[本編] 国重 昴正 編
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国重は、諦めたように両手を上げて降参のポーズをとる。
呆気無くてつまらないが、粘る意味もないので解放してやった。
【クロノ】
「昨日教えてやったはずなのに、もう俺の顔忘れるなんて」
【国重 昂正】
「……待て、まだ頭が追いつかん」
【クロノ】
「歳をとると、思考に柔軟性に欠けるのは仕方ない」
むっとしたような顔をされたが、国重はすぐに頭を抱え直してしまった。
どうやら混乱してるらしい。
【クロノ】
「あんたの寿命が短くなってるから、助けに来た死神だよ」
国重は信じられないというような顔をしていたけど、やがて眉を寄せた。
【国重 昂正】
「死神? ……そんな非現実的なこと、信じると思うか? 正直に言え」
【クロノ】
「じゃあ、非現実的だって証拠を見せてあげる」
俺はその場で姿を消した。国重の目が静かに見開かれる。
また俺は姿を現した。国重は俺を呆然と見つめていたが。
やがて自分の頬を何度もつねって、現実だと理解したのか、脱力した。
【クロノ】
「俺が人間じゃないって、信じてもらえたと思うけど」
【国重 昂正】
「……」
【クロノ】
「無言は肯定とするね。で、話の続き。俺はあんたを助けに来たんだけど」
【クロノ】
「リビドーについても調べてる。死神界でも迷惑してるんだ、今回の事件のこと」
【国重 昂正】
「……何が言いたい」
【クロノ】
「協力しよう。あんたも仕事でリビドーのこと、調べてるんだろ?」
【国重 昂正】
「な、何でそれを知ってる……!?」
【クロノ】
「見てたから」
【国重 昂正】
「……さっきの、妙な技でか」
【クロノ】
「そう。俺はまだ、リビドーについて、そんなにたくさんの知識がないから」
【クロノ】
「あんたの調べたことを共有してほしい」
国重は少し考えるような素振りだったが、やがて首を横に振る。
【国重 昂正】
「依頼があった以上、俺には守秘義務がある。調査結果の全ては依頼者にのみ報告する」
【国重 昂正】
「お前から悪意は感じないが……、死神だとも思っていない」
【国重 昂正】
「さっきのは、何かのマジックだろう」
【国重 昂正】
「今だったらまだ、警察には通報しない。大人しく帰れ」
無理やり反転させられて、玄関から閉め出されてしまった。
【クロノ】
(……死神だなんて、そんな簡単に信じろって言うほうが無理か。それなら…)
今までみたいに姿を消して、勝手に情報収集をするだけだ。
そう決めて、俺は一旦、死神界へ帰ることにした。
呆気無くてつまらないが、粘る意味もないので解放してやった。
【クロノ】
「昨日教えてやったはずなのに、もう俺の顔忘れるなんて」
【国重 昂正】
「……待て、まだ頭が追いつかん」
【クロノ】
「歳をとると、思考に柔軟性に欠けるのは仕方ない」
むっとしたような顔をされたが、国重はすぐに頭を抱え直してしまった。
どうやら混乱してるらしい。
【クロノ】
「あんたの寿命が短くなってるから、助けに来た死神だよ」
国重は信じられないというような顔をしていたけど、やがて眉を寄せた。
【国重 昂正】
「死神? ……そんな非現実的なこと、信じると思うか? 正直に言え」
【クロノ】
「じゃあ、非現実的だって証拠を見せてあげる」
俺はその場で姿を消した。国重の目が静かに見開かれる。
また俺は姿を現した。国重は俺を呆然と見つめていたが。
やがて自分の頬を何度もつねって、現実だと理解したのか、脱力した。
【クロノ】
「俺が人間じゃないって、信じてもらえたと思うけど」
【国重 昂正】
「……」
【クロノ】
「無言は肯定とするね。で、話の続き。俺はあんたを助けに来たんだけど」
【クロノ】
「リビドーについても調べてる。死神界でも迷惑してるんだ、今回の事件のこと」
【国重 昂正】
「……何が言いたい」
【クロノ】
「協力しよう。あんたも仕事でリビドーのこと、調べてるんだろ?」
【国重 昂正】
「な、何でそれを知ってる……!?」
【クロノ】
「見てたから」
【国重 昂正】
「……さっきの、妙な技でか」
【クロノ】
「そう。俺はまだ、リビドーについて、そんなにたくさんの知識がないから」
【クロノ】
「あんたの調べたことを共有してほしい」
国重は少し考えるような素振りだったが、やがて首を横に振る。
【国重 昂正】
「依頼があった以上、俺には守秘義務がある。調査結果の全ては依頼者にのみ報告する」
【国重 昂正】
「お前から悪意は感じないが……、死神だとも思っていない」
【国重 昂正】
「さっきのは、何かのマジックだろう」
【国重 昂正】
「今だったらまだ、警察には通報しない。大人しく帰れ」
無理やり反転させられて、玄関から閉め出されてしまった。
【クロノ】
(……死神だなんて、そんな簡単に信じろって言うほうが無理か。それなら…)
今までみたいに姿を消して、勝手に情報収集をするだけだ。
そう決めて、俺は一旦、死神界へ帰ることにした。