[本編] 日留川 凌央 編
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教室が砕け散り、現れた世界は異常な色彩の世界だった。
地面もないような空間だが、すぐに人影を見つけた。
【クロノ】
「日留川……!!」
【日留川 凌央】
「っめろよ、放せ、放せっ……!!」
何かから逃げ惑っているようで、綻びから中に入り込み、振り返ると。
それは、俺の偽物だった。
俺の偽物は日留川の体にまとわり付くように手を伸ばして、その度に日留川は俺へと助けを乞う視線を送っている。
―――俺に気付いてる。
あれが偽物だと、わかっているのか。
そのことが無性に嬉しくて、切なくて。
俺は偽物の俺に向かって鎌を振り上げる。
【クロノ】
「日留川に触るな、偽物が!」
脳天に鎌が刺さった瞬間、霧となって消えた俺を見届けて、日留川はその場に崩れ落ちそうになる。
だけど必死に体を支えて、ボロボロになった服を掻き合わせ、笑った。
【日留川 凌央】
「なんで来たんだよ、バカヤロウ。……本当にお人好しだな、あんた」
その声は震えていて、笑顔も引きつっている。
支えようと伸ばした俺の手から顔を背け、それでも日留川は1人でしっかりと立っていた。
―――その光景に、胸が締め付けられる。
俺はがむしゃらにその体を抱き寄せて、しっかりと腕の中に収めた。
そして崩れ始めている世界を睨みつけ、足に力を込める。
【クロノ】
「とにかく、脱出する!」
日留川は何が起こっているのかと、景色の崩壊に怯えながらも、鼻をすすってしっかりと頷いた。
目を見開き、飛び起きる。
玄関先で倒れている日留川の体を揺さぶるが、起きる気配はない。
もう自然覚醒は望めないだろう。
激しくキスをし、口内を舐り、下半身をまさぐってみたがやっぱり目を開けない。
【クロノ】
「この程度じゃ駄目ってことか……!?」
下半身に触るだけでも結構過激だと思うけど。
とりあえず、服の中に手を入れて、じかに乳首をつねったり。
耳の中を犯しながら、うっすら血が滲むほど耳たぶに噛み付いてみたり。
思いつく限りの触れ方をしてようやく、日留川の指がピクリと動いた。
そして目を開き、俺と目が合うと……頬を染めてそっぽを向く。
【日留川 凌央】
「べ、別に、あれが俺の願望ってわけじゃないからな」
【クロノ】
「……開口一番がそれか」
おそらく、日留川が偽物の俺によがっていたことを示しているんだろう。
そんなことは気にもしてないから、軽い相槌で返事して……それよりも。
今の日留川の態度が、いつも通り過ぎて脱力する。
そして、そのことに安心して、その体を抱きしめる。
日留川は一瞬体をびくつかせたが、徐々に力を抜いていった。
【クロノ】
「俺は違う部屋で、偽物のお前に会った。多分、お前が見たのとそう変わらない夢を見た」
【日留川 凌央】
「……なんだ。じゃあ、おあいこだったんじゃん」
【クロノ】
「だけど。それが俺の願望だから、お前が出てきたんだと思う」
【日留川 凌央】
「え……は?」
【クロノ】
「だから、恥ずかしがることはない」
【クロノ】
「お前を助けたい。もうリビドーは捨ててくれ。犯人は早く捕まえるよう、努力するから」
きつく抱きしめたまま呟くと、日留川は小さく頷いてくれた……。
―日留川2章・NORMAL END―
地面もないような空間だが、すぐに人影を見つけた。
【クロノ】
「日留川……!!」
【日留川 凌央】
「っめろよ、放せ、放せっ……!!」
何かから逃げ惑っているようで、綻びから中に入り込み、振り返ると。
それは、俺の偽物だった。
俺の偽物は日留川の体にまとわり付くように手を伸ばして、その度に日留川は俺へと助けを乞う視線を送っている。
―――俺に気付いてる。
あれが偽物だと、わかっているのか。
そのことが無性に嬉しくて、切なくて。
俺は偽物の俺に向かって鎌を振り上げる。
【クロノ】
「日留川に触るな、偽物が!」
脳天に鎌が刺さった瞬間、霧となって消えた俺を見届けて、日留川はその場に崩れ落ちそうになる。
だけど必死に体を支えて、ボロボロになった服を掻き合わせ、笑った。
【日留川 凌央】
「なんで来たんだよ、バカヤロウ。……本当にお人好しだな、あんた」
その声は震えていて、笑顔も引きつっている。
支えようと伸ばした俺の手から顔を背け、それでも日留川は1人でしっかりと立っていた。
―――その光景に、胸が締め付けられる。
俺はがむしゃらにその体を抱き寄せて、しっかりと腕の中に収めた。
そして崩れ始めている世界を睨みつけ、足に力を込める。
【クロノ】
「とにかく、脱出する!」
日留川は何が起こっているのかと、景色の崩壊に怯えながらも、鼻をすすってしっかりと頷いた。
目を見開き、飛び起きる。
玄関先で倒れている日留川の体を揺さぶるが、起きる気配はない。
もう自然覚醒は望めないだろう。
激しくキスをし、口内を舐り、下半身をまさぐってみたがやっぱり目を開けない。
【クロノ】
「この程度じゃ駄目ってことか……!?」
下半身に触るだけでも結構過激だと思うけど。
とりあえず、服の中に手を入れて、じかに乳首をつねったり。
耳の中を犯しながら、うっすら血が滲むほど耳たぶに噛み付いてみたり。
思いつく限りの触れ方をしてようやく、日留川の指がピクリと動いた。
そして目を開き、俺と目が合うと……頬を染めてそっぽを向く。
【日留川 凌央】
「べ、別に、あれが俺の願望ってわけじゃないからな」
【クロノ】
「……開口一番がそれか」
おそらく、日留川が偽物の俺によがっていたことを示しているんだろう。
そんなことは気にもしてないから、軽い相槌で返事して……それよりも。
今の日留川の態度が、いつも通り過ぎて脱力する。
そして、そのことに安心して、その体を抱きしめる。
日留川は一瞬体をびくつかせたが、徐々に力を抜いていった。
【クロノ】
「俺は違う部屋で、偽物のお前に会った。多分、お前が見たのとそう変わらない夢を見た」
【日留川 凌央】
「……なんだ。じゃあ、おあいこだったんじゃん」
【クロノ】
「だけど。それが俺の願望だから、お前が出てきたんだと思う」
【日留川 凌央】
「え……は?」
【クロノ】
「だから、恥ずかしがることはない」
【クロノ】
「お前を助けたい。もうリビドーは捨ててくれ。犯人は早く捕まえるよう、努力するから」
きつく抱きしめたまま呟くと、日留川は小さく頷いてくれた……。
―日留川2章・NORMAL END―