告白編 -志賀の場合-
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【志賀】
「―さっき『実践』と言っただろう。聞こえていなかったのか?注意力の足りない奴だ」
攻める手は休めないまま、呆れた声で答える志賀助教
【志賀】
「発汗を伴なう運動を2時間程度行うことで、副腎皮質刺激ホルモンおよびコルチゾールの上昇が確認できる」
【志賀】
「また、己自身の身体で浸透圧性の行動調整を実感できるだろう」
【志賀】
「ああ、貴様の場合…日常的に運動量の多い生活をしているから、ナトリウムの排出は低めだろうな…」
そんな説明をしつつも、俺の胸の突起を親指の腹で弄びながら…、鎖骨の溝に舌を這わせる
【宮沢】
「うぁ…、あ…、そんな……実せ…て……ぁひッ!…ん、くぅ…ん」
志賀助教に組み敷かれ、その力強い体躯の下で…俺は、与えられる刺激に、身をよじって抗おうとする
【志賀】
「フン、なかなか良い眺めだな」
【志賀】
「それだけ腰をくねらせていれば、運動量的にも申し分ないデータが取れるだろう」
志賀助教の手が俺の腰に添えられ、腰骨から尾てい骨にかけてのラインを、なぞるように撫でさする
【宮沢】
「や…ダメ……、お願……ンっ、やめ……ひぅッ…ん」
【志賀】
「そろそろ発汗してきたようだな、体表が湿り気を帯びて…肌が掌に吸い付いてきたぞ」
…ペロリ、チウゥ……!
【宮沢】
「くはっ!…ダ、メぇえ…っ!!」
胸の間を伝う汗を舌で舐めとられ、その部分を強く吸われる
【志賀】
「ふむ、やはり塩分濃度はそれほど高くないな」
【宮沢】
「!」
俺の汗を味わいながら、満足そうに微笑む志賀助教を見て…
【宮沢】
「ゃ…嫌、イヤ……
志賀、じょ…きょ……やだあぁ…うえぇぇ……」
【志賀】
「!?」
【宮沢】
「うえぇ…も…ヤダ……
俺…、実験体じゃ……こんな…の…うぅ…嫌ぁ…」
【志賀】
「………!」
【宮沢】
「実践て…、身を持って実感しろ……て…、でも…ぅく…っ」
【宮沢】
「こんな……、実験動物みたいなの……や…、ひくっ…ううー……」
【志賀】
「…くっ!」
涙が止まらなくなって、只々泣きじゃくるしかできなくなった俺を…
志賀助教は何故か、悲痛な面持ちで見おろしていた
―第2話―
『不器用な純情』
宮沢が泣いている
【志賀】
(……俺が、泣かせてしまったのか)
そんなつもりではなかった
ただ俺は―、宮沢に触れたくて
その欲望を……抑えきれなくて…
カタ……
ビクッ
眼鏡を外してデスクに置いただけなのに、その小さな物音にすら、身を竦ませる宮沢
違う―、傷つけるつもりではなかった
怯えさせるつもりではなかった
【志賀】
「宮…沢……」
手を伸ばして、宮沢の頬に触れようとした……その時
【宮沢】
「……んですか」
【宮沢】
「志賀助教は…、研究のためなら…誰にでも、こういうこと…するんですか」
【志賀】
「俺…は……」
【宮沢】
「俺、志賀助教のこと、自分に厳しくて…、妥協しなくて…、研究者として、すごく尊敬してて……」
【宮沢】
「だけど…、……だからこそ、こんな風に身体…いじられて…、物…みたいに、扱われて……」
【宮沢】
「助教にとっては、俺は…単なる生徒で…、手ごろな…被験体かも、しれないけど…」
【宮沢】
「俺は…ぅくっ、そんなふうに、割り切って…考えること…うっく…でき…ません……」
再び、宮沢の目から…ぽろぽろと大粒の涙が零れ落ちる
【志賀】
「違う…。俺は、宮沢…。俺は、貴様だけが……」
宮沢宮沢が欲しかった
他の誰にも触れさせたくなかった
束縛して、閉じ込めて、強引に奪ってでも…俺のものに、俺だけのものにしたかった
【志賀】
「―何故、泣くのだ」
【志賀】
「どうしたら貴様を、俺だけのものにできる?」
【志賀】
「俺はただ、貴様の全てを手に入れたいだけだ」
【志賀】
「他の者など要らん。
俺が触れたいのは、貴様だけだ」
【志賀】
「貴様に触れて良いのも…、貴様が触れさせて良いのも、俺だけだ」
【志賀】
「なぜ分からんのだ!
俺が研究室で直々に見てやっているのは貴様だけだろう」
【志賀】
「シンクロに参加しているのも、別荘に専用のプールを用意させたのも…全て貴様の為だ!」
宮沢への思いが…滝のように、言葉となって溢れ出る
【志賀】
「俺に触れられるのは…、貴様にとって……苦痛でしかないのか?」
先程伸ばしかけた手で、宮沢の身体を抱き寄せる
【志賀】
「どうすればいい。
貴様の望みを言え」
【志賀】
「貴様が俺のものになる条件を、俺に教えろ」
【志賀】
「貴様が欲しいのだ。
どうしようもなく、貴様だけが……」
……きつく抱き締めた腕の中で
宮沢の涙が…俺のシャツの胸元を濡らしている
【宮沢】
「……な、んで……」
その胸元から、宮沢のくぐもった声が響いた
【宮沢】
「…どうして、助教は…俺の事、そんなに…、そんな風に思って下さるんですか」
潤んだ瞳が、俺を真っ直ぐに見据えている
―純粋で、輝いた…、水鏡のような瞳……
【志賀】
「…やはり
似て……いる」
―かつて
世の中に失望していた頃に出会った
あの、穢れない瞳に…
―第3話―
『出会い』
―あれは、高校3年の…冬のはじめ
既に推薦で帝都体育大学への入学が決まっていた俺は、特に何をするでもなく…日々を無為に過ごしていた
自由登校になってから、殆ど訪れることのなかった学校―
「―さっき『実践』と言っただろう。聞こえていなかったのか?注意力の足りない奴だ」
攻める手は休めないまま、呆れた声で答える志賀助教
【志賀】
「発汗を伴なう運動を2時間程度行うことで、副腎皮質刺激ホルモンおよびコルチゾールの上昇が確認できる」
【志賀】
「また、己自身の身体で浸透圧性の行動調整を実感できるだろう」
【志賀】
「ああ、貴様の場合…日常的に運動量の多い生活をしているから、ナトリウムの排出は低めだろうな…」
そんな説明をしつつも、俺の胸の突起を親指の腹で弄びながら…、鎖骨の溝に舌を這わせる
【宮沢】
「うぁ…、あ…、そんな……実せ…て……ぁひッ!…ん、くぅ…ん」
志賀助教に組み敷かれ、その力強い体躯の下で…俺は、与えられる刺激に、身をよじって抗おうとする
【志賀】
「フン、なかなか良い眺めだな」
【志賀】
「それだけ腰をくねらせていれば、運動量的にも申し分ないデータが取れるだろう」
志賀助教の手が俺の腰に添えられ、腰骨から尾てい骨にかけてのラインを、なぞるように撫でさする
【宮沢】
「や…ダメ……、お願……ンっ、やめ……ひぅッ…ん」
【志賀】
「そろそろ発汗してきたようだな、体表が湿り気を帯びて…肌が掌に吸い付いてきたぞ」
…ペロリ、チウゥ……!
【宮沢】
「くはっ!…ダ、メぇえ…っ!!」
胸の間を伝う汗を舌で舐めとられ、その部分を強く吸われる
【志賀】
「ふむ、やはり塩分濃度はそれほど高くないな」
【宮沢】
「!」
俺の汗を味わいながら、満足そうに微笑む志賀助教を見て…
【宮沢】
「ゃ…嫌、イヤ……
志賀、じょ…きょ……やだあぁ…うえぇぇ……」
【志賀】
「!?」
【宮沢】
「うえぇ…も…ヤダ……
俺…、実験体じゃ……こんな…の…うぅ…嫌ぁ…」
【志賀】
「………!」
【宮沢】
「実践て…、身を持って実感しろ……て…、でも…ぅく…っ」
【宮沢】
「こんな……、実験動物みたいなの……や…、ひくっ…ううー……」
【志賀】
「…くっ!」
涙が止まらなくなって、只々泣きじゃくるしかできなくなった俺を…
志賀助教は何故か、悲痛な面持ちで見おろしていた
―第2話―
『不器用な純情』
宮沢が泣いている
【志賀】
(……俺が、泣かせてしまったのか)
そんなつもりではなかった
ただ俺は―、宮沢に触れたくて
その欲望を……抑えきれなくて…
カタ……
ビクッ
眼鏡を外してデスクに置いただけなのに、その小さな物音にすら、身を竦ませる宮沢
違う―、傷つけるつもりではなかった
怯えさせるつもりではなかった
【志賀】
「宮…沢……」
手を伸ばして、宮沢の頬に触れようとした……その時
【宮沢】
「……んですか」
【宮沢】
「志賀助教は…、研究のためなら…誰にでも、こういうこと…するんですか」
【志賀】
「俺…は……」
【宮沢】
「俺、志賀助教のこと、自分に厳しくて…、妥協しなくて…、研究者として、すごく尊敬してて……」
【宮沢】
「だけど…、……だからこそ、こんな風に身体…いじられて…、物…みたいに、扱われて……」
【宮沢】
「助教にとっては、俺は…単なる生徒で…、手ごろな…被験体かも、しれないけど…」
【宮沢】
「俺は…ぅくっ、そんなふうに、割り切って…考えること…うっく…でき…ません……」
再び、宮沢の目から…ぽろぽろと大粒の涙が零れ落ちる
【志賀】
「違う…。俺は、宮沢…。俺は、貴様だけが……」
宮沢宮沢が欲しかった
他の誰にも触れさせたくなかった
束縛して、閉じ込めて、強引に奪ってでも…俺のものに、俺だけのものにしたかった
【志賀】
「―何故、泣くのだ」
【志賀】
「どうしたら貴様を、俺だけのものにできる?」
【志賀】
「俺はただ、貴様の全てを手に入れたいだけだ」
【志賀】
「他の者など要らん。
俺が触れたいのは、貴様だけだ」
【志賀】
「貴様に触れて良いのも…、貴様が触れさせて良いのも、俺だけだ」
【志賀】
「なぜ分からんのだ!
俺が研究室で直々に見てやっているのは貴様だけだろう」
【志賀】
「シンクロに参加しているのも、別荘に専用のプールを用意させたのも…全て貴様の為だ!」
宮沢への思いが…滝のように、言葉となって溢れ出る
【志賀】
「俺に触れられるのは…、貴様にとって……苦痛でしかないのか?」
先程伸ばしかけた手で、宮沢の身体を抱き寄せる
【志賀】
「どうすればいい。
貴様の望みを言え」
【志賀】
「貴様が俺のものになる条件を、俺に教えろ」
【志賀】
「貴様が欲しいのだ。
どうしようもなく、貴様だけが……」
……きつく抱き締めた腕の中で
宮沢の涙が…俺のシャツの胸元を濡らしている
【宮沢】
「……な、んで……」
その胸元から、宮沢のくぐもった声が響いた
【宮沢】
「…どうして、助教は…俺の事、そんなに…、そんな風に思って下さるんですか」
潤んだ瞳が、俺を真っ直ぐに見据えている
―純粋で、輝いた…、水鏡のような瞳……
【志賀】
「…やはり
似て……いる」
―かつて
世の中に失望していた頃に出会った
あの、穢れない瞳に…
―第3話―
『出会い』
―あれは、高校3年の…冬のはじめ
既に推薦で帝都体育大学への入学が決まっていた俺は、特に何をするでもなく…日々を無為に過ごしていた
自由登校になってから、殆ど訪れることのなかった学校―