井上と交際一年目
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【宮沢】
「そう言って、1回で済んだ試しがないじゃないか」
【井上】
「大丈夫です!今日はここに来る前に4回抜いてきましたから!」
【宮沢】
「そんなこと申告しなくてもいいから……」
井上のズレた答えに、思わずため息が出る
【宮沢】
(でも……このままいつもみたいに流されてたら、井上のためにもならないよな)
今後もこういうことばかりになってしまっては、勉強時間が潰れてしまうのは言うまでもない
【宮沢】
(ここは心を鬼にして言わなきゃ……!)
俺はそう決意すると、渾身の力で井上を押し返した
【井上】
「……ぅわっ!」
【宮沢】
「井上……話があるからそこに座れ」
井上の下から抜けだした俺は、正座をして目の前を指さした
【井上】
「うう…。はい」
俺の硬い表情に気が付いたのか、井上は叱られた犬のような様子で目の前に正座する
【宮沢】
「なんで俺が怒ってるか、わかるか?」
【井上】
「……わかって、ます」
【宮沢】
「今は受験勉強をしてたんだろ?それなのに押し倒したりなんかして……」
しょぼくれて俯いている井上を、俺は腕を組みながら軽く睨む
【井上】
「すみませんでした……」
【宮沢】
「このままだと、俺と同じ大学に受からないかもしれないんだぞ」
本当はこんな風にキツいことを言いたいわけではないが
今ここできちんとしておかないと、あとあとになって後悔するのは井上なのだ
【井上】
「それは絶対嫌です!先輩とキャンパスライフを過ごすのが目標ですから!」
【宮沢】
「だったら、やるべきことは俺を押し倒すことじゃないだろ?」
【井上】
「それもわかってます!……でも、先輩と一緒にいるとどうしても我慢できなくなっちゃって」
俺の諭すような言葉に、段々と語尾が弱くなっていく井上
【宮沢】
「…せめて俺の部屋じゃなくて、次からは図書館にでも場所を代えるか」
【宮沢】
「とはいえ図書館じゃそれほど遅くまではやってないしな…、そうだ。俺のバイト先の休憩室で…」
【井上】
「鮎次や吉川先輩に馬鹿にされるから嫌です!!」
井上は俺の言葉をさえぎって否定する
【宮沢】
「馬鹿にって…」
【宮沢】
「じゃあ大学はどうだ?学食か、空いてる講義室なら静かに勉強できるからさ」
【井上】
「…それだときっと、谷崎先輩も一緒に勉強見てくれるだろうから、それは悔しいので嫌です」
【宮沢】
「おいおい…」
【宮沢】
(なんか駄々をこねる子供みたいになってきたな……)
何を言っても嫌々ばかりする井上に、俺は若干呆れてため息を吐いた
【宮沢】
「全部嫌だってわけにはいかないだろ?どれかは我慢しないと……」
【井上】
「でも俺、先輩と離れたくなくて……一緒にいたら、それはそれで我慢できなくなっちゃうし……」
【井上】
「勉強しなきゃって思うんですけど、先輩のことが好きで好きでしょうがなくて……!」
自分でもまとめられないのか、井上の言葉が支離滅裂になっていく
【井上】
「先輩のことしか……考え、られなくて……っ」
【井上】
「自分だって、どうしたらいいか……わからないんですっ……!」
井上の目からポロポロと涙が溢れてくる
【井上】
「井上……」
どうやら、精神的に色々行き詰ってしまっているようだ
【宮沢】
(……確かに、いつも全力で頑張ってるもんな)
家事全般からシンクロの練習までやっているのに
その上、受験勉強も本格的になってきたので参ってきてしまっているのかもしれない
【宮沢】
(少しくらい休憩させた方がいいのかもしれないな……)
【宮沢】
「よし、わかった。じゃあ、来週の休日にデートに行こうか」
【井上】
「デート、ですか?」
俺の突然の提案に、井上は拍子抜けしたようにこちらを見てきた
【宮沢】
「最近の休日はずっと勉強ばかりだったし」
【宮沢】
「たまには息抜きでもして、気分を入れ替えてみるのも重要かなって」
俺が笑顔でそう言うと、井上は嬉しそうに大きく頷いた
【井上】
「すっごく行きたいです!どこに行きますか!?」
【宮沢】
「その代り!しっかり勉強をすること!」
途端に突っ走ってしまいそうになる井上を窘める
【井上】
「はっ……!そうでした!もちろん、今まで以上に頑張ります!」
【宮沢】
「まぁ、あんまり根詰めすぎるのもいけないけどな」
【井上】
「大丈夫です!俺、先輩のためならいくらでもやれますから!」
グっと拳を握って力説する井上に、俺はため息交じりに苦笑した
【宮沢】
「そうやって、また今日みたいにならないといいんだけど……」
【井上】
「先輩、何か言いました?」
【宮沢】
「いや……じゃあ、さっきの続きのところから解説していくね」
俺の小さなつぶやきは井上の耳には届かなかったらしく
その後の井上はいつも以上にやる気を出して、受験勉強に励んでいたのだった
―第2話―
【井上】
「来週のデート、すげー楽しみ!」
俺は先輩のアパートからの帰り道、スキップでもしてしまいたい気持ちを抑えながら歩いていた
久々のデートに加え、滅多に言ってこない先輩からのお誘いなのだ
【井上】
(これは色々期待してもいいんじゃないか……?)
【井上】
(息抜きだし、その日くらい特別に色々!エロエロ!!)
【宮沢】
『こ、こんなとこで……舐めちゃ、ダメ……ッひゃぁ!』
【宮沢】
『んあぁっ!……奥まで、急に……ッ』
妄想をするだけで、下半身は熱を帯びてきてしまう
しかし、妄想の中の先輩の顔が不意に険しくなった
「そう言って、1回で済んだ試しがないじゃないか」
【井上】
「大丈夫です!今日はここに来る前に4回抜いてきましたから!」
【宮沢】
「そんなこと申告しなくてもいいから……」
井上のズレた答えに、思わずため息が出る
【宮沢】
(でも……このままいつもみたいに流されてたら、井上のためにもならないよな)
今後もこういうことばかりになってしまっては、勉強時間が潰れてしまうのは言うまでもない
【宮沢】
(ここは心を鬼にして言わなきゃ……!)
俺はそう決意すると、渾身の力で井上を押し返した
【井上】
「……ぅわっ!」
【宮沢】
「井上……話があるからそこに座れ」
井上の下から抜けだした俺は、正座をして目の前を指さした
【井上】
「うう…。はい」
俺の硬い表情に気が付いたのか、井上は叱られた犬のような様子で目の前に正座する
【宮沢】
「なんで俺が怒ってるか、わかるか?」
【井上】
「……わかって、ます」
【宮沢】
「今は受験勉強をしてたんだろ?それなのに押し倒したりなんかして……」
しょぼくれて俯いている井上を、俺は腕を組みながら軽く睨む
【井上】
「すみませんでした……」
【宮沢】
「このままだと、俺と同じ大学に受からないかもしれないんだぞ」
本当はこんな風にキツいことを言いたいわけではないが
今ここできちんとしておかないと、あとあとになって後悔するのは井上なのだ
【井上】
「それは絶対嫌です!先輩とキャンパスライフを過ごすのが目標ですから!」
【宮沢】
「だったら、やるべきことは俺を押し倒すことじゃないだろ?」
【井上】
「それもわかってます!……でも、先輩と一緒にいるとどうしても我慢できなくなっちゃって」
俺の諭すような言葉に、段々と語尾が弱くなっていく井上
【宮沢】
「…せめて俺の部屋じゃなくて、次からは図書館にでも場所を代えるか」
【宮沢】
「とはいえ図書館じゃそれほど遅くまではやってないしな…、そうだ。俺のバイト先の休憩室で…」
【井上】
「鮎次や吉川先輩に馬鹿にされるから嫌です!!」
井上は俺の言葉をさえぎって否定する
【宮沢】
「馬鹿にって…」
【宮沢】
「じゃあ大学はどうだ?学食か、空いてる講義室なら静かに勉強できるからさ」
【井上】
「…それだときっと、谷崎先輩も一緒に勉強見てくれるだろうから、それは悔しいので嫌です」
【宮沢】
「おいおい…」
【宮沢】
(なんか駄々をこねる子供みたいになってきたな……)
何を言っても嫌々ばかりする井上に、俺は若干呆れてため息を吐いた
【宮沢】
「全部嫌だってわけにはいかないだろ?どれかは我慢しないと……」
【井上】
「でも俺、先輩と離れたくなくて……一緒にいたら、それはそれで我慢できなくなっちゃうし……」
【井上】
「勉強しなきゃって思うんですけど、先輩のことが好きで好きでしょうがなくて……!」
自分でもまとめられないのか、井上の言葉が支離滅裂になっていく
【井上】
「先輩のことしか……考え、られなくて……っ」
【井上】
「自分だって、どうしたらいいか……わからないんですっ……!」
井上の目からポロポロと涙が溢れてくる
【井上】
「井上……」
どうやら、精神的に色々行き詰ってしまっているようだ
【宮沢】
(……確かに、いつも全力で頑張ってるもんな)
家事全般からシンクロの練習までやっているのに
その上、受験勉強も本格的になってきたので参ってきてしまっているのかもしれない
【宮沢】
(少しくらい休憩させた方がいいのかもしれないな……)
【宮沢】
「よし、わかった。じゃあ、来週の休日にデートに行こうか」
【井上】
「デート、ですか?」
俺の突然の提案に、井上は拍子抜けしたようにこちらを見てきた
【宮沢】
「最近の休日はずっと勉強ばかりだったし」
【宮沢】
「たまには息抜きでもして、気分を入れ替えてみるのも重要かなって」
俺が笑顔でそう言うと、井上は嬉しそうに大きく頷いた
【井上】
「すっごく行きたいです!どこに行きますか!?」
【宮沢】
「その代り!しっかり勉強をすること!」
途端に突っ走ってしまいそうになる井上を窘める
【井上】
「はっ……!そうでした!もちろん、今まで以上に頑張ります!」
【宮沢】
「まぁ、あんまり根詰めすぎるのもいけないけどな」
【井上】
「大丈夫です!俺、先輩のためならいくらでもやれますから!」
グっと拳を握って力説する井上に、俺はため息交じりに苦笑した
【宮沢】
「そうやって、また今日みたいにならないといいんだけど……」
【井上】
「先輩、何か言いました?」
【宮沢】
「いや……じゃあ、さっきの続きのところから解説していくね」
俺の小さなつぶやきは井上の耳には届かなかったらしく
その後の井上はいつも以上にやる気を出して、受験勉強に励んでいたのだった
―第2話―
【井上】
「来週のデート、すげー楽しみ!」
俺は先輩のアパートからの帰り道、スキップでもしてしまいたい気持ちを抑えながら歩いていた
久々のデートに加え、滅多に言ってこない先輩からのお誘いなのだ
【井上】
(これは色々期待してもいいんじゃないか……?)
【井上】
(息抜きだし、その日くらい特別に色々!エロエロ!!)
【宮沢】
『こ、こんなとこで……舐めちゃ、ダメ……ッひゃぁ!』
【宮沢】
『んあぁっ!……奥まで、急に……ッ』
妄想をするだけで、下半身は熱を帯びてきてしまう
しかし、妄想の中の先輩の顔が不意に険しくなった