[本編] 日留川 凌央 編
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【クロノ】
「…想像したら興奮しちゃった? 悪い子」
【日留川 凌央】
「そんなんじゃ…っ、な…、あ、ああ!」
放出を促すように、湾曲に沿って捻る動きを加えると。
凌央は俺の腕に指を食い込ませて、止めようとしてくる。
だからお仕置きとして、同じ動きを更に強めて嫌がらせのようにしつこく繰り返す。
【日留川 凌央】
「やだ、やだやだッ、やだぁ、それ、もう…!」
【クロノ】
「もしかして出ちゃうの? 本当にどうしようもない社長さんだね」
【日留川 凌央】
「い…、嫌だ、そんなこと言わないで…」
【クロノ】
「冗談だよ。だってきっと社長さんなら我慢できるはずだから。でしょ?」
さっきまで一切触れていなかった凹んだ部分に輪っかを移動させて捻ると。
凌央は慌てたように空を掻いて――
限界まで開ききった両足を不意に突っ張らせる。
さっきまで隙あらば目を背けようとしていたのに。
涙に濡れた双眸は自身のそこに釘付けだった。
【日留川 凌央】
「や――――、ひッ」
凌央が時を止めた時、俺はのんびりと幹を持って、
着水地点をどこにしてやろうか選んで。
彼が一番喜びそうな、ガラスの中にいる凌央自身の顔に向けてやった。
あそこまで届くよう、呼び水のために根本を刺激しながら。
………………
…………
それから数日、凌央の口からは母親のことも写真のことも出なかった。
全てを忘れさせるという俺の目論見は、もちろんその場凌ぎでしかなかったけど。
凌央の表情が暗くなる度に気を逸らすため試行錯誤していた。
……その度に凌央は釈然としない顔をしたけど、暗いよりは余程いい。
そして今日、一日の業務を終えて共に凌央のマンションに向かう帰り道で。
とうとう、凌央に腕を抓られてしまった。
【日留川 凌央】
「ずっと前から言おうと思ってたけど。最近、酷いぞあんた…っ!」
【クロノ】
「いてて…。何のことだかさっぱり」
【日留川 凌央】
「朝昼夜関係なく、なんでやたら俺の体触ってくるんだよ!」
【クロノ】
「だって……好きな相手には触れたいでしょ」
【日留川 凌央】
「なっ…! い、いきなり何言ってるんだよ!?」
【日留川 凌央】
「……ッ、とにかく、あんまり目立つところでは困る!」
【日留川 凌央】
「東海林くんにも、最近やけに社長室にいるんですねって言われたし!」
【日留川 凌央】
「言い訳に困るから、ちょっと回数減らして!」
【クロノ】
「じゃあトイレとかは…」
【日留川 凌央】
「駄目に決まってんだろっ、このバカ、バカっ!!」
【クロノ】
「あいたっ。痛い。もー、それじゃ今度俺が暇になるじゃん」
【日留川 凌央】
「真面目に仕事してればいいだろ!?」
それでも凌央は、俺のすることを怒りはしても。
どうして俺がそんなことをするのかは訊こうとしなかった。
わかってるだろうから。
【日留川 凌央】
「……?」
マンションが見えてきた頃、ふと凌央の歩調が遅れる。
不思議に思ってその視線を追うと、
エントランスの前に誰か立っているのが見えた。
【クロノ】
(女性……? あ)
まさかと思って凌央を見やると、その表情は固まっている。
すぐに、その女性が凌央の母親だと察した。
彼女は固まっている俺達の姿に目を止めると、恐る恐る近づいてくる。
【日留川母】
「凌央……?」
【日留川母】
「手紙に返事がないから……直接来たの」
彼女が更に歩を連ねようとした時、凌央は俺の手首を掴んで勢い良く歩き出す。
そして何の返事もしないまま目の前を横切って、
マンションの中へ入ろうとした瞬間。
【日留川母】
「母さんね、再婚するの」
凌央の足がぴたりと止まる。
俺はとりあえず邪魔しないように、2人の動向を見守る。
【クロノ】
(…ということはあの手紙は…結婚式の招待状か)
半端に階段を上ったまま、
振り返ろうとしない横顔を見やる。
【日留川 凌央】
「…勝手にしろよ。俺には関係ない」
再び俺の手を引いて歩き出す背中に、尚も声がかけられる。
【日留川母】
「雑誌を見たわ」
【日留川母】
「きちんと……まっとうに働いて、無事に生活できてるみたいね」
【日留川母】
「本当に良かった。それだけで母さん……嬉しかったの」
凌央の歩みはいつの間にか鈍くなっていた。
【日留川母】
「ねえ、凌央」
【日留川母】
「あの時は…昔は、本当にごめんね。申し訳ないことをしたってずっと反省してるの」
【日留川母】
「昔は生活にも気持ちにも余裕がなかった。でも今は違うのよ」
【日留川母】
「今なら昔みたいに辛い目に合わせない。凌央を苦しませたりはしないわ」
【日留川母】
「だから、迎えに来たの」
【日留川母】
「いきなりこんなことを言うのは勝手だと思ってる」
【日留川母】
「だけど母さん、また親子で一緒に暮らしたいと思ってるのよ」
掴まれた手首がギリッと痛んで、俺は思わず目を細める。
凌央は泣きそうな顔で歯軋りをし、堪らずに振り返ったようだった。
【日留川 凌央】
「今更、何言ってんだ!!」
凌央は俺を引きずるようにして、今度こそマンションの中へと駆け込んだ。
その勢いのまま部屋の中までやって来て、
掴まれていた手首はようやく解放される。
指の痕がくっきりと赤く残っていた。
【クロノ】
「……いいの?」
【日留川 凌央】
「言ったろ。もう縁を切ってるって」
【クロノ】
「お母さんはそうは思ってないみたいだった」
【日留川 凌央】
「母親じゃないって言っただろ!」
【日留川 凌央】
「それに向こうがどう思ってようが関係ない、俺はあいつを母親なんて認めてない!」
【日留川 凌央】
「もう、俺とあいつは他人なんだ!」
【日留川 凌央】
「どうしようが向こうの勝手だ!」
脱いだ上着を床にぶつけて、
凌央はテーブルの上にあったペットボトルの水を飲み干す。
【クロノ】
「……俺は、どうこうしろとは言わないけど」
【クロノ】
「よく考えて決めなよ?」
【クロノ】
「凌央……本当にいいの?」
「…想像したら興奮しちゃった? 悪い子」
【日留川 凌央】
「そんなんじゃ…っ、な…、あ、ああ!」
放出を促すように、湾曲に沿って捻る動きを加えると。
凌央は俺の腕に指を食い込ませて、止めようとしてくる。
だからお仕置きとして、同じ動きを更に強めて嫌がらせのようにしつこく繰り返す。
【日留川 凌央】
「やだ、やだやだッ、やだぁ、それ、もう…!」
【クロノ】
「もしかして出ちゃうの? 本当にどうしようもない社長さんだね」
【日留川 凌央】
「い…、嫌だ、そんなこと言わないで…」
【クロノ】
「冗談だよ。だってきっと社長さんなら我慢できるはずだから。でしょ?」
さっきまで一切触れていなかった凹んだ部分に輪っかを移動させて捻ると。
凌央は慌てたように空を掻いて――
限界まで開ききった両足を不意に突っ張らせる。
さっきまで隙あらば目を背けようとしていたのに。
涙に濡れた双眸は自身のそこに釘付けだった。
【日留川 凌央】
「や――――、ひッ」
凌央が時を止めた時、俺はのんびりと幹を持って、
着水地点をどこにしてやろうか選んで。
彼が一番喜びそうな、ガラスの中にいる凌央自身の顔に向けてやった。
あそこまで届くよう、呼び水のために根本を刺激しながら。
………………
…………
それから数日、凌央の口からは母親のことも写真のことも出なかった。
全てを忘れさせるという俺の目論見は、もちろんその場凌ぎでしかなかったけど。
凌央の表情が暗くなる度に気を逸らすため試行錯誤していた。
……その度に凌央は釈然としない顔をしたけど、暗いよりは余程いい。
そして今日、一日の業務を終えて共に凌央のマンションに向かう帰り道で。
とうとう、凌央に腕を抓られてしまった。
【日留川 凌央】
「ずっと前から言おうと思ってたけど。最近、酷いぞあんた…っ!」
【クロノ】
「いてて…。何のことだかさっぱり」
【日留川 凌央】
「朝昼夜関係なく、なんでやたら俺の体触ってくるんだよ!」
【クロノ】
「だって……好きな相手には触れたいでしょ」
【日留川 凌央】
「なっ…! い、いきなり何言ってるんだよ!?」
【日留川 凌央】
「……ッ、とにかく、あんまり目立つところでは困る!」
【日留川 凌央】
「東海林くんにも、最近やけに社長室にいるんですねって言われたし!」
【日留川 凌央】
「言い訳に困るから、ちょっと回数減らして!」
【クロノ】
「じゃあトイレとかは…」
【日留川 凌央】
「駄目に決まってんだろっ、このバカ、バカっ!!」
【クロノ】
「あいたっ。痛い。もー、それじゃ今度俺が暇になるじゃん」
【日留川 凌央】
「真面目に仕事してればいいだろ!?」
それでも凌央は、俺のすることを怒りはしても。
どうして俺がそんなことをするのかは訊こうとしなかった。
わかってるだろうから。
【日留川 凌央】
「……?」
マンションが見えてきた頃、ふと凌央の歩調が遅れる。
不思議に思ってその視線を追うと、
エントランスの前に誰か立っているのが見えた。
【クロノ】
(女性……? あ)
まさかと思って凌央を見やると、その表情は固まっている。
すぐに、その女性が凌央の母親だと察した。
彼女は固まっている俺達の姿に目を止めると、恐る恐る近づいてくる。
【日留川母】
「凌央……?」
【日留川母】
「手紙に返事がないから……直接来たの」
彼女が更に歩を連ねようとした時、凌央は俺の手首を掴んで勢い良く歩き出す。
そして何の返事もしないまま目の前を横切って、
マンションの中へ入ろうとした瞬間。
【日留川母】
「母さんね、再婚するの」
凌央の足がぴたりと止まる。
俺はとりあえず邪魔しないように、2人の動向を見守る。
【クロノ】
(…ということはあの手紙は…結婚式の招待状か)
半端に階段を上ったまま、
振り返ろうとしない横顔を見やる。
【日留川 凌央】
「…勝手にしろよ。俺には関係ない」
再び俺の手を引いて歩き出す背中に、尚も声がかけられる。
【日留川母】
「雑誌を見たわ」
【日留川母】
「きちんと……まっとうに働いて、無事に生活できてるみたいね」
【日留川母】
「本当に良かった。それだけで母さん……嬉しかったの」
凌央の歩みはいつの間にか鈍くなっていた。
【日留川母】
「ねえ、凌央」
【日留川母】
「あの時は…昔は、本当にごめんね。申し訳ないことをしたってずっと反省してるの」
【日留川母】
「昔は生活にも気持ちにも余裕がなかった。でも今は違うのよ」
【日留川母】
「今なら昔みたいに辛い目に合わせない。凌央を苦しませたりはしないわ」
【日留川母】
「だから、迎えに来たの」
【日留川母】
「いきなりこんなことを言うのは勝手だと思ってる」
【日留川母】
「だけど母さん、また親子で一緒に暮らしたいと思ってるのよ」
掴まれた手首がギリッと痛んで、俺は思わず目を細める。
凌央は泣きそうな顔で歯軋りをし、堪らずに振り返ったようだった。
【日留川 凌央】
「今更、何言ってんだ!!」
凌央は俺を引きずるようにして、今度こそマンションの中へと駆け込んだ。
その勢いのまま部屋の中までやって来て、
掴まれていた手首はようやく解放される。
指の痕がくっきりと赤く残っていた。
【クロノ】
「……いいの?」
【日留川 凌央】
「言ったろ。もう縁を切ってるって」
【クロノ】
「お母さんはそうは思ってないみたいだった」
【日留川 凌央】
「母親じゃないって言っただろ!」
【日留川 凌央】
「それに向こうがどう思ってようが関係ない、俺はあいつを母親なんて認めてない!」
【日留川 凌央】
「もう、俺とあいつは他人なんだ!」
【日留川 凌央】
「どうしようが向こうの勝手だ!」
脱いだ上着を床にぶつけて、
凌央はテーブルの上にあったペットボトルの水を飲み干す。
【クロノ】
「……俺は、どうこうしろとは言わないけど」
【クロノ】
「よく考えて決めなよ?」
【クロノ】
「凌央……本当にいいの?」