井上と初お泊り
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【井上】
(でも、キスとか…手を繋ぐだけでもいいから…やっぱり先輩に触れたいです!)
一大決心で、先輩に泊まりのお願いをした、昨日―
バクバクうるさい心臓の音で、自分がどう喋っているかもよく分からなかったけど…
先輩がOKしてくれたことだけは、夢ではなく事実で……
【井上】
(宮沢先輩と、2人きりで1日一緒にいられるんだ…!)
【井上】
(2人で並んでDVD見て、勉強もちょっと見て貰って、一緒に夕飯作って…それから、それから―!)
タッタッタッタッ……
ドキドキ跳ねる心臓が、走っている所為なのか、これからのひと時への期待の所為なのか分からない
ただ…、頭の中は、宮沢先輩への想いでいっぱいで―
【井上】
「はあ…、はあ…、はあ…、はあ……」
息を切らして駅からの道を走り切り、ようやく宮沢先輩のアパートの前に到着する
……カンカンカン
ピンポーン
【宮沢】
「はーい」
ガチャ……
【宮沢】
「いらっしゃい井上。なんだ、連絡くれたら駅まで迎えに行ったのに」
ズキン
人きりの空間での、宮沢先輩の…華のような笑顔に……
俺のジーンズの奥で…痛みを伴う熱が発生した
―初お泊り編・井上第2話―
『こたつの誘惑』
【宮沢】
「やっぱり花太郎の演技終盤での覚醒はドラマチックだな!」
【井上】
「ですよね!ジャンプのとき飛沫で虹を作るとことか、めちゃくちゃ熱いです!」
【井上】
「あの『リバースレインボースプラッシュ』って技、実践でもできないですかね!」
あれから、2人でコタツに入り…
昨晩の内に借りて来ていた『ウォーターガイズ』の新作を見ていた俺達…
【井上】
「あ、7巻はここで終わりなんですね…」
【宮沢】
「うん。でも、今回からEDテーマが変わってさ…クラシック調でいい曲なんだ」
【井上】
「へえ、前回まではヘヴィメタルだったのに、随分テイスト変えてきましたね」
スタッフロールと共に流麗なバイオリンの調べが流れ始める
変ホ長調の……荘厳ながらも、どこか悲壮感を漂わせる調べに乗って…水に舞う海月……
コタツの温かさと相まって、まるで…眠りを誘うひなげし畑の魔法のようで……
【宮沢】
(ふわふわ……あったかくて………、気持ち…い……)
俺はそのまま―、無意識に……眠りの世界へと落ちていったのだった
…………
…………
……もぞり
【宮沢】
(ん……)
【宮沢】
「あ…れ?
俺……寝てた?」
……もぞ、もぞり
【宮沢】
「………?」
コタツの中で、何かがもそもそと動く気配がする
……ぼんやりと振り返ると
一緒にコタツに入っていた筈の、井上の姿がない
【宮沢】
「……井…上?」
【井上】
「はい先輩!!!」
【宮沢】
「うわああぁあ!!!」
【宮沢】
「い…井上!?」
【井上】
「へへ、先輩が寝てたから潜ってきちゃいました」
対面にいた筈の井上が、俺の背中にしがみついて…コタツから顔を覗かせている
先程うごめいていたのは、やはり井上だったのだ
【宮沢】
「ちょ…!?何やってるんだよ、コタツ傾いてるじゃないか」
俺の左側にあるコタツの脚が完全に浮いて…、机上のミカンが転げ落ちそうになっている
【井上】
「だって、宮沢先輩がエンディングの途中で寝ちゃったんですもん」
【井上】
「急に、向かいにいた先輩の姿が消えたなーって思って…覗いたら、可愛い顔して寝てるから…」
【宮沢】
「あ…ごめん。温かい中ゆったりした音楽聞いてたら…つい……」
背後の井上を見上げ、謝りの言葉を口にする
【宮沢】
「……そうだ、受験用の参考書持ってきたんだろ?」
【宮沢】
「せっかくだから、勉強みてやろうか? 同じ大学受けるんだもんな。何なら過去問を……」
とりあえず起き上がりたくて、そう提案してみるものの…井上は全く退く気配がない
【井上】
「んー。それよりもうちょっと、こうしてくっついてたいです」
【宮沢】
「え……」
【井上】
「だって俺達、付き合ってますよね?」
【宮沢】
「…そう、なる……かな?」
―井上はよく、俺で…興奮するって言っているけど
正直……、男同士で具体的に何をしたいのか……どうも想像がつかない
付き合うって、一緒に遊びに行ったり、こうして2人で、部屋で過ごしたりするのと……
【宮沢】
(他に………何、するんだ?)
背後の井上の存在を忘れ…、思わず考え込んでしまった俺に、更なる衝撃が襲った
…………ぐり
【宮沢】
「うあっ!?」
腰の辺りに突如として出現した固い感触が、俺の割れ目にあてがわれていた
―初お泊り編・井上第3話―
『葛藤』
少し荒い息遣いが、耳元に届く
【宮沢】
(ちょ…コレ、どう考えても……)
ガバッ
【宮沢】
「おい、井上…!
お前また……!」
【井上】
「だ…だって………」
身をよじって振り向き、瞳を覗き込むと、井上は既に堪えきれないといった表情で…
【井上】
「しょうがないじゃないですか!先輩見てると、こうなっちゃうんですから!」
【井上】
「こんな風に触れ合ってたら、興奮するに決まってるじゃないですか…!」
【宮沢】
「そんな…こと言われても……
まずは離れて…落ち着けって…、な?」
いつものように井上をなだめようと、諭すように話しかける
【井上】
「嫌です!!」
【宮沢】
「な…」
【井上】
「お願いです!何も…何もしませんから…!」
(でも、キスとか…手を繋ぐだけでもいいから…やっぱり先輩に触れたいです!)
一大決心で、先輩に泊まりのお願いをした、昨日―
バクバクうるさい心臓の音で、自分がどう喋っているかもよく分からなかったけど…
先輩がOKしてくれたことだけは、夢ではなく事実で……
【井上】
(宮沢先輩と、2人きりで1日一緒にいられるんだ…!)
【井上】
(2人で並んでDVD見て、勉強もちょっと見て貰って、一緒に夕飯作って…それから、それから―!)
タッタッタッタッ……
ドキドキ跳ねる心臓が、走っている所為なのか、これからのひと時への期待の所為なのか分からない
ただ…、頭の中は、宮沢先輩への想いでいっぱいで―
【井上】
「はあ…、はあ…、はあ…、はあ……」
息を切らして駅からの道を走り切り、ようやく宮沢先輩のアパートの前に到着する
……カンカンカン
ピンポーン
【宮沢】
「はーい」
ガチャ……
【宮沢】
「いらっしゃい井上。なんだ、連絡くれたら駅まで迎えに行ったのに」
ズキン
人きりの空間での、宮沢先輩の…華のような笑顔に……
俺のジーンズの奥で…痛みを伴う熱が発生した
―初お泊り編・井上第2話―
『こたつの誘惑』
【宮沢】
「やっぱり花太郎の演技終盤での覚醒はドラマチックだな!」
【井上】
「ですよね!ジャンプのとき飛沫で虹を作るとことか、めちゃくちゃ熱いです!」
【井上】
「あの『リバースレインボースプラッシュ』って技、実践でもできないですかね!」
あれから、2人でコタツに入り…
昨晩の内に借りて来ていた『ウォーターガイズ』の新作を見ていた俺達…
【井上】
「あ、7巻はここで終わりなんですね…」
【宮沢】
「うん。でも、今回からEDテーマが変わってさ…クラシック調でいい曲なんだ」
【井上】
「へえ、前回まではヘヴィメタルだったのに、随分テイスト変えてきましたね」
スタッフロールと共に流麗なバイオリンの調べが流れ始める
変ホ長調の……荘厳ながらも、どこか悲壮感を漂わせる調べに乗って…水に舞う海月……
コタツの温かさと相まって、まるで…眠りを誘うひなげし畑の魔法のようで……
【宮沢】
(ふわふわ……あったかくて………、気持ち…い……)
俺はそのまま―、無意識に……眠りの世界へと落ちていったのだった
…………
…………
……もぞり
【宮沢】
(ん……)
【宮沢】
「あ…れ?
俺……寝てた?」
……もぞ、もぞり
【宮沢】
「………?」
コタツの中で、何かがもそもそと動く気配がする
……ぼんやりと振り返ると
一緒にコタツに入っていた筈の、井上の姿がない
【宮沢】
「……井…上?」
【井上】
「はい先輩!!!」
【宮沢】
「うわああぁあ!!!」
【宮沢】
「い…井上!?」
【井上】
「へへ、先輩が寝てたから潜ってきちゃいました」
対面にいた筈の井上が、俺の背中にしがみついて…コタツから顔を覗かせている
先程うごめいていたのは、やはり井上だったのだ
【宮沢】
「ちょ…!?何やってるんだよ、コタツ傾いてるじゃないか」
俺の左側にあるコタツの脚が完全に浮いて…、机上のミカンが転げ落ちそうになっている
【井上】
「だって、宮沢先輩がエンディングの途中で寝ちゃったんですもん」
【井上】
「急に、向かいにいた先輩の姿が消えたなーって思って…覗いたら、可愛い顔して寝てるから…」
【宮沢】
「あ…ごめん。温かい中ゆったりした音楽聞いてたら…つい……」
背後の井上を見上げ、謝りの言葉を口にする
【宮沢】
「……そうだ、受験用の参考書持ってきたんだろ?」
【宮沢】
「せっかくだから、勉強みてやろうか? 同じ大学受けるんだもんな。何なら過去問を……」
とりあえず起き上がりたくて、そう提案してみるものの…井上は全く退く気配がない
【井上】
「んー。それよりもうちょっと、こうしてくっついてたいです」
【宮沢】
「え……」
【井上】
「だって俺達、付き合ってますよね?」
【宮沢】
「…そう、なる……かな?」
―井上はよく、俺で…興奮するって言っているけど
正直……、男同士で具体的に何をしたいのか……どうも想像がつかない
付き合うって、一緒に遊びに行ったり、こうして2人で、部屋で過ごしたりするのと……
【宮沢】
(他に………何、するんだ?)
背後の井上の存在を忘れ…、思わず考え込んでしまった俺に、更なる衝撃が襲った
…………ぐり
【宮沢】
「うあっ!?」
腰の辺りに突如として出現した固い感触が、俺の割れ目にあてがわれていた
―初お泊り編・井上第3話―
『葛藤』
少し荒い息遣いが、耳元に届く
【宮沢】
(ちょ…コレ、どう考えても……)
ガバッ
【宮沢】
「おい、井上…!
お前また……!」
【井上】
「だ…だって………」
身をよじって振り向き、瞳を覗き込むと、井上は既に堪えきれないといった表情で…
【井上】
「しょうがないじゃないですか!先輩見てると、こうなっちゃうんですから!」
【井上】
「こんな風に触れ合ってたら、興奮するに決まってるじゃないですか…!」
【宮沢】
「そんな…こと言われても……
まずは離れて…落ち着けって…、な?」
いつものように井上をなだめようと、諭すように話しかける
【井上】
「嫌です!!」
【宮沢】
「な…」
【井上】
「お願いです!何も…何もしませんから…!」