交際半年 志賀編
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【宮沢】
「うう…。だから、あの……、あんまり…見ないでください」
【志賀】
「だめだ」
【宮沢】
「ええっ!?」
【志賀】
「なお、議論などしている暇もない。脱いだからにはすぐ湯に浸からねばならん」
ババッ
バッ!
【宮沢】
「ひやああ…!」
みるみる衣服を剥ぎ取られ、完全に裸にされた俺は、またしてもコアラのように抱き上げられた
―パタン!
ザプン!
【宮沢】
「ぷあっ!」
裸にされ、湯船に入れられるまでの間
―1分足らず
【宮沢】
「身体…、まだ洗っていないのですが……」
【志賀】
「愚か者が。この入浴の目的は、身体を洗うことではなく身体を温めることだ」
【志賀】
「洗うのは夕食後、俺が共に入って洗ってやる」
お風呂用の椅子に腰かけて、俺の肩にすくった湯をかけながら、直径さんが言った
【宮沢】
「り…了解です」
一緒にお風呂は、既に日常茶飯事だ(それだって、いつもすごく恥ずかしいけど…)
【志賀】
「―では、貴様が濡れた訳を話してもらおうか」
どうやら、俺を湯に浸けることで落ち着いたらしく、直径さんが話を切り出した
【宮沢】
「あ…はい。あまり大した事情ではないのですが……」
―あのとき
エントランスの自動ドアの向こうに、雨の中へ駆けだそうとする双子の姿を見かけたのだ
【宮沢】
「イズミくん!イズルくん!」
慌てて呼び止めて事情を聞くと、傘を持ってきていないけれど、
夕飯に間に合わないので走って帰ろうとしたという
【宮沢】
「それで…2人のお家に連絡したら、10分くらいで迎えに来て下さると言うので…」
―しかし、2人を受付前のベンチに座らせて待たせることにしたものの、お迎えはなかなか現れなかった
そうこうしているうちにバイト終了の時間になってしまい……
【宮沢】
「双子にその場を動かないよう言って、タイムカードを切って着替えて来たんですけど…」
【イズル・イズミ】
「あ!お迎え来たー!!」
【宮沢】
「わあ!ダメだって!まだ雨降ってるよ…!」
【宮沢】
「雨の中に駈け出そうとした双子を追って外に出たら、2人の前を自転車が横切ろうとしてて…」
【宮沢】
「慌てて2人を庇ったら、自転車のタイヤが跳ねた水を、直撃で被っちゃったんです」
だけど、おかげで2人のことを、それ程濡らすことなく車に乗せることが出来た
【志賀】
「まったく、お人好しにも程があるし、貴様の動きは効率が悪い!」
【宮沢】
「あう…」
【志賀】
「しかし、そんな貴様だからこそ、俺は貴様に惹かれるのかもしれんな…」
【宮沢】
「え………」
めずらしく穏やかな声音で呟いた直径さんが、俺を見つめて……眩しそうに微笑んだ
―第4話―
『過保護est(カホゲスト)』
【志賀】
(まったく、いつも他人のためばかりに動いては、トラブルに巻き込まれおって)
―こいつは大学でもそうだ
他人が転びそうなったのを支えて自分が転んだり…
購買で最後の一冊の学術書を譲ってやっているのも見た
【志賀】
「しかし、そんな貴様だからこそ、俺は貴様に惹かれるのかもしれんな…」
【宮沢】
「え………」
意外なものを見るような表情で、
宮沢が顔を上げた
【志賀】
「貴様、その反応はなんだ」
【宮沢】
「いや、あの…
好きになっていただいて、
嬉しいです…」
風呂の湯による温熱効果以外の反応で、顔が赤く染まっていく
【志賀】
(―まずいな)
先程の脱衣所での態度、そして今の反応…
こいつはことある毎に、無意識に俺の情欲を刺激してくるのだ
しかし今は、こいつの身体を温め、風邪の予防のためにいち早く栄養を摂らせる必要がある
つまり俺の性欲は、夕食後の洗体目的の入浴までは、抑えなければいけないというのに
【志賀】
いや、俺だけではないな
こいつは全ての男にドーパミン分
泌を促す…)
通りすがりの香り、ふとした折の表情、無意識の優しさ…
あらゆる行動で他人の雄性を刺激し、要らぬ輩を惹きつけている
【志賀】
だからこそ、この俺が常に傍に居て
、不埒な奴らを遠ざけなければならんのだ)
【志賀】
そして、こいつが俺のものだという
事を、広く世間に知らしめる必要もある)
―そう
今日更衣室で、あの兄弟に宣言
したように
【志賀】
「よし、そろそろ芯から温まったであろう。次は食事だ」
【宮沢】
「はい…!それじゃあ上がりますね」
【志賀】
「うむ。そのまま待て」
ザパ――……ッ
【宮沢】
「ちょ…!助…じゃなかった、直径さん…!服、濡れちゃいます!」
宮沢の脇に手を入れて、湯船か
ら抱き上げると、途端に慌てた声が上がった
【志賀】
「要らぬ心配をするな愚か者」
【志賀】
「貴様の身体を湯から引き上げるのも、拭くのも、服を着せるのも、全て俺の責務だ」
【宮沢】
「せ…責務って………」
ぼふっ!わしわしっ
【宮沢】
「ふわ…!…あ、ひゃああ……」
【志賀】
「おとなしくしていろ!細部が拭けん」
「うう…。だから、あの……、あんまり…見ないでください」
【志賀】
「だめだ」
【宮沢】
「ええっ!?」
【志賀】
「なお、議論などしている暇もない。脱いだからにはすぐ湯に浸からねばならん」
ババッ
バッ!
【宮沢】
「ひやああ…!」
みるみる衣服を剥ぎ取られ、完全に裸にされた俺は、またしてもコアラのように抱き上げられた
―パタン!
ザプン!
【宮沢】
「ぷあっ!」
裸にされ、湯船に入れられるまでの間
―1分足らず
【宮沢】
「身体…、まだ洗っていないのですが……」
【志賀】
「愚か者が。この入浴の目的は、身体を洗うことではなく身体を温めることだ」
【志賀】
「洗うのは夕食後、俺が共に入って洗ってやる」
お風呂用の椅子に腰かけて、俺の肩にすくった湯をかけながら、直径さんが言った
【宮沢】
「り…了解です」
一緒にお風呂は、既に日常茶飯事だ(それだって、いつもすごく恥ずかしいけど…)
【志賀】
「―では、貴様が濡れた訳を話してもらおうか」
どうやら、俺を湯に浸けることで落ち着いたらしく、直径さんが話を切り出した
【宮沢】
「あ…はい。あまり大した事情ではないのですが……」
―あのとき
エントランスの自動ドアの向こうに、雨の中へ駆けだそうとする双子の姿を見かけたのだ
【宮沢】
「イズミくん!イズルくん!」
慌てて呼び止めて事情を聞くと、傘を持ってきていないけれど、
夕飯に間に合わないので走って帰ろうとしたという
【宮沢】
「それで…2人のお家に連絡したら、10分くらいで迎えに来て下さると言うので…」
―しかし、2人を受付前のベンチに座らせて待たせることにしたものの、お迎えはなかなか現れなかった
そうこうしているうちにバイト終了の時間になってしまい……
【宮沢】
「双子にその場を動かないよう言って、タイムカードを切って着替えて来たんですけど…」
【イズル・イズミ】
「あ!お迎え来たー!!」
【宮沢】
「わあ!ダメだって!まだ雨降ってるよ…!」
【宮沢】
「雨の中に駈け出そうとした双子を追って外に出たら、2人の前を自転車が横切ろうとしてて…」
【宮沢】
「慌てて2人を庇ったら、自転車のタイヤが跳ねた水を、直撃で被っちゃったんです」
だけど、おかげで2人のことを、それ程濡らすことなく車に乗せることが出来た
【志賀】
「まったく、お人好しにも程があるし、貴様の動きは効率が悪い!」
【宮沢】
「あう…」
【志賀】
「しかし、そんな貴様だからこそ、俺は貴様に惹かれるのかもしれんな…」
【宮沢】
「え………」
めずらしく穏やかな声音で呟いた直径さんが、俺を見つめて……眩しそうに微笑んだ
―第4話―
『過保護est(カホゲスト)』
【志賀】
(まったく、いつも他人のためばかりに動いては、トラブルに巻き込まれおって)
―こいつは大学でもそうだ
他人が転びそうなったのを支えて自分が転んだり…
購買で最後の一冊の学術書を譲ってやっているのも見た
【志賀】
「しかし、そんな貴様だからこそ、俺は貴様に惹かれるのかもしれんな…」
【宮沢】
「え………」
意外なものを見るような表情で、
宮沢が顔を上げた
【志賀】
「貴様、その反応はなんだ」
【宮沢】
「いや、あの…
好きになっていただいて、
嬉しいです…」
風呂の湯による温熱効果以外の反応で、顔が赤く染まっていく
【志賀】
(―まずいな)
先程の脱衣所での態度、そして今の反応…
こいつはことある毎に、無意識に俺の情欲を刺激してくるのだ
しかし今は、こいつの身体を温め、風邪の予防のためにいち早く栄養を摂らせる必要がある
つまり俺の性欲は、夕食後の洗体目的の入浴までは、抑えなければいけないというのに
【志賀】
いや、俺だけではないな
こいつは全ての男にドーパミン分
泌を促す…)
通りすがりの香り、ふとした折の表情、無意識の優しさ…
あらゆる行動で他人の雄性を刺激し、要らぬ輩を惹きつけている
【志賀】
だからこそ、この俺が常に傍に居て
、不埒な奴らを遠ざけなければならんのだ)
【志賀】
そして、こいつが俺のものだという
事を、広く世間に知らしめる必要もある)
―そう
今日更衣室で、あの兄弟に宣言
したように
【志賀】
「よし、そろそろ芯から温まったであろう。次は食事だ」
【宮沢】
「はい…!それじゃあ上がりますね」
【志賀】
「うむ。そのまま待て」
ザパ――……ッ
【宮沢】
「ちょ…!助…じゃなかった、直径さん…!服、濡れちゃいます!」
宮沢の脇に手を入れて、湯船か
ら抱き上げると、途端に慌てた声が上がった
【志賀】
「要らぬ心配をするな愚か者」
【志賀】
「貴様の身体を湯から引き上げるのも、拭くのも、服を着せるのも、全て俺の責務だ」
【宮沢】
「せ…責務って………」
ぼふっ!わしわしっ
【宮沢】
「ふわ…!…あ、ひゃああ……」
【志賀】
「おとなしくしていろ!細部が拭けん」