[本編] 日留川 凌央 編
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【アンク】
「しかし、いや、若いってのはいいものですなあ!」
じいがあの日、ことの最中だった俺と凌央の前に姿を現したときのことを言ってるんだろう…。
【クロノ】
「……もうその話はやめてって。急いでるからもう行く」
【アンク】
「おやおや引き止めてしまいまして申し訳ございません」
【アンク】
「お気をつけていってらっしゃいませ」
――トン。
俺が凌央の部屋に入って最初にすることは、来訪を告げるために、壁を1度軽く叩くこと。
音に気付いた凌央が、いつも通りの部屋着で顔を出した。
【日留川 凌央】
「なんだ。今日も来たのかよ」
【クロノ】
「どうして嬉しいって言えないの、この口は」
隙を突い凌央の頬をつねってやると、顔を真っ赤にして抵抗された。
まだ赤い顔をした凌央に招かれて、いつもの定位置、ベッドに座る。
隣に座った凌央は目が疲れているのか、眉間を指で揉み解している。
【クロノ】
「たまにはPCやめて、目を労わったら?」
【日留川 凌央】
「ダメダメ。俺は忙しいから、労わってる余裕なんかないの」
【クロノ】
「忙しいって、ネットしてるだけでしょ」
【日留川 凌央】
「違う」
【クロノ】
「……。じゃあ、何やってんの?」
凌央がふいっと目をそらしてしまったので、腰を曲げて顔を覗き込んだ。
……また顔が赤くなってるようだけど。
それを見て俺は日留川にこう言った…
【クロノ】
「俺に言えないようなこと?」
【日留川 凌央】
「べ、別に。言ってもいいんだけど。」
【日留川 凌央】
「……その、もっといい部屋に住みたいと思って」
【クロノ】
「引越しサイトを見てたとか?」
【日留川 凌央】
「違う!……金を貯めなきゃいけないだろ。だからその、新しい検索システムを、少し」
【クロノ】
「開発してるの?へえ……」
感心して頷くと、凌央は真っ赤な顔のままで、俺の方を睨みつける。
【日留川 凌央】
「お、お前だっていつまでもこんな狭い部屋に来るの、嫌だろ!」
【クロノ】
「……。それって……」
【クロノ】
「……それって、俺のため?」
直球で聞き返した俺の言葉に、凌央は目を見開いて、渋々。
【日留川 凌央】
「自分ひとりだったら、この部屋でも十分だし……」
相変わらず素直じゃない返事を返して、俯いてしまった。
そんな態度がとても初々しく、可愛いものに見えて、俺は凌央を横から抱き締める。
【クロノ】
「で、天才プログラマーさんはどんなシステムを開発するつもり?」
【日留川 凌央】
「……なんで抱き締めるんだよ。
……前のシステムとは別の検索アルゴリズム」
【クロノ】
「へえ。そういやそれで大金を稼いだんだっけ」
【日留川 凌央】
「まあ……それで、またそこの会社に連絡してみたんだけど」
【クロノ】
「うん。何だって?」
【日留川 凌央】
「ウチでどうか働いてくださいって返事が来てた」
【クロノ】
「すごい。大手の会社だろ? そんなところからオファーが来るなんて」
【日留川 凌央】
「……断ったけど」
凌央がこともなげに言うので、俺は驚いて体を離す。
【クロノ】
「何で?詳しくは知らないけど、入社希望の奴が腐るほどいそうな会社なのに」
俺の言葉を聞いて、凌央が眉間に皴を寄せた。
【日留川 凌央】
「俺が何でニートなのか知ってるだろ。……コミュニケーションは、苦手だから」
確かに、頭がよすぎて孤立していた凌央だからこその悩みだし、トラウマだろう。
そのせいでニートになってしまい、鬱憤を晴らすためにリビドーを使っていたくらいだ。
すぐに改善できるような問題じゃないだろうし……。
【日留川 凌央】
「……だから」
【日留川 凌央】
「だからまずはメールから。徐々にコミュニケーションが上手くなればいいやって」
俺は日留川にこう言った…
【クロノ】
「そう考えられるようになっただけでも、良かった」
【日留川 凌央】
「……そうかよ?」
【クロノ】
「俺も頑張った甲斐があったって思える」
俺の言葉に、凌央は少しだけ顔を上げて、
……笑った。
その顔を見たら、不意に衝動が襲ってくる。
ここ最近はすっかりご無沙汰、と言うか、事務処理ばかりで忙しくしていたし。
溜まってるのもあったと思うけど。
それより、凌央への想いが膨れ上がっていて。
【日留川 凌央】
「わっ!な、何だよ?!」
凌央を無理矢理ベッドに押し倒した。
【クロノ】
「なんかこう、すっごいヤリたくなった」
【日留川 凌央】
「は、はあ!?何でそんな突然……、んんっ!?」
強気に文句を言おうとする唇を、唇で塞ぐ。
言葉を飲み込んだ凌央の口の中に、舌を差し入れてやると―――驚いたように舌が逃げる。
それを追い掛け回して、絡めて、吸うようにしてやると、凌央が息を飲む。
【クロノ】
「意地悪してあげるから」
マゾっ気のある凌央はその言葉だけで、腰を疼かせたみたいにモジモジとしだした。
【日留川 凌央】
「だっ!誰がそんなこと言われて喜ぶんだよ!」
【クロノ】
「意地張るなって。本当はお前、マゾの方でしょ?」
凌央の足と足の間に、膝を潜り込ませて―――グッと押し付ける。
【日留川 凌央】
「あ……っ!」
意図せず声が出てしまったことを恥じて、口に手をやった凌央は、抗議じみた目で俺を睨んだ。
でも、だからと言ってやめてなんかやらない。
どうしても暴れようとする凌央の自由を奪おうと、床に落ちていたベルトで両手を拘束する。
【日留川 凌央】
「お……お前って本当にサドなんだな」
【クロノ】
「いつもは違うと思うけど?凌央は、なんかいじめたくなる」
【日留川 凌央】
「なんで俺相手だと違うんだよ!」
【クロノ】
「凌央って、何だか草食動物みたい」
【日留川 凌央】
「は?草食系って言いたいのか?」
【クロノ】
「違う、草食動物。鹿とか、ウサギみたいな。……だから、捕食したくなるって言うか」
「しかし、いや、若いってのはいいものですなあ!」
じいがあの日、ことの最中だった俺と凌央の前に姿を現したときのことを言ってるんだろう…。
【クロノ】
「……もうその話はやめてって。急いでるからもう行く」
【アンク】
「おやおや引き止めてしまいまして申し訳ございません」
【アンク】
「お気をつけていってらっしゃいませ」
――トン。
俺が凌央の部屋に入って最初にすることは、来訪を告げるために、壁を1度軽く叩くこと。
音に気付いた凌央が、いつも通りの部屋着で顔を出した。
【日留川 凌央】
「なんだ。今日も来たのかよ」
【クロノ】
「どうして嬉しいって言えないの、この口は」
隙を突い凌央の頬をつねってやると、顔を真っ赤にして抵抗された。
まだ赤い顔をした凌央に招かれて、いつもの定位置、ベッドに座る。
隣に座った凌央は目が疲れているのか、眉間を指で揉み解している。
【クロノ】
「たまにはPCやめて、目を労わったら?」
【日留川 凌央】
「ダメダメ。俺は忙しいから、労わってる余裕なんかないの」
【クロノ】
「忙しいって、ネットしてるだけでしょ」
【日留川 凌央】
「違う」
【クロノ】
「……。じゃあ、何やってんの?」
凌央がふいっと目をそらしてしまったので、腰を曲げて顔を覗き込んだ。
……また顔が赤くなってるようだけど。
それを見て俺は日留川にこう言った…
【クロノ】
「俺に言えないようなこと?」
【日留川 凌央】
「べ、別に。言ってもいいんだけど。」
【日留川 凌央】
「……その、もっといい部屋に住みたいと思って」
【クロノ】
「引越しサイトを見てたとか?」
【日留川 凌央】
「違う!……金を貯めなきゃいけないだろ。だからその、新しい検索システムを、少し」
【クロノ】
「開発してるの?へえ……」
感心して頷くと、凌央は真っ赤な顔のままで、俺の方を睨みつける。
【日留川 凌央】
「お、お前だっていつまでもこんな狭い部屋に来るの、嫌だろ!」
【クロノ】
「……。それって……」
【クロノ】
「……それって、俺のため?」
直球で聞き返した俺の言葉に、凌央は目を見開いて、渋々。
【日留川 凌央】
「自分ひとりだったら、この部屋でも十分だし……」
相変わらず素直じゃない返事を返して、俯いてしまった。
そんな態度がとても初々しく、可愛いものに見えて、俺は凌央を横から抱き締める。
【クロノ】
「で、天才プログラマーさんはどんなシステムを開発するつもり?」
【日留川 凌央】
「……なんで抱き締めるんだよ。
……前のシステムとは別の検索アルゴリズム」
【クロノ】
「へえ。そういやそれで大金を稼いだんだっけ」
【日留川 凌央】
「まあ……それで、またそこの会社に連絡してみたんだけど」
【クロノ】
「うん。何だって?」
【日留川 凌央】
「ウチでどうか働いてくださいって返事が来てた」
【クロノ】
「すごい。大手の会社だろ? そんなところからオファーが来るなんて」
【日留川 凌央】
「……断ったけど」
凌央がこともなげに言うので、俺は驚いて体を離す。
【クロノ】
「何で?詳しくは知らないけど、入社希望の奴が腐るほどいそうな会社なのに」
俺の言葉を聞いて、凌央が眉間に皴を寄せた。
【日留川 凌央】
「俺が何でニートなのか知ってるだろ。……コミュニケーションは、苦手だから」
確かに、頭がよすぎて孤立していた凌央だからこその悩みだし、トラウマだろう。
そのせいでニートになってしまい、鬱憤を晴らすためにリビドーを使っていたくらいだ。
すぐに改善できるような問題じゃないだろうし……。
【日留川 凌央】
「……だから」
【日留川 凌央】
「だからまずはメールから。徐々にコミュニケーションが上手くなればいいやって」
俺は日留川にこう言った…
【クロノ】
「そう考えられるようになっただけでも、良かった」
【日留川 凌央】
「……そうかよ?」
【クロノ】
「俺も頑張った甲斐があったって思える」
俺の言葉に、凌央は少しだけ顔を上げて、
……笑った。
その顔を見たら、不意に衝動が襲ってくる。
ここ最近はすっかりご無沙汰、と言うか、事務処理ばかりで忙しくしていたし。
溜まってるのもあったと思うけど。
それより、凌央への想いが膨れ上がっていて。
【日留川 凌央】
「わっ!な、何だよ?!」
凌央を無理矢理ベッドに押し倒した。
【クロノ】
「なんかこう、すっごいヤリたくなった」
【日留川 凌央】
「は、はあ!?何でそんな突然……、んんっ!?」
強気に文句を言おうとする唇を、唇で塞ぐ。
言葉を飲み込んだ凌央の口の中に、舌を差し入れてやると―――驚いたように舌が逃げる。
それを追い掛け回して、絡めて、吸うようにしてやると、凌央が息を飲む。
【クロノ】
「意地悪してあげるから」
マゾっ気のある凌央はその言葉だけで、腰を疼かせたみたいにモジモジとしだした。
【日留川 凌央】
「だっ!誰がそんなこと言われて喜ぶんだよ!」
【クロノ】
「意地張るなって。本当はお前、マゾの方でしょ?」
凌央の足と足の間に、膝を潜り込ませて―――グッと押し付ける。
【日留川 凌央】
「あ……っ!」
意図せず声が出てしまったことを恥じて、口に手をやった凌央は、抗議じみた目で俺を睨んだ。
でも、だからと言ってやめてなんかやらない。
どうしても暴れようとする凌央の自由を奪おうと、床に落ちていたベルトで両手を拘束する。
【日留川 凌央】
「お……お前って本当にサドなんだな」
【クロノ】
「いつもは違うと思うけど?凌央は、なんかいじめたくなる」
【日留川 凌央】
「なんで俺相手だと違うんだよ!」
【クロノ】
「凌央って、何だか草食動物みたい」
【日留川 凌央】
「は?草食系って言いたいのか?」
【クロノ】
「違う、草食動物。鹿とか、ウサギみたいな。……だから、捕食したくなるって言うか」