[本編] 春川 樹生 編
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罪悪感を振り払うように、ベッドに逃げ込み、リビドーを装着した。
いつもと変わらない夢の中の部屋。
でも、ひとつだけ違う所がある。それは―――
【クロノ】
「こうして夢の中、二人きりであんたに会えるなんて、なんか嬉しいな」
生汰の代わりに、クロノがいること。
【クロノ】
「どうした? なんだか疲れた顔してる。弟の夢を見てないから? 俺より弟の方がいい?」
【春川 樹生】
「……分からない。自分で自分のことが分からないなんて、終わってるよな」
【クロノ】
「終わってるなんて簡単に言うな」
【クロノ】
「……俺の隣に来て」
クロノの隣に座る。
【クロノ】
「春川には俺がいるから…」
言われるがままに座ると、腰にクロノの手が回ってきて…引き寄せられる。
何故か心が安らいで、泣き出しそうな気分になる。
【春川 樹生】
「クロノ……」
【クロノ】
「気持ちを楽にして。ここには春川を傷つける物は何もないよ」
【春川 樹生】
「……そうかもしれないな」
グイっと引き寄せられ、そのままクロノに抱き締められる。
温かさが触れ合った部分から伝わってくる。……夢だと分かっていても、胸が高鳴った。
【春川 樹生】
「オレが生汰の夢を見るのは……自分のためだったのか……?」
それは、ずっと思っていたことだった。
自分の心の平穏を守るためだけに、夢を、生汰の幻を利用していたんだろうか。
そして今、クロノすらも利用しようとしているのか。自分のためだけに。
口をついて出た自問が、心を蝕むように重くする。
クロノは不思議そうな顔でオレを見ていたが、不意に、オレに顔を近づけきて……。
【春川 樹生】
「……っ!」
キスされて、頭が真っ白になる。
【クロノ】
「自分をいじめる趣味でもあるの?……今は何も考えなくていい」
【春川 樹生】
「……ごめん」
その言葉を聞いて、オレは考えるのをやめた。あれこれ考えるのは現実の中だけでいい。
クロノの腕の中で、静かな落ち着いた時間を過ごす。……それは、本当に、幸せな時間だった。
その時、クロノの顔が耳元に近づいてきた。
何か言いたいことでもあるのかと、オレは耳を澄ます。
【春川 生汰】
「ねえお兄ちゃん。僕のこと忘れちゃうの?」
【春川 樹生】
「なっ……!?」
耳元で聞こえたのは、生汰の声。
ぞっとするほど冷たい、恨むような、声。
【春川 樹生】
「そんな……生汰が出てくる設定にはしてなかったのに……!」
【春川 生汰】
「どうして? どうして今日は僕じゃないの?お兄ちゃん、僕と一緒は嫌になったの?」
慌てて見ると、クロノの姿が生汰に変わっていた。虚ろな瞳でオレを見つめている。
異様な事態に恐怖が先に出て、体に回された腕を振りほどこうとするが、逆に固く締め付けられる。
【春川 樹生】
「生汰、頼む、離してくれ……!」
【春川 生汰】
「お兄ちゃん、また僕を否定するの?」
【春川 樹生】
「オレはそんなことしない!生汰を否定するような事は、もう絶対に……!」
【春川 生汰】
「ねえ、お兄ちゃん」
【春川 生汰】
「―――また僕を殺すつもりなの?」
その一言が胸に深く突き刺さった。
【春川 樹生】
「…オレが……?」
……やっぱりオレが生汰を殺したのか。
やっぱり生汰もそう思ってたんだ。オレが命を奪ってしまったんだ。
生汰の気持ちを否定して、殺してしまったんだ。オレは最低な兄だ。
……抵抗する気が萎えていく。
―――オレは幸せになってはいけない。死んで当然の人間なんだ。
【春川 生汰】
「お兄ちゃん、もうどこにも行かないで」
【春川 生汰】
「僕とだけ、一緒にいてよ」
【春川 生汰】
「ずっとここにいよう?僕と一緒にいれば、お兄ちゃんは幸せになれる」
【春川 生汰】
「二人で一緒に、いつまでも楽しく遊ぼうよ」
【春川 生汰】
「お兄ちゃん、大好き」
生汰がすがりつくように、オレの胸に顔を埋めてくる。
いつもの夢の中に出てくるような、愛らしい姿で。
オレは償わなければいけない。……それが、死ぬってことなのかもしれない。
死んで、この場所に永遠に留まることが……償いになるんなら……。
【春川 樹生】
「オレは……」
【クロノ】
「あーあ。また悪夢の中か。流石にうんざりしてきた」
暗闇に光が射すように、声がする。
振り返るとそこには―――。
【春川 樹生】
「クロノ……?」
いつもと変わらない夢の中の部屋。
でも、ひとつだけ違う所がある。それは―――
【クロノ】
「こうして夢の中、二人きりであんたに会えるなんて、なんか嬉しいな」
生汰の代わりに、クロノがいること。
【クロノ】
「どうした? なんだか疲れた顔してる。弟の夢を見てないから? 俺より弟の方がいい?」
【春川 樹生】
「……分からない。自分で自分のことが分からないなんて、終わってるよな」
【クロノ】
「終わってるなんて簡単に言うな」
【クロノ】
「……俺の隣に来て」
クロノの隣に座る。
【クロノ】
「春川には俺がいるから…」
言われるがままに座ると、腰にクロノの手が回ってきて…引き寄せられる。
何故か心が安らいで、泣き出しそうな気分になる。
【春川 樹生】
「クロノ……」
【クロノ】
「気持ちを楽にして。ここには春川を傷つける物は何もないよ」
【春川 樹生】
「……そうかもしれないな」
グイっと引き寄せられ、そのままクロノに抱き締められる。
温かさが触れ合った部分から伝わってくる。……夢だと分かっていても、胸が高鳴った。
【春川 樹生】
「オレが生汰の夢を見るのは……自分のためだったのか……?」
それは、ずっと思っていたことだった。
自分の心の平穏を守るためだけに、夢を、生汰の幻を利用していたんだろうか。
そして今、クロノすらも利用しようとしているのか。自分のためだけに。
口をついて出た自問が、心を蝕むように重くする。
クロノは不思議そうな顔でオレを見ていたが、不意に、オレに顔を近づけきて……。
【春川 樹生】
「……っ!」
キスされて、頭が真っ白になる。
【クロノ】
「自分をいじめる趣味でもあるの?……今は何も考えなくていい」
【春川 樹生】
「……ごめん」
その言葉を聞いて、オレは考えるのをやめた。あれこれ考えるのは現実の中だけでいい。
クロノの腕の中で、静かな落ち着いた時間を過ごす。……それは、本当に、幸せな時間だった。
その時、クロノの顔が耳元に近づいてきた。
何か言いたいことでもあるのかと、オレは耳を澄ます。
【春川 生汰】
「ねえお兄ちゃん。僕のこと忘れちゃうの?」
【春川 樹生】
「なっ……!?」
耳元で聞こえたのは、生汰の声。
ぞっとするほど冷たい、恨むような、声。
【春川 樹生】
「そんな……生汰が出てくる設定にはしてなかったのに……!」
【春川 生汰】
「どうして? どうして今日は僕じゃないの?お兄ちゃん、僕と一緒は嫌になったの?」
慌てて見ると、クロノの姿が生汰に変わっていた。虚ろな瞳でオレを見つめている。
異様な事態に恐怖が先に出て、体に回された腕を振りほどこうとするが、逆に固く締め付けられる。
【春川 樹生】
「生汰、頼む、離してくれ……!」
【春川 生汰】
「お兄ちゃん、また僕を否定するの?」
【春川 樹生】
「オレはそんなことしない!生汰を否定するような事は、もう絶対に……!」
【春川 生汰】
「ねえ、お兄ちゃん」
【春川 生汰】
「―――また僕を殺すつもりなの?」
その一言が胸に深く突き刺さった。
【春川 樹生】
「…オレが……?」
……やっぱりオレが生汰を殺したのか。
やっぱり生汰もそう思ってたんだ。オレが命を奪ってしまったんだ。
生汰の気持ちを否定して、殺してしまったんだ。オレは最低な兄だ。
……抵抗する気が萎えていく。
―――オレは幸せになってはいけない。死んで当然の人間なんだ。
【春川 生汰】
「お兄ちゃん、もうどこにも行かないで」
【春川 生汰】
「僕とだけ、一緒にいてよ」
【春川 生汰】
「ずっとここにいよう?僕と一緒にいれば、お兄ちゃんは幸せになれる」
【春川 生汰】
「二人で一緒に、いつまでも楽しく遊ぼうよ」
【春川 生汰】
「お兄ちゃん、大好き」
生汰がすがりつくように、オレの胸に顔を埋めてくる。
いつもの夢の中に出てくるような、愛らしい姿で。
オレは償わなければいけない。……それが、死ぬってことなのかもしれない。
死んで、この場所に永遠に留まることが……償いになるんなら……。
【春川 樹生】
「オレは……」
【クロノ】
「あーあ。また悪夢の中か。流石にうんざりしてきた」
暗闇に光が射すように、声がする。
振り返るとそこには―――。
【春川 樹生】
「クロノ……?」
