吉川と初お泊り
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振り向いた宮沢の唇を、そっと奪う
チュ…クチュ……
上下の唇を順番に啄(ついば)み、最後に軽く舌先を合わせる
【宮沢】
「………ん
……あふ…」
小さく喘ぎながら、俺に応えようと動かす、慣れない舌が愛おしい
【宮沢】
「………ぷは」
【吉川】
「…………」
唇を離すと、宮沢の頬は、湯上りの上気とは別の色で染まっていて……
【宮沢】
「………先輩。俺、幸せです」
無垢な笑顔が、俺の心に突き刺さった
―初お泊り編・吉川第3話―
『理性決壊』
【宮沢】
(先輩のキス、あったかい……)
旅行に来てから、初めてのキス
付き合うようになってから、何度もキスを交わしているけれど…
吉川先輩のキスは、いつも優しい
【宮沢】
(でも、初めてのキスは…突然で、激しくて……びっくりしたっけ)
―あの、秋の海岸での……ファーストキス
吉川先輩に告白された日の…、海での思い出
―でも、荒々しく深い口づけだったにも関わらず
唇や、抱きしめる腕から流れ込んでくる感情は
あの時も、温かかった
【宮沢】
(キス以上のことは…まだしてないけど……)
【宮沢】
(こうして一緒に旅行もできて…。吉川先輩との距離、ちゃんと…縮んでるよね…?)
【宮沢】
「………―ぷは」
先輩の唇が、不意に離れた
…至近距離の先輩の瞳は、少しだけ憂いを帯びたように……濡れて見える
【宮沢】
「………先輩。俺、幸せです」
【吉川】
「…………宮沢」
思わず呟いた俺の頬に、先輩の手が伸びて………触れそうになった―刹那
【吉川】
「………っ!」
【宮沢】
「……吉川…先輩?」
ハッとした表情で手をひっこめて、目線を反らす吉川先輩
【吉川】
「………なんでもねえ
もう、寝ようぜ」
【宮沢】
「あ……はい
そうですね、もう2時過ぎですもんね」
少し気まずい雰囲気のなか、湯のみ茶碗をお盆の上に片し……立ち上がろうとして
―ツン
【宮沢】
「うひゃあっ!」
ずべしっ!
【吉川】
「………ちょ、おま!?」
慣れない浴衣の裾を自分の足で踏んづけて、つんのめって畳に頭を打ち付ける俺
【宮沢】
「イタタ…
ううー、すみません。うっかり裾踏んじゃって……」
裾がひっぱられたせいで、一瞬で着崩れてしまった浴衣を片手で直しつつ、ぶつけたおでこをさする
【吉川】
「……………」
【宮沢】
(―あ)
吉川先輩が咎めるような視線をこちらに向けている…
【宮沢】
「……夜中に大声だして、ごめんなさい…。その…気をつけますから……」
【宮沢】
(……お風呂に続いて、俺……またやっちゃったんだ………)
すっかり意気消沈した俺は、そそくさと浴衣の合わせを直して帯を締め直し…、静かに布団へと移動した
【宮沢】
「あの…おやすみなさいです」
布団の上で居住まいを正し、ぺこりとおじきをしてから、布団に潜りこむ
【吉川】
「………チ」
布団の外から聞こえた、吉川先輩の舌打ちに…ピクリと身が竦む
【宮沢】
(俺…あのキスの後、きっと何か無神経なことしちゃったんだ…)
【宮沢】
(極めつけに…ムードを壊すようなあんな転び方までして……バカみたいだ……)
【宮沢】
(せっかく初めての…、2人きりの旅行だったのに……、先輩の気を悪くして……)
【宮沢】
「…………っく
うぇ………」
考えている内に、堪えきれない感情が…涙となって溢れ出す
【宮沢】
(駄目だ…。こんな…自分が悪いのに泣くなんて……もっと先輩に呆れられちゃうよ…)
布団を被って嗚咽を堪え…、震える肩を丸めてじっと耐える
【吉川】
「………泣いてんのかよ」
隣の布団から、声が掛けられる
【宮沢】
「…いえ、すみません。ちょっと湯冷めして鼻水がでちゃっただけで…決して泣いている訳では…」
我ながら苦しい言い訳……
【吉川】
「……俺が、泣かしたのか……」
……当然のことながら、そんな言い訳は吉川先輩には通じず……吉川先輩の声が低くなる
【宮沢】
「…吉川先輩の所為じゃ…ありません……」
誤魔化しても無駄だと、覚悟を決めて布団から顔を出し、吉川先輩に向き直る
【宮沢】
「…あの…本当に申し訳ありません。……せっかく楽しみにしてた旅行だったのに…」
【宮沢】
「……大好きな…吉川先輩と…初めての旅行って……俺、嬉しくて……浮かれすぎて……っく」
訳を説明し出したものの…喋っている内に、再び涙が溢れ出して止まらなくなり…
【宮沢】
「タオル落としたり、転んだり…うくっ、変な…コトばっかりして…俺……うぇっ…んなさ…」
【宮沢】
「先ぱ……好きで…すごく…好きで…ぃっく…キスも…嬉ち…嬉…くて……ぇぇ…っひ…っ」
【吉川】
「……………」
【宮沢】
「ごめ……なさ……
俺…もう何言ってんのか……分かんな…れすね……」
【宮沢】
「すみ…ません……。明日には…ひくっ、落ち着いて…ますっ……か…ら……」
再び吉川先輩に背を向け、布団を被ろうとした―刹那
ガバアッ!!
【吉川】
「おま…!これ以上俺を煽んじゃねぇよ!!!」
俺の身体は、吉川先輩の腕の中に……強引に引き寄せられていた
チュ…クチュ……
上下の唇を順番に啄(ついば)み、最後に軽く舌先を合わせる
【宮沢】
「………ん
……あふ…」
小さく喘ぎながら、俺に応えようと動かす、慣れない舌が愛おしい
【宮沢】
「………ぷは」
【吉川】
「…………」
唇を離すと、宮沢の頬は、湯上りの上気とは別の色で染まっていて……
【宮沢】
「………先輩。俺、幸せです」
無垢な笑顔が、俺の心に突き刺さった
―初お泊り編・吉川第3話―
『理性決壊』
【宮沢】
(先輩のキス、あったかい……)
旅行に来てから、初めてのキス
付き合うようになってから、何度もキスを交わしているけれど…
吉川先輩のキスは、いつも優しい
【宮沢】
(でも、初めてのキスは…突然で、激しくて……びっくりしたっけ)
―あの、秋の海岸での……ファーストキス
吉川先輩に告白された日の…、海での思い出
―でも、荒々しく深い口づけだったにも関わらず
唇や、抱きしめる腕から流れ込んでくる感情は
あの時も、温かかった
【宮沢】
(キス以上のことは…まだしてないけど……)
【宮沢】
(こうして一緒に旅行もできて…。吉川先輩との距離、ちゃんと…縮んでるよね…?)
【宮沢】
「………―ぷは」
先輩の唇が、不意に離れた
…至近距離の先輩の瞳は、少しだけ憂いを帯びたように……濡れて見える
【宮沢】
「………先輩。俺、幸せです」
【吉川】
「…………宮沢」
思わず呟いた俺の頬に、先輩の手が伸びて………触れそうになった―刹那
【吉川】
「………っ!」
【宮沢】
「……吉川…先輩?」
ハッとした表情で手をひっこめて、目線を反らす吉川先輩
【吉川】
「………なんでもねえ
もう、寝ようぜ」
【宮沢】
「あ……はい
そうですね、もう2時過ぎですもんね」
少し気まずい雰囲気のなか、湯のみ茶碗をお盆の上に片し……立ち上がろうとして
―ツン
【宮沢】
「うひゃあっ!」
ずべしっ!
【吉川】
「………ちょ、おま!?」
慣れない浴衣の裾を自分の足で踏んづけて、つんのめって畳に頭を打ち付ける俺
【宮沢】
「イタタ…
ううー、すみません。うっかり裾踏んじゃって……」
裾がひっぱられたせいで、一瞬で着崩れてしまった浴衣を片手で直しつつ、ぶつけたおでこをさする
【吉川】
「……………」
【宮沢】
(―あ)
吉川先輩が咎めるような視線をこちらに向けている…
【宮沢】
「……夜中に大声だして、ごめんなさい…。その…気をつけますから……」
【宮沢】
(……お風呂に続いて、俺……またやっちゃったんだ………)
すっかり意気消沈した俺は、そそくさと浴衣の合わせを直して帯を締め直し…、静かに布団へと移動した
【宮沢】
「あの…おやすみなさいです」
布団の上で居住まいを正し、ぺこりとおじきをしてから、布団に潜りこむ
【吉川】
「………チ」
布団の外から聞こえた、吉川先輩の舌打ちに…ピクリと身が竦む
【宮沢】
(俺…あのキスの後、きっと何か無神経なことしちゃったんだ…)
【宮沢】
(極めつけに…ムードを壊すようなあんな転び方までして……バカみたいだ……)
【宮沢】
(せっかく初めての…、2人きりの旅行だったのに……、先輩の気を悪くして……)
【宮沢】
「…………っく
うぇ………」
考えている内に、堪えきれない感情が…涙となって溢れ出す
【宮沢】
(駄目だ…。こんな…自分が悪いのに泣くなんて……もっと先輩に呆れられちゃうよ…)
布団を被って嗚咽を堪え…、震える肩を丸めてじっと耐える
【吉川】
「………泣いてんのかよ」
隣の布団から、声が掛けられる
【宮沢】
「…いえ、すみません。ちょっと湯冷めして鼻水がでちゃっただけで…決して泣いている訳では…」
我ながら苦しい言い訳……
【吉川】
「……俺が、泣かしたのか……」
……当然のことながら、そんな言い訳は吉川先輩には通じず……吉川先輩の声が低くなる
【宮沢】
「…吉川先輩の所為じゃ…ありません……」
誤魔化しても無駄だと、覚悟を決めて布団から顔を出し、吉川先輩に向き直る
【宮沢】
「…あの…本当に申し訳ありません。……せっかく楽しみにしてた旅行だったのに…」
【宮沢】
「……大好きな…吉川先輩と…初めての旅行って……俺、嬉しくて……浮かれすぎて……っく」
訳を説明し出したものの…喋っている内に、再び涙が溢れ出して止まらなくなり…
【宮沢】
「タオル落としたり、転んだり…うくっ、変な…コトばっかりして…俺……うぇっ…んなさ…」
【宮沢】
「先ぱ……好きで…すごく…好きで…ぃっく…キスも…嬉ち…嬉…くて……ぇぇ…っひ…っ」
【吉川】
「……………」
【宮沢】
「ごめ……なさ……
俺…もう何言ってんのか……分かんな…れすね……」
【宮沢】
「すみ…ません……。明日には…ひくっ、落ち着いて…ますっ……か…ら……」
再び吉川先輩に背を向け、布団を被ろうとした―刹那
ガバアッ!!
【吉川】
「おま…!これ以上俺を煽んじゃねぇよ!!!」
俺の身体は、吉川先輩の腕の中に……強引に引き寄せられていた