井上と交際一年目
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準備を整えた俺たちは、スケートリンクの方へと歩いて行った
手すりに掴まって氷の上に立った俺たちは、広いスケートリンクを見渡した
【宮沢】
「やっぱり氷の上だと少し寒いね。井上の言う通り、温かい格好をしてきて正解だったよ」
【井上】
「ほんとですね。事前に調べておいて良かったです!」
昨日の夜、井上が電話で教えてくれたのだ
井上に言われなかったら、俺は春先の薄手な格好をしてきて寒い思いをしていただろう
【宮沢】
(何だか今日の井上は、いつもと違って頼れるな……)
普段とは違う雰囲気の井上に、ほんの少しだけドギドキしてしまう
俺は赤くなった顔を隠すように、滑りだそうとしたのだが……
――グラッ!
【宮沢】
「……わぁっ!」
バランスが取れずに尻餅をついてしまいそうになる
【井上】
「大丈夫ですか、宮沢先輩!」
【宮沢】
「あ、ありがとう……」
井上が咄嗟に体を支えてくれて、転んでしまうことは避けられた
【井上】
「先輩!こうしておけば、きっと転びませんよ」
井上が良いことを思いついたというように笑顔を見せる
それから俺の手を取って、ゆっくりと滑り出した
【宮沢】
「そ、そうだね」
【宮沢】
(手をつないだままって言うのも恥ずかしいけど、仕方ないか……)
外で手をつなぐのは慣れていないが、転んでしまうよりかはマシだろう
【井上】
「スピードが速かったりしたら、教えてくださいね」
【宮沢】
「うん。このくらいで大丈夫だよ」
普段の井上なら、辺りかまわずどんどん先に行ってしまいそうだが
今日の井上は俺を気遣いながら、リンクの周りを滑っていく
【宮沢】
「なんだか、今日は大人っぽいな。ちょっと頼もしく見えるよ」
井上の頼れる雰囲気に、俺は微笑みを浮かべた
【井上】
「へへ、俺は先輩の騎士ですから!」
俺の言葉に、井上は小さくガッツポーズをする
そう言うところが少しだけ子供っぽくて井上らしいと思うが
【宮沢】
(今日の井上は、こっちがドキドキしちゃうほどだよ……)
さっきから井上に対して緊張しているのも事実だった
俺は少しだけ井上から視線を外して、話題を変える
【宮沢】
「それにしても、やっぱり井上は滑るの上手だね」
井上は初めてという割にはバランスを取って滑れているのに対し
俺は滑るというより井上に引っ張ってもらっているといった状況だ
【井上】
「そうですか?でも、良かったです!ちゃんと滑れて……」
井上が嬉しそうに俺を見る
【宮沢】
「スケート楽しみにしてたもんな。これで転んでばかりだったら残念だし……」
【井上】
「それもありますけど……」
俺の言葉に、井上は首を振った
そして、俺の耳元に顔を寄せると
【井上】
「こうして宮沢先輩と、堂々と手が繋げますもんね」
そう言いながら、頬に軽くキスをしてきた
【宮沢】
「な、えっ……!」
【井上】
「大丈夫ですよ。みんな滑るのに夢中で、誰も見てませんから」
俺が慌てて顔を離すと、井上はいたずらっ子のような笑みを浮かべた
【宮沢】
「そ、そう言う問題じゃない!」
【宮沢】
(そんなことされたら、もっとドキドキしちゃうだろ……!)
うるさく鳴り響く胸の鼓動を聞かれまいと
俺は井上の手を解いて、リンクの中央へ向けて滑りだした
【井上】
「あっ!先輩、そんなに勢いをつけたら危な……」
【宮沢】
「……ひゃわあぁ!」
案の定バランスを崩した俺は、冷たい氷の上にぶつかる衝撃に備えて
固く目を閉じたのだった
―第4話―
【井上】
「いてててて……だ、大丈夫ですか?」
身体が傾いた先輩を受け止めようとしたが
俺もバランスを崩して倒れてしまったのだ
【宮沢】
「あ、れ?痛く、ない……って、井上!」
【井上】
(せ、先輩のお尻が……目の前に……!)
どう転んだらこんな体勢になるのか自分でもわからないが
俺は先輩の下敷きになっていて、可愛らしいお尻がこれでもかというほど俺の目の前に広がっている
【宮沢】
「ご、ごめんな井上!すぐに退くから……」
【宮沢】
「って、わわ!!滑ってうまく立てない…!」
先輩は俺の上から退こうとするが、手すりもない場所で、バランスを崩した状態から立ち上がるは難しいのだろう身体をくねらせるだけで、かえって俺のことを誘っているようにしか見えない
【井上】
「は、あ、いや……はい!えっと、大丈夫です!むしろ嬉し……って何でもないです!!」
【井上】
(俺は何を言っているんだ……!禁欲を貫くって決めたんじゃなかったのか!)
思わず口から本音が出てしまった自分に失望してしまう
これでは先輩に褒めてもらった意味がないじゃないか
【宮沢】
「どうしたんだ?もしかして、どこか痛めたりとか……」
【井上】
「違うんです!俺は大丈夫です!先輩こそ、怪我してないですか?」
俺が変なことを言ったからか、先輩が心配そうにきいてきた
こんな状況で不埒なことを考えている自分が情けなくなってくる
【宮沢】
「それなら良かった。俺は井上が下になってくれたから大丈夫だよ」
【宮沢】
「でも、慣れてないせいか上手く立ち上がれなくて……うわっ!」
先輩は先ほどから何とか立ち上がろうとしているものの、未だに体勢はさして変わっていない
むしろ、動くたびに先輩のお尻が顔の前で揺れて、俺の理性は崩壊寸前だった
【井上】
(耐えろ、耐えるんだ俺!これを乗り越えることで、大人な男への第一歩になるんだ!!!)
先輩のお尻へと伸びてしまいそうになる手を、なけなしの理性で抑え込み
ながら
俺はどうやったらこの危機を乗り切れるか考えた
手すりに掴まって氷の上に立った俺たちは、広いスケートリンクを見渡した
【宮沢】
「やっぱり氷の上だと少し寒いね。井上の言う通り、温かい格好をしてきて正解だったよ」
【井上】
「ほんとですね。事前に調べておいて良かったです!」
昨日の夜、井上が電話で教えてくれたのだ
井上に言われなかったら、俺は春先の薄手な格好をしてきて寒い思いをしていただろう
【宮沢】
(何だか今日の井上は、いつもと違って頼れるな……)
普段とは違う雰囲気の井上に、ほんの少しだけドギドキしてしまう
俺は赤くなった顔を隠すように、滑りだそうとしたのだが……
――グラッ!
【宮沢】
「……わぁっ!」
バランスが取れずに尻餅をついてしまいそうになる
【井上】
「大丈夫ですか、宮沢先輩!」
【宮沢】
「あ、ありがとう……」
井上が咄嗟に体を支えてくれて、転んでしまうことは避けられた
【井上】
「先輩!こうしておけば、きっと転びませんよ」
井上が良いことを思いついたというように笑顔を見せる
それから俺の手を取って、ゆっくりと滑り出した
【宮沢】
「そ、そうだね」
【宮沢】
(手をつないだままって言うのも恥ずかしいけど、仕方ないか……)
外で手をつなぐのは慣れていないが、転んでしまうよりかはマシだろう
【井上】
「スピードが速かったりしたら、教えてくださいね」
【宮沢】
「うん。このくらいで大丈夫だよ」
普段の井上なら、辺りかまわずどんどん先に行ってしまいそうだが
今日の井上は俺を気遣いながら、リンクの周りを滑っていく
【宮沢】
「なんだか、今日は大人っぽいな。ちょっと頼もしく見えるよ」
井上の頼れる雰囲気に、俺は微笑みを浮かべた
【井上】
「へへ、俺は先輩の騎士ですから!」
俺の言葉に、井上は小さくガッツポーズをする
そう言うところが少しだけ子供っぽくて井上らしいと思うが
【宮沢】
(今日の井上は、こっちがドキドキしちゃうほどだよ……)
さっきから井上に対して緊張しているのも事実だった
俺は少しだけ井上から視線を外して、話題を変える
【宮沢】
「それにしても、やっぱり井上は滑るの上手だね」
井上は初めてという割にはバランスを取って滑れているのに対し
俺は滑るというより井上に引っ張ってもらっているといった状況だ
【井上】
「そうですか?でも、良かったです!ちゃんと滑れて……」
井上が嬉しそうに俺を見る
【宮沢】
「スケート楽しみにしてたもんな。これで転んでばかりだったら残念だし……」
【井上】
「それもありますけど……」
俺の言葉に、井上は首を振った
そして、俺の耳元に顔を寄せると
【井上】
「こうして宮沢先輩と、堂々と手が繋げますもんね」
そう言いながら、頬に軽くキスをしてきた
【宮沢】
「な、えっ……!」
【井上】
「大丈夫ですよ。みんな滑るのに夢中で、誰も見てませんから」
俺が慌てて顔を離すと、井上はいたずらっ子のような笑みを浮かべた
【宮沢】
「そ、そう言う問題じゃない!」
【宮沢】
(そんなことされたら、もっとドキドキしちゃうだろ……!)
うるさく鳴り響く胸の鼓動を聞かれまいと
俺は井上の手を解いて、リンクの中央へ向けて滑りだした
【井上】
「あっ!先輩、そんなに勢いをつけたら危な……」
【宮沢】
「……ひゃわあぁ!」
案の定バランスを崩した俺は、冷たい氷の上にぶつかる衝撃に備えて
固く目を閉じたのだった
―第4話―
【井上】
「いてててて……だ、大丈夫ですか?」
身体が傾いた先輩を受け止めようとしたが
俺もバランスを崩して倒れてしまったのだ
【宮沢】
「あ、れ?痛く、ない……って、井上!」
【井上】
(せ、先輩のお尻が……目の前に……!)
どう転んだらこんな体勢になるのか自分でもわからないが
俺は先輩の下敷きになっていて、可愛らしいお尻がこれでもかというほど俺の目の前に広がっている
【宮沢】
「ご、ごめんな井上!すぐに退くから……」
【宮沢】
「って、わわ!!滑ってうまく立てない…!」
先輩は俺の上から退こうとするが、手すりもない場所で、バランスを崩した状態から立ち上がるは難しいのだろう身体をくねらせるだけで、かえって俺のことを誘っているようにしか見えない
【井上】
「は、あ、いや……はい!えっと、大丈夫です!むしろ嬉し……って何でもないです!!」
【井上】
(俺は何を言っているんだ……!禁欲を貫くって決めたんじゃなかったのか!)
思わず口から本音が出てしまった自分に失望してしまう
これでは先輩に褒めてもらった意味がないじゃないか
【宮沢】
「どうしたんだ?もしかして、どこか痛めたりとか……」
【井上】
「違うんです!俺は大丈夫です!先輩こそ、怪我してないですか?」
俺が変なことを言ったからか、先輩が心配そうにきいてきた
こんな状況で不埒なことを考えている自分が情けなくなってくる
【宮沢】
「それなら良かった。俺は井上が下になってくれたから大丈夫だよ」
【宮沢】
「でも、慣れてないせいか上手く立ち上がれなくて……うわっ!」
先輩は先ほどから何とか立ち上がろうとしているものの、未だに体勢はさして変わっていない
むしろ、動くたびに先輩のお尻が顔の前で揺れて、俺の理性は崩壊寸前だった
【井上】
(耐えろ、耐えるんだ俺!これを乗り越えることで、大人な男への第一歩になるんだ!!!)
先輩のお尻へと伸びてしまいそうになる手を、なけなしの理性で抑え込み
ながら
俺はどうやったらこの危機を乗り切れるか考えた