[本編] 綾 上総 編
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ユリスは怒りで全身を震わせていて。
次の言葉を発したのは、それから少し経ってからだった。
【ユリス】
「もう、いい……」
【クロノ】
「…………」
【ユリス】
「なんか、もうどうでも良くなったわ」
【ユリス】
「俺もお前なんてなんとも思ってない」
【ユリス】
「お前等の顔なんか、二度と見たくない!クズが!!」
怒声の後、地鳴りがして、空に大きな亀裂が走った。
【ユリス】
「これは置き土産だよ」
ユリスが歪んだ笑みを見せる。血で真っ赤に染まった、陰惨な笑顔だった。
【ユリス】
「実はちょっとリビドーに細工しててさ」
【ユリス】
「この夢の中に、お前達を閉じ込めるプログラムをインストールしてあるんだよね」
【綾 上総】
「はあ?!」
上総が声を上げ、身を乗り出した。
【綾 上総】
「そんな事したら、クロノも閉じ込められちまうんだろ?!」
【綾 上総】
「俺と二人きりで閉じ込めて、アンタそれでいいのかよ!!」
【ユリス】
「閉じ込めても閉じ込めなくても、もう変わんねぇだろ」
ユリスは静かに上総を睨みつけた。
【ユリス】
「手に入らないなら、もう二度と会いたくない」
【ユリス】
「……でも、どうせお前達なんて、すぐに破綻する!」
【ユリス】
「死神と人間が一緒にいるなんて、絶対に無理な話だ!」
【ユリス】
「嫌いになっても離れられない。別れたくなったら殺すしかないこの場所で、―――ドウゾお幸せに!」
ユリスは息を切らして笑いながら―――、ゆっくりとその姿を消した。
俺は大きく溜息を吐いた。苛立っていた気持ちが、少し落ち着く。
【クロノ】
「あー……、疲れた」
久々にあんなに激しく体を動かしたから、明日は全身筋肉痛かも。
【綾 上総】
「おいおい、随分落ち着いたもんだな?まだ終わってねーんだぞ」
【クロノ】
「それはそうだけど、死神同士でやり合うなんて滅多にないし。流石に少し疲れたから……」
【綾 上総】
「き、緊張感ってもんはねーのか……」
【クロノ】
「一応あるよ。さて、これからどうするかな」
そう言って、頭上を見上げた。
あの亀裂は、いつも通りの、ただの悪夢化の兆候にしか見えないんだけど…。
【クロノ】
「ユリスのはったりかもしれないから、本当に起きられないか、ちょっと試してみる」
そう言って、俺は空へと飛び上がった。
けどいつもと違って、光が見えてくる気配すらない。
深追いして、上総とバラバラにされても困るので、俺はそこで引き返した。
【クロノ】
「だめだ、本当に起きられそうにない」
【綾 上総】
「どうすんだよ……」
上総はしゃがみ込むと、ガシガシと髪を掻き乱した。
【クロノ】
「……俺は」
【クロノ】
「上総と一緒なら、これでもいいかな」
【綾 上総】
「は?」
【クロノ】
「ずっと一緒にいられるなら、それでもいいかなって」
【綾 上総】
「………っ!」
上総はなにか言いかけたが、不意に、眉根を寄せた。
【クロノ】
「どうかした?」
【綾 上総】
「……クロノ」
【綾 上総】
「クロノ、怪我してる。擦り傷なんていつ…」
上総はそう言って、指先で俺の頬に触れた。俺よりも上総が痛そうな顔をして、眉を曇らせている。
【クロノ】
「え、ほんと?まあいいや、大した傷じゃないでしょ」
【綾 上総】
「もう血は止まってるけどよ…。あ。あんたが噴水ぶっ壊した時についたんじゃね? この傷」
【クロノ】
「ああ……」
あの時は必死だったから気付かなかったけど、あれだけ破片が飛んだんだ。
擦り傷の一つくらい負ったかもしれない。
【クロノ】
「……そうだ、上総は?上総こそ、あの時怪我しなかった?」
そう言って、上総の腕を取る。
上総についていたのは、あのクマの爪でついた切り傷だけだったけど。幾筋も赤い筋が走って、痛そうだった。
【綾 上総】
「え?あ…」
上総は初めて傷に気付いたような顔をして。笑いながら俺に腕を突き出した。
【綾 上総】
「なあ、これ痛い。治して」
――上総の傷にキスをする。
上総の体がぴくりと震える。痛みで震えたんじゃないことは、息の甘さで分かる。
傷口に舌を這わせていると、不意に上総が身を屈め、俺のうなじにキスをした。
【綾 上総】
「……ヤローと恋愛なんか出来ねーって、マジで思ってたんだけどな―…」
【クロノ】
「もっとはっきり言ってよ」
そう言ってキスをやめると、上総が拗ねたような顔をした。
【綾 上総】
「やめんな、ばあか。続きしろよ、続き」
【クロノ】
「はっきり言ってくれなきゃしない」
【綾 上総】
「はいはい」
上総は笑うと、俺の耳に一度キスをして、
……好きだと一言呟いた。
その時。
【アンク】
「大丈夫でございますか~~!返事をして下され~!」
頭上の亀裂から、じいの声が聞こえた。
【クロノ】
「この声……、じいだ」
いいところだったのに、邪魔が入ってしまった。
【綾 上総】
「誰?じいって」
【クロノ】
「アンクって名前のじーさん。リビドーの件で、俺のサポートをしてくれてる」
【綾 上総】
「ふーん……。そんだけ?」
【クロノ】
「そんだけって、そんだけだけど…。老人は、流石に俺も……」
【綾 上総】
「そんな事言ってねーよ、バカ。この件だけの付き合いかって訊いてんの」
次の言葉を発したのは、それから少し経ってからだった。
【ユリス】
「もう、いい……」
【クロノ】
「…………」
【ユリス】
「なんか、もうどうでも良くなったわ」
【ユリス】
「俺もお前なんてなんとも思ってない」
【ユリス】
「お前等の顔なんか、二度と見たくない!クズが!!」
怒声の後、地鳴りがして、空に大きな亀裂が走った。
【ユリス】
「これは置き土産だよ」
ユリスが歪んだ笑みを見せる。血で真っ赤に染まった、陰惨な笑顔だった。
【ユリス】
「実はちょっとリビドーに細工しててさ」
【ユリス】
「この夢の中に、お前達を閉じ込めるプログラムをインストールしてあるんだよね」
【綾 上総】
「はあ?!」
上総が声を上げ、身を乗り出した。
【綾 上総】
「そんな事したら、クロノも閉じ込められちまうんだろ?!」
【綾 上総】
「俺と二人きりで閉じ込めて、アンタそれでいいのかよ!!」
【ユリス】
「閉じ込めても閉じ込めなくても、もう変わんねぇだろ」
ユリスは静かに上総を睨みつけた。
【ユリス】
「手に入らないなら、もう二度と会いたくない」
【ユリス】
「……でも、どうせお前達なんて、すぐに破綻する!」
【ユリス】
「死神と人間が一緒にいるなんて、絶対に無理な話だ!」
【ユリス】
「嫌いになっても離れられない。別れたくなったら殺すしかないこの場所で、―――ドウゾお幸せに!」
ユリスは息を切らして笑いながら―――、ゆっくりとその姿を消した。
俺は大きく溜息を吐いた。苛立っていた気持ちが、少し落ち着く。
【クロノ】
「あー……、疲れた」
久々にあんなに激しく体を動かしたから、明日は全身筋肉痛かも。
【綾 上総】
「おいおい、随分落ち着いたもんだな?まだ終わってねーんだぞ」
【クロノ】
「それはそうだけど、死神同士でやり合うなんて滅多にないし。流石に少し疲れたから……」
【綾 上総】
「き、緊張感ってもんはねーのか……」
【クロノ】
「一応あるよ。さて、これからどうするかな」
そう言って、頭上を見上げた。
あの亀裂は、いつも通りの、ただの悪夢化の兆候にしか見えないんだけど…。
【クロノ】
「ユリスのはったりかもしれないから、本当に起きられないか、ちょっと試してみる」
そう言って、俺は空へと飛び上がった。
けどいつもと違って、光が見えてくる気配すらない。
深追いして、上総とバラバラにされても困るので、俺はそこで引き返した。
【クロノ】
「だめだ、本当に起きられそうにない」
【綾 上総】
「どうすんだよ……」
上総はしゃがみ込むと、ガシガシと髪を掻き乱した。
【クロノ】
「……俺は」
【クロノ】
「上総と一緒なら、これでもいいかな」
【綾 上総】
「は?」
【クロノ】
「ずっと一緒にいられるなら、それでもいいかなって」
【綾 上総】
「………っ!」
上総はなにか言いかけたが、不意に、眉根を寄せた。
【クロノ】
「どうかした?」
【綾 上総】
「……クロノ」
【綾 上総】
「クロノ、怪我してる。擦り傷なんていつ…」
上総はそう言って、指先で俺の頬に触れた。俺よりも上総が痛そうな顔をして、眉を曇らせている。
【クロノ】
「え、ほんと?まあいいや、大した傷じゃないでしょ」
【綾 上総】
「もう血は止まってるけどよ…。あ。あんたが噴水ぶっ壊した時についたんじゃね? この傷」
【クロノ】
「ああ……」
あの時は必死だったから気付かなかったけど、あれだけ破片が飛んだんだ。
擦り傷の一つくらい負ったかもしれない。
【クロノ】
「……そうだ、上総は?上総こそ、あの時怪我しなかった?」
そう言って、上総の腕を取る。
上総についていたのは、あのクマの爪でついた切り傷だけだったけど。幾筋も赤い筋が走って、痛そうだった。
【綾 上総】
「え?あ…」
上総は初めて傷に気付いたような顔をして。笑いながら俺に腕を突き出した。
【綾 上総】
「なあ、これ痛い。治して」
――上総の傷にキスをする。
上総の体がぴくりと震える。痛みで震えたんじゃないことは、息の甘さで分かる。
傷口に舌を這わせていると、不意に上総が身を屈め、俺のうなじにキスをした。
【綾 上総】
「……ヤローと恋愛なんか出来ねーって、マジで思ってたんだけどな―…」
【クロノ】
「もっとはっきり言ってよ」
そう言ってキスをやめると、上総が拗ねたような顔をした。
【綾 上総】
「やめんな、ばあか。続きしろよ、続き」
【クロノ】
「はっきり言ってくれなきゃしない」
【綾 上総】
「はいはい」
上総は笑うと、俺の耳に一度キスをして、
……好きだと一言呟いた。
その時。
【アンク】
「大丈夫でございますか~~!返事をして下され~!」
頭上の亀裂から、じいの声が聞こえた。
【クロノ】
「この声……、じいだ」
いいところだったのに、邪魔が入ってしまった。
【綾 上総】
「誰?じいって」
【クロノ】
「アンクって名前のじーさん。リビドーの件で、俺のサポートをしてくれてる」
【綾 上総】
「ふーん……。そんだけ?」
【クロノ】
「そんだけって、そんだけだけど…。老人は、流石に俺も……」
【綾 上総】
「そんな事言ってねーよ、バカ。この件だけの付き合いかって訊いてんの」
