[本編] 春川 樹生 編
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悲鳴のようなクラクションが鳴り響き、春川はやっとトラックに気がつく。
―――しかし、驚愕のため、身動きが取れない。
【クロノ】
(ホント、世話が焼ける……!)
咄嗟に体が動いていた。
渾身の力を込めて春川を突き飛ばす。
【春川 樹生】
「くっ…………」
突然の衝撃を受けた春川が地面を転がる。
甲高いブレーキ音と共に、春川が立っていた場所を大きく通り過ぎて、トラックが急停車した。
【トラック運転手】
「お、おい!あんた大丈夫か!?」
慌ててトラックを降りた、運転手が叫んだ。
……もしかしたら春川を轢いたと勘違いしているのかも。
【春川 樹生】
「大丈夫……です。オレの事は、気にしないで」
立ち上がろうとする春川が大きくよろめいた。
どうやら頭を打ったらしく、手で押さえている。
【トラック運転手】
「あんたは動かないほうがいい……!待ってろ今救急車を呼んでやるから!」
【春川 樹生】
「本当に、大丈夫ですから……!車には当たって、ないし……」
【春川 樹生】
「いるのか……死神?」
【トラック運転手】
「し、死神だぁ……?やっぱり俺が病院に連れて行く!」
拒否する春川を引きずるようにしてトラックに乗せた運転手は、病院に直行した。
【春川 樹生】
「……あの、もうこの辺でオレは大丈夫ですから。轢かれてませんし!」
【トラック運転手】
「そうか? なら仕事に戻らせてもらうけどな。連絡先を渡しておくから何かあったら連絡してくれ」
【春川 樹生】
「はい。ありがとうございます」
【春川 樹生】
「ぼーっと歩いてたオレのせいで迷惑かけてしまって……その、ほんとにすいません!」
【トラック運転手】
「いやいや、俺だって悪いんだからよ。まあ、あんたが大丈夫ならそれでいいんだ」
トラック運転手はそういうと病院を出て行った。
元気が取り柄の春川は、ロクに病院なんて来たこともなかったのだろう。
ちょっとだけ緊張した面持ちで自分の番号が呼ばれるのを待っている。
しばらく経って、番号を呼ばれた春川は診察室に入った。
外傷は特になく、少しこぶが出来ている程度のようだけど、検査入院を勧められているようだ。
【春川 樹生】
「えっ、入院ですか?」
【医者】
「頭の怪我は、時間が経ってから酷くなる事があるからね」
【医者】
「今日一日休んでいくつもりで、検査入院してって下さい」
【春川 樹生】
「……わかりました」
診察を終え、待合室に戻された春川はそのまま外に出て、携帯電話をポケットから出す。
【春川 樹生】
「……お疲れ様です。春川です」
【春川 樹生】
「診察を受けたんですが、検査入院を勧められてて……大した怪我じゃないんですけど……」
【春川 樹生】
「わかりました。じゃあ今日はこのまま、入院します。すいません。車も放ったらかしで……」
【クロノ】
(まあ、入院すればリビドーに触ることもないし、少しは安心?)
大部屋は埋まっているらしく、個室が宛がわれて一人になった春川はベッドに横になり呟く。
【春川 樹生】
「病室か……、嫌な場所だよな、ほんと」
その口調は暗く、弟の事を思い出しているのかもしれなかった。
交通事故にあった弟が死んだのは、やはりこのような病室だったはずだから。
消灯を終えた、薄暗い病室の中。
春川は目を開けたままベッドの上に座っていた。
妙にそわそわしていて、寝付けないみたいだ。
見ていると、ついに患者衣を脱ぎ、仕事中に着ていた制服に着替えて荷物をまとめ始めた。
【クロノ】
(まさか家に帰るつもり……?)
俺は慌てて姿を現す。もちろん、春川の暴走を止めるためだ。
【春川 樹生】
「……っ……死神!」
【クロノ】
「怪我してるんだから、寝てた方がいいんじゃない?」
【春川 樹生】
「なんだか寝付けなくてな」
そう言う春川の視線が泳いでいる。嘘をついていることは明白だ。
【クロノ】
「……あんた、リビドーが無いと眠れないんだろ」
【春川 樹生】
「……」
春川の動きが止まる。図星をつかれて困っているみたいに。
【クロノ】
「今日くらい使うのやめろ」
【春川 樹生】
「ダメだ……!あれが無いとオレは……!」
部屋を出ていこうとする春川を遮るようにして立つ。
俺を睨みつける春川の目には鬼気迫るものがあった。
【春川 樹生】
「どけよ……!」
春川の手が俺の肩を掴み、押しのけようとしてくる。
リビドーを使わせる訳にいかないし…腕を掴む。
【春川 樹生】
「…っ離せよ!!」
普段の春川からは想像もできないような乱暴な雰囲気が漂っていた。
【クロノ】
「あんた……そんなに依存してたの。知らなかった」
【春川 樹生】
「あんたには関係ない……!」
押し殺した怒鳴り声が痛ましかった。
―――しかし、驚愕のため、身動きが取れない。
【クロノ】
(ホント、世話が焼ける……!)
咄嗟に体が動いていた。
渾身の力を込めて春川を突き飛ばす。
【春川 樹生】
「くっ…………」
突然の衝撃を受けた春川が地面を転がる。
甲高いブレーキ音と共に、春川が立っていた場所を大きく通り過ぎて、トラックが急停車した。
【トラック運転手】
「お、おい!あんた大丈夫か!?」
慌ててトラックを降りた、運転手が叫んだ。
……もしかしたら春川を轢いたと勘違いしているのかも。
【春川 樹生】
「大丈夫……です。オレの事は、気にしないで」
立ち上がろうとする春川が大きくよろめいた。
どうやら頭を打ったらしく、手で押さえている。
【トラック運転手】
「あんたは動かないほうがいい……!待ってろ今救急車を呼んでやるから!」
【春川 樹生】
「本当に、大丈夫ですから……!車には当たって、ないし……」
【春川 樹生】
「いるのか……死神?」
【トラック運転手】
「し、死神だぁ……?やっぱり俺が病院に連れて行く!」
拒否する春川を引きずるようにしてトラックに乗せた運転手は、病院に直行した。
【春川 樹生】
「……あの、もうこの辺でオレは大丈夫ですから。轢かれてませんし!」
【トラック運転手】
「そうか? なら仕事に戻らせてもらうけどな。連絡先を渡しておくから何かあったら連絡してくれ」
【春川 樹生】
「はい。ありがとうございます」
【春川 樹生】
「ぼーっと歩いてたオレのせいで迷惑かけてしまって……その、ほんとにすいません!」
【トラック運転手】
「いやいや、俺だって悪いんだからよ。まあ、あんたが大丈夫ならそれでいいんだ」
トラック運転手はそういうと病院を出て行った。
元気が取り柄の春川は、ロクに病院なんて来たこともなかったのだろう。
ちょっとだけ緊張した面持ちで自分の番号が呼ばれるのを待っている。
しばらく経って、番号を呼ばれた春川は診察室に入った。
外傷は特になく、少しこぶが出来ている程度のようだけど、検査入院を勧められているようだ。
【春川 樹生】
「えっ、入院ですか?」
【医者】
「頭の怪我は、時間が経ってから酷くなる事があるからね」
【医者】
「今日一日休んでいくつもりで、検査入院してって下さい」
【春川 樹生】
「……わかりました」
診察を終え、待合室に戻された春川はそのまま外に出て、携帯電話をポケットから出す。
【春川 樹生】
「……お疲れ様です。春川です」
【春川 樹生】
「診察を受けたんですが、検査入院を勧められてて……大した怪我じゃないんですけど……」
【春川 樹生】
「わかりました。じゃあ今日はこのまま、入院します。すいません。車も放ったらかしで……」
【クロノ】
(まあ、入院すればリビドーに触ることもないし、少しは安心?)
大部屋は埋まっているらしく、個室が宛がわれて一人になった春川はベッドに横になり呟く。
【春川 樹生】
「病室か……、嫌な場所だよな、ほんと」
その口調は暗く、弟の事を思い出しているのかもしれなかった。
交通事故にあった弟が死んだのは、やはりこのような病室だったはずだから。
消灯を終えた、薄暗い病室の中。
春川は目を開けたままベッドの上に座っていた。
妙にそわそわしていて、寝付けないみたいだ。
見ていると、ついに患者衣を脱ぎ、仕事中に着ていた制服に着替えて荷物をまとめ始めた。
【クロノ】
(まさか家に帰るつもり……?)
俺は慌てて姿を現す。もちろん、春川の暴走を止めるためだ。
【春川 樹生】
「……っ……死神!」
【クロノ】
「怪我してるんだから、寝てた方がいいんじゃない?」
【春川 樹生】
「なんだか寝付けなくてな」
そう言う春川の視線が泳いでいる。嘘をついていることは明白だ。
【クロノ】
「……あんた、リビドーが無いと眠れないんだろ」
【春川 樹生】
「……」
春川の動きが止まる。図星をつかれて困っているみたいに。
【クロノ】
「今日くらい使うのやめろ」
【春川 樹生】
「ダメだ……!あれが無いとオレは……!」
部屋を出ていこうとする春川を遮るようにして立つ。
俺を睨みつける春川の目には鬼気迫るものがあった。
【春川 樹生】
「どけよ……!」
春川の手が俺の肩を掴み、押しのけようとしてくる。
リビドーを使わせる訳にいかないし…腕を掴む。
【春川 樹生】
「…っ離せよ!!」
普段の春川からは想像もできないような乱暴な雰囲気が漂っていた。
【クロノ】
「あんた……そんなに依存してたの。知らなかった」
【春川 樹生】
「あんたには関係ない……!」
押し殺した怒鳴り声が痛ましかった。
