[本編] 浅多 侑思 編
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【クロノ】
「それについては、明日から俺と一緒にゆっくり考えよう」
【クロノ】
「で、俺の方も報告があるんだ」
【浅多 侑思】
「あ。そうだ、死神長はなんと言っていたんだ?」
【クロノ】
「うん、思ってたよりあっさりOKしてくれた」
【クロノ】
「だけど、魔法で偽造した経歴とか履歴書関係に手を出された時の対処法として」
【クロノ】
「しばらく、じいを同行させるって。……で、今もそこのドアの前で待ってる」
【浅多 侑思】
「そ……。そうなのか」
【クロノ】
「一度報告しようと思って電話したんだけど、出なかったから。ごめんね」
侑思は気がついたように自分のスマホを取り出して、着信履歴の表示に眉を下げた。
【浅多 侑思】
「すまない、バイブにしていて気付かなかった」
【クロノ】
「ううん、侑思も大変だったんだから仕方ないよ。それよりごめん、こんなことになって」
【クロノ】
「基本的には、姿を消しておいてもらうように言うから」
【浅多 侑思】
「いや、それ自体は気にするな。むしろ、家族が増えたみたいで嬉しい」
【浅多 侑思】
「ただ、寝る場所を整えないとな。えーと、客用の布団は……ああ、ついでに挨拶してくるから」
【クロノ】
「うん……」
侑思はいそいそと立ち上がり、俺を残してリビングを出て行ってしまった。
『家族が増えたみたいで嬉しい』と、侑思はそう言ってくれた。
じいが居候することに対しては本当に嬉しそうで、とりあえずは安心したけど。
侑思の見合いの件は、どう対処したものかなと首を捻った。
人間界では、結婚して子供を残すことが一般的な幸せと考えられてるみたいだし。
リビドー事件の時に夢に入って、両親がどういう考え方なのかも何となくわかる。
それに侑思は一人っ子だ。葛藤が大きいのも理解できる。
【クロノ】
「うーん……」
とはいえ俺にできることは少ない。
一緒に両親の元に赴いて、息子さんをくださいって言うくらいなら幾らでもできるけど。
今はその段階にすら至ってない。
俺の存在が、侑思の両親の間の溝を深めさせた結果、侑思が悲しむなら。
俺は黙って身を引いても構わない。
それが侑思の幸せに繋がるなら。
……なんて、侑思が聞いたら怒るかな。
翌日、じいは姿を消して俺達の後ろをついてきた。
気持ちの良いもてなしを受けて、ご機嫌のようだ。
そして侑思と違う階でエレベーターを降りた俺は、姿を消したじいと一緒に綾の元を訪ねて。
俺の履歴を一切先方へ提供しないという条件で、改めてOKの返事をした。
そして一息つこうと立ち寄ったリフレッシュスペースで、
休憩時間が近いこともあってか、飲み物片手に窓辺に佇んでいる侑思の姿を見つけた。
【クロノ】
「侑思、珍しいね、こんなとこで」
【浅多 侑思】
「……お前が来るのを待ってた」
【浅多 侑思】
「どうせ息が詰まって、そのうち休憩しに来るだろうなと思ってな。で、そっちはどうなった?」
【クロノ】
「嬉しいこと言ってくれてありがと」
【クロノ】
「履歴を向こうに提出しないっていうところで落ち着いた」
【浅多 侑思】
「……そうか」
【クロノ】
「……今日の午後から、早速仕事を始めるらしいよ」
【浅多 侑思】
「しばらくは本格的に別のプロジェクトだな。お互い頑張ろう」
窓の外を眺めている侑思は、少し寂しそうに微笑んでいる。
【クロノ】
「侑思」
抱き寄せようとしたけど、すぐに押しのけられてしまう。
以前よりこういった方面に大らかになってくれたとは言え、社内だとまだまだシビアだな。
【浅多 侑思】
「やめろ。アンクさんもいるし、ここは会社だぞ」
取り入る隙もないくらい、冷静に断られてしまった。
だけど今日の俺は、ここで引き下がるわけにはいかない。
一見気にしてないように見えるけど、
侑思は昨日の見合い写真の件でまだダメージを引き摺っているはず。
これから一緒に生きていこうとしている者として放っておくわけにはいかない。
俺はチラリと周囲を見渡して、じいが入り口辺りで遠慮がちにいるのを見て。
目配せで、ちょっと野暮用と告げる。
じいは合点が行ったのか、呆れ顔で言ってらっしゃいませと答えてくれた。
【クロノ】
「じいが見てなくて、人に見られなきゃいいってことなら、任せて」
【クロノ】
「ここならいいでしょ」
俺は侑思を連れて男子トイレの個室に移動した。
一瞬ぽかんと口を開けた侑思は、少し遅れて現状を把握して。
真っ赤になって外に出ようとしたので、すかさず両手首を背中側で一纏めにしてやって阻止する。
狭い個室の中じゃ思うように暴れられないと気付いた侑思は、悔しそうに抵抗をやめた。
【クロノ】
「この時間は使ってないはずの、会議棟のトイレに移動したから」
【クロノ】
「多分、やたら大きい声出さなきゃ大丈夫」
【浅多 侑思】
「……人間の時は、死神の力を使わないんじゃなかったのか……!?」
【クロノ】
「今日は特別」
適当にあしらって、文句を言おうとした唇を塞ぐ。
【浅多 侑思】
「ふっ……、やめ…っ」
キスを深くしながら、侑思の体を個室の壁に押し付ける。
内腿をまさぐる手を徐々に持ち上げて、布の上からそこを撫で擦る。
【浅多 侑思】
「……! やめろ、着替えなんか持ってないんだぞ!」
【クロノ】
「声が大きい、侑思」
【浅多 侑思】
「……っ」
【クロノ】
「さすがに前にシミ作ったスーツ着て仕事しろとは言わないよ。鬼畜プレイすぎるでしょ」
【クロノ】
「だからちゃんと出して、直接可愛がってあげるから」
【浅多 侑思】
「あ……」
手早くファスナーを下ろして、中で小さくなっているものを取り出してやって。
ゆるゆると揉んで、刺激を与えてやる。
せっかくのシチュエーションなのに、じっくりやってる時間もない。
かと言っていきなり突っ込むのもかわいそうだし。
今日はもう死神の力を使う気はないので、7つ道具の『全開!ヌルヌル君』も使えない。
というわけで俺は、便座に座って膝の上に侑思を乗せて。
侑思の背中側から手を回して、両手を互い違いに動かして2倍の刺激を与えてやることにした。
こうすれば達するまでの時間を短縮できるし、上手くいけばいつもより多く出るかもしれない。
侑思、強引なのは好きじゃないとか言いながら、激しくされると結構すぐイっちゃうし。
【浅多 侑思】
「!? なっ……!? あ、っあ…!?」
根本からてっぺんまでを一息に、削るように何度も何度も扱いてやる。
乾いているせいで、引っ張られた侑思の体も同じように動いて。
浮いた腰が俺の腿に落ちる度に便座を軋ませて、まるでベッドの軋みのような音を添えている。
【浅多 侑思】
「あぐっ! ううっ! うンっ、うぁあ! つ、強ッ、激し、すぎ……ッ」
【浅多 侑思】
「しかも……なんか、尻に、当たってる……!」
【クロノ】
「だって…反応するなって方が無理でしょ…?」
【浅多 侑思】
「仕方なくない! はやっ……ぁああ、んんっ……!」
【クロノ】
「あと、声大きいってば。もう少し抑えて」
【浅多 侑思】
「んぐっ、ううっ、んん……!!」
突かれているように揺さぶられている侑思が唇を噛んで顔を背けた時、口の端から唾液が零れる。
それがスーツの襟にシミを作ったのを見て火が点き、俺は更に動きを速めた。
途端、侑思が声にならない悲鳴をあげて仰け反る。
良いように弄ばれて、かわいそうなくらい上下に頭を揺らしている手の中のモノは。
摩擦によって擦り剥けてるのか充血してきたのか、腫れ上がってきて。
懇願でもするように溢れてきた雫は、摩擦を加える度に個室の壁に飛び散った。
【クロノ】
「……すご。先走りっていうか……侑思って、やっぱりドライの才能あると思う」
【クロノ】
「見て、壁濡れちゃって。全部侑思のエッチな液だよ」
【浅多 侑思】
「ふうっ、うんっ、んぁっ、ああ、あふ……」
俺が視線で示した先を、侑思が蕩けた目で映したのを計らって、わざと先端をそこに向けて。
指で作った輪をキリモミのように回して、くびれの部分だけを執拗に擦ってやる。
【浅多 侑思】
「あ、駄目だ、ダメ、ダメだって、あ、あ――――ひうッ」
途端、侑思は硬直した両足を極限まで広げて、ずり落ちそうなほど腰を突き出した。
そしてそのまま痙攣する。
ガクガクと無意識に上下に動いている腰と、その先で熱を放っている中心をじっと見つめながら。
ついでに侑思の顔も覗きこんでみる。
クールで堅物と言われている浅多侑思が、涙と涎を垂らしながら真っ赤になって、焦点の合わない目で。
子供のように排出しているその姿を見られるのは、俺だけの特権だ。
【クロノ】
(もし、侑思がお見合いすることを選んだら)
【クロノ】
(俺はもう二度と、こんな姿を見ることもできなくなるんだな)
【クロノ】
(……そっか……)
ドアを滑り落ちていく白いものをじっと眺めていると、
正気に戻った侑思にピンタされた。
どうせ声を抑えられないだろうから、あらかじめ個室に結界を張っておいて、
物音や声が漏れない対策はバッチリしておいたと言うと、もう一回ビンタされた。
「それについては、明日から俺と一緒にゆっくり考えよう」
【クロノ】
「で、俺の方も報告があるんだ」
【浅多 侑思】
「あ。そうだ、死神長はなんと言っていたんだ?」
【クロノ】
「うん、思ってたよりあっさりOKしてくれた」
【クロノ】
「だけど、魔法で偽造した経歴とか履歴書関係に手を出された時の対処法として」
【クロノ】
「しばらく、じいを同行させるって。……で、今もそこのドアの前で待ってる」
【浅多 侑思】
「そ……。そうなのか」
【クロノ】
「一度報告しようと思って電話したんだけど、出なかったから。ごめんね」
侑思は気がついたように自分のスマホを取り出して、着信履歴の表示に眉を下げた。
【浅多 侑思】
「すまない、バイブにしていて気付かなかった」
【クロノ】
「ううん、侑思も大変だったんだから仕方ないよ。それよりごめん、こんなことになって」
【クロノ】
「基本的には、姿を消しておいてもらうように言うから」
【浅多 侑思】
「いや、それ自体は気にするな。むしろ、家族が増えたみたいで嬉しい」
【浅多 侑思】
「ただ、寝る場所を整えないとな。えーと、客用の布団は……ああ、ついでに挨拶してくるから」
【クロノ】
「うん……」
侑思はいそいそと立ち上がり、俺を残してリビングを出て行ってしまった。
『家族が増えたみたいで嬉しい』と、侑思はそう言ってくれた。
じいが居候することに対しては本当に嬉しそうで、とりあえずは安心したけど。
侑思の見合いの件は、どう対処したものかなと首を捻った。
人間界では、結婚して子供を残すことが一般的な幸せと考えられてるみたいだし。
リビドー事件の時に夢に入って、両親がどういう考え方なのかも何となくわかる。
それに侑思は一人っ子だ。葛藤が大きいのも理解できる。
【クロノ】
「うーん……」
とはいえ俺にできることは少ない。
一緒に両親の元に赴いて、息子さんをくださいって言うくらいなら幾らでもできるけど。
今はその段階にすら至ってない。
俺の存在が、侑思の両親の間の溝を深めさせた結果、侑思が悲しむなら。
俺は黙って身を引いても構わない。
それが侑思の幸せに繋がるなら。
……なんて、侑思が聞いたら怒るかな。
翌日、じいは姿を消して俺達の後ろをついてきた。
気持ちの良いもてなしを受けて、ご機嫌のようだ。
そして侑思と違う階でエレベーターを降りた俺は、姿を消したじいと一緒に綾の元を訪ねて。
俺の履歴を一切先方へ提供しないという条件で、改めてOKの返事をした。
そして一息つこうと立ち寄ったリフレッシュスペースで、
休憩時間が近いこともあってか、飲み物片手に窓辺に佇んでいる侑思の姿を見つけた。
【クロノ】
「侑思、珍しいね、こんなとこで」
【浅多 侑思】
「……お前が来るのを待ってた」
【浅多 侑思】
「どうせ息が詰まって、そのうち休憩しに来るだろうなと思ってな。で、そっちはどうなった?」
【クロノ】
「嬉しいこと言ってくれてありがと」
【クロノ】
「履歴を向こうに提出しないっていうところで落ち着いた」
【浅多 侑思】
「……そうか」
【クロノ】
「……今日の午後から、早速仕事を始めるらしいよ」
【浅多 侑思】
「しばらくは本格的に別のプロジェクトだな。お互い頑張ろう」
窓の外を眺めている侑思は、少し寂しそうに微笑んでいる。
【クロノ】
「侑思」
抱き寄せようとしたけど、すぐに押しのけられてしまう。
以前よりこういった方面に大らかになってくれたとは言え、社内だとまだまだシビアだな。
【浅多 侑思】
「やめろ。アンクさんもいるし、ここは会社だぞ」
取り入る隙もないくらい、冷静に断られてしまった。
だけど今日の俺は、ここで引き下がるわけにはいかない。
一見気にしてないように見えるけど、
侑思は昨日の見合い写真の件でまだダメージを引き摺っているはず。
これから一緒に生きていこうとしている者として放っておくわけにはいかない。
俺はチラリと周囲を見渡して、じいが入り口辺りで遠慮がちにいるのを見て。
目配せで、ちょっと野暮用と告げる。
じいは合点が行ったのか、呆れ顔で言ってらっしゃいませと答えてくれた。
【クロノ】
「じいが見てなくて、人に見られなきゃいいってことなら、任せて」
【クロノ】
「ここならいいでしょ」
俺は侑思を連れて男子トイレの個室に移動した。
一瞬ぽかんと口を開けた侑思は、少し遅れて現状を把握して。
真っ赤になって外に出ようとしたので、すかさず両手首を背中側で一纏めにしてやって阻止する。
狭い個室の中じゃ思うように暴れられないと気付いた侑思は、悔しそうに抵抗をやめた。
【クロノ】
「この時間は使ってないはずの、会議棟のトイレに移動したから」
【クロノ】
「多分、やたら大きい声出さなきゃ大丈夫」
【浅多 侑思】
「……人間の時は、死神の力を使わないんじゃなかったのか……!?」
【クロノ】
「今日は特別」
適当にあしらって、文句を言おうとした唇を塞ぐ。
【浅多 侑思】
「ふっ……、やめ…っ」
キスを深くしながら、侑思の体を個室の壁に押し付ける。
内腿をまさぐる手を徐々に持ち上げて、布の上からそこを撫で擦る。
【浅多 侑思】
「……! やめろ、着替えなんか持ってないんだぞ!」
【クロノ】
「声が大きい、侑思」
【浅多 侑思】
「……っ」
【クロノ】
「さすがに前にシミ作ったスーツ着て仕事しろとは言わないよ。鬼畜プレイすぎるでしょ」
【クロノ】
「だからちゃんと出して、直接可愛がってあげるから」
【浅多 侑思】
「あ……」
手早くファスナーを下ろして、中で小さくなっているものを取り出してやって。
ゆるゆると揉んで、刺激を与えてやる。
せっかくのシチュエーションなのに、じっくりやってる時間もない。
かと言っていきなり突っ込むのもかわいそうだし。
今日はもう死神の力を使う気はないので、7つ道具の『全開!ヌルヌル君』も使えない。
というわけで俺は、便座に座って膝の上に侑思を乗せて。
侑思の背中側から手を回して、両手を互い違いに動かして2倍の刺激を与えてやることにした。
こうすれば達するまでの時間を短縮できるし、上手くいけばいつもより多く出るかもしれない。
侑思、強引なのは好きじゃないとか言いながら、激しくされると結構すぐイっちゃうし。
【浅多 侑思】
「!? なっ……!? あ、っあ…!?」
根本からてっぺんまでを一息に、削るように何度も何度も扱いてやる。
乾いているせいで、引っ張られた侑思の体も同じように動いて。
浮いた腰が俺の腿に落ちる度に便座を軋ませて、まるでベッドの軋みのような音を添えている。
【浅多 侑思】
「あぐっ! ううっ! うンっ、うぁあ! つ、強ッ、激し、すぎ……ッ」
【浅多 侑思】
「しかも……なんか、尻に、当たってる……!」
【クロノ】
「だって…反応するなって方が無理でしょ…?」
【浅多 侑思】
「仕方なくない! はやっ……ぁああ、んんっ……!」
【クロノ】
「あと、声大きいってば。もう少し抑えて」
【浅多 侑思】
「んぐっ、ううっ、んん……!!」
突かれているように揺さぶられている侑思が唇を噛んで顔を背けた時、口の端から唾液が零れる。
それがスーツの襟にシミを作ったのを見て火が点き、俺は更に動きを速めた。
途端、侑思が声にならない悲鳴をあげて仰け反る。
良いように弄ばれて、かわいそうなくらい上下に頭を揺らしている手の中のモノは。
摩擦によって擦り剥けてるのか充血してきたのか、腫れ上がってきて。
懇願でもするように溢れてきた雫は、摩擦を加える度に個室の壁に飛び散った。
【クロノ】
「……すご。先走りっていうか……侑思って、やっぱりドライの才能あると思う」
【クロノ】
「見て、壁濡れちゃって。全部侑思のエッチな液だよ」
【浅多 侑思】
「ふうっ、うんっ、んぁっ、ああ、あふ……」
俺が視線で示した先を、侑思が蕩けた目で映したのを計らって、わざと先端をそこに向けて。
指で作った輪をキリモミのように回して、くびれの部分だけを執拗に擦ってやる。
【浅多 侑思】
「あ、駄目だ、ダメ、ダメだって、あ、あ――――ひうッ」
途端、侑思は硬直した両足を極限まで広げて、ずり落ちそうなほど腰を突き出した。
そしてそのまま痙攣する。
ガクガクと無意識に上下に動いている腰と、その先で熱を放っている中心をじっと見つめながら。
ついでに侑思の顔も覗きこんでみる。
クールで堅物と言われている浅多侑思が、涙と涎を垂らしながら真っ赤になって、焦点の合わない目で。
子供のように排出しているその姿を見られるのは、俺だけの特権だ。
【クロノ】
(もし、侑思がお見合いすることを選んだら)
【クロノ】
(俺はもう二度と、こんな姿を見ることもできなくなるんだな)
【クロノ】
(……そっか……)
ドアを滑り落ちていく白いものをじっと眺めていると、
正気に戻った侑思にピンタされた。
どうせ声を抑えられないだろうから、あらかじめ個室に結界を張っておいて、
物音や声が漏れない対策はバッチリしておいたと言うと、もう一回ビンタされた。