吉川と初お泊り
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ご機嫌な様子で鼻歌を歌いながら、上着のボタンに手をかける宮沢
既に日付を回った夜中の1時過ぎ―
脱衣所はおろか、風呂場の方にも、人の気配はない
【宮沢】
「あ、先輩!洗顔フォーム持ってきてますから、ご自由に使ってください」
上半身を脱ぎ終えた宮沢が、ニコニコと笑いながら、米ぬか洗顔フォームをこちらに見せる
【吉川】
「……おう」
洗顔フォーム越しに、宮沢の胸の先端がチラリと見えて、思わず顔を背けてしまう
【吉川】
(……んだよ
アイツの胸なんて、毎日プールで散々見てんだろーが)
【吉川】
(なんだって俺はこんなに緊張してんだよ!?)
【吉川】
(…そりゃ、初めての2人きりの旅行だけどよ…)
まだ温泉に入る前だというのに、既に身体の中から熱が込み上げてくる
【吉川】
(……テンパりすぎだろ、俺
一度気持ちを落ち着けて………)
カタカタ―ン!!
【宮沢】
「わわあーっ!!」
悶々と悩む俺の横で、素っ頓狂な声が上がる
【吉川】
「ど…どうした!?」
我に返って宮沢の方へ振り向くと
既に服を脱ぎ終えた宮沢が、体重計の前に怯えた様子で佇んでいた
【宮沢】
「吉川先輩…、この体重計壊れてたみたいで……」
【宮沢】
「台の部分に乗ったら、すごく沈み込んで…びっくりしちゃって……」
【吉川】
「………」
振り向く宮沢は涙目で、そして腰に巻いたタオルの裾から尻のラインが……
【吉川】
(……うぁ、やべえ……)
【吉川】
「…………あんま、大きな声出してんじゃねえ」
【吉川】
「怪我はねえか?
……ほら、早く風呂行くぞ」
その後も…
少しでも油断すると勃ちそうになる己の身体を、必死で自制するものの……
【宮沢】
「…まだちらほら降ってますよ」
【吉川】
「ちょ!?おま…!
誰も居ねーからって、前くらいちゃんと隠しとけよ!」
【宮沢】
「…あはは……お風呂、浸かりましょうか」
……はらり
【吉川】
「!!??」
【吉川】
(ああもう!勘弁してくれよ…!)
―その後も
度重なる宮沢のド天然ぶりに
俺の理性の堤防は……
幾度どなく決壊しかけたのだった
―初お泊り編・吉川第2話―
『葛藤』
部屋に戻ると、布団が綺麗に並んで敷かれていた
【宮沢】
「…お風呂に入りに行ったの、1時過ぎだったのに…」
【宮沢】
「こんな時間にもちゃんとお布団敷いて下さるなんて、親切な旅館ですね!」
宮沢は感激しきりといった様子で部屋の様子を眺めている
しかし、俺の意識はある一点に集中していた
【吉川】
(おいおい、何で布団の隅をくっつけてんだよ
新婚じゃねーっつーの)
ご丁寧に枕の位置まで、軽く中央に寄せられた敷かれ方は…
どう考えても、夫婦かカップルの部屋だと勘違いされたとしか思えない有様だ
こんな状況に宮沢は―というと
【宮沢】
「先輩、先輩は押入れ側と窓側、どっちがいいですか?」
そんなことを気にも留めず、うきうきと布団の横にしゃがみこんでこちらを見上げてくる
【吉川】
…つくづく能天気な奴だぜ
人の気もしらずによ)
【宮沢】
「……あのう、先輩?」
【吉川】
「ハッ!?」
見上げる宮沢の表情に不安の色が浮かんでいる
【吉川】
「悪ぃ…。ちょっと考え事してただけだ」
うっかり険しくなっていた表情を、なんとか元に戻して取り繕う
【吉川】
「それよりお前、畳の上に座り込んでたら身体冷すぜ?座布団か布団の上に座れよ」
【宮沢】
「あ、ついお布団に感動しちゃって…」
【宮沢】
「そうだ!湯冷めしちゃうといけませんから、俺…お茶淹れますね」
いそいそと立ち上がり、備え付けの湯沸しポットの元へ歩く宮沢
俺の横を通り過ぎる…その桃色に色づいたうなじから、ほんのりと湯上りの香りが漂う
……くらり
―一瞬
のぼせたような感覚で、脳みそが揺れた
【吉川】
(…マジでこいつ、無防備すぎるだろ)
あの…、陸橋の上での告白から3ヶ月
たまに互いの部屋を行き来して…キスをするまでの関係にはなったものの
俺達は、最後の一線までは…超えていなかった
【宮沢】
「先輩!緑茶と梅こぶ茶がありますけど、どっちがいいですか?」
机の上に湯呑を2つ並べた宮沢が、笑顔でこちらに振り返る
【吉川】
(…あんな、飼い主を信じ切ってる小動物みてーな顔されたら……押し倒したり、できる訳ねぇだろ)
……一応、男同士でそういう行為を行う手順については、ネットで調べてみた
だが、その過程で…
その行為での受け手の辛さや苦痛を知り…
そんな行為を宮沢に…、この…純粋に俺を慕う瞳を向ける恋人に、しても良いものか…悩んでしまったのだ
付き合って―、キスを交わすようになってからは
シンクロのレッスン中に己を律するのが日増しに辛くなっていった
できることなら、今すぐ押し倒してめちゃくちゃにしてやりたい
あの首筋に、あの胸に…腰に……全てに俺の証を刻みつけたい
無理矢理にでも中に押し入って、ぐちゃぐちゃに掻き回してやりたい
―だけど
【宮沢】
「はい、先輩。
美味しそうだったから、梅こぶ茶のほう淹れてみました」
【宮沢】
「先輩、梅も昆布も好きでしたもんね」
【吉川】
「おう、サンキュ」
宮沢の隣で、座布団に腰を下ろし、茶を啜(すす)る
【宮沢】
「えへへ、あったまりますね」
【吉川】
「…………
………宮沢」
【宮沢】
「はい、なんでしょう吉川先ぱ………………ん」
既に日付を回った夜中の1時過ぎ―
脱衣所はおろか、風呂場の方にも、人の気配はない
【宮沢】
「あ、先輩!洗顔フォーム持ってきてますから、ご自由に使ってください」
上半身を脱ぎ終えた宮沢が、ニコニコと笑いながら、米ぬか洗顔フォームをこちらに見せる
【吉川】
「……おう」
洗顔フォーム越しに、宮沢の胸の先端がチラリと見えて、思わず顔を背けてしまう
【吉川】
(……んだよ
アイツの胸なんて、毎日プールで散々見てんだろーが)
【吉川】
(なんだって俺はこんなに緊張してんだよ!?)
【吉川】
(…そりゃ、初めての2人きりの旅行だけどよ…)
まだ温泉に入る前だというのに、既に身体の中から熱が込み上げてくる
【吉川】
(……テンパりすぎだろ、俺
一度気持ちを落ち着けて………)
カタカタ―ン!!
【宮沢】
「わわあーっ!!」
悶々と悩む俺の横で、素っ頓狂な声が上がる
【吉川】
「ど…どうした!?」
我に返って宮沢の方へ振り向くと
既に服を脱ぎ終えた宮沢が、体重計の前に怯えた様子で佇んでいた
【宮沢】
「吉川先輩…、この体重計壊れてたみたいで……」
【宮沢】
「台の部分に乗ったら、すごく沈み込んで…びっくりしちゃって……」
【吉川】
「………」
振り向く宮沢は涙目で、そして腰に巻いたタオルの裾から尻のラインが……
【吉川】
(……うぁ、やべえ……)
【吉川】
「…………あんま、大きな声出してんじゃねえ」
【吉川】
「怪我はねえか?
……ほら、早く風呂行くぞ」
その後も…
少しでも油断すると勃ちそうになる己の身体を、必死で自制するものの……
【宮沢】
「…まだちらほら降ってますよ」
【吉川】
「ちょ!?おま…!
誰も居ねーからって、前くらいちゃんと隠しとけよ!」
【宮沢】
「…あはは……お風呂、浸かりましょうか」
……はらり
【吉川】
「!!??」
【吉川】
(ああもう!勘弁してくれよ…!)
―その後も
度重なる宮沢のド天然ぶりに
俺の理性の堤防は……
幾度どなく決壊しかけたのだった
―初お泊り編・吉川第2話―
『葛藤』
部屋に戻ると、布団が綺麗に並んで敷かれていた
【宮沢】
「…お風呂に入りに行ったの、1時過ぎだったのに…」
【宮沢】
「こんな時間にもちゃんとお布団敷いて下さるなんて、親切な旅館ですね!」
宮沢は感激しきりといった様子で部屋の様子を眺めている
しかし、俺の意識はある一点に集中していた
【吉川】
(おいおい、何で布団の隅をくっつけてんだよ
新婚じゃねーっつーの)
ご丁寧に枕の位置まで、軽く中央に寄せられた敷かれ方は…
どう考えても、夫婦かカップルの部屋だと勘違いされたとしか思えない有様だ
こんな状況に宮沢は―というと
【宮沢】
「先輩、先輩は押入れ側と窓側、どっちがいいですか?」
そんなことを気にも留めず、うきうきと布団の横にしゃがみこんでこちらを見上げてくる
【吉川】
…つくづく能天気な奴だぜ
人の気もしらずによ)
【宮沢】
「……あのう、先輩?」
【吉川】
「ハッ!?」
見上げる宮沢の表情に不安の色が浮かんでいる
【吉川】
「悪ぃ…。ちょっと考え事してただけだ」
うっかり険しくなっていた表情を、なんとか元に戻して取り繕う
【吉川】
「それよりお前、畳の上に座り込んでたら身体冷すぜ?座布団か布団の上に座れよ」
【宮沢】
「あ、ついお布団に感動しちゃって…」
【宮沢】
「そうだ!湯冷めしちゃうといけませんから、俺…お茶淹れますね」
いそいそと立ち上がり、備え付けの湯沸しポットの元へ歩く宮沢
俺の横を通り過ぎる…その桃色に色づいたうなじから、ほんのりと湯上りの香りが漂う
……くらり
―一瞬
のぼせたような感覚で、脳みそが揺れた
【吉川】
(…マジでこいつ、無防備すぎるだろ)
あの…、陸橋の上での告白から3ヶ月
たまに互いの部屋を行き来して…キスをするまでの関係にはなったものの
俺達は、最後の一線までは…超えていなかった
【宮沢】
「先輩!緑茶と梅こぶ茶がありますけど、どっちがいいですか?」
机の上に湯呑を2つ並べた宮沢が、笑顔でこちらに振り返る
【吉川】
(…あんな、飼い主を信じ切ってる小動物みてーな顔されたら……押し倒したり、できる訳ねぇだろ)
……一応、男同士でそういう行為を行う手順については、ネットで調べてみた
だが、その過程で…
その行為での受け手の辛さや苦痛を知り…
そんな行為を宮沢に…、この…純粋に俺を慕う瞳を向ける恋人に、しても良いものか…悩んでしまったのだ
付き合って―、キスを交わすようになってからは
シンクロのレッスン中に己を律するのが日増しに辛くなっていった
できることなら、今すぐ押し倒してめちゃくちゃにしてやりたい
あの首筋に、あの胸に…腰に……全てに俺の証を刻みつけたい
無理矢理にでも中に押し入って、ぐちゃぐちゃに掻き回してやりたい
―だけど
【宮沢】
「はい、先輩。
美味しそうだったから、梅こぶ茶のほう淹れてみました」
【宮沢】
「先輩、梅も昆布も好きでしたもんね」
【吉川】
「おう、サンキュ」
宮沢の隣で、座布団に腰を下ろし、茶を啜(すす)る
【宮沢】
「えへへ、あったまりますね」
【吉川】
「…………
………宮沢」
【宮沢】
「はい、なんでしょう吉川先ぱ………………ん」