吉川と交際一年目
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【宮沢】
「瑛二先輩、お疲れ様です」
【吉川】
「おう…って馬鹿!
呼び方気をつけろって言っただろうが」
【宮沢】
「あっ!す…すみません、吉川先輩」
指摘されるまでまったく気付かなかった俺は、慌てて言い直した
―今はチームレッスンの休憩中だ
最近2人で過ごすことが多くなっていて、つい油断してしまったけれど、
俺たちが付き合っていることはチームの皆には秘密にしている
だから、皆と居るときは今まで通り名字で呼び合おうと約束していたのだ
【吉川】
「まあ、今は近くに誰も居なかったみてぇだからいいけどよ。その呼び方はまた今夜…な?」
【宮沢】
「はい…」
人で微笑み合い、周囲が甘い空気に
包まれる
【梶井】
「宮沢さん」
【宮沢】
「わっ、はっはい!梶井さんお疲れ様です!」
すっかり緩んでいたタイミングでの背後からの声に、動揺して声が上擦ってしまう
【梶井】
「くすくす。どうされたのですか?そんなに驚いて」
【宮沢】
「あはは。何でもありません
最近怖い番組を見た所為で、後ろからの声に敏感になっちゃって…」
【梶井】
「ああ、宮沢さんはお化けの類がお嫌いでしたね」
誤魔化し笑いをしながら答えた俺を見つめながら、梶井さんが瞳を細めた
【梶井】
「可愛らしい貴方を怯えさせるなんて、申し訳ありません」
【宮沢】
「あ、あの……」
俺の頬に、梶井さんの両手が包み込むようにして触れた―刹那
【吉川】
「何か用があったんじゃねえのかよ、梶井さん」
戸惑う俺の後ろから、吉川先輩の鋭い声が響いた
【梶井】
「おや吉川さん」
梶井さんが、まるでいま気づいたかのように、チラリと吉川先輩の方へ視線を投げかける
【梶井】
「お話し中に申し訳ありません。」
【梶井】
「第2パートの振付を確認していただきたいのですが、お取込み中でしたでしょうか」
【吉川】
「いや。俺の話は終わったから、問題ないス」
そう言いながらも、吉川先輩は無造作に、俺の方へタオルを放り投げた
【宮沢】
「わ…と、と…」
タオルを受け取ろうとしたことで、自然と梶井さんから身体が離れる
【吉川】
「んじゃ宮沢。俺は谷崎に映像チェックしてもらってくるから、何かあったら呼べよ」
【宮沢】
「は…はい!お疲れ様です!」
軽く片手を上げて去っていく先輩の背中に、俺はそう返事をした
【宮沢】
「そうですね……ここでもう少しだけ手を伸ばすと、もっと綺麗になると思います」
梶井さんの演技は流れるように美しいものだったが、さらにより良いものにしようとアドバイスをする
【梶井】
「こうでしょうか?」
【宮沢】
「はい!まさにそんな感じです!すごく綺麗です!」
相変わらず梶井さんの演技は、一挙一動全てが惚れ惚れするほどだ
【梶井】
「…………」
【宮沢】
「……お、俺。何か変なこと言いましたか?」
切れ長の瞳にじっと見つめられて、なんとなくたじろいでしまう
【梶井】
「いいえ。私が美しく舞えたのは、貴方のアドバイスのおかげですよ」
【宮沢】
「あ、ありがとうございます……」
ストレートに褒められて、思わず顔が赤くなる
「なるほど……ここで背筋を伸ばすと良いのですね」
【宮沢】
「はい……っひゃぁ!」
梶井さんがいきなり俺の背中を触ってきて、思わず変な声が出てしまう
【梶井】
「すみません、驚かせてしまいましたか?」
【宮沢】
「だ、大丈夫です……その、姿勢を正せばバランスを取れると思いますので……」
俺は先ほど梶井さんが心配していたところを思い出しながら、ピンと背筋を伸ばす
【梶井】
「ふふ……すごく美しいフォームですね、宮沢さんは……」
梶井さんはそう言いながら、俺の背中をツゥっと下から上へと人差し指でなぞる
【宮沢】
「んっ……ふ、ぅ……」
その指の感触に、背中がゾクゾクとしてくる
【宮沢】
「か、梶井……さんっ……ふぁっ」
やわやわと背中を撫でられて、意識をしていないのに声が漏れる
【梶井】
「こうやって指先まで美しく伸ばすと、もっと上達するのでしょうか?」
【宮沢】
「そ、そうです……その、細部まで意識して……んんっ」
梶井さんは俺にアドバイスを求めてきたのに、俺は変に意識をしてしまって申し訳なくなる
【宮沢】
(ちゃんとしなきゃってわかってるけど……なんか、声が出ちゃう……!)
【梶井】
「やはり貴方は、敏感で可愛らしいですね」
【宮沢】
「ふぇっ……!? これは、その……あっ……!」
梶井さんは俺の様子に気が付いたのか、耳元で囁くようにクスリと笑った
【宮沢】
(ど、どうしよう……絶対変に思われてるよ……っ)
俺はいつの間にか梶井さんに後ろから抱きしめられているような体勢になってしまっていて
そのことが余計に俺の頭をパニックに陥らせてしまう
【宮沢】
(これ…、練習……だよ、ね…?)
―第1話―
【宮沢】
(お、俺……どうすればいいんだろう……!)
ただの振り付けレッスンの筈なのに、なぜかゾワゾワした感覚が背筋を奔る
【吉川】
「おい、何してる」
【宮沢】
「わわっ……!」
いきなり誰かに手を引っ張られたと思ったら、吉川先輩が少し怒ったような顔をして立っていた
【梶井】
「どうしたんですか、吉川さん。私はただ、宮沢さんにアドバイスしていただいていただけですよ」
梶井さんは先輩を見ると、少し困ったような顔で笑った
「瑛二先輩、お疲れ様です」
【吉川】
「おう…って馬鹿!
呼び方気をつけろって言っただろうが」
【宮沢】
「あっ!す…すみません、吉川先輩」
指摘されるまでまったく気付かなかった俺は、慌てて言い直した
―今はチームレッスンの休憩中だ
最近2人で過ごすことが多くなっていて、つい油断してしまったけれど、
俺たちが付き合っていることはチームの皆には秘密にしている
だから、皆と居るときは今まで通り名字で呼び合おうと約束していたのだ
【吉川】
「まあ、今は近くに誰も居なかったみてぇだからいいけどよ。その呼び方はまた今夜…な?」
【宮沢】
「はい…」
人で微笑み合い、周囲が甘い空気に
包まれる
【梶井】
「宮沢さん」
【宮沢】
「わっ、はっはい!梶井さんお疲れ様です!」
すっかり緩んでいたタイミングでの背後からの声に、動揺して声が上擦ってしまう
【梶井】
「くすくす。どうされたのですか?そんなに驚いて」
【宮沢】
「あはは。何でもありません
最近怖い番組を見た所為で、後ろからの声に敏感になっちゃって…」
【梶井】
「ああ、宮沢さんはお化けの類がお嫌いでしたね」
誤魔化し笑いをしながら答えた俺を見つめながら、梶井さんが瞳を細めた
【梶井】
「可愛らしい貴方を怯えさせるなんて、申し訳ありません」
【宮沢】
「あ、あの……」
俺の頬に、梶井さんの両手が包み込むようにして触れた―刹那
【吉川】
「何か用があったんじゃねえのかよ、梶井さん」
戸惑う俺の後ろから、吉川先輩の鋭い声が響いた
【梶井】
「おや吉川さん」
梶井さんが、まるでいま気づいたかのように、チラリと吉川先輩の方へ視線を投げかける
【梶井】
「お話し中に申し訳ありません。」
【梶井】
「第2パートの振付を確認していただきたいのですが、お取込み中でしたでしょうか」
【吉川】
「いや。俺の話は終わったから、問題ないス」
そう言いながらも、吉川先輩は無造作に、俺の方へタオルを放り投げた
【宮沢】
「わ…と、と…」
タオルを受け取ろうとしたことで、自然と梶井さんから身体が離れる
【吉川】
「んじゃ宮沢。俺は谷崎に映像チェックしてもらってくるから、何かあったら呼べよ」
【宮沢】
「は…はい!お疲れ様です!」
軽く片手を上げて去っていく先輩の背中に、俺はそう返事をした
【宮沢】
「そうですね……ここでもう少しだけ手を伸ばすと、もっと綺麗になると思います」
梶井さんの演技は流れるように美しいものだったが、さらにより良いものにしようとアドバイスをする
【梶井】
「こうでしょうか?」
【宮沢】
「はい!まさにそんな感じです!すごく綺麗です!」
相変わらず梶井さんの演技は、一挙一動全てが惚れ惚れするほどだ
【梶井】
「…………」
【宮沢】
「……お、俺。何か変なこと言いましたか?」
切れ長の瞳にじっと見つめられて、なんとなくたじろいでしまう
【梶井】
「いいえ。私が美しく舞えたのは、貴方のアドバイスのおかげですよ」
【宮沢】
「あ、ありがとうございます……」
ストレートに褒められて、思わず顔が赤くなる
「なるほど……ここで背筋を伸ばすと良いのですね」
【宮沢】
「はい……っひゃぁ!」
梶井さんがいきなり俺の背中を触ってきて、思わず変な声が出てしまう
【梶井】
「すみません、驚かせてしまいましたか?」
【宮沢】
「だ、大丈夫です……その、姿勢を正せばバランスを取れると思いますので……」
俺は先ほど梶井さんが心配していたところを思い出しながら、ピンと背筋を伸ばす
【梶井】
「ふふ……すごく美しいフォームですね、宮沢さんは……」
梶井さんはそう言いながら、俺の背中をツゥっと下から上へと人差し指でなぞる
【宮沢】
「んっ……ふ、ぅ……」
その指の感触に、背中がゾクゾクとしてくる
【宮沢】
「か、梶井……さんっ……ふぁっ」
やわやわと背中を撫でられて、意識をしていないのに声が漏れる
【梶井】
「こうやって指先まで美しく伸ばすと、もっと上達するのでしょうか?」
【宮沢】
「そ、そうです……その、細部まで意識して……んんっ」
梶井さんは俺にアドバイスを求めてきたのに、俺は変に意識をしてしまって申し訳なくなる
【宮沢】
(ちゃんとしなきゃってわかってるけど……なんか、声が出ちゃう……!)
【梶井】
「やはり貴方は、敏感で可愛らしいですね」
【宮沢】
「ふぇっ……!? これは、その……あっ……!」
梶井さんは俺の様子に気が付いたのか、耳元で囁くようにクスリと笑った
【宮沢】
(ど、どうしよう……絶対変に思われてるよ……っ)
俺はいつの間にか梶井さんに後ろから抱きしめられているような体勢になってしまっていて
そのことが余計に俺の頭をパニックに陥らせてしまう
【宮沢】
(これ…、練習……だよ、ね…?)
―第1話―
【宮沢】
(お、俺……どうすればいいんだろう……!)
ただの振り付けレッスンの筈なのに、なぜかゾワゾワした感覚が背筋を奔る
【吉川】
「おい、何してる」
【宮沢】
「わわっ……!」
いきなり誰かに手を引っ張られたと思ったら、吉川先輩が少し怒ったような顔をして立っていた
【梶井】
「どうしたんですか、吉川さん。私はただ、宮沢さんにアドバイスしていただいていただけですよ」
梶井さんは先輩を見ると、少し困ったような顔で笑った