[本編] 綾 上総 編
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【アンク】
「心配になって様子を見に来たのです」
【アンク】
「クロノ様がうなされていたので、どうしたものかと思っておりましたが…」
【クロノ】
「上総の悪夢に悪戯されて、ちょっとね。でももう平気」
【アンク】
「そうでしたか。では、綾さんも覚醒させましょう」
【クロノ】
「うん。じいに教わった通りにすればいいんだよね」
自分のリビドーの、裏のスイッチを押してみる。
だけど……。
【クロノ】
「……何も起こらないみたいだけど」
【アンク】
「……そのようでございますな」
上総は少しだけ苦しそうにしていて、眠りは異常に深いままのようだ。
【クロノ】
「もしかして、操作の仕方を間違えた?」
【アンク】
「いえ、間違いはございません。――脳波装置だけでの覚醒は無理なようです」
【クロノ】
「じゃあどうすれば?」
【アンク】
「勝手をお許しください。こんなこともあろうかと、クロノ様の体に、とある仕掛けを致しました」
【アンク】
「人命救助と思って、口から口へ、なにかを流し込むよう意識しながら接触してみて下さい」
【クロノ】
「じい、俺の体にいつの間に…」
【アンク】
「ふふふ。正常な脳波と直接的な刺激にて、綾さんの覚醒を促す仕組みでございます」
【アンク】
「見られていては集中できないと思われますので、それでは!」
【クロノ】
「あ、じい!待っ……」
質問する間もなく、じいは一方的に告げて消えた。
……よくわからないけど、とりあえずキスすればいいってことだよな。
上総の顔を覗き込む。
さっき見た、触手に蹂躙されていた姿が脳裏を過った。
【クロノ】
(あれは可愛かったな)
【クロノ】
(……いや、今はそれどころじゃない)
思い出したら少し興奮してしまったけど、まずは仕事だ。
上総の顎に手をやり、顔を固定する。
そのままゆっくり顔を近づけて、唇と唇を重ねた。
吐息のような上総の声が少し漏れて、緊張していた体が弛緩していく。
その様子が、なんだかとても愛しくて。
思わず、キスをもっと深いものにしていた。
【綾 上総】
「ん、……く」
【クロノ】
「……、ん…」
【綾 上総】
「は、……ふ、ふぁ……」
【綾 上総】
「は……、あ?」
上総の目が、とろんと開いた。
上総の様子に気付いたけど、俺はキスをやめない。
俺のなすがままになっている、力の抜けた舌を、思う様蹂躙する。
――その時。
【クロノ】
「――っ?!」
突然入ってきた綾の舌が、俺の咥内を激しく舐った。
不意打ちに驚いて、思わず唇を離した俺を、上総は呆れたように眺めた。
【綾 上総】
「今度はキスかよ。ったく、まともな起こし方できねーのか、あんた」
こんな切り返しがくると思ってなかった俺は。
さすが遊び人、と変なところで感心してしまった。
上総は不機嫌そうに眉を寄せて、上体を起こす。
【綾 上総】
「で、あんたはなに?同性愛者で、俺のことが好きってか?」
【綾 上総】
「悪いけど俺には、男にキスされて喜ぶ趣味はねーんだよ」
【クロノ】
「喜ばせようと思ったわけじゃない。さっき言ったろ? 起こしてやるって」
【クロノ】
「これがお前を悪夢から醒ます方法だったわけ」
【綾 上総】
「は?男同士のキスが?」
【クロノ】
「王子様のキスが必要なんだよ、覚醒には。さしずめ、上総はお姫様だな」
【綾 上総】
「あっそ」
上総は立ち上がると、突然俺の肩に左腕を乗せた。
【綾 上総】
「おい、クロノー」
ぐいっと襟を掴まれ、そのまま上総からキスをされた。
やわらかい唇を押しつけられ、上総の舌が俺の舌に絡む。
突然のことに少し驚いたけど、俺の方からも角度を変えて、
もっと深く舌を絡めた。
【綾 上総】
「……ん………っ」
上総が、鼻にかかったような甘い声を上げる。
上総の舌が俺の唇を舐め……、それから、唇が離れた。
【クロノ】
「……仕返しのつもり?」
【綾 上総】
「さあね」
そう言うと、上総は、甘えるように俺に体をすり寄せた。
上総の唇が重なる。今度は、すぐに舌を入れたりせず、
俺の唇をずっと舌先で辿っている。
口を開いてやると、上総の舌先が誘うように、俺の舌に触れた。
灯りの消えた上総の寝室に、舌の絡む、濡れた音が響いていた。
その音を聞く度に、上総の体がぴくりと反応するので、俺は、わざと音を立てる。
【綾 上総】
「ん……っ、は、んん……」
立ったまま抱き合って、服越しに互いの体を愛撫し合う。
身じろぐ度に体が触れ合って……、だんだん、互いに熱くなってきているのが分かる。
【クロノ】
「……もっと、良くなりたい?」
【綾 上総】
「男に興味ねーっつってんだろ、ばあか」
上総はまた、俺にキスをした。
【綾 上総】
「良くなりてーのは、あんただろ?」
【クロノ】
「うん、なりたい。けど……」
俺は、抱きしめた上総の背に手を這わせ、ゆっくりと撫で下ろした。
【綾 上総】
「――っ!」
【クロノ】
「俺、されるのも好きだけど、する方がもっと好きなんだよね」
上総自身へと伸ばした俺の手を、上総の手が優しく包み込んだ。
その誘うような優しさに、俺は思わず手を止める。
上総は俺の手を握ると、ベットへと誘うように身を翻し――。
突然パッと手を離した。
【綾 上総】
「やっぱ眠いから、俺寝るわ。じゃーね」
【クロノ】
「…………は?」
上総は一人で、さっさとベッドに潜り込んだ。
……その時に上総が、わざとチラっと見せた笑みの意味が分からないほど、俺は馬鹿じゃない。
【クロノ】
(……やられた………)
最初からこうするつもりだったのだろう。
上総は、ベッドでもう寝息を立てていた。
【クロノ】
(調子狂う……)
「心配になって様子を見に来たのです」
【アンク】
「クロノ様がうなされていたので、どうしたものかと思っておりましたが…」
【クロノ】
「上総の悪夢に悪戯されて、ちょっとね。でももう平気」
【アンク】
「そうでしたか。では、綾さんも覚醒させましょう」
【クロノ】
「うん。じいに教わった通りにすればいいんだよね」
自分のリビドーの、裏のスイッチを押してみる。
だけど……。
【クロノ】
「……何も起こらないみたいだけど」
【アンク】
「……そのようでございますな」
上総は少しだけ苦しそうにしていて、眠りは異常に深いままのようだ。
【クロノ】
「もしかして、操作の仕方を間違えた?」
【アンク】
「いえ、間違いはございません。――脳波装置だけでの覚醒は無理なようです」
【クロノ】
「じゃあどうすれば?」
【アンク】
「勝手をお許しください。こんなこともあろうかと、クロノ様の体に、とある仕掛けを致しました」
【アンク】
「人命救助と思って、口から口へ、なにかを流し込むよう意識しながら接触してみて下さい」
【クロノ】
「じい、俺の体にいつの間に…」
【アンク】
「ふふふ。正常な脳波と直接的な刺激にて、綾さんの覚醒を促す仕組みでございます」
【アンク】
「見られていては集中できないと思われますので、それでは!」
【クロノ】
「あ、じい!待っ……」
質問する間もなく、じいは一方的に告げて消えた。
……よくわからないけど、とりあえずキスすればいいってことだよな。
上総の顔を覗き込む。
さっき見た、触手に蹂躙されていた姿が脳裏を過った。
【クロノ】
(あれは可愛かったな)
【クロノ】
(……いや、今はそれどころじゃない)
思い出したら少し興奮してしまったけど、まずは仕事だ。
上総の顎に手をやり、顔を固定する。
そのままゆっくり顔を近づけて、唇と唇を重ねた。
吐息のような上総の声が少し漏れて、緊張していた体が弛緩していく。
その様子が、なんだかとても愛しくて。
思わず、キスをもっと深いものにしていた。
【綾 上総】
「ん、……く」
【クロノ】
「……、ん…」
【綾 上総】
「は、……ふ、ふぁ……」
【綾 上総】
「は……、あ?」
上総の目が、とろんと開いた。
上総の様子に気付いたけど、俺はキスをやめない。
俺のなすがままになっている、力の抜けた舌を、思う様蹂躙する。
――その時。
【クロノ】
「――っ?!」
突然入ってきた綾の舌が、俺の咥内を激しく舐った。
不意打ちに驚いて、思わず唇を離した俺を、上総は呆れたように眺めた。
【綾 上総】
「今度はキスかよ。ったく、まともな起こし方できねーのか、あんた」
こんな切り返しがくると思ってなかった俺は。
さすが遊び人、と変なところで感心してしまった。
上総は不機嫌そうに眉を寄せて、上体を起こす。
【綾 上総】
「で、あんたはなに?同性愛者で、俺のことが好きってか?」
【綾 上総】
「悪いけど俺には、男にキスされて喜ぶ趣味はねーんだよ」
【クロノ】
「喜ばせようと思ったわけじゃない。さっき言ったろ? 起こしてやるって」
【クロノ】
「これがお前を悪夢から醒ます方法だったわけ」
【綾 上総】
「は?男同士のキスが?」
【クロノ】
「王子様のキスが必要なんだよ、覚醒には。さしずめ、上総はお姫様だな」
【綾 上総】
「あっそ」
上総は立ち上がると、突然俺の肩に左腕を乗せた。
【綾 上総】
「おい、クロノー」
ぐいっと襟を掴まれ、そのまま上総からキスをされた。
やわらかい唇を押しつけられ、上総の舌が俺の舌に絡む。
突然のことに少し驚いたけど、俺の方からも角度を変えて、
もっと深く舌を絡めた。
【綾 上総】
「……ん………っ」
上総が、鼻にかかったような甘い声を上げる。
上総の舌が俺の唇を舐め……、それから、唇が離れた。
【クロノ】
「……仕返しのつもり?」
【綾 上総】
「さあね」
そう言うと、上総は、甘えるように俺に体をすり寄せた。
上総の唇が重なる。今度は、すぐに舌を入れたりせず、
俺の唇をずっと舌先で辿っている。
口を開いてやると、上総の舌先が誘うように、俺の舌に触れた。
灯りの消えた上総の寝室に、舌の絡む、濡れた音が響いていた。
その音を聞く度に、上総の体がぴくりと反応するので、俺は、わざと音を立てる。
【綾 上総】
「ん……っ、は、んん……」
立ったまま抱き合って、服越しに互いの体を愛撫し合う。
身じろぐ度に体が触れ合って……、だんだん、互いに熱くなってきているのが分かる。
【クロノ】
「……もっと、良くなりたい?」
【綾 上総】
「男に興味ねーっつってんだろ、ばあか」
上総はまた、俺にキスをした。
【綾 上総】
「良くなりてーのは、あんただろ?」
【クロノ】
「うん、なりたい。けど……」
俺は、抱きしめた上総の背に手を這わせ、ゆっくりと撫で下ろした。
【綾 上総】
「――っ!」
【クロノ】
「俺、されるのも好きだけど、する方がもっと好きなんだよね」
上総自身へと伸ばした俺の手を、上総の手が優しく包み込んだ。
その誘うような優しさに、俺は思わず手を止める。
上総は俺の手を握ると、ベットへと誘うように身を翻し――。
突然パッと手を離した。
【綾 上総】
「やっぱ眠いから、俺寝るわ。じゃーね」
【クロノ】
「…………は?」
上総は一人で、さっさとベッドに潜り込んだ。
……その時に上総が、わざとチラっと見せた笑みの意味が分からないほど、俺は馬鹿じゃない。
【クロノ】
(……やられた………)
最初からこうするつもりだったのだろう。
上総は、ベッドでもう寝息を立てていた。
【クロノ】
(調子狂う……)