[本編] 浅多 侑思 編
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無事に目を覚ました俺達を、笑顔のじいが迎えてくれた。
【アンク】
「お帰りなさいませ。クロノ様、浅多さん」
【クロノ】
「ただいま。ふう……ちょっと首、寝違えたかもしんない」
【浅多 侑思】
「た……ただいまです」
【アンク】
「ふふふ」
じいは侑思の体に異変がないことをチェックした後。
ユリスが出現した件を死神長に伝えて参りますと言って去っていった。
そして再び訪れた2人の時間を前に、俺達はくベッドに並んで腰掛ける。
なんとなく、ぎこちない空気が漂う。
俺は所在なく視線を彷徨わせてるし、侑思はなんだか落ち着かない様子だ。
【浅多 侑思】
「クロノ、僕は決めたよ」
振り返った侑思の目には迷いはなかった。
【浅多 侑思】
「次の休みに、両親にカミングアウトする」
【クロノ】
「侑思……」
【浅多 侑思】
「例え受け入れられなくても、僕にはクロノがいる」
【クロノ】
「……ありがとう」
肩を抱き寄せながら、俺も口を開く。
【クロノ】
「俺も、綾の妹のことは明日改めてきっぱり断る」
【クロノ】
「それでも足りなきゃ、男と付き合ってるって。寧ろ侑思と相思相愛だって、ちゃんと言うから」
【浅多 侑思】
「なっ……、そ、そこまでは言わなくていい!」
【クロノ】
「そう? 言った方がわかり易いかなって思ったんだけど」
【浅多 侑思】
「気持ちだけで十分だから」
【クロノ】
「本当にー? 全部言った方が後々楽だと思うんだけど」
茶化して言うと、侑思は耳まで真っ赤になるから可愛くて。
俺が面白がっていることを気付いた侑思は、口を曲げて拳を振り上げたけど。
脱力して自分の腿に落とした。
【浅多 侑思】
「いいんだ。僕とお前が愛し合っているということが、自分の胸の中にさえあれば」
【クロノ】
「……うん、そうだね」
【クロノ】
「俺も、そう思ってもらえて嬉しいし、侑思と同じ気持ち」
愛しさが込み上げて、そっと唇を重ねる。
そしてそのままベッドに横たわらせて、ゆったりとした夜を過ごした。
【浅多 侑思】
「さて…。僕もそろそろ準備を済ませないとな」
翌日、クロノは綾さんに昼食のアポイントを取るために、いつもより早めに家を出た。
僕はクロノを見送った後で二度寝しかけて、ちょっと寝坊してしまった。
【浅多 侑思】
(昨夜は、はしゃぎすぎたからな……)
思い出して頬が熱くなるのを感じ、急いで準備を終わらせて家を出ようと玄関のドアを開ける。
するとそこには。
この間の、包帯男が立っていた。
【浅多 侑思】
「……!!」
ドアを閉めようとした瞬間、男が素早く玄関へと侵入してくる。
【ユリス】
「あー。やっぱねぇ」
男は固まっている僕の目を覗き込んで顔を顰めた。
ここにいてはいけないと、反射的に部屋の中に戻ろうとしたけれど。
そいつが右手を前に出したのを見た時、一瞬だけ足を止めてしまった。
それが運の尽きだった。
【ユリス】
「催眠解けちゃったんだなぁ。……超つまんねえ!!」
【ユリス】
「やっぱ手っ取り早くこっちにしときゃ良かったわ」
包帯男は、クロノがやるように、素早く鎌のようなものを作り出して。
それを振りかぶって、何の躊躇もなく僕の脳天めがけて下ろした。
【ユリス】
「はははは……。あんたの魂は水色かぁ……。キレイな色だねー」
【ユリス】
「俺のはどんなかな。自分じゃ見れねえんだよな、当然だけどさ」
【ユリス】
「あはははははは!! あいつの一番大事なものを奪って」
【ユリス】
「あいつに死ぬほど憎まれて記憶に残れるなんて最高じゃねえか!!」
【ユリス】
「俺を、俺を忘れるな、クロノ!! 俺がお前を――――」
寿命の来ていない魂を狩ることは死神の最大の禁忌であり、同時にその死神は消滅する。
その場に残ったのは、死神が最後に流した血の涙の痕と。
魂を無くした男の体だけだった。
【綾 上総】
「つか、お前からメシ誘ってくるなんて珍しいなー、どした?」
【クロノ】
「はい。妹さんのことなんですが……」
【綾 上総】
「あーあ、もういいって。多分マジで恋人いんだろ?」
【クロノ】
「……はい。あの、」
【綾 上総】
「浅多か? 薄々感づいてたんだけど、最近お前ら見てて確信したわ」
【綾 上総】
「悪かったな、色々余計なことしちまって」
【綾 上総】
「その詫びじゃねえけどよ、結婚すんならハネムーン休暇やっから同性婚できるとこ行って来いよ」
【クロノ】
「え……、え!?」
【綾 上総】
「なんだ? 嫌なのか? いいじゃねえか、結婚」
【クロノ】
(あんなにあっさり認めてもらえるとは……びっくりした)
とりあえず、何もかも片付いて一安心だ。
俺はデスクに戻って仕事の準備を始めながら、無人の侑思の席を見やる。
侑思が昼まで出勤してこないのは珍しいけど。
昨日結構無理させちゃったから、寝坊してたりして。
取引先立ち寄りで遅れると、部署の皆には適当な口実を作って納得させておいたから問題ないけど。
【クロノ】
(早く来ないかな、侑思。綾とのやり取りを聞いたら驚くぞ)
【クロノ】
「ふふふ…」
俺はご機嫌で、侑思が出勤して来るのを、いつまでも待っていた。
―浅多4章・BLACK END―
【アンク】
「お帰りなさいませ。クロノ様、浅多さん」
【クロノ】
「ただいま。ふう……ちょっと首、寝違えたかもしんない」
【浅多 侑思】
「た……ただいまです」
【アンク】
「ふふふ」
じいは侑思の体に異変がないことをチェックした後。
ユリスが出現した件を死神長に伝えて参りますと言って去っていった。
そして再び訪れた2人の時間を前に、俺達はくベッドに並んで腰掛ける。
なんとなく、ぎこちない空気が漂う。
俺は所在なく視線を彷徨わせてるし、侑思はなんだか落ち着かない様子だ。
【浅多 侑思】
「クロノ、僕は決めたよ」
振り返った侑思の目には迷いはなかった。
【浅多 侑思】
「次の休みに、両親にカミングアウトする」
【クロノ】
「侑思……」
【浅多 侑思】
「例え受け入れられなくても、僕にはクロノがいる」
【クロノ】
「……ありがとう」
肩を抱き寄せながら、俺も口を開く。
【クロノ】
「俺も、綾の妹のことは明日改めてきっぱり断る」
【クロノ】
「それでも足りなきゃ、男と付き合ってるって。寧ろ侑思と相思相愛だって、ちゃんと言うから」
【浅多 侑思】
「なっ……、そ、そこまでは言わなくていい!」
【クロノ】
「そう? 言った方がわかり易いかなって思ったんだけど」
【浅多 侑思】
「気持ちだけで十分だから」
【クロノ】
「本当にー? 全部言った方が後々楽だと思うんだけど」
茶化して言うと、侑思は耳まで真っ赤になるから可愛くて。
俺が面白がっていることを気付いた侑思は、口を曲げて拳を振り上げたけど。
脱力して自分の腿に落とした。
【浅多 侑思】
「いいんだ。僕とお前が愛し合っているということが、自分の胸の中にさえあれば」
【クロノ】
「……うん、そうだね」
【クロノ】
「俺も、そう思ってもらえて嬉しいし、侑思と同じ気持ち」
愛しさが込み上げて、そっと唇を重ねる。
そしてそのままベッドに横たわらせて、ゆったりとした夜を過ごした。
【浅多 侑思】
「さて…。僕もそろそろ準備を済ませないとな」
翌日、クロノは綾さんに昼食のアポイントを取るために、いつもより早めに家を出た。
僕はクロノを見送った後で二度寝しかけて、ちょっと寝坊してしまった。
【浅多 侑思】
(昨夜は、はしゃぎすぎたからな……)
思い出して頬が熱くなるのを感じ、急いで準備を終わらせて家を出ようと玄関のドアを開ける。
するとそこには。
この間の、包帯男が立っていた。
【浅多 侑思】
「……!!」
ドアを閉めようとした瞬間、男が素早く玄関へと侵入してくる。
【ユリス】
「あー。やっぱねぇ」
男は固まっている僕の目を覗き込んで顔を顰めた。
ここにいてはいけないと、反射的に部屋の中に戻ろうとしたけれど。
そいつが右手を前に出したのを見た時、一瞬だけ足を止めてしまった。
それが運の尽きだった。
【ユリス】
「催眠解けちゃったんだなぁ。……超つまんねえ!!」
【ユリス】
「やっぱ手っ取り早くこっちにしときゃ良かったわ」
包帯男は、クロノがやるように、素早く鎌のようなものを作り出して。
それを振りかぶって、何の躊躇もなく僕の脳天めがけて下ろした。
【ユリス】
「はははは……。あんたの魂は水色かぁ……。キレイな色だねー」
【ユリス】
「俺のはどんなかな。自分じゃ見れねえんだよな、当然だけどさ」
【ユリス】
「あはははははは!! あいつの一番大事なものを奪って」
【ユリス】
「あいつに死ぬほど憎まれて記憶に残れるなんて最高じゃねえか!!」
【ユリス】
「俺を、俺を忘れるな、クロノ!! 俺がお前を――――」
寿命の来ていない魂を狩ることは死神の最大の禁忌であり、同時にその死神は消滅する。
その場に残ったのは、死神が最後に流した血の涙の痕と。
魂を無くした男の体だけだった。
【綾 上総】
「つか、お前からメシ誘ってくるなんて珍しいなー、どした?」
【クロノ】
「はい。妹さんのことなんですが……」
【綾 上総】
「あーあ、もういいって。多分マジで恋人いんだろ?」
【クロノ】
「……はい。あの、」
【綾 上総】
「浅多か? 薄々感づいてたんだけど、最近お前ら見てて確信したわ」
【綾 上総】
「悪かったな、色々余計なことしちまって」
【綾 上総】
「その詫びじゃねえけどよ、結婚すんならハネムーン休暇やっから同性婚できるとこ行って来いよ」
【クロノ】
「え……、え!?」
【綾 上総】
「なんだ? 嫌なのか? いいじゃねえか、結婚」
【クロノ】
(あんなにあっさり認めてもらえるとは……びっくりした)
とりあえず、何もかも片付いて一安心だ。
俺はデスクに戻って仕事の準備を始めながら、無人の侑思の席を見やる。
侑思が昼まで出勤してこないのは珍しいけど。
昨日結構無理させちゃったから、寝坊してたりして。
取引先立ち寄りで遅れると、部署の皆には適当な口実を作って納得させておいたから問題ないけど。
【クロノ】
(早く来ないかな、侑思。綾とのやり取りを聞いたら驚くぞ)
【クロノ】
「ふふふ…」
俺はご機嫌で、侑思が出勤して来るのを、いつまでも待っていた。
―浅多4章・BLACK END―
