[本編] 綾 上総 編
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【綾 上総】
「なあ、俺が行くってのは?」
【クロノ】
「だからやっぱり、事情を話して天界に――――なんだって?」
【綾 上総】
「俺なら、少しは分かるかも」
【綾 上総】
「あいつがどんな部下だったか、他の連中とどんなやり取りをしてたか」
【綾 上総】
「何が原因で揉めてたか、あいつがいっつもどんな顔で働いてたか……」
【綾 上総】
「その辺なら、なんとなく覚えてる」
【クロノ】
「いや、待って。危ないんだよ?」
【綾 上総】
「早く助けないと、まずいんだろ!?」
【綾 上総】
「クロノ、浅多が見てた悪夢ってどんなのだった?」
【クロノ】
「いや、駄目だよ。絶対行かせないから」
【綾 上総】
「じゃあお前がなんとかできんのかよ? 話聞いてたらやばそうじゃねえか」
【クロノ】
「……」
【アンク】
「残念ですが、綾さんのお言葉通りですな」
【アンク】
「少しでも彼の事情に詳しい人物が行くべきでしょう……」
【アンク】
「人間が夢の中に入るなんて、本来あってはならないことですが」
【綾 上総】
「流石アンクさん。死神長に聞いて許可が出たら、行ってもいいですよね?」
【アンク】
「……いえ、今回は」
【アンク】
「試しに、綾さんを連れて行くことも已むを得ないでしょう」
【アンク】
「私から、事後報告として長に報告しておきますので」
【クロノ】
「いやいや、まずいって。何が起こるかわかんないだろ」
【綾 上総】
「悪夢はもう消えてんだろ? じゃあ別に危険なこともねーだろ」
【クロノ】
「……そ、それはそうだけど。また悪夢が復活する可能性だってあるし」
【綾 上総】
「復活しねえ可能性もあるんだろ?」
【綾 上総】
「危なくなったら速攻アンクさんに引き上げてもらうから。な? アンクさん」
【アンク】
「ええ、そこはお任せください!」
じいは既に上総の分のリビドーを構えていて、上総はこちらを食い入るように見つめている。
……俺は諦めて溜息をついた。
危なくなったらすぐに、上総を蹴り上げて現実に戻そう。
【クロノ】
「……両親に『なんでできないの』って言われてたり」
【クロノ】
「会社の人間関係がうまく行ってないとか、恋人ができないとか…あとは、孤独感とか」
【綾 上総】
「……そっか」
少し目を細めた上総はさっさとリビドーを装着して横たわってしまった。
俺も慌てて後を追い、急いで夢の世界へ潜る。
浅多はさっきと同じ状態でいた。
近付こうとする俺の傍らを横切って、上総は駆け足で浅多の元へ向かう。
【綾 上総】
「……浅多、何か言ってる」
【クロノ】
「え。そんなのさっきは聞こえなかったけど」
上総は虚空を見つめている浅多の口元に耳を近づけて、微かに頷いている。
そして体を戻した後、眉を下げて笑った。
【綾 上総】
「そっか。お前も、独りなんだな」
【クロノ】
「……」
それは、以前の上総が抱えていた悩みでもあった。
幼少期の思い出と現実の間で上総は苦しみ、そして克服した。
或いは上総なら、浅多の痛みを理解してやれるかもしれない。
【綾 上総】
「なあ浅多。別にお前は孤独ってこともねーと思うよ」
【浅多 侑思】
「嫌だ……嫌だ……独りは……」
【綾 上総】
「だから独りじゃねーっての。俺もクロノも、お前のこと見てるしなぁ」
【浅多 侑思】
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
【綾 上総】
「? 仕事のミスのこと?」
【クロノ】
「多分ね。……浅多の悪夢の中に、実は上総の姿もあった」
【綾 上総】
「……へえ。何言ってた?」
【クロノ】
「何でこんなこともできないんだとか、そういう感じ」
【綾 上総】
「……うーん」
上総は気まずそうに後頭部を掻きながら、浅多の肩を軽く叩いた。
そして頭に手を伸ばし、遠慮なくガシガシと掻き乱す。
【綾 上総】
「確かに怒ったけど、そこまで酷いこと言ってねえぞ!」
【綾 上総】
「それにアレはお前がぼんやりしてたから、ちょっときつめに言っただけで…」
【綾 上総】
「それに俺、見込みねえ奴にそんなこと言わないし」
浅多の肩がぴくりと動いた。
【綾 上総】
「言ったろ? 俺もクロノもお前のこと見てるって」
【綾 上総】
「お前がちゃんと真面目に頑張ってるのは知ってるよ」
【綾 上総】
「成績も上がってきてるだろ。よくやってるよ、お前」
【綾 上総】
「だから気落ちすんな! お前はまだまだ伸び代がある」
【綾 上総】
「……それに、1人が嫌ってんなら」
上総が目を覗き込むと、不意に浅多の瞳が揺れる。
【綾 上総】
「俺とクロノが、一緒にいてやる」
【浅多 侑思】
「…………」
【浅多 侑思】
「…………綾さん?」
【綾 上総】
「おっ」
【クロノ】
「……あ」
浅多の瞳には生気が戻っている。
目の前にいる上総と俺を交互に見ながら。
自分の置かれている状況が分からずに、困惑しているようだ。
【綾 上総】
「戻ったな? クロノー、これ戻ったよなー?」
【クロノ】
「う、うん……凄いよ、上総」
【綾 上総】
「ほらな!俺のこと連れてきて正解だっただろ?」
【浅多 侑思】
「あ…あれ? 僕はここで一体何を……」
【綾 上総】
「ははは! いやあ良かった良かった! とりあえず積もる話は現実に戻ってからだな」
【綾 上総】
「ここの空気、辛気臭くてホント嫌いだわー俺」
上総は、痛がられているにも関わらず、浅多の背中を何度も叩いて。
呆気に取られている俺を急かして、現実に浮上させた。
「なあ、俺が行くってのは?」
【クロノ】
「だからやっぱり、事情を話して天界に――――なんだって?」
【綾 上総】
「俺なら、少しは分かるかも」
【綾 上総】
「あいつがどんな部下だったか、他の連中とどんなやり取りをしてたか」
【綾 上総】
「何が原因で揉めてたか、あいつがいっつもどんな顔で働いてたか……」
【綾 上総】
「その辺なら、なんとなく覚えてる」
【クロノ】
「いや、待って。危ないんだよ?」
【綾 上総】
「早く助けないと、まずいんだろ!?」
【綾 上総】
「クロノ、浅多が見てた悪夢ってどんなのだった?」
【クロノ】
「いや、駄目だよ。絶対行かせないから」
【綾 上総】
「じゃあお前がなんとかできんのかよ? 話聞いてたらやばそうじゃねえか」
【クロノ】
「……」
【アンク】
「残念ですが、綾さんのお言葉通りですな」
【アンク】
「少しでも彼の事情に詳しい人物が行くべきでしょう……」
【アンク】
「人間が夢の中に入るなんて、本来あってはならないことですが」
【綾 上総】
「流石アンクさん。死神長に聞いて許可が出たら、行ってもいいですよね?」
【アンク】
「……いえ、今回は」
【アンク】
「試しに、綾さんを連れて行くことも已むを得ないでしょう」
【アンク】
「私から、事後報告として長に報告しておきますので」
【クロノ】
「いやいや、まずいって。何が起こるかわかんないだろ」
【綾 上総】
「悪夢はもう消えてんだろ? じゃあ別に危険なこともねーだろ」
【クロノ】
「……そ、それはそうだけど。また悪夢が復活する可能性だってあるし」
【綾 上総】
「復活しねえ可能性もあるんだろ?」
【綾 上総】
「危なくなったら速攻アンクさんに引き上げてもらうから。な? アンクさん」
【アンク】
「ええ、そこはお任せください!」
じいは既に上総の分のリビドーを構えていて、上総はこちらを食い入るように見つめている。
……俺は諦めて溜息をついた。
危なくなったらすぐに、上総を蹴り上げて現実に戻そう。
【クロノ】
「……両親に『なんでできないの』って言われてたり」
【クロノ】
「会社の人間関係がうまく行ってないとか、恋人ができないとか…あとは、孤独感とか」
【綾 上総】
「……そっか」
少し目を細めた上総はさっさとリビドーを装着して横たわってしまった。
俺も慌てて後を追い、急いで夢の世界へ潜る。
浅多はさっきと同じ状態でいた。
近付こうとする俺の傍らを横切って、上総は駆け足で浅多の元へ向かう。
【綾 上総】
「……浅多、何か言ってる」
【クロノ】
「え。そんなのさっきは聞こえなかったけど」
上総は虚空を見つめている浅多の口元に耳を近づけて、微かに頷いている。
そして体を戻した後、眉を下げて笑った。
【綾 上総】
「そっか。お前も、独りなんだな」
【クロノ】
「……」
それは、以前の上総が抱えていた悩みでもあった。
幼少期の思い出と現実の間で上総は苦しみ、そして克服した。
或いは上総なら、浅多の痛みを理解してやれるかもしれない。
【綾 上総】
「なあ浅多。別にお前は孤独ってこともねーと思うよ」
【浅多 侑思】
「嫌だ……嫌だ……独りは……」
【綾 上総】
「だから独りじゃねーっての。俺もクロノも、お前のこと見てるしなぁ」
【浅多 侑思】
「ごめんなさい、ごめんなさい…」
【綾 上総】
「? 仕事のミスのこと?」
【クロノ】
「多分ね。……浅多の悪夢の中に、実は上総の姿もあった」
【綾 上総】
「……へえ。何言ってた?」
【クロノ】
「何でこんなこともできないんだとか、そういう感じ」
【綾 上総】
「……うーん」
上総は気まずそうに後頭部を掻きながら、浅多の肩を軽く叩いた。
そして頭に手を伸ばし、遠慮なくガシガシと掻き乱す。
【綾 上総】
「確かに怒ったけど、そこまで酷いこと言ってねえぞ!」
【綾 上総】
「それにアレはお前がぼんやりしてたから、ちょっときつめに言っただけで…」
【綾 上総】
「それに俺、見込みねえ奴にそんなこと言わないし」
浅多の肩がぴくりと動いた。
【綾 上総】
「言ったろ? 俺もクロノもお前のこと見てるって」
【綾 上総】
「お前がちゃんと真面目に頑張ってるのは知ってるよ」
【綾 上総】
「成績も上がってきてるだろ。よくやってるよ、お前」
【綾 上総】
「だから気落ちすんな! お前はまだまだ伸び代がある」
【綾 上総】
「……それに、1人が嫌ってんなら」
上総が目を覗き込むと、不意に浅多の瞳が揺れる。
【綾 上総】
「俺とクロノが、一緒にいてやる」
【浅多 侑思】
「…………」
【浅多 侑思】
「…………綾さん?」
【綾 上総】
「おっ」
【クロノ】
「……あ」
浅多の瞳には生気が戻っている。
目の前にいる上総と俺を交互に見ながら。
自分の置かれている状況が分からずに、困惑しているようだ。
【綾 上総】
「戻ったな? クロノー、これ戻ったよなー?」
【クロノ】
「う、うん……凄いよ、上総」
【綾 上総】
「ほらな!俺のこと連れてきて正解だっただろ?」
【浅多 侑思】
「あ…あれ? 僕はここで一体何を……」
【綾 上総】
「ははは! いやあ良かった良かった! とりあえず積もる話は現実に戻ってからだな」
【綾 上総】
「ここの空気、辛気臭くてホント嫌いだわー俺」
上総は、痛がられているにも関わらず、浅多の背中を何度も叩いて。
呆気に取られている俺を急かして、現実に浮上させた。
