[本編] 綾 上総 編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
上総と人間界で暮らすようになってから3年経った。
オレは相変わらず、副社長の右腕として働いてるけど。
上総は色々忙しく、打ち合わせだとか接待だとかで会社にいることは少ない。
今日も南国の島に海外出張に出ている。
俺は本来、副社長に付き添う必要はなくて、今日は会社で仕事をしている予定だったけど。
定時までに仕事を終わらせた後、遠距離テレポートの許可をとって、この部屋まで飛んできた。
そして上総の帰りを、一人寂しくホテルの部屋で待っている。
【クロノ】
「あー……暇」
窓から外の景色を眺めてみる。
最上階の部屋からは、ライトアップされた海岸が見えて綺麗だけど。
天界や魔界や妖精界など、国どころか次元を超えて飛び回る死神としては、
この程度の遠出では、『リゾートだ!』と浮かれた気分になれないのが空しい。
それでなくても、俺はもともと冷めた性格だし。
800年以上も生きてれば、新鮮に見えるものの方が少ない。
なのに、上総とだけはいつまで一緒にいても飽きないのが不思議だ。
34歳になった上総は、性欲は少し落ち着いたかもしれないけど、性格の方は相変わらず。
予想もつかないような発想で、毎日新たな刺激を届けてくれる。
俺が上総といて退屈しないのと同じように、
いつだったか、お前といると飽きなくていいって笑いながら言われた。
これから先もそんな関係でいられたら良いなと思いつつ、スマホを見ると。
さっきメールで『来ちゃった』と送った返事が来ていた。『そろそろ戻る』と。
上総の予定までキッチリ把握した自分の手帳を開いてみると、
この時間は仕事の会食に出かけているようだ。
ワインでも飲んで待っているうちに帰ってくるだろう。
それでも暇ですることが無いなら、テレポートで観光しに行ったって良いわけだし。
ワインを一杯飲んだ後、次はジャグジーで泡風呂でも楽しむかと思った時。
ドアが開いて、赤ら顔の上総が入ってきた。
【綾 上総】
「よー、お待たせ! 俺がいなくて暇だったかー?」
【クロノ】
「お帰り、上総」
【クロノ】
「超暇だったよ。だから今夜はちゃんと構って」
【綾 上総】
「あは、やけに素直だなクロノ!かわいいかわいい」
顔が赤いのもご機嫌なのも、おそらく酒のせいだろう。
【綾 上総】
「ほら、来い。よーしよしよし」
上総はバッグを置いて中腰になって、室内犬でも呼ぶように両手を広げた。
俺はそれをジト目て見て……仕方なく抱きつく。
満面の笑みを浮かべた上総は、がっしりと俺を受け止めて。
髪の毛をグシャグシャと?き回したり、全身を痛いくらいに撫で回す。
【クロノ】
「ちょっと……本当に暇だったんだからな」
【クロノ】
「することもないし別に食欲もないし、テレビは面白くないし」
【綾 上総】
「そーかそーか、はっはっは!」
【綾 上総】
「今日は試飲ばっかりで、俺はもう駄目だ。眠い」
【クロノ】
「眠い…? こんな俺を放置してもう寝ようっての」
【綾 上総】
「バカ言え、きちんと風呂には入るぞ」
【綾 上総】
「そんでオイルマッサージでも呼んでからだな。寝るのは」
【クロノ】
「俺に構ってくれるっていう項目が、スケジュールに入ってないみたいなんだけど」
【綾 上総】
「入ってるに決まってんだろ。15分」
【クロノ】
「短い!!」
【綾 上総】
「よーしよしよし、とりあえず服脱ぐから手伝え」
暇な思いをさせられた上に、なぜお着替えを手伝わなければならないのか。
俺は仏頂面をしながらもネクタイだけは解いてやって、
それ以上はしないぞと背を向けた筈だったのに。
脱ぎ捨てられたジャケットとパンツに速やかにアイロンをかけ、
いつの間にかハンガーにかけていた。
【クロノ】
「し、しまった…いつもの癖で」
【綾 上総】
「あんたもすっかり、副社長の部下が板についてきたなぁ」
【綾 上総】
「いやあ、仕事も家事もできる、いい嫁をもらったもんだ」
【クロノ】
「嫁は上総の方でしょ」
【綾 上総】
「別にどっちでもいいけど。じゃあクロノは婿養子だ」
【クロノ】
「よ、養子…? 俺、上総のお父さんちょっと苦手だから、上手くやってけるか心配」
【クロノ】
「その上社長でしょ…? うーん」
【綾 上総】
「大丈夫だ。男同士で云々言うような人じゃないし、あ、その辺はクロノも別に気にしてねえか?」
【綾 上総】
「とにかく、お前ほどの器量良しの婿ならうちの一族は大歓迎の筈だ!」
そう言って笑いながら、上総は目の前で服を次々と脱いでいく。
【クロノ】
「いや待って、冗談で言ったんじゃないの…?」
【綾 上総】
「半分は本気」
【クロノ】
「ええ…」
上総は置いてあるフルーツを摘みながら、パンツ一丁で高笑いしている。
それを横目に見ながら、俺もさっさと上着を脱いだ。…アイロンは後で良いか。
【綾 上総】
「それにしても疲れた。昔は朝方まで飲み歩いて、そのまま出社しても平気だったけど」
【綾 上総】
「最近はちゃんと寝ないと次の日きついわー」
【綾 上総】
「この島に来る時の飛行機しんどかったし」
【綾 上総】
「死神はいいよな。飛行機で半日座ってなくても、瞬間移動で日帰りだもんな」
【クロノ】
「死神だって、ここまで遠くだとゲートの許可もらったり、そこそこ面倒なんだよ。上総と一緒なら飛行機のほうが良いくらい」
【綾 上総】
「ふーん?」
上総にさりげなく近付き、腰を背後から抱き寄せる。
胸をまさぐりながら敏感な部分を摘もうとしたら手の甲を叩かれたけど、俺はくじけない。
【綾 上総】
「明日は朝からゴルフなんだよ。日本に帰るまで我慢しろ」
【クロノ】
「嫌だ。5日もお預けされて、更に4日待てとか耐えられない」
俺を押しのけようとする手首を掴んで、胸の蕾を吸ったり舌で刺激を加えたりしていると。
そこは正直に色づいて、硬くなってきた。
【クロノ】
「ほら。ここだって可愛がってほしがってるじゃない」
【クロノ】
「頭より、体の方が正直だ」
【綾 上総】
「オッサン臭ぇな……」
【綾 上総】
「そういう問題じゃねえん、だっ…て」
そうは言いつつも、上総の体は刺激を与えられる度に震えている。
胸を口で愛撫したまま、今度は下の方に指を伸ばして。
下着の上から、形を浮き上がらせるように撫でていると。
上総は深く息をつきながら、俺の髪を梳いた。
【綾 上総】
「日本での仕事はどうだ」
【クロノ】
「上総がいなくても順調に進んでるよ。俺らで出した企画も無事に通ったし」
【綾 上総】
「そうか、やっぱり俺の部下達は優秀だな」
【綾 上総】
「あ、今日さ」
【綾 上総】
「ラフロイグの蒸留所の視察に――」
そこまで紡ぎかけた上総の唇をキスで塞いで、舌をねじ込んで呼吸を奪ってやると。
上総は、さっきまで愛でていた俺の髪を引っ張った。
【綾 上総】
「しつけえよ。しねえっつってんじゃん」
オレは相変わらず、副社長の右腕として働いてるけど。
上総は色々忙しく、打ち合わせだとか接待だとかで会社にいることは少ない。
今日も南国の島に海外出張に出ている。
俺は本来、副社長に付き添う必要はなくて、今日は会社で仕事をしている予定だったけど。
定時までに仕事を終わらせた後、遠距離テレポートの許可をとって、この部屋まで飛んできた。
そして上総の帰りを、一人寂しくホテルの部屋で待っている。
【クロノ】
「あー……暇」
窓から外の景色を眺めてみる。
最上階の部屋からは、ライトアップされた海岸が見えて綺麗だけど。
天界や魔界や妖精界など、国どころか次元を超えて飛び回る死神としては、
この程度の遠出では、『リゾートだ!』と浮かれた気分になれないのが空しい。
それでなくても、俺はもともと冷めた性格だし。
800年以上も生きてれば、新鮮に見えるものの方が少ない。
なのに、上総とだけはいつまで一緒にいても飽きないのが不思議だ。
34歳になった上総は、性欲は少し落ち着いたかもしれないけど、性格の方は相変わらず。
予想もつかないような発想で、毎日新たな刺激を届けてくれる。
俺が上総といて退屈しないのと同じように、
いつだったか、お前といると飽きなくていいって笑いながら言われた。
これから先もそんな関係でいられたら良いなと思いつつ、スマホを見ると。
さっきメールで『来ちゃった』と送った返事が来ていた。『そろそろ戻る』と。
上総の予定までキッチリ把握した自分の手帳を開いてみると、
この時間は仕事の会食に出かけているようだ。
ワインでも飲んで待っているうちに帰ってくるだろう。
それでも暇ですることが無いなら、テレポートで観光しに行ったって良いわけだし。
ワインを一杯飲んだ後、次はジャグジーで泡風呂でも楽しむかと思った時。
ドアが開いて、赤ら顔の上総が入ってきた。
【綾 上総】
「よー、お待たせ! 俺がいなくて暇だったかー?」
【クロノ】
「お帰り、上総」
【クロノ】
「超暇だったよ。だから今夜はちゃんと構って」
【綾 上総】
「あは、やけに素直だなクロノ!かわいいかわいい」
顔が赤いのもご機嫌なのも、おそらく酒のせいだろう。
【綾 上総】
「ほら、来い。よーしよしよし」
上総はバッグを置いて中腰になって、室内犬でも呼ぶように両手を広げた。
俺はそれをジト目て見て……仕方なく抱きつく。
満面の笑みを浮かべた上総は、がっしりと俺を受け止めて。
髪の毛をグシャグシャと?き回したり、全身を痛いくらいに撫で回す。
【クロノ】
「ちょっと……本当に暇だったんだからな」
【クロノ】
「することもないし別に食欲もないし、テレビは面白くないし」
【綾 上総】
「そーかそーか、はっはっは!」
【綾 上総】
「今日は試飲ばっかりで、俺はもう駄目だ。眠い」
【クロノ】
「眠い…? こんな俺を放置してもう寝ようっての」
【綾 上総】
「バカ言え、きちんと風呂には入るぞ」
【綾 上総】
「そんでオイルマッサージでも呼んでからだな。寝るのは」
【クロノ】
「俺に構ってくれるっていう項目が、スケジュールに入ってないみたいなんだけど」
【綾 上総】
「入ってるに決まってんだろ。15分」
【クロノ】
「短い!!」
【綾 上総】
「よーしよしよし、とりあえず服脱ぐから手伝え」
暇な思いをさせられた上に、なぜお着替えを手伝わなければならないのか。
俺は仏頂面をしながらもネクタイだけは解いてやって、
それ以上はしないぞと背を向けた筈だったのに。
脱ぎ捨てられたジャケットとパンツに速やかにアイロンをかけ、
いつの間にかハンガーにかけていた。
【クロノ】
「し、しまった…いつもの癖で」
【綾 上総】
「あんたもすっかり、副社長の部下が板についてきたなぁ」
【綾 上総】
「いやあ、仕事も家事もできる、いい嫁をもらったもんだ」
【クロノ】
「嫁は上総の方でしょ」
【綾 上総】
「別にどっちでもいいけど。じゃあクロノは婿養子だ」
【クロノ】
「よ、養子…? 俺、上総のお父さんちょっと苦手だから、上手くやってけるか心配」
【クロノ】
「その上社長でしょ…? うーん」
【綾 上総】
「大丈夫だ。男同士で云々言うような人じゃないし、あ、その辺はクロノも別に気にしてねえか?」
【綾 上総】
「とにかく、お前ほどの器量良しの婿ならうちの一族は大歓迎の筈だ!」
そう言って笑いながら、上総は目の前で服を次々と脱いでいく。
【クロノ】
「いや待って、冗談で言ったんじゃないの…?」
【綾 上総】
「半分は本気」
【クロノ】
「ええ…」
上総は置いてあるフルーツを摘みながら、パンツ一丁で高笑いしている。
それを横目に見ながら、俺もさっさと上着を脱いだ。…アイロンは後で良いか。
【綾 上総】
「それにしても疲れた。昔は朝方まで飲み歩いて、そのまま出社しても平気だったけど」
【綾 上総】
「最近はちゃんと寝ないと次の日きついわー」
【綾 上総】
「この島に来る時の飛行機しんどかったし」
【綾 上総】
「死神はいいよな。飛行機で半日座ってなくても、瞬間移動で日帰りだもんな」
【クロノ】
「死神だって、ここまで遠くだとゲートの許可もらったり、そこそこ面倒なんだよ。上総と一緒なら飛行機のほうが良いくらい」
【綾 上総】
「ふーん?」
上総にさりげなく近付き、腰を背後から抱き寄せる。
胸をまさぐりながら敏感な部分を摘もうとしたら手の甲を叩かれたけど、俺はくじけない。
【綾 上総】
「明日は朝からゴルフなんだよ。日本に帰るまで我慢しろ」
【クロノ】
「嫌だ。5日もお預けされて、更に4日待てとか耐えられない」
俺を押しのけようとする手首を掴んで、胸の蕾を吸ったり舌で刺激を加えたりしていると。
そこは正直に色づいて、硬くなってきた。
【クロノ】
「ほら。ここだって可愛がってほしがってるじゃない」
【クロノ】
「頭より、体の方が正直だ」
【綾 上総】
「オッサン臭ぇな……」
【綾 上総】
「そういう問題じゃねえん、だっ…て」
そうは言いつつも、上総の体は刺激を与えられる度に震えている。
胸を口で愛撫したまま、今度は下の方に指を伸ばして。
下着の上から、形を浮き上がらせるように撫でていると。
上総は深く息をつきながら、俺の髪を梳いた。
【綾 上総】
「日本での仕事はどうだ」
【クロノ】
「上総がいなくても順調に進んでるよ。俺らで出した企画も無事に通ったし」
【綾 上総】
「そうか、やっぱり俺の部下達は優秀だな」
【綾 上総】
「あ、今日さ」
【綾 上総】
「ラフロイグの蒸留所の視察に――」
そこまで紡ぎかけた上総の唇をキスで塞いで、舌をねじ込んで呼吸を奪ってやると。
上総は、さっきまで愛でていた俺の髪を引っ張った。
【綾 上総】
「しつけえよ。しねえっつってんじゃん」