えてる?』て、何?」
国重の体が、少し強張った――が、溜息と共に緩む。
【国重 昂正】
「昔、夏透が俺に、黄色い薔薇をくれて――、その時に、教えてくれた」
【国重 昂正】
「黄色い薔薇には、『あなたに恋しています』て意味があるんだと」
【国重 昂正】
「でも、『薄らぐ愛』とか『別れましょう』とか、そんな意味もあって」
【国重 昂正】
「――昂正には、『恋しています』だよ。なんて言ってたんだけどな」
俺は、最初の夢で、夏透が黄色い薔薇を摘んでいた事を思い出した。
国重は、今はどちらの意味なのか、わからなくなっているんだろう。
【クロノ】
「……恨み事を言う時、あんな綺麗な声を出せる人だったの? 夏透って」
国重は黙って俯き、首を横に振った。
何かを流し込むように意識をしてはいるけれど、やはり目覚める様子はない。
顔を上げると、じいがいなくなっていた。……出歯亀はしないってやつだろうか。
そんなことより、国重を起こすのが先だ。
俺は、国重のズボンを下ろした。
【クロノ】
(とにかく、早く起こさないと…)
激しい刺激という部分に焦点を当てて、俺は迷わずにこの方法を選んだ。
国重のモノに刺激を与える為、いつもみたいに口に含み、舌で激しく舐め回す。
反応があり、大きくなると口に入りきらないので、出ているところを手で繰り返し扱く。
【クロノ】
(早く、早く起きろ、国重…!!)
いつもはもう熱を放つほど、そこは反り返っているのに、国重の意識がないせいか、それ以上の反応がない。
俺は国重の蜜でぬるつく指を、国重の窄まりへと当てた。
ろくに慣らしていないが滑りの良い指先は、国重の中へ入った。
解していないので固いところを無理に指を進める。
指先がある場所に触れると、国重のモノが震えた。
俺はまた国重の先端を口に含み、口全体で扱きながら、中の弱点を指で擦る。
指が当たる度に、国重のソレが口の中で震える。
先端の部分を唇で挟むようにして、強く吸うのと同時に、中を強く押した。
【クロノ】
「――ッ!」
喉に当たるほど勢いよく熱が放たれて息が詰まり、俺は思わず口を離した。
口の周りを手で拭いながら国重を見ると、国重の呼吸が安定していた。
【クロノ】
「―――国重」
呼びかけると、国重は薄く目を開いた。
【国重 昂正】
「……」
国重は、しばらくぼんやりしていたようだったが……
俺の顔を見ると、安心したように笑った。
【国重 昂正】
「いやあ、視界まで真っ白になって、一時はどうなることかと思ったが」
【クロノ】
「……戻ってきてくれて、良かった」
【国重 昂正】
「全部お前のおかげだ。……」
国重はそこで、俺がどうやって国重を起こしたか察したようだった。
【クロノ】
「よくしてあげるって約束したでしょ」
【国重 昂正】
「俺が覚えてねぇから、ノーカンだノーカン。それに」
国重は腕を伸ばすと、俺を抱きしめ、ぐるっと体勢を入れ替えた。
【国重 昂正】
「まだお前を抱いてねぇ」
国重の唇が、触れる――。
と思った瞬間。
【アンク】
「クロノ様ー! 報告にお戻り下さーい!!」
と言う声が響き渡り、国重と俺は一気に脱力した。
……
………――
あの後、ユリスを見たものはいない。完全に失踪してしまった。
リビドーは全て動かなくなっており、サイトも消え、痕跡すら残ってない。
全て、ユリスが消える間際に消していったのだろうと、長は言う。
ただ、死神界の家まではユリスも手を回せなかったらしく、沢山の物証が出てきたとのこと。
俺は、功績が認められて少しだけ出世した。
人間界から、リビドー使用者の死亡ニュースはなくなり。
代わりに誰それが結婚しただの、どこそこのお肉が絶品だの。
幸せなニュースばかり流れるようになった。
国重は、探偵としての活動を続けている。
引き出しに隠されていた写真は、今はアルバムの中。
ふっきれたとは言いがたいが、前よりは執着しなくなった印象を受けた。
そんな風にして、俺達の事件はひとまず幕を下ろした。
俺は今、国重の事務所で一人、外を眺めている。
【クロノ】
(もうすぐ、国重が来るはずだ…)
落ち合う時間までもうすぐ。
俺はそれまでの間、少し前のことを思い出していた。
それは、俺達が夢から無事に生還できた、あの夜のこと。
事件の概要を報告をするために、じいと一緒に死神界に戻ってから。
俺だけ、国重の部屋に戻ってきた。
通い慣れた国重の部屋に顔を出してみたが、いない。
【クロノ】
(まさか、どこかで倒れてるとか…?)
嫌な予感がして、家中のドアを一つ一つ開け放って、中を確認していくと。
国重は、のんびりとバスタブに浸かっていた。
【国重 昂正】
「おい、開けるなら開けるで一声かけろ。驚くじゃねえか」
【国重 昂正】
「それにしても、戻ってくるの早かったな。用事はもう済んだのか?」
【クロノ】
「あ……うん」
【国重 昂正】
「そりゃ良かった。夜遅くまでご苦労さん」
国重はお湯で顔を洗いながら、さり気なく言った。
【国重 昂正】
「今日は、向こうに戻るのか?」
【クロノ】
「…うーん。まだ考えてなかったけど」
【国重 昂正】
「なら、戻るな」
【国重 昂正】
「今夜は、俺の相手をしろ」
【クロノ】
「……だから、風呂に入ってたのか」
【国重 昂正】
「ああ。一応マナーだからな」
【クロノ】
「そんなことしなくても散々触ってきたのに、俺」
【国重 昂正】
「気持ちの問題だ。それに、前もってわかってる時くらい、清潔にしておきたいだろ」
【クロノ】
「あんたは別に、そこまで気にする必要ないと思うけど」
【クロノ】
「じゃあ俺も入ろうかな。終わったら貸してくれる?」
【国重 昂正】
「駄目だ」
【クロノ】
「……ちょっと理解できない。なんで?」
【国重 昂正】
「お前は、そのままでいい」
掠れた低い声で、俺は大体察した。
【クロノ】
「言っておくけど、俺の方が年上だよ? 加齢臭するかも」
【国重 昂正】
「そんなこと気にしねぇよ。お前のそのままの匂いを知りたい」
【クロノ】
「…ははは、変なの」
面白くて吹き出すと、国重も笑った。
俺は服を着たまま、国重は乾ききっていない体のままで、布団に座る。
なんだか妙な沈黙が降りたし、俺は少し気になっていた事を聞くことにした。
【クロノ】
「あのさ、もし答えたくなかったらいいけど」
【国重 昂正】
「あ? なんだよ、らしくなく歯切れが悪いな」
【クロノ】
「夢で夏透が言った『花言葉を、覚えてる?』て、何?」
国重の体が、少し強張った――が、溜息と共に緩む。
【国重 昂正】
「昔、夏透が俺に、黄色い薔薇をくれて――、その時に、教えてくれた」
【国重 昂正】
「黄色い薔薇には、『あなたに恋しています』て意味があるんだと」
【国重 昂正】
「でも、『薄らぐ愛』とか『別れましょう』とか、そんな意味もあって」
【国重 昂正】
「――昂正には、『恋しています』だよ。なんて言ってたんだけどな」
俺は、最初の夢で、夏透が黄色い薔薇を摘んでいた事を思い出した。
国重は、今はどちらの意味なのか、わからなくなっているんだろう。
【クロノ】
「……恨み事を言う時、あんな綺麗な声を出せる人だったの? 夏透って」
国重は黙って俯き、首を横に振った。
