[本編] 浅多 侑思 編
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【クロノ】
「嬉しいお話なのですが……。すみません、もう恋人がいるので」
【浅多 侑思】
「…………」
【綾 上総】
「はー!? マジか! ……つかまあ、そーだよなぁ」
【綾 上総】
「お前みたいなイイ男、女が放っとかねえか」
【綾 上総】
「仕方ねえ、ちゃんと伝えとくわ」
【クロノ】
「はい、お願いします」
【綾 上総】
「あ、もうこんな時間か」
【綾 上総】
「このDVD置いてくから、出演した身として一度目ぇ通しとけ」
【綾 上総】
「コピーだけど、見終わったら返せよー」
【クロノ】
「わかりました、お預かりします」
【クロノ】
「……じゃあ浅多部長、俺とランチにでも行きませんか」
頭の中がぐわんぐわんする。
疲れてるせいもあるんだろうか、酷く気持ちが重い。
クロノは、綾さんの妹さんに会うことを断った。
それでいいじゃないか。喜ぶべきだ。
……わかってるのに、何故こんなにも虚しいんだろう。
【クロノ】
「浅多部長……?……気分でも悪いんですか?」
【浅多 侑思】
「いや、気にするな。すまない、急ぎの仕事があるから、僕は行けない」
【クロノ】
「え……? でも、」
【綾 上総】
「そっか、黒乃が抜けてた分の仕事溜まってんだな?」
【綾 上総】
「悪ぃな、俺がこいつ借りてたせいで。でも、きちんと返したからな!」
【綾 上総】
「これからはバリバリ働けよ、黒乃! つうわけで、俺と一緒に昼飯行こうぜ!」
【クロノ】
「え、でも、あの……」
【綾 上総】
「心配すんなって、俺の奢りだから。積もる話も色々あんだよ!」
【クロノ】
「は、はあ……。えっと、じゃあちょっと行ってくるからね?」
行け、と追い払うような仕草をして、僕はモニターに向かった。
画面には、白紙のページ。
僕は、これからどうするべきなのだろう。
―――結局、捻り出した仕事も捗らず、気分を変えに出た屋上で。
僕はぼんやりと下界を見下ろしていた。
【浅多 侑思】
「はあ……」
グレーの溜息。
まだ両親に、何て返事をするかも決めていない。
クロノは自分も一緒に考えるから、
答えを急ぐなと言っていたけど。
本来なら、僕が決めるべきことなんじゃないだろうか。
いやでも、2人で決めるべきことだろうか…?
わからない、考えたくない。
【浅多 侑思】
「どうすればいいんだ……」
……僕はまた逃げている。
二度とこんな風にはなるまいと決めたのに。
人はそう簡単には変われないのだろうか。
【???】
「なあ、あんた」
突然、頭上からかかった声に顔を向けると、給水塔の上に人影があった。
そこから地面に降り立ったのは、
顔や体に包帯を巻き付けた―――不気味な男だった。
「嬉しいお話なのですが……。すみません、もう恋人がいるので」
【浅多 侑思】
「…………」
【綾 上総】
「はー!? マジか! ……つかまあ、そーだよなぁ」
【綾 上総】
「お前みたいなイイ男、女が放っとかねえか」
【綾 上総】
「仕方ねえ、ちゃんと伝えとくわ」
【クロノ】
「はい、お願いします」
【綾 上総】
「あ、もうこんな時間か」
【綾 上総】
「このDVD置いてくから、出演した身として一度目ぇ通しとけ」
【綾 上総】
「コピーだけど、見終わったら返せよー」
【クロノ】
「わかりました、お預かりします」
【クロノ】
「……じゃあ浅多部長、俺とランチにでも行きませんか」
頭の中がぐわんぐわんする。
疲れてるせいもあるんだろうか、酷く気持ちが重い。
クロノは、綾さんの妹さんに会うことを断った。
それでいいじゃないか。喜ぶべきだ。
……わかってるのに、何故こんなにも虚しいんだろう。
【クロノ】
「浅多部長……?……気分でも悪いんですか?」
【浅多 侑思】
「いや、気にするな。すまない、急ぎの仕事があるから、僕は行けない」
【クロノ】
「え……? でも、」
【綾 上総】
「そっか、黒乃が抜けてた分の仕事溜まってんだな?」
【綾 上総】
「悪ぃな、俺がこいつ借りてたせいで。でも、きちんと返したからな!」
【綾 上総】
「これからはバリバリ働けよ、黒乃! つうわけで、俺と一緒に昼飯行こうぜ!」
【クロノ】
「え、でも、あの……」
【綾 上総】
「心配すんなって、俺の奢りだから。積もる話も色々あんだよ!」
【クロノ】
「は、はあ……。えっと、じゃあちょっと行ってくるからね?」
行け、と追い払うような仕草をして、僕はモニターに向かった。
画面には、白紙のページ。
僕は、これからどうするべきなのだろう。
―――結局、捻り出した仕事も捗らず、気分を変えに出た屋上で。
僕はぼんやりと下界を見下ろしていた。
【浅多 侑思】
「はあ……」
グレーの溜息。
まだ両親に、何て返事をするかも決めていない。
クロノは自分も一緒に考えるから、
答えを急ぐなと言っていたけど。
本来なら、僕が決めるべきことなんじゃないだろうか。
いやでも、2人で決めるべきことだろうか…?
わからない、考えたくない。
【浅多 侑思】
「どうすればいいんだ……」
……僕はまた逃げている。
二度とこんな風にはなるまいと決めたのに。
人はそう簡単には変われないのだろうか。
【???】
「なあ、あんた」
突然、頭上からかかった声に顔を向けると、給水塔の上に人影があった。
そこから地面に降り立ったのは、
顔や体に包帯を巻き付けた―――不気味な男だった。