[本編] 綾 上総 編
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【クロノ】
「分かった、ありがとう」
【クロノ】
「それじゃ、上総が心配だから戻る」
【アンク】
「ええ、お気をつけて。またなにか分かりましたら、お知らせいたします」
俺はじいに軽く手を振ってから、人間界へと戻る。
……そんなに時間は経ってないから、大丈夫だと思うけど。
でも、胸騒ぎがしていた。
胸騒ぎは的中した。
上総は玄関のところで、リビドーを装着して倒れていた。
【クロノ】
「上総……?!」
見ると、リビドーは上総がいつも使っていたものではない。
【クロノ】
「ユリスが来たのか…?!」
そうとしか考えられない。
ひとまず上総をベッドまで運び、寝かせる。
上総は時折苦しそうに呻いているから、悪夢を見ているのだろうと推測出来た。
すぐに俺もリビドーを装着して、上総の夢の中へと向かう。
―――そこで俺が見たものは、悪意で彩られた、……悪夢だった。
気が付くと、俺はいつも夢で見ている遊園地にいた。
この夢を見るのは、リビドーを使っている時のはずだ。
【綾 上総】
「なんで……」
わけが分からなくなって、必死に記憶を手繰り寄せる。
【綾 上総】
「そうだ、アイツ……! あの配達員が…!」
rakudoからの荷物が来たと告げられて、俺はオートロックを解除した。
玄関のドアを開けると、配達員が突然、声を上げて笑い出した。
【配達員】
「あははははは!無用心だね、あんた。命狙われてるんじゃないの?」
【綾 上総】
「は?」
【配達員】
「危機感薄いバカだって言ってんだよ!」
【配達員】
「ま、入室を拒否られても、適当にどっかから侵入しようと思ってたけど」
配達員の制服が瞬時に変化した。ジャケットを着たチビが、歪んた笑みを浮かべた。
その服の胸には赤い染みが滲んでいて―――。
【綾 上総】
「あんたが犯…!!!」
素早く動いたそいつの手には、リビドーがあった。
―――そこから後の記憶は、ない。
【綾 上総】
「クソ……! あのヤロー、なめやがって…」
簡単に騙された自分が悔しい。
どうにかして、夢から覚めなければと顔を上げた時。
見覚えのあるクマの着ぐるみが、目の前に立っていた。
ガキの頃、友達と何回か行った遊園地のマスコットキャラクター、クママニアックスだ。
【綾 上総】
(……そういえば、この遊園地って、クママニアックスランドだな)
今まで気にしたことがなかったが、遊具のデザインや配置なんかが、クママニアックスランドと同じだ。
【綾 上総】
(でも、なんで今まで出て来なかったのに、突然着ぐるみが出てくんだよ…)
不審に思っていると、突然、クママニアックスに頭を撫でられた。
【綾 上総】
(……そうだ)
――ガキの頃、クママニアックスランドで転んだことがある。
友達の前で泣くなんてみっともなくて、俺は泣かなかった。
平気な顔をして立ち上がろうとした時、ひょいっと体を持ち上げられてびっくりした。
クママニアックスが、俺を抱き上げて立たせたのだ。
着ぐるみ特有のオーバーな仕草を見ていたら、俺を心配をして慌てているのが分かって。
大丈夫だと答えたら、安心したと言うように両手で胸を押さえて、それから、俺の頭を撫でてくれた。
――着ぐるみに撫でられただけ。
着ぐるみの中の人間は、仕事でやってるって分かってても。
【綾 上総】
(俺は嬉しかった)
【綾 上総】
(安心して……あの後大泣きしたんだったな。みっともねーの)
思い出して、ちょっと笑った。
もう一度顔を上げると、あの時と同じように、クママニアックスが俺を撫でてくれる。
【綾 上総】
「なんだよ…。俺は大丈夫だって…」
クママニアックスの手が、ゆっくりと俺の頭から離れ、
――そのまま振り上げられた。
振り下ろされた腕を俺は咄嗟にかわしたが、体勢を崩して後ろへ転んでしまった。
【綾 上総】
「な……っ!!」
呆然とする俺の服を、クママニアックスの爪が引き裂いていく。
【綾 上総】
「おいっ……!!」
制止の言葉も紡げない間に、服は裂かれ、乱されていった。
【綾 上総】
「なんで……っ!なんでこんな……!!」
思い出と現状がない交ぜになって、思考が追いつかない。
どうしていいか分からなくなる。
【綾 上総】
「……助け………ッ!!」
【???】
「上総」
俺は慌てて、声がした方へ振り返った。
俺のすぐ傍に、親父が立っていた。
――目の前が真っ暗になるって、きっとこんな気持ちだ。
【綾 上総】
(いくら悪夢だっつっても、これは、俺が見ている夢なのに)
それなのに俺はどうしても、親父に助けを求める事が出来ない。
親父が俺を助けてくれるなんて思えない。
そのことが、無性に、体が震えそうになるほど悲しかった。
――いつの間にか、目を閉じていた俺は。
【綾 上総】
「――ッ!」
俺の胸を這いまわるヌルヌルとした感触に、思わず目を開けた。
ねちゃねちゃと気味の悪い水音を立てながら、俺の胸を触手が這い回っている。
嫌な予感がして、胸を弄る触手の先端から、触手の生えている方へと、徐々に視線を移していく。
――触手は親父の体から…、親父の下半身から生えていた。
【綾 上総】
「ち、近寄るんじゃねえ……」
俺は親父から離れようと後ずさるが、すぐに肩を、クママニアックスに押さえつけられる。
俺の胸を、親父の触手が這い回る。忌まわしい粘液の感触に、虫唾が走る。
【綾 一輝】
「私から離れないでくれ、上総。ずっと私の傍にいてくれ。私の可愛い上総」
そう言う親父は、笑っていた。
確かにこれは、俺が求めていた親父の笑顔だ。
俺がずっと自分に向けて欲しかった、優しい笑顔だ。
だけど――。
【綾 上総】
「お前は親父じゃねえ……。消えろ!俺の夢ん中で好き勝手してんな!!」
逃げ出そうと必死になって暴れるが、俺を押さえつけるクママニアックスを振りほどく事が出来ない。
【綾 上総】
「…………っ!」
俺の胸の飾りを執拗に弄る触手の感触を、だんだん無視できなくなってくる。
【綾 上総】
「や、やめ……っ」
力が抜けそうになりながらも、どうにか腕を振り回して抵抗する。
その腕も、とうとうクママニアックスに捕えられて、
手首を一纏めにして、頭上に押さえつけられた。
抵抗を封じられた体は、肌を伝う快楽だけを感じるようになっていく。
胸から腰へ伝わってくる甘い刺激が、だんだん俺の思考に黒い靄をかけ……。
【クロノ】
「あーあ、ダメじゃん」
聞き間違えるはずがない。クロノの声がした。
俺は、閉じていた目を開けた。開けた時、涙が少し零れた。
【綾 上総】
「クロノ……!」
「分かった、ありがとう」
【クロノ】
「それじゃ、上総が心配だから戻る」
【アンク】
「ええ、お気をつけて。またなにか分かりましたら、お知らせいたします」
俺はじいに軽く手を振ってから、人間界へと戻る。
……そんなに時間は経ってないから、大丈夫だと思うけど。
でも、胸騒ぎがしていた。
胸騒ぎは的中した。
上総は玄関のところで、リビドーを装着して倒れていた。
【クロノ】
「上総……?!」
見ると、リビドーは上総がいつも使っていたものではない。
【クロノ】
「ユリスが来たのか…?!」
そうとしか考えられない。
ひとまず上総をベッドまで運び、寝かせる。
上総は時折苦しそうに呻いているから、悪夢を見ているのだろうと推測出来た。
すぐに俺もリビドーを装着して、上総の夢の中へと向かう。
―――そこで俺が見たものは、悪意で彩られた、……悪夢だった。
気が付くと、俺はいつも夢で見ている遊園地にいた。
この夢を見るのは、リビドーを使っている時のはずだ。
【綾 上総】
「なんで……」
わけが分からなくなって、必死に記憶を手繰り寄せる。
【綾 上総】
「そうだ、アイツ……! あの配達員が…!」
rakudoからの荷物が来たと告げられて、俺はオートロックを解除した。
玄関のドアを開けると、配達員が突然、声を上げて笑い出した。
【配達員】
「あははははは!無用心だね、あんた。命狙われてるんじゃないの?」
【綾 上総】
「は?」
【配達員】
「危機感薄いバカだって言ってんだよ!」
【配達員】
「ま、入室を拒否られても、適当にどっかから侵入しようと思ってたけど」
配達員の制服が瞬時に変化した。ジャケットを着たチビが、歪んた笑みを浮かべた。
その服の胸には赤い染みが滲んでいて―――。
【綾 上総】
「あんたが犯…!!!」
素早く動いたそいつの手には、リビドーがあった。
―――そこから後の記憶は、ない。
【綾 上総】
「クソ……! あのヤロー、なめやがって…」
簡単に騙された自分が悔しい。
どうにかして、夢から覚めなければと顔を上げた時。
見覚えのあるクマの着ぐるみが、目の前に立っていた。
ガキの頃、友達と何回か行った遊園地のマスコットキャラクター、クママニアックスだ。
【綾 上総】
(……そういえば、この遊園地って、クママニアックスランドだな)
今まで気にしたことがなかったが、遊具のデザインや配置なんかが、クママニアックスランドと同じだ。
【綾 上総】
(でも、なんで今まで出て来なかったのに、突然着ぐるみが出てくんだよ…)
不審に思っていると、突然、クママニアックスに頭を撫でられた。
【綾 上総】
(……そうだ)
――ガキの頃、クママニアックスランドで転んだことがある。
友達の前で泣くなんてみっともなくて、俺は泣かなかった。
平気な顔をして立ち上がろうとした時、ひょいっと体を持ち上げられてびっくりした。
クママニアックスが、俺を抱き上げて立たせたのだ。
着ぐるみ特有のオーバーな仕草を見ていたら、俺を心配をして慌てているのが分かって。
大丈夫だと答えたら、安心したと言うように両手で胸を押さえて、それから、俺の頭を撫でてくれた。
――着ぐるみに撫でられただけ。
着ぐるみの中の人間は、仕事でやってるって分かってても。
【綾 上総】
(俺は嬉しかった)
【綾 上総】
(安心して……あの後大泣きしたんだったな。みっともねーの)
思い出して、ちょっと笑った。
もう一度顔を上げると、あの時と同じように、クママニアックスが俺を撫でてくれる。
【綾 上総】
「なんだよ…。俺は大丈夫だって…」
クママニアックスの手が、ゆっくりと俺の頭から離れ、
――そのまま振り上げられた。
振り下ろされた腕を俺は咄嗟にかわしたが、体勢を崩して後ろへ転んでしまった。
【綾 上総】
「な……っ!!」
呆然とする俺の服を、クママニアックスの爪が引き裂いていく。
【綾 上総】
「おいっ……!!」
制止の言葉も紡げない間に、服は裂かれ、乱されていった。
【綾 上総】
「なんで……っ!なんでこんな……!!」
思い出と現状がない交ぜになって、思考が追いつかない。
どうしていいか分からなくなる。
【綾 上総】
「……助け………ッ!!」
【???】
「上総」
俺は慌てて、声がした方へ振り返った。
俺のすぐ傍に、親父が立っていた。
――目の前が真っ暗になるって、きっとこんな気持ちだ。
【綾 上総】
(いくら悪夢だっつっても、これは、俺が見ている夢なのに)
それなのに俺はどうしても、親父に助けを求める事が出来ない。
親父が俺を助けてくれるなんて思えない。
そのことが、無性に、体が震えそうになるほど悲しかった。
――いつの間にか、目を閉じていた俺は。
【綾 上総】
「――ッ!」
俺の胸を這いまわるヌルヌルとした感触に、思わず目を開けた。
ねちゃねちゃと気味の悪い水音を立てながら、俺の胸を触手が這い回っている。
嫌な予感がして、胸を弄る触手の先端から、触手の生えている方へと、徐々に視線を移していく。
――触手は親父の体から…、親父の下半身から生えていた。
【綾 上総】
「ち、近寄るんじゃねえ……」
俺は親父から離れようと後ずさるが、すぐに肩を、クママニアックスに押さえつけられる。
俺の胸を、親父の触手が這い回る。忌まわしい粘液の感触に、虫唾が走る。
【綾 一輝】
「私から離れないでくれ、上総。ずっと私の傍にいてくれ。私の可愛い上総」
そう言う親父は、笑っていた。
確かにこれは、俺が求めていた親父の笑顔だ。
俺がずっと自分に向けて欲しかった、優しい笑顔だ。
だけど――。
【綾 上総】
「お前は親父じゃねえ……。消えろ!俺の夢ん中で好き勝手してんな!!」
逃げ出そうと必死になって暴れるが、俺を押さえつけるクママニアックスを振りほどく事が出来ない。
【綾 上総】
「…………っ!」
俺の胸の飾りを執拗に弄る触手の感触を、だんだん無視できなくなってくる。
【綾 上総】
「や、やめ……っ」
力が抜けそうになりながらも、どうにか腕を振り回して抵抗する。
その腕も、とうとうクママニアックスに捕えられて、
手首を一纏めにして、頭上に押さえつけられた。
抵抗を封じられた体は、肌を伝う快楽だけを感じるようになっていく。
胸から腰へ伝わってくる甘い刺激が、だんだん俺の思考に黒い靄をかけ……。
【クロノ】
「あーあ、ダメじゃん」
聞き間違えるはずがない。クロノの声がした。
俺は、閉じていた目を開けた。開けた時、涙が少し零れた。
【綾 上総】
「クロノ……!」
