[本編] 日留川 凌央 編
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俺は、息せき切って日留川の自室へ駆け付けた。
だけどそこに、日留川の姿はない。
いつもこの時間には寝ているはずのベッドにも――。
パソコンの前にも――。
台所の方を覗いても真っ暗で、物音1つしなかった。
ただ、日留川のリビドーは枕元に置かれたままなのに気付き、少しほっとした。
にしても、どうするか…
近所に買い物でも行ってるのだろうかと待ってみるが、戻ってこない。
胸騒ぎがしだして、いてもたってもいられなくなる。
日留川の自室を出て、――薄暗い玄関にその姿を見つけて駆け寄る。
【クロノ】
「日留川!!おい、大丈夫か!?」
手を伸ばして抱き起こそうとした所で、日留川が頭に装着しているものに気付く。
【クロノ】
「リビドー……!?」
どうして。
日留川のリビドーは枕元にあったはず……。
だが今は、そんなことを考えている場合じゃない。
すぐに頬を叩いたりキスをしたりしたが、起きる気配はまったくない。
いつもなら閉じた瞼の裏で、眼球が動いてたりしてたのに。
今は呼吸すら微かで、本当に死んだように眠っている。
こんなところでリビドーを装着してるのも、おかしい。
俺は急いでリビドーをつけて、日留川の後を追った。
いつもと違って、目が霞む。はっきりしない視覚の中、甘い喘ぎ声が聞こえた……。
【???】
「あ……ん、もっと、もっとちゃんと……!」
ギシギシと縄の軋む音と、粘着質な水音が聞こえる。
霞む目を擦って見ると、そこはやはり教室の中だった。
【???】
「ああ……ちゃんと、触って下さいぃ……。早く、早く触って……」
そしてまたあの音。
視界が徐々にクリアになり、はっきりと見えたのは……
天井から垂れている縄に両手を縛り上げられている日留川と―――その前の椅子に座っている俺だった。
吊るされている日留川は全裸で身悶えながら、必死に下肢を俺へ突き出している。
そこには、高々と天を向いて―――。
だらしなく蜜を垂れ流している、日留川のそれがあった。
そして、もう1人の俺は、プラスチックの30センチ定規で、それを弄っている。
日留川の濡れているところを叩くようにして、わざと水音を響かせていた。
【日留川 凌央】
「やだぁその音……恥ずかしいよぉ……ねえ、もっと、もっとして……早くゥ……」
【日留川 凌央】
「早く早く早くっ……触って、触ってえええええ」
懇願されても、あっちの俺は笑顔のまま、定規で日留川のそれを弄んでいた。
定規が撓るほど先を押し付けながら撫で上げたり、角の部分で日留川の先端を抉ったりすると、日留川は嬌声を上げた。
【クロノ】
「こんな体勢で、こんなもので弄られて……ベトベトにして。恥ずかしい奴だな、凌央は」
【日留川 凌央】
「ううん、あんたにだけだよ……ねえ、そんな道具じゃなくて……ううん、道具でもいい……」
【日留川 凌央】
「早くイかせてほしい……あんたにイかせてほしい……俺の恥ずかしいのいっぱい出したい……」
【クロノ】
「駄目。俺がいいって言ってないのに、なんで腰動かすの。まだ教育が出来てないから、許さない」
【日留川 凌央】
「ごめんなさい……さ、触ってくれないから……切ない……切ないからぁ……」
【クロノ】
「イく時は俺が決めるからじっとしてろ。今までだってそう教えてきたのに、まだ覚えられないの」
【日留川 凌央】
「ンんっ……申し訳、ありません……ぁあぁもうぅあ……あああ、おかしくなっちゃ……」
俺が、もう1人の自分がしていることを呆然と眺めていると、背後から笑い声が響いた。
【???】
「あははははは!!バッカじゃねーの、こいつ!!」
聞き覚えのある声にゆっくりと振り返ると、それはユリスだった。
【ユリス】
「俺が教えたような夢見やがってさー?こいつも結局、ただの変態じゃん?」
【ユリス】
「あ、こいつって結局『コッチ』側だったみたいだな?」
【ユリス】
「虐げられて喜ぶ豚野郎な、本人だったってオチ。みっともねーよなー!」
【ユリス】
「つーかお前もさ、こんな人間に入れ込みやがって、死神としてのプライドはねーのかよ」
【クロノ】
「……お前、探されてるけど。こんな所で油売ってていいの」
【ユリス】
「別に。人間界じゃおいそれと動けねーだろ、死神連中もさ」
そこで区切って、ユリスは空中にふわりと浮かび上がる。
そして横になり、のんびりとくつろぐ体勢を取った。
【ユリス】
「もういい加減、ばれちゃった感じだろうから言っちゃうけど」
【ユリス】
「はい、そーです。リビドーは俺がやったんですうー」
【ユリス】
「魂を多く狩りたかったから、早死する奴を増やしましたー。出世してーもん、当然じゃん?」
全然悪びれない様子でそう告げて、ユリスは怠惰に寝返りを打って、俺の方を向いた。
【ユリス】
「なあ、お前もさ。こんな人間に構うのやめて、俺と一緒に来いよ」
【クロノ】
「……」
【ユリス】
「な?こんな気持ち悪い夢見てる人間なんて、お前もいい加減飽きただろ」
【ユリス】
「こいつらって本当ゲスな生き物だぜ。そんで弱い」
【ユリス】
「リビドーに頼って、自分に都合の良い夢だけ追って」
【ユリス】
「死ぬまで、架空の現実に浸りきって、頭ン中ボロボロになるんだぜ」
【ユリス】
「なあ。そんなだっせー奴らの顔なんか、お前ももう見たくねーだろ」
そして下降してきて、黙っている俺の首に両手を絡めてきた。
【ユリス】
「だから一緒に行こうぜ。2人っきり。誰も来ないトコにさ」
【ユリス】
「な……?こんな人間のことなんてもう、どーでもいいじゃん」
妖艶な笑みを浮かべるユリスを、俺はじっと見返す。
【クロノ】
「お前もいつも、俺のこと物欲しそうに見てるよな」
そう告げると、ユリスの表情はこわばる。
【クロノ】
「お前がここにいるってことは、この夢、お前の願望も関係してるんじゃないのか」
【クロノ】
「リビドーはお前が作った物だから、お前の方が都合よく干渉できそうだし」
【ユリス】
「はあ……!? な、何を根拠に……!」
【クロノ】
「バカにしてるわりに、さっきからチラチラ、偽物の俺を見てる」
日留川を嬲り続けている俺を指差すと、ユリスは手を離して飛び退いた。
【ユリス】
「こっ……このっ……」
俺はユリスに向かってこう言った…
【クロノ】
「お前もああされたいのか。俺に」
【ユリス】
「……っ!」
【ユリス】
「……やめろ」
【クロノ】
「ああやって酷くされて、イキたいのか」
【ユリス】
「黙れ!!」
……図星だったらしい。
ユリスは顔を真っ赤にして、肩を震わせている。
【ユリス】
「そんなにあのボッチ人間が良いのかよ!?じゃあお前にも見せてやるよ!!」
【ユリス】
「二度と目覚めたくなくなるくらいのやつをさあ!!」
そして、ユリスの姿は霧のように薄くなり、消えた。
さっきまで嬌声を上げていた日留川と、偽物の俺も消えた。
……なんだ?
不審に思い、いつでも鎌を生成できるように気を張っていると、教室の扉が開いて。
日留川が、恐る恐る顔を覗かせた。
【クロノ】
「日留川……!?」
突然駆け出してしがみついてきた体を受け止め、きつく抱き返す。
【クロノ】
「大丈夫だったか?何かされてないか!?」
【日留川 凌央】
「ううん、大丈夫。来てくれて嬉しい」
その返事で、俺は体をこわばらせる。
――――これは、日留川じゃない。
手を離そうとしたけど、人間とは思えない程の力で、しがみつかれている。
そして突然、熱く激しいキスをされた。
その日留川の偽物は、舌を入れて、俺の口中を好き勝手散らかして、糸を引いて顔を離した。
【日留川 凌央】
「ねえ、俺を縛って」
【日留川 凌央】
「鞭で叩いて……俺、あんたの好きにされたい。俺、あんたに虐められたい」
【クロノ】
「……っ」
途端、頭の中に霞がかかったように、思考が絡め取られる。
俺の手は勝手に動いて、日留川の腰を抱き寄せそうになったが―――なんとかそれを理性で押し留める。
俺達はお互い、1人ぼっちの世界にいた。
でも、1人は嫌だよな、日留川。2人でいた方が絶対に楽しい。
夢の中じゃなくて、現実で。
こんな偽物相手じゃなくて、日留川に会いたい。
偽物の日留川を振り払い、俺は鎌を生成する。
そして、教室の隅に見つけた綻びを見つけて、そこに鎌を突き刺した。
だけどそこに、日留川の姿はない。
いつもこの時間には寝ているはずのベッドにも――。
パソコンの前にも――。
台所の方を覗いても真っ暗で、物音1つしなかった。
ただ、日留川のリビドーは枕元に置かれたままなのに気付き、少しほっとした。
にしても、どうするか…
近所に買い物でも行ってるのだろうかと待ってみるが、戻ってこない。
胸騒ぎがしだして、いてもたってもいられなくなる。
日留川の自室を出て、――薄暗い玄関にその姿を見つけて駆け寄る。
【クロノ】
「日留川!!おい、大丈夫か!?」
手を伸ばして抱き起こそうとした所で、日留川が頭に装着しているものに気付く。
【クロノ】
「リビドー……!?」
どうして。
日留川のリビドーは枕元にあったはず……。
だが今は、そんなことを考えている場合じゃない。
すぐに頬を叩いたりキスをしたりしたが、起きる気配はまったくない。
いつもなら閉じた瞼の裏で、眼球が動いてたりしてたのに。
今は呼吸すら微かで、本当に死んだように眠っている。
こんなところでリビドーを装着してるのも、おかしい。
俺は急いでリビドーをつけて、日留川の後を追った。
いつもと違って、目が霞む。はっきりしない視覚の中、甘い喘ぎ声が聞こえた……。
【???】
「あ……ん、もっと、もっとちゃんと……!」
ギシギシと縄の軋む音と、粘着質な水音が聞こえる。
霞む目を擦って見ると、そこはやはり教室の中だった。
【???】
「ああ……ちゃんと、触って下さいぃ……。早く、早く触って……」
そしてまたあの音。
視界が徐々にクリアになり、はっきりと見えたのは……
天井から垂れている縄に両手を縛り上げられている日留川と―――その前の椅子に座っている俺だった。
吊るされている日留川は全裸で身悶えながら、必死に下肢を俺へ突き出している。
そこには、高々と天を向いて―――。
だらしなく蜜を垂れ流している、日留川のそれがあった。
そして、もう1人の俺は、プラスチックの30センチ定規で、それを弄っている。
日留川の濡れているところを叩くようにして、わざと水音を響かせていた。
【日留川 凌央】
「やだぁその音……恥ずかしいよぉ……ねえ、もっと、もっとして……早くゥ……」
【日留川 凌央】
「早く早く早くっ……触って、触ってえええええ」
懇願されても、あっちの俺は笑顔のまま、定規で日留川のそれを弄んでいた。
定規が撓るほど先を押し付けながら撫で上げたり、角の部分で日留川の先端を抉ったりすると、日留川は嬌声を上げた。
【クロノ】
「こんな体勢で、こんなもので弄られて……ベトベトにして。恥ずかしい奴だな、凌央は」
【日留川 凌央】
「ううん、あんたにだけだよ……ねえ、そんな道具じゃなくて……ううん、道具でもいい……」
【日留川 凌央】
「早くイかせてほしい……あんたにイかせてほしい……俺の恥ずかしいのいっぱい出したい……」
【クロノ】
「駄目。俺がいいって言ってないのに、なんで腰動かすの。まだ教育が出来てないから、許さない」
【日留川 凌央】
「ごめんなさい……さ、触ってくれないから……切ない……切ないからぁ……」
【クロノ】
「イく時は俺が決めるからじっとしてろ。今までだってそう教えてきたのに、まだ覚えられないの」
【日留川 凌央】
「ンんっ……申し訳、ありません……ぁあぁもうぅあ……あああ、おかしくなっちゃ……」
俺が、もう1人の自分がしていることを呆然と眺めていると、背後から笑い声が響いた。
【???】
「あははははは!!バッカじゃねーの、こいつ!!」
聞き覚えのある声にゆっくりと振り返ると、それはユリスだった。
【ユリス】
「俺が教えたような夢見やがってさー?こいつも結局、ただの変態じゃん?」
【ユリス】
「あ、こいつって結局『コッチ』側だったみたいだな?」
【ユリス】
「虐げられて喜ぶ豚野郎な、本人だったってオチ。みっともねーよなー!」
【ユリス】
「つーかお前もさ、こんな人間に入れ込みやがって、死神としてのプライドはねーのかよ」
【クロノ】
「……お前、探されてるけど。こんな所で油売ってていいの」
【ユリス】
「別に。人間界じゃおいそれと動けねーだろ、死神連中もさ」
そこで区切って、ユリスは空中にふわりと浮かび上がる。
そして横になり、のんびりとくつろぐ体勢を取った。
【ユリス】
「もういい加減、ばれちゃった感じだろうから言っちゃうけど」
【ユリス】
「はい、そーです。リビドーは俺がやったんですうー」
【ユリス】
「魂を多く狩りたかったから、早死する奴を増やしましたー。出世してーもん、当然じゃん?」
全然悪びれない様子でそう告げて、ユリスは怠惰に寝返りを打って、俺の方を向いた。
【ユリス】
「なあ、お前もさ。こんな人間に構うのやめて、俺と一緒に来いよ」
【クロノ】
「……」
【ユリス】
「な?こんな気持ち悪い夢見てる人間なんて、お前もいい加減飽きただろ」
【ユリス】
「こいつらって本当ゲスな生き物だぜ。そんで弱い」
【ユリス】
「リビドーに頼って、自分に都合の良い夢だけ追って」
【ユリス】
「死ぬまで、架空の現実に浸りきって、頭ン中ボロボロになるんだぜ」
【ユリス】
「なあ。そんなだっせー奴らの顔なんか、お前ももう見たくねーだろ」
そして下降してきて、黙っている俺の首に両手を絡めてきた。
【ユリス】
「だから一緒に行こうぜ。2人っきり。誰も来ないトコにさ」
【ユリス】
「な……?こんな人間のことなんてもう、どーでもいいじゃん」
妖艶な笑みを浮かべるユリスを、俺はじっと見返す。
【クロノ】
「お前もいつも、俺のこと物欲しそうに見てるよな」
そう告げると、ユリスの表情はこわばる。
【クロノ】
「お前がここにいるってことは、この夢、お前の願望も関係してるんじゃないのか」
【クロノ】
「リビドーはお前が作った物だから、お前の方が都合よく干渉できそうだし」
【ユリス】
「はあ……!? な、何を根拠に……!」
【クロノ】
「バカにしてるわりに、さっきからチラチラ、偽物の俺を見てる」
日留川を嬲り続けている俺を指差すと、ユリスは手を離して飛び退いた。
【ユリス】
「こっ……このっ……」
俺はユリスに向かってこう言った…
【クロノ】
「お前もああされたいのか。俺に」
【ユリス】
「……っ!」
【ユリス】
「……やめろ」
【クロノ】
「ああやって酷くされて、イキたいのか」
【ユリス】
「黙れ!!」
……図星だったらしい。
ユリスは顔を真っ赤にして、肩を震わせている。
【ユリス】
「そんなにあのボッチ人間が良いのかよ!?じゃあお前にも見せてやるよ!!」
【ユリス】
「二度と目覚めたくなくなるくらいのやつをさあ!!」
そして、ユリスの姿は霧のように薄くなり、消えた。
さっきまで嬌声を上げていた日留川と、偽物の俺も消えた。
……なんだ?
不審に思い、いつでも鎌を生成できるように気を張っていると、教室の扉が開いて。
日留川が、恐る恐る顔を覗かせた。
【クロノ】
「日留川……!?」
突然駆け出してしがみついてきた体を受け止め、きつく抱き返す。
【クロノ】
「大丈夫だったか?何かされてないか!?」
【日留川 凌央】
「ううん、大丈夫。来てくれて嬉しい」
その返事で、俺は体をこわばらせる。
――――これは、日留川じゃない。
手を離そうとしたけど、人間とは思えない程の力で、しがみつかれている。
そして突然、熱く激しいキスをされた。
その日留川の偽物は、舌を入れて、俺の口中を好き勝手散らかして、糸を引いて顔を離した。
【日留川 凌央】
「ねえ、俺を縛って」
【日留川 凌央】
「鞭で叩いて……俺、あんたの好きにされたい。俺、あんたに虐められたい」
【クロノ】
「……っ」
途端、頭の中に霞がかかったように、思考が絡め取られる。
俺の手は勝手に動いて、日留川の腰を抱き寄せそうになったが―――なんとかそれを理性で押し留める。
俺達はお互い、1人ぼっちの世界にいた。
でも、1人は嫌だよな、日留川。2人でいた方が絶対に楽しい。
夢の中じゃなくて、現実で。
こんな偽物相手じゃなくて、日留川に会いたい。
偽物の日留川を振り払い、俺は鎌を生成する。
そして、教室の隅に見つけた綻びを見つけて、そこに鎌を突き刺した。
