[本編] 日留川 凌央 編
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俺の言葉に、ユリスが顔を引き攣らせる。
【ユリス】
「は? 何それ? 本気で言ってんの?その興味持てないって? オレに?」
【クロノ】
「俺は嘘は言わない。知ってるだろ?」
【ユリス】
「……」
冷たく言い放つと、ユリスの顔から表情が消えた。
ヒステリックに感情を爆発させるのかと思って身構えたけど―――ユリスは全く逆の反応を返す。
【ユリス】
「ああ、そう……そうかよ。そんなにその人間がいいのか」
【ユリス】
「……じゃあ、勝手にしろ!もうどーでも良くなった!」
【ユリス】
「オレもお前なんてどうでもいい!何とも思ってない! クズ野郎が!」
まさかクズ呼ばわりされるとは思っていなかったけど。
どうやら俺の言葉は決定打にはなったらしい。
俺はそのまま、ユリスの目の前で凌央にキスをした。
横目に見えたユリスは目に涙をためているようだったけど―――
確かめる前に、消えてしまった。
【日留川 凌央】
「ふ……」
【クロノ】
「凌央?」
【日留川 凌央】
「っく、はは……、あははは!」
凌央は堪えきれないといったように笑い出した。
俺は驚いてしまって、きょとんと目を瞬かせるだけ。
【日留川 凌央】
「ははは!あー……、あはは、おかしい」
【クロノ】
「なんだ」
意外と余裕な態度にちょっとびっくりする。
まあ、パニック起こされたりしないでよかったけど。
ふと見回すと、じいがいなくなっていた。
……戻ったらじいにニヤニヤされるパターンだけど、
今この瞬間は、とりあえず感謝しておこう。
【日留川 凌央】
「テンパってんのかな、俺。なんか笑える」
【クロノ】
「なんだそれ」
【日留川 凌央】
「それとも、安心したのかもな」
凌央は上体を起こして、ふうっと小さなため息をつく。
【クロノ】
「身内で話進めちゃったけど、わかった?」
【日留川 凌央】
「俺を誰だと思ってんの?わかんねぇわけねぇし」
凌央が高飛車な感じで肩をすくめた。
【日留川 凌央】
「つうか、興味ないって。あいつすっごく傷付いた顔してた」
【日留川 凌央】
「クロノって相当のサディストだよな」
口元を綻ばせて凌央が言う。
……全てが終わった今、そんな仕草さえもなんだか妙に愛しくて。
思わず俺は、凌央を抱き締めていた。
【日留川 凌央】
「なっ、なんだよ!唐突に!」
【クロノ】
「しばらくこのままで」
【日留川 凌央】
「し、しばらくってどのくらい……、ってかオイ、どこ触って……」
【クロノ】
「いいから」
抱き締めたら次がしたくなる、男として当然のことだ。
俺は凌央の首筋に何度もキスをしながら、服を捲り上げて、肌に直に触った。
【日留川 凌央】
「やっ、やめ……」
【クロノ】
「もっと哀願するみたいに言ってよ、かわいいから」
【日留川 凌央】
「っは……、ああ……」
胸の突起を強くつぶすようにつねってやると、凌央は顔を真っ赤にして声をあげる。
乱れたシーツの上で体を捩りながら、されるがまま、やられ放題。
【日留川 凌央】
「も、……っと」
いつもはツンケンしてるくせに、こういう時だけはやたらしおらしかったりして。
【クロノ】
「もっと?何をもっと?」
【日留川 凌央】
「もっと、い、痛く、して」
【クロノ】
「マゾ。お望みどおり、もっと痛くしてあげる」
【日留川 凌央】
「っつ、う……っ! ああっ、ぐ……」
今度は突起を犬歯で軽く噛んでやる。
痛み混じりの快感に、凌央は大きく体を痙攣させてあえぐ。
……その顔に薄い笑みが浮かんでいるのを見つけて、俺は何気無く話しかけた。
【クロノ】
「随分楽しそうだな。そんなに痛くされるのが好き?」
【日留川 凌央】
「それもある、けど……っ、
ああっ、そうじゃなくてっ……」
【クロノ】
「何?じゃあなんでそんな顔してるの?」
言わないならお仕置きだと言わんばかりに強く、凌央自身を握る。
【日留川 凌央】
「ひゃ、あ、ああああっ!!!」
【クロノ】
「早く言って」
【日留川 凌央】
「………もしかして、
――クロノと…これからもずっと一緒にいられるかもって」
【日留川 凌央】
「期待してた。…全部終わったんだからって。」
【日留川 凌央】
「……っ。…だから…………
【アンク】
「朗報ですぞ!!クロノ様!!」
――言いかけた凌央の言葉を遮るように、じいが部屋に真ん中に現れる。
…………空気を読んで消えたわけじゃなかったのか、じーさん…
【アンク】
「日留川さんの寿命が元の数字に戻りましたぞ!」
―――あれから。
リビドーは全部、ポンコツになっていた。
ちょうどブレーカーを落としてしまった時のように、同時に全てのリビドーが動作を停止した。
燃えないゴミの日に大量のリビドーが施設に運ばれたんだとか、何とか。
リビドーの販売サイトは消えて、当然、リビドーのせいで死ぬような人間も減った。
ワイドショーではすっかり話題にも出さなくなったらしい。
今じゃどこそこのお肉が絶品とか、どこそこの芸能人が不倫したとか、平和な内容ばっか。
……つまり。
事件は一応解決した……ということで、死神界でも処理がなされたようだった。
……一連の事件の犯人であるユリスはと言えば。
完全に姿をくらましていて、未だに見つかっていない。
死神界でも捜索隊を結成して探しているけど、どこに隠れているのやら。
じいは「人間界に隠れているのではないでしょうか」と言っていた。
……俺もそうなんじゃないかと思う。
けど、死神は死神。人間にはなれない。
だからいつか、必ず見つかるだろう。……そう思ってる。
【アンク】
「おや、クロノ。今日も人間界へお出かけですかな?」
【クロノ】
「……まあ、そんなところ」
【アンク】
「日留川さんのご様子はいかがです?あんな事件の後ですし、心のケアは大事ですからな」
【アンク】
「クロノがケア役を買って出た時は、じいはもう嬉しくて嬉しくて……」
【アンク】
「今まで他人とは関わらないようにしてきた姿を知っておりますゆえに……」
【ユリス】
「は? 何それ? 本気で言ってんの?その興味持てないって? オレに?」
【クロノ】
「俺は嘘は言わない。知ってるだろ?」
【ユリス】
「……」
冷たく言い放つと、ユリスの顔から表情が消えた。
ヒステリックに感情を爆発させるのかと思って身構えたけど―――ユリスは全く逆の反応を返す。
【ユリス】
「ああ、そう……そうかよ。そんなにその人間がいいのか」
【ユリス】
「……じゃあ、勝手にしろ!もうどーでも良くなった!」
【ユリス】
「オレもお前なんてどうでもいい!何とも思ってない! クズ野郎が!」
まさかクズ呼ばわりされるとは思っていなかったけど。
どうやら俺の言葉は決定打にはなったらしい。
俺はそのまま、ユリスの目の前で凌央にキスをした。
横目に見えたユリスは目に涙をためているようだったけど―――
確かめる前に、消えてしまった。
【日留川 凌央】
「ふ……」
【クロノ】
「凌央?」
【日留川 凌央】
「っく、はは……、あははは!」
凌央は堪えきれないといったように笑い出した。
俺は驚いてしまって、きょとんと目を瞬かせるだけ。
【日留川 凌央】
「ははは!あー……、あはは、おかしい」
【クロノ】
「なんだ」
意外と余裕な態度にちょっとびっくりする。
まあ、パニック起こされたりしないでよかったけど。
ふと見回すと、じいがいなくなっていた。
……戻ったらじいにニヤニヤされるパターンだけど、
今この瞬間は、とりあえず感謝しておこう。
【日留川 凌央】
「テンパってんのかな、俺。なんか笑える」
【クロノ】
「なんだそれ」
【日留川 凌央】
「それとも、安心したのかもな」
凌央は上体を起こして、ふうっと小さなため息をつく。
【クロノ】
「身内で話進めちゃったけど、わかった?」
【日留川 凌央】
「俺を誰だと思ってんの?わかんねぇわけねぇし」
凌央が高飛車な感じで肩をすくめた。
【日留川 凌央】
「つうか、興味ないって。あいつすっごく傷付いた顔してた」
【日留川 凌央】
「クロノって相当のサディストだよな」
口元を綻ばせて凌央が言う。
……全てが終わった今、そんな仕草さえもなんだか妙に愛しくて。
思わず俺は、凌央を抱き締めていた。
【日留川 凌央】
「なっ、なんだよ!唐突に!」
【クロノ】
「しばらくこのままで」
【日留川 凌央】
「し、しばらくってどのくらい……、ってかオイ、どこ触って……」
【クロノ】
「いいから」
抱き締めたら次がしたくなる、男として当然のことだ。
俺は凌央の首筋に何度もキスをしながら、服を捲り上げて、肌に直に触った。
【日留川 凌央】
「やっ、やめ……」
【クロノ】
「もっと哀願するみたいに言ってよ、かわいいから」
【日留川 凌央】
「っは……、ああ……」
胸の突起を強くつぶすようにつねってやると、凌央は顔を真っ赤にして声をあげる。
乱れたシーツの上で体を捩りながら、されるがまま、やられ放題。
【日留川 凌央】
「も、……っと」
いつもはツンケンしてるくせに、こういう時だけはやたらしおらしかったりして。
【クロノ】
「もっと?何をもっと?」
【日留川 凌央】
「もっと、い、痛く、して」
【クロノ】
「マゾ。お望みどおり、もっと痛くしてあげる」
【日留川 凌央】
「っつ、う……っ! ああっ、ぐ……」
今度は突起を犬歯で軽く噛んでやる。
痛み混じりの快感に、凌央は大きく体を痙攣させてあえぐ。
……その顔に薄い笑みが浮かんでいるのを見つけて、俺は何気無く話しかけた。
【クロノ】
「随分楽しそうだな。そんなに痛くされるのが好き?」
【日留川 凌央】
「それもある、けど……っ、
ああっ、そうじゃなくてっ……」
【クロノ】
「何?じゃあなんでそんな顔してるの?」
言わないならお仕置きだと言わんばかりに強く、凌央自身を握る。
【日留川 凌央】
「ひゃ、あ、ああああっ!!!」
【クロノ】
「早く言って」
【日留川 凌央】
「………もしかして、
――クロノと…これからもずっと一緒にいられるかもって」
【日留川 凌央】
「期待してた。…全部終わったんだからって。」
【日留川 凌央】
「……っ。…だから…………
【アンク】
「朗報ですぞ!!クロノ様!!」
――言いかけた凌央の言葉を遮るように、じいが部屋に真ん中に現れる。
…………空気を読んで消えたわけじゃなかったのか、じーさん…
【アンク】
「日留川さんの寿命が元の数字に戻りましたぞ!」
―――あれから。
リビドーは全部、ポンコツになっていた。
ちょうどブレーカーを落としてしまった時のように、同時に全てのリビドーが動作を停止した。
燃えないゴミの日に大量のリビドーが施設に運ばれたんだとか、何とか。
リビドーの販売サイトは消えて、当然、リビドーのせいで死ぬような人間も減った。
ワイドショーではすっかり話題にも出さなくなったらしい。
今じゃどこそこのお肉が絶品とか、どこそこの芸能人が不倫したとか、平和な内容ばっか。
……つまり。
事件は一応解決した……ということで、死神界でも処理がなされたようだった。
……一連の事件の犯人であるユリスはと言えば。
完全に姿をくらましていて、未だに見つかっていない。
死神界でも捜索隊を結成して探しているけど、どこに隠れているのやら。
じいは「人間界に隠れているのではないでしょうか」と言っていた。
……俺もそうなんじゃないかと思う。
けど、死神は死神。人間にはなれない。
だからいつか、必ず見つかるだろう。……そう思ってる。
【アンク】
「おや、クロノ。今日も人間界へお出かけですかな?」
【クロノ】
「……まあ、そんなところ」
【アンク】
「日留川さんのご様子はいかがです?あんな事件の後ですし、心のケアは大事ですからな」
【アンク】
「クロノがケア役を買って出た時は、じいはもう嬉しくて嬉しくて……」
【アンク】
「今まで他人とは関わらないようにしてきた姿を知っておりますゆえに……」