谷崎と交際一年目
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【谷崎】
「残ったら次に回せばいい。今日も明日も、ずっと一緒に居るのだからな」
【宮沢】
「うん…そうだよね。ずっと一緒、だよね」
潤司は、安心させるように手を握り直して顔を寄せてきた
【谷崎】
「ああ。俺はお前を置いてどこにも行ったりしない」
【宮沢】
「潤司…ごめんね。ありがとう」
俺の所為で潤司が危険な目に遭っているのに、変わらず側に居てくれる
【谷崎】
「気にするな。宮沢を守るのは、俺の役目と決まっているからな」
【宮沢】
「ふふ…そうだね!潤司が居れば、何も怖くないや」
幸福感に浸るように言うと、頬に冷たい何かが触れた
【宮沢】
「あっ……雪、降ってきたね」
【谷崎】
「そうだな。道理でこんなに寒いわけだ」
潤司は身を縮ませるように俺に寄り添い、白い息を吐いた
【宮沢】
「そうだ、たい焼きが冷めちゃう!
早く食べなきゃ」
俺はスーパーで買ったたい焼きを手に持っていたことを思い出し、慌てて噛り付いた
【谷崎】
「焼きたてで熱かったから、今が食べごろくらいじゃないのか?」
【宮沢】
「うん。あんこが温かくて…すごく美味しい」
潤司も同じように尻尾から食べ始めるが、俺は頭から食べる派だ
【宮沢】
(そう言えば、小さい頃はどっちから食べるのが美味しいかとか言いあったっけ…)
何をするにも潤司との思い出が浮かんできて、それほど一緒に居たのだと嬉しくなってしまう
【谷崎】
「嬉しそうな顔をして…そんなにたい焼きが良かったのか?」
【宮沢】
「ううん。潤司との思い出を、噛みしめてただけ」
【谷崎】
「何だそれは……まぁ、確かに俺たちにはたくさんの思い出がありすぎるからな」
【宮沢】
「そうだよね。12年…もう13年か。ずっと隣に居たもんね」
あんこの甘さとともに幸せを飲み込んで、心がポカポカと満たされていく
【宮沢】
(人生の半分以上が潤司と一緒だもんなぁ……そりゃあ、潤司がいっぱいにもなるよ)
俺の幸せは潤司が大部分を占めていて、潤司にとっても俺がそうだったらいいなぁなんて思う
【谷崎】
「お前は…そうやって少し抜けているところも変わらないな」
たい焼きを頬張りながら考えていると、潤司が突然面白そうに目を細めた
【宮沢】
「ふぇ?な、何か変なとこでもあった?」
【谷崎】
「夢中になって気づかないとはな。頬にあんが付いているぞ」
【宮沢】
「えっ!うそ、どこどこ……」
慌てて取ろうとするも、片手はたい焼きを、その反対は潤司の手を握っている
どうしようかと迷っていたら、グッと潤司の顔が近づいてきた
【谷崎】
「あぁ…手が塞がっているのか。俺がとってやろう」
潤司の赤い舌が伸ばされて、まさかの出来事に思わず顔が赤くなる
【宮沢】
(うわわ…!潤司の顔が、舌が……っ!!)
俺の緊張が伝わったのか、潤司の目元も朱に染まっていく
ぬめりとした感触が頬を撫で、あんこが潤司に舐めとられるのが見えた
【宮沢】
「あ、あああの…!潤司……っ」
【谷崎】
「その……そこまで恥ずかしがることもないだろう」
ワタワタと狼狽えている俺とは対照的に、潤司は少しだけ余裕そうな笑みを浮かべている
【宮沢】
「だって、こんな……恋人みたいなの、恥ずかしぃ…っ」
【谷崎】
「俺たちは恋人同士なのだから、何も問題はないだろう?」
【宮沢】
「そっか…そう、だよね。えへへ…恋人だもんね」
さも当然と言うような潤司の言葉に、俺は段々と嬉しくなってきてしまう
【宮沢】
(何も変わらないって思ってたけど、全然違うよ…)
昔から当たり前のように隣にいて、付き合ってからも二人の関係はずっと同じだと思っていた
【宮沢】
(こんなにドキドキして嬉しくなるのも、潤司が好きだからだ)
手を繋ぐだけでも胸のあたりがフワフワと温かくなるなんて、付き合う前は知らなかった
【宮沢】
「潤司、俺ね……潤司が俺のことを好きになってくれて良かった」
【谷崎】
「それを言うなら俺の方だ、宮沢」
突然言い出した俺に、潤司は泣きそうな、それでいて嬉しそうな笑顔を見せた
【谷崎】
「ずっと見守るだけでいいと思っていた。親友として支えていければ、満足だと思っていた」
【谷崎】
「しかし、宮沢と想いが通じ合って、心も身体も一つになって…」
【谷崎】
「宮沢が好きだと言ってくれたから、俺は本当の幸せを感じたんだ」
潤司の目が、声が、繋がれた手の温もりが、潤司の全てから愛が伝わってくる
【宮沢】
「俺も、昔から…出会った時から潤司のことが一番だったけど」
【宮沢】
「潤司と恋人になってから、欠けていた何かが満たされたような気がしたんだ」
本当の意味で潤司が好きだと告げたあの夜から、俺の心はずっとずっと喜びであふれている
【宮沢】
「だからね、潤司と一緒に居られて……すっごく幸せなんだよ」
【谷崎】
「宮沢……」
幸せそうに笑う潤司の瞳には、同じように笑う俺の顔が写っている
【宮沢】
「潤司、好き…大好き。愛してるよ」
【谷崎】
「ああ…俺も、宮沢を愛している」
【宮沢】
「これからも、おじいちゃんになっても…ずっとずぅっと、一緒にいようね」
【谷崎】
「もちろんだ。必ず約束する。お前と共に居て、幸せになろう」
そうして俺たちは誓いのキスをしてから、二人で手を繋いで再び歩き出したのだった
「残ったら次に回せばいい。今日も明日も、ずっと一緒に居るのだからな」
【宮沢】
「うん…そうだよね。ずっと一緒、だよね」
潤司は、安心させるように手を握り直して顔を寄せてきた
【谷崎】
「ああ。俺はお前を置いてどこにも行ったりしない」
【宮沢】
「潤司…ごめんね。ありがとう」
俺の所為で潤司が危険な目に遭っているのに、変わらず側に居てくれる
【谷崎】
「気にするな。宮沢を守るのは、俺の役目と決まっているからな」
【宮沢】
「ふふ…そうだね!潤司が居れば、何も怖くないや」
幸福感に浸るように言うと、頬に冷たい何かが触れた
【宮沢】
「あっ……雪、降ってきたね」
【谷崎】
「そうだな。道理でこんなに寒いわけだ」
潤司は身を縮ませるように俺に寄り添い、白い息を吐いた
【宮沢】
「そうだ、たい焼きが冷めちゃう!
早く食べなきゃ」
俺はスーパーで買ったたい焼きを手に持っていたことを思い出し、慌てて噛り付いた
【谷崎】
「焼きたてで熱かったから、今が食べごろくらいじゃないのか?」
【宮沢】
「うん。あんこが温かくて…すごく美味しい」
潤司も同じように尻尾から食べ始めるが、俺は頭から食べる派だ
【宮沢】
(そう言えば、小さい頃はどっちから食べるのが美味しいかとか言いあったっけ…)
何をするにも潤司との思い出が浮かんできて、それほど一緒に居たのだと嬉しくなってしまう
【谷崎】
「嬉しそうな顔をして…そんなにたい焼きが良かったのか?」
【宮沢】
「ううん。潤司との思い出を、噛みしめてただけ」
【谷崎】
「何だそれは……まぁ、確かに俺たちにはたくさんの思い出がありすぎるからな」
【宮沢】
「そうだよね。12年…もう13年か。ずっと隣に居たもんね」
あんこの甘さとともに幸せを飲み込んで、心がポカポカと満たされていく
【宮沢】
(人生の半分以上が潤司と一緒だもんなぁ……そりゃあ、潤司がいっぱいにもなるよ)
俺の幸せは潤司が大部分を占めていて、潤司にとっても俺がそうだったらいいなぁなんて思う
【谷崎】
「お前は…そうやって少し抜けているところも変わらないな」
たい焼きを頬張りながら考えていると、潤司が突然面白そうに目を細めた
【宮沢】
「ふぇ?な、何か変なとこでもあった?」
【谷崎】
「夢中になって気づかないとはな。頬にあんが付いているぞ」
【宮沢】
「えっ!うそ、どこどこ……」
慌てて取ろうとするも、片手はたい焼きを、その反対は潤司の手を握っている
どうしようかと迷っていたら、グッと潤司の顔が近づいてきた
【谷崎】
「あぁ…手が塞がっているのか。俺がとってやろう」
潤司の赤い舌が伸ばされて、まさかの出来事に思わず顔が赤くなる
【宮沢】
(うわわ…!潤司の顔が、舌が……っ!!)
俺の緊張が伝わったのか、潤司の目元も朱に染まっていく
ぬめりとした感触が頬を撫で、あんこが潤司に舐めとられるのが見えた
【宮沢】
「あ、あああの…!潤司……っ」
【谷崎】
「その……そこまで恥ずかしがることもないだろう」
ワタワタと狼狽えている俺とは対照的に、潤司は少しだけ余裕そうな笑みを浮かべている
【宮沢】
「だって、こんな……恋人みたいなの、恥ずかしぃ…っ」
【谷崎】
「俺たちは恋人同士なのだから、何も問題はないだろう?」
【宮沢】
「そっか…そう、だよね。えへへ…恋人だもんね」
さも当然と言うような潤司の言葉に、俺は段々と嬉しくなってきてしまう
【宮沢】
(何も変わらないって思ってたけど、全然違うよ…)
昔から当たり前のように隣にいて、付き合ってからも二人の関係はずっと同じだと思っていた
【宮沢】
(こんなにドキドキして嬉しくなるのも、潤司が好きだからだ)
手を繋ぐだけでも胸のあたりがフワフワと温かくなるなんて、付き合う前は知らなかった
【宮沢】
「潤司、俺ね……潤司が俺のことを好きになってくれて良かった」
【谷崎】
「それを言うなら俺の方だ、宮沢」
突然言い出した俺に、潤司は泣きそうな、それでいて嬉しそうな笑顔を見せた
【谷崎】
「ずっと見守るだけでいいと思っていた。親友として支えていければ、満足だと思っていた」
【谷崎】
「しかし、宮沢と想いが通じ合って、心も身体も一つになって…」
【谷崎】
「宮沢が好きだと言ってくれたから、俺は本当の幸せを感じたんだ」
潤司の目が、声が、繋がれた手の温もりが、潤司の全てから愛が伝わってくる
【宮沢】
「俺も、昔から…出会った時から潤司のことが一番だったけど」
【宮沢】
「潤司と恋人になってから、欠けていた何かが満たされたような気がしたんだ」
本当の意味で潤司が好きだと告げたあの夜から、俺の心はずっとずっと喜びであふれている
【宮沢】
「だからね、潤司と一緒に居られて……すっごく幸せなんだよ」
【谷崎】
「宮沢……」
幸せそうに笑う潤司の瞳には、同じように笑う俺の顔が写っている
【宮沢】
「潤司、好き…大好き。愛してるよ」
【谷崎】
「ああ…俺も、宮沢を愛している」
【宮沢】
「これからも、おじいちゃんになっても…ずっとずぅっと、一緒にいようね」
【谷崎】
「もちろんだ。必ず約束する。お前と共に居て、幸せになろう」
そうして俺たちは誓いのキスをしてから、二人で手を繋いで再び歩き出したのだった
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