交際半年 吉川編
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【吉川】
「!!
どうした宮沢!?」
【宮沢】
「ひぃあっ!?な…なんでもないれす!ななななんでも……」
答えつつも、恥ずかしい思い出はどんどん甦ってくる
…その後だって…、さっきまでだって…、同じ行為を何度もしているクセに、我に返るとやはり恥ずかしいのだ
ぐびぐびぐびぐび
【宮沢】
「!?」
【宮沢】
「ごふっ!ゲホゲホッ」
顔の熱を冷まそうと、残りの麦茶を一気に煽いで気管につまらせる
【吉川】
「……………」
そんな俺の口元に、吉川先輩がすっと手ぬぐいを差し出してくれた
【宮沢】
「ふ…ふみまふぇん……」
【吉川】
「お前の考えてること、大体察しが付いたから……とにかく落ち着け」
【宮沢】
「あう…、申し訳ありません……」
手渡された手拭いで口を拭いながら、再び謝罪の言葉を口にする
【吉川】
「…そりゃ、俺もお前を…その、初めて抱いたときのことを、思い出さない訳じゃねえけどよ」
【宮沢】
「はうわっ!」
『初めて抱いた日』
その言葉に反応して、またもや体温が上昇する
【吉川】
「あーもう、しょうがねぇな……」
【吉川】
「ほら、ゆっくり落ち着け
待っててやっから」
先輩の手が俺の背中に回り、優しく抱き締めながら、あやすようにトントンと叩いてくれる
【宮沢】
「吉川先輩…」
先輩の背中をきゅっと抱き返し、その名を呟く
【宮沢】
「俺…突然動揺したりして…、ほんと、すみません……」
【吉川】
「別に気にすんな
お前のソレは、今に始まったことじゃねえだろ」
【吉川】
「付き合う前から慣れてっからよ」
【宮沢】
「うう…、お恥ずかしい限りです……」
先輩の引き締まった三角筋に額を預けたまま、呻(うめ)くように呟く
【宮沢】
「だけど俺!頑張りますから!」
【宮沢】
「照れずに吉川先輩に『挿れてください』とか『お尻気持ちいいです』って言えるように頑張りますから!」
決意を込めて顔をあげ、吉川先輩の瞳を見つめる
【吉川】
「……………」
そんな俺に、吉川先輩が何故か気まずそうな視線を向ける
【宮沢】
「…先輩?どうかされたんですか?」
【吉川】
「宮沢、お前…
いきなりそういう台詞言うんじゃねえ」
【宮沢】
「え…?あ、今のは次回に向けての決意表明です」
【宮沢】
「大丈夫です。次こそ、大事なところで恥ずかしがらずに『先輩の、中に欲しいです』っていいますから
【吉川】
「…ったく勘弁してくれよ
自覚がないのも、そこまでいくと犯罪だぞ」
―そんなこんなで脱線しつつも
俺たちは夏休みの始めに、2人で隣県の湖へと遊びに行くことにしたのだった
しかし
……そこで起こるハプニングを
俺たちはまだ……何も知らない
―第2話―
『デート!』
【宮沢】
「吉川先輩!
ここの水、すごく綺麗ですね!
川に鮎が泳いでますよ!」
【宮沢】
「あっ!見て下さい!
あそこに鴨も!」
【吉川】
「…………可愛いな」
【宮沢】
「ね!すごく可愛いです
右側の鴨の方が少し小さいから、きっと親子ですよ!」
【吉川】
「あ、いや…
…そうだな、鴨も可愛いな」
【宮沢】
「……"も"
…ああ!鮎も気持ち良さそうに泳いで可愛いですよね!」
【吉川】
「……いや。
まあ、鮎はどっちかっつーと美味そうだな」
【吉川】
(―チ
なに言ってんだ俺は)
本当は、水面(みなも)の煌めきを受けて輝く、宮沢の笑顔が眩しくて…見とれていたのだ
確かに鴨は嫌いじゃないが、宮沢の方が100万倍は可愛い
そう言いたかったのだ
―バイトの休みを合わせての小旅行
―あの夜
3度めの行為の後で……
人で日帰りで行けそうな、かつ男2人でも気にせず過ごせそうな場所を、ネットで調べてみたのだ
【宮沢】
「わあ!ここ湧水がすっごく綺麗なんですって!」
【宮沢】
「日帰りバスもありますよ!吉川先輩!俺、ここに行ってみたいです!」
ディスプレイを覗き込むと、富士山麓の小規模な観光地が表示されている
【吉川】
「なんだ隣の県じゃねえか」
【吉川】
「せいぜい湧き池くらいしか見るとこなさそうだな。こんなトコでいいのか?」
【宮沢】
「はい!行ったことないですし、綺麗な水のあるところって大好きで…」
【宮沢】
「……もし、先輩がお嫌じゃなければなんですが
……退屈、しちゃいますか?」
【宮沢】
「ふふ、冷たくてすごく気持ちいいです」
川の水に手を浸しながら、宮沢が満面の笑みで見上げてきた
【吉川】
(お前と一緒に居れば、退屈な場所なんでどこにもねぇよ)
そんな思いを込めて、宮沢の頭を撫でる
【吉川】
「楽しいか?」
【宮沢】
「はい、とっても!
誘って下さってありがとうございます」
【吉川】
「……そうか」
腰をかがめて、川べりにしゃがみ込む宮沢の手を取り、立ち上がらせる
【宮沢】
「あ……」
宮沢の目が、ほんの束の間…驚きで見開かれ、その後ふにゃりと緩んだ
「!!
どうした宮沢!?」
【宮沢】
「ひぃあっ!?な…なんでもないれす!ななななんでも……」
答えつつも、恥ずかしい思い出はどんどん甦ってくる
…その後だって…、さっきまでだって…、同じ行為を何度もしているクセに、我に返るとやはり恥ずかしいのだ
ぐびぐびぐびぐび
【宮沢】
「!?」
【宮沢】
「ごふっ!ゲホゲホッ」
顔の熱を冷まそうと、残りの麦茶を一気に煽いで気管につまらせる
【吉川】
「……………」
そんな俺の口元に、吉川先輩がすっと手ぬぐいを差し出してくれた
【宮沢】
「ふ…ふみまふぇん……」
【吉川】
「お前の考えてること、大体察しが付いたから……とにかく落ち着け」
【宮沢】
「あう…、申し訳ありません……」
手渡された手拭いで口を拭いながら、再び謝罪の言葉を口にする
【吉川】
「…そりゃ、俺もお前を…その、初めて抱いたときのことを、思い出さない訳じゃねえけどよ」
【宮沢】
「はうわっ!」
『初めて抱いた日』
その言葉に反応して、またもや体温が上昇する
【吉川】
「あーもう、しょうがねぇな……」
【吉川】
「ほら、ゆっくり落ち着け
待っててやっから」
先輩の手が俺の背中に回り、優しく抱き締めながら、あやすようにトントンと叩いてくれる
【宮沢】
「吉川先輩…」
先輩の背中をきゅっと抱き返し、その名を呟く
【宮沢】
「俺…突然動揺したりして…、ほんと、すみません……」
【吉川】
「別に気にすんな
お前のソレは、今に始まったことじゃねえだろ」
【吉川】
「付き合う前から慣れてっからよ」
【宮沢】
「うう…、お恥ずかしい限りです……」
先輩の引き締まった三角筋に額を預けたまま、呻(うめ)くように呟く
【宮沢】
「だけど俺!頑張りますから!」
【宮沢】
「照れずに吉川先輩に『挿れてください』とか『お尻気持ちいいです』って言えるように頑張りますから!」
決意を込めて顔をあげ、吉川先輩の瞳を見つめる
【吉川】
「……………」
そんな俺に、吉川先輩が何故か気まずそうな視線を向ける
【宮沢】
「…先輩?どうかされたんですか?」
【吉川】
「宮沢、お前…
いきなりそういう台詞言うんじゃねえ」
【宮沢】
「え…?あ、今のは次回に向けての決意表明です」
【宮沢】
「大丈夫です。次こそ、大事なところで恥ずかしがらずに『先輩の、中に欲しいです』っていいますから
【吉川】
「…ったく勘弁してくれよ
自覚がないのも、そこまでいくと犯罪だぞ」
―そんなこんなで脱線しつつも
俺たちは夏休みの始めに、2人で隣県の湖へと遊びに行くことにしたのだった
しかし
……そこで起こるハプニングを
俺たちはまだ……何も知らない
―第2話―
『デート!』
【宮沢】
「吉川先輩!
ここの水、すごく綺麗ですね!
川に鮎が泳いでますよ!」
【宮沢】
「あっ!見て下さい!
あそこに鴨も!」
【吉川】
「…………可愛いな」
【宮沢】
「ね!すごく可愛いです
右側の鴨の方が少し小さいから、きっと親子ですよ!」
【吉川】
「あ、いや…
…そうだな、鴨も可愛いな」
【宮沢】
「……"も"
…ああ!鮎も気持ち良さそうに泳いで可愛いですよね!」
【吉川】
「……いや。
まあ、鮎はどっちかっつーと美味そうだな」
【吉川】
(―チ
なに言ってんだ俺は)
本当は、水面(みなも)の煌めきを受けて輝く、宮沢の笑顔が眩しくて…見とれていたのだ
確かに鴨は嫌いじゃないが、宮沢の方が100万倍は可愛い
そう言いたかったのだ
―バイトの休みを合わせての小旅行
―あの夜
3度めの行為の後で……
人で日帰りで行けそうな、かつ男2人でも気にせず過ごせそうな場所を、ネットで調べてみたのだ
【宮沢】
「わあ!ここ湧水がすっごく綺麗なんですって!」
【宮沢】
「日帰りバスもありますよ!吉川先輩!俺、ここに行ってみたいです!」
ディスプレイを覗き込むと、富士山麓の小規模な観光地が表示されている
【吉川】
「なんだ隣の県じゃねえか」
【吉川】
「せいぜい湧き池くらいしか見るとこなさそうだな。こんなトコでいいのか?」
【宮沢】
「はい!行ったことないですし、綺麗な水のあるところって大好きで…」
【宮沢】
「……もし、先輩がお嫌じゃなければなんですが
……退屈、しちゃいますか?」
【宮沢】
「ふふ、冷たくてすごく気持ちいいです」
川の水に手を浸しながら、宮沢が満面の笑みで見上げてきた
【吉川】
(お前と一緒に居れば、退屈な場所なんでどこにもねぇよ)
そんな思いを込めて、宮沢の頭を撫でる
【吉川】
「楽しいか?」
【宮沢】
「はい、とっても!
誘って下さってありがとうございます」
【吉川】
「……そうか」
腰をかがめて、川べりにしゃがみ込む宮沢の手を取り、立ち上がらせる
【宮沢】
「あ……」
宮沢の目が、ほんの束の間…驚きで見開かれ、その後ふにゃりと緩んだ