[本編] 綾 上総 編
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【ユリス】
「うっさいな。でかい声出さないでよ。お前にやられた傷に響くだろ?」
なにがおかしいのか、ユリスは一人でクスクスと笑う。
その明らかに異常な様子を見て、上総が低い声で言った。
【綾 上総】
「あんた、ユリスだっけ?」
【綾 上総】
「俺んちに来た時から思ってたけど、あんた、ブッ壊れちまってんじゃねえ?」
【ユリス】
「誰のせいだと思ってんの?」
途端にユリスが、上総を睨みつけた。その瞳に、理性なんて残っていないように見えた。
触手が蠢き、上総の右半身を拘束した。クマは左半身を拘束し、空いた方の手の爪を上総の口に入れる。
【綾 上総】
「――ッ!!」
【ユリス】
「そうそう、そうやって黙ってろよ。お前みたいな、クズで無力で弱い人間はさ」
爪で裂かれそうなのか、口を閉じることができないまま
クマの爪を押し込まれた上総の口の端から、唾液が溢れ出した。
舐め取るように、触手が唾液の筋を辿ってゆっくりと這い上がっていく。
【ユリス】
「あはははは、いい気味!お前ら人間はさ、俺達死神にとって仕事の得点でしかないんだよ」
【ユリス】
「……それなのに、てめえがクロノに取り入るから、俺こんなになっちゃったんだけど!?」
ユリスは、鎌を生成した。
―――間近で上総を睨み上げる目には、確かに狂気があった。
【クロノ】
「お前がなんでこんな事したかとか、理由はどうでもいい。今すぐ上総を解放して」
【ユリス】
「はあ?!なに言ってんだよ、離すわけないだろ?」
突然、ユリスの口調が変わった。まるで、友人と冗談でも言い合っているかのような、明るい調子になる。
【ユリス】
「俺はねー、仕返しに来たんだよ。お前ら二人とも許さないから、覚悟してね」
【クロノ】
「許さないって、どうするつもり?」
【ユリス】
「どうしよっかなー。この夢は俺が作った空間だから、ある程度は俺の自由に動かせるんだよねー」
【ユリス】
「とはいえ、流石の俺も呆れたよ。こいつって、ほんと程度の低い人間だね」
【ユリス】
「夢の中で、父親やクロノに抱かれそうになって。
アハハ、そんな願望秘めてるなんてさー!」
【クロノ】
「あの夢は悪夢化してた。上総の願望じゃないだろ」
【ユリス】
「……はあ。やっぱりこのクズを庇うんだね」
【ユリス】
「俺の方が正しいこと言ってると思うんだけどなあ。……まあいいや」
ユリスが死神の鎌を構え直して、―――俺に刃を向けた。
【クロノ】
「……なんのつもり?」
【ユリス】
「言っただろ。お前ら二人とも許さないって」
【ユリス】
「クズ人間はすぐにでも殺せるから、先に厄介なのを片付けておかないとね」
【クロノ】
「はあ……。面倒くさ」
俺も鎌を構え直す。斬り合いとか本当に面倒で、出来ればしたくないんだけど。
【クロノ】
「俺もお前には腹が立ってるから、相手してあげる」
ユリスは鎌を振り回し、俺に襲い掛かってくる。襲い来る刃を、死神の鎌で受け止める。
【ユリス】
「くっ……」
ユリスは、攻撃の手を止めない。
すばしっこく動き回って、隙を見ては切り掛かってくる。
けれど、その顔が苦しそうに歪んでいる。胸から滲む血がどんどん量を増しているから、相当痛むのだろう。
【クロノ】
「もうやめた方がいいんじゃない?辛そうだけど」
【ユリス】
「アッハハ、そう思うならさっさとやられちゃってよ!」
【クロノ】
「やられはしないけど。上総を開放するなら、やめてやるよ」
【ユリス】
「残念!それだけは聞いてやれないなあ!」
刃と刃がぶつかりあい、鋭い金属音が耳に痛いほど響く。
【クロノ】
「……ッ!」
予想外に重い打撃に、思わず顔を歪めると、ユリスがクスクスと笑い出す。
【ユリス】
「そういう顔もするんだ、クロノ。なかなかいいじゃん」
【クロノ】
「いちいちうるさいヤツ……」
俺は、ユリスの鎌を横へ受け流すように、鎌を振った。
不意に力を横に流されたユリスはバランスを崩し。
俺は、前かがみによろけたユリスの胸に蹴りを入れた。
わざと傷を狙った蹴りが、キレイに入った。
【ユリス】
「ッ!!!」
ユリスは一瞬息をのみ―――
【ユリス】
「ぎゃあああああああっ!!」
絶叫しながら、地面をのたうった。
今のうちに、上総を解放させようと化物達の方へ向かおうとしたけれど。
ユリスが、よろけながら立ち上がった。そして再び体勢を立て直し、鎌を振るう。
避けるのは簡単だったけど、ユリスの素早さが落ちないので、なかなか反撃に転じることが出来ない。
【ユリス】
「ほらほら! どうしたんだよ!攻撃してこいよ!」
【クロノ】
「戦いの最中にお喋りなんて。余裕なんだ?」
【ユリス】
「そういうクロノこそ、余裕の顔じゃん? 俺の攻撃なんか効かないって言いたいの?」
【クロノ】
「どうだろ。少なくとも、避けるだけなら簡単かな」
死神の鎌は振り幅が大きいので、一度振り下ろすと次の攻撃まで隙が生まれる。
すばしっこいユリス相手に、鎌は不向きかもしれない。
それに、生きたまま死神界に連れて行かないといけないし――、となれば。
ユリスが突っ込んで来るのに構わず、瞬間移動をする。
急に俺が消えたので、思わず足を止めたユリスの後ろに回り込んだ。
【ユリス】
「なに……っ?!」
後ろから手刀を首に叩き込むと、ユリスの体が大きく揺れ、ユリスの鎌が霧散した。
ふらつくユリスの背に、もう一度蹴りを入れる。
【ユリス】
「いっ……ぐあ…!!!」
体勢を崩したユリスは、受け身を取ることも出来ないまま倒れ込んだ。
そのまま動きを封じようとユリスのもとまで移動し、首筋に鎌を当てる。
【ユリス】
「ぎっ……!ぐああ…、く…っそ…」
【ユリス】
「怪我さえ……、してなけりゃ……、もう少しいけたのになぁ……」
【クロノ】
「結局、お前はなにがしたいわけ?」
【クロノ】
「魂狩りの点数稼ぎのために、わざわざあんな装置作ってさ」
【ユリス】
「ふん……。最初は確かに、点数稼ぎだった、……かもな」
【ユリス】
「でも、後はただの暇潰しだよ。お前が、俺を無視し続けたから…」
【クロノ】
「俺は関係ない。巻き込まないで」
【ユリス】
「………。でも、ま、今はもうそういう次元じゃないかもね」
ユリスは苦しそうな息遣いで、一度溜息をついた。
【ユリス】
「……ねえ、クロノ」
「うっさいな。でかい声出さないでよ。お前にやられた傷に響くだろ?」
なにがおかしいのか、ユリスは一人でクスクスと笑う。
その明らかに異常な様子を見て、上総が低い声で言った。
【綾 上総】
「あんた、ユリスだっけ?」
【綾 上総】
「俺んちに来た時から思ってたけど、あんた、ブッ壊れちまってんじゃねえ?」
【ユリス】
「誰のせいだと思ってんの?」
途端にユリスが、上総を睨みつけた。その瞳に、理性なんて残っていないように見えた。
触手が蠢き、上総の右半身を拘束した。クマは左半身を拘束し、空いた方の手の爪を上総の口に入れる。
【綾 上総】
「――ッ!!」
【ユリス】
「そうそう、そうやって黙ってろよ。お前みたいな、クズで無力で弱い人間はさ」
爪で裂かれそうなのか、口を閉じることができないまま
クマの爪を押し込まれた上総の口の端から、唾液が溢れ出した。
舐め取るように、触手が唾液の筋を辿ってゆっくりと這い上がっていく。
【ユリス】
「あはははは、いい気味!お前ら人間はさ、俺達死神にとって仕事の得点でしかないんだよ」
【ユリス】
「……それなのに、てめえがクロノに取り入るから、俺こんなになっちゃったんだけど!?」
ユリスは、鎌を生成した。
―――間近で上総を睨み上げる目には、確かに狂気があった。
【クロノ】
「お前がなんでこんな事したかとか、理由はどうでもいい。今すぐ上総を解放して」
【ユリス】
「はあ?!なに言ってんだよ、離すわけないだろ?」
突然、ユリスの口調が変わった。まるで、友人と冗談でも言い合っているかのような、明るい調子になる。
【ユリス】
「俺はねー、仕返しに来たんだよ。お前ら二人とも許さないから、覚悟してね」
【クロノ】
「許さないって、どうするつもり?」
【ユリス】
「どうしよっかなー。この夢は俺が作った空間だから、ある程度は俺の自由に動かせるんだよねー」
【ユリス】
「とはいえ、流石の俺も呆れたよ。こいつって、ほんと程度の低い人間だね」
【ユリス】
「夢の中で、父親やクロノに抱かれそうになって。
アハハ、そんな願望秘めてるなんてさー!」
【クロノ】
「あの夢は悪夢化してた。上総の願望じゃないだろ」
【ユリス】
「……はあ。やっぱりこのクズを庇うんだね」
【ユリス】
「俺の方が正しいこと言ってると思うんだけどなあ。……まあいいや」
ユリスが死神の鎌を構え直して、―――俺に刃を向けた。
【クロノ】
「……なんのつもり?」
【ユリス】
「言っただろ。お前ら二人とも許さないって」
【ユリス】
「クズ人間はすぐにでも殺せるから、先に厄介なのを片付けておかないとね」
【クロノ】
「はあ……。面倒くさ」
俺も鎌を構え直す。斬り合いとか本当に面倒で、出来ればしたくないんだけど。
【クロノ】
「俺もお前には腹が立ってるから、相手してあげる」
ユリスは鎌を振り回し、俺に襲い掛かってくる。襲い来る刃を、死神の鎌で受け止める。
【ユリス】
「くっ……」
ユリスは、攻撃の手を止めない。
すばしっこく動き回って、隙を見ては切り掛かってくる。
けれど、その顔が苦しそうに歪んでいる。胸から滲む血がどんどん量を増しているから、相当痛むのだろう。
【クロノ】
「もうやめた方がいいんじゃない?辛そうだけど」
【ユリス】
「アッハハ、そう思うならさっさとやられちゃってよ!」
【クロノ】
「やられはしないけど。上総を開放するなら、やめてやるよ」
【ユリス】
「残念!それだけは聞いてやれないなあ!」
刃と刃がぶつかりあい、鋭い金属音が耳に痛いほど響く。
【クロノ】
「……ッ!」
予想外に重い打撃に、思わず顔を歪めると、ユリスがクスクスと笑い出す。
【ユリス】
「そういう顔もするんだ、クロノ。なかなかいいじゃん」
【クロノ】
「いちいちうるさいヤツ……」
俺は、ユリスの鎌を横へ受け流すように、鎌を振った。
不意に力を横に流されたユリスはバランスを崩し。
俺は、前かがみによろけたユリスの胸に蹴りを入れた。
わざと傷を狙った蹴りが、キレイに入った。
【ユリス】
「ッ!!!」
ユリスは一瞬息をのみ―――
【ユリス】
「ぎゃあああああああっ!!」
絶叫しながら、地面をのたうった。
今のうちに、上総を解放させようと化物達の方へ向かおうとしたけれど。
ユリスが、よろけながら立ち上がった。そして再び体勢を立て直し、鎌を振るう。
避けるのは簡単だったけど、ユリスの素早さが落ちないので、なかなか反撃に転じることが出来ない。
【ユリス】
「ほらほら! どうしたんだよ!攻撃してこいよ!」
【クロノ】
「戦いの最中にお喋りなんて。余裕なんだ?」
【ユリス】
「そういうクロノこそ、余裕の顔じゃん? 俺の攻撃なんか効かないって言いたいの?」
【クロノ】
「どうだろ。少なくとも、避けるだけなら簡単かな」
死神の鎌は振り幅が大きいので、一度振り下ろすと次の攻撃まで隙が生まれる。
すばしっこいユリス相手に、鎌は不向きかもしれない。
それに、生きたまま死神界に連れて行かないといけないし――、となれば。
ユリスが突っ込んで来るのに構わず、瞬間移動をする。
急に俺が消えたので、思わず足を止めたユリスの後ろに回り込んだ。
【ユリス】
「なに……っ?!」
後ろから手刀を首に叩き込むと、ユリスの体が大きく揺れ、ユリスの鎌が霧散した。
ふらつくユリスの背に、もう一度蹴りを入れる。
【ユリス】
「いっ……ぐあ…!!!」
体勢を崩したユリスは、受け身を取ることも出来ないまま倒れ込んだ。
そのまま動きを封じようとユリスのもとまで移動し、首筋に鎌を当てる。
【ユリス】
「ぎっ……!ぐああ…、く…っそ…」
【ユリス】
「怪我さえ……、してなけりゃ……、もう少しいけたのになぁ……」
【クロノ】
「結局、お前はなにがしたいわけ?」
【クロノ】
「魂狩りの点数稼ぎのために、わざわざあんな装置作ってさ」
【ユリス】
「ふん……。最初は確かに、点数稼ぎだった、……かもな」
【ユリス】
「でも、後はただの暇潰しだよ。お前が、俺を無視し続けたから…」
【クロノ】
「俺は関係ない。巻き込まないで」
【ユリス】
「………。でも、ま、今はもうそういう次元じゃないかもね」
ユリスは苦しそうな息遣いで、一度溜息をついた。
【ユリス】
「……ねえ、クロノ」
