井伏と初お泊り
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【井伏】
(…ホント、恋つーのは不可解なもんだねぇ)
過去、身体の相手に不自由したことはなかったというのに
たとえ恋心を抱かなくとも、女性の柔らかな肢体を抱くのは好きだったというのに
【井伏】
(おまけに男同士で、お互いノンケで、しかも宮沢くんはまだ学生だっつーのに…)
―だが、惹かれてしまったのだ
抗いようもなく
その笑顔に
その夢を追う姿勢に
どこか頼りなげな細い肩に―
それでも皆を率いていこうとする、その背中に…
【井伏】
(……お)
何故だか宮沢くんが、神妙な面持ちでこっちを見ている
丸くて、大きな…いつもキラキラして、嘘のない瞳……
【井伏】
(なんかなー、純粋すぎて手ぇ出すのが悪い気になんだよな)
かつて出会った誰よりも、宮沢くんはいつも真剣で、真っ直ぐで―
【井伏】
(たぶん、そういうトコなんだろうな。目が離せないってか、抱きしめたくなるっていうか…)
【井伏】
「欲しそうな顔で見つめてくれんのは嬉しいけどさ、身体冷えるぜ?」
【宮沢】
「え…っ!?
あっ!そ…そんなんじゃないです!」
ザバ――ッ
【宮沢】
「ぷあっ!」
【井伏】
(……おっと)
ドクン
【井伏】
「ははは、宮沢くん面白れー」
お湯の滴る宮沢くんの前髪を左右に分けてやりながらも
いつもの軽い切り返しと違う、動揺した風の宮沢くんの態度に
俺の心の中で、情欲の炎が…チロリと揺れた
【井伏】
「そろそろ風呂入んね?」
【井伏】
「せっかくの貸し切り風呂だ。たっぷり堪能しようぜ」
【宮沢】
「そ…っ、そうですね!」
切り返す宮沢くんは、明らかに俺を意識している様子で……
【井伏】
(まったくなー
これが無意識なんだから堪んねーよな)
【井伏】
「……ここでその顔は
―言い逃れできないぜ?」
【宮沢】
「……へ?」
…………チュク
宮沢くんの唇をキスで塞ぎながら
俺は、抑えていた気持ちの蓋が、静かに開くのを感じていた
―初お泊り編・井伏第2話―
『躊躇い』
ちゃぷ……
【宮沢】
(キス…されちゃった……)
広い湯船の中で、先程の感触を確かめるように…
己の下唇に触れる
【宮沢】
(……やっぱり、井伏さんてよく分からないや)
―女性が好きな筈の井伏さん
―俺の事を本気で好きだという井伏さん
―だけど、身体の関係は求めてこない井伏さん………
【井伏】
「なーんか今日は様子がおかしいな」
【宮沢】
「えっ!?そ、そんなことないです」
井伏さんに指摘され、ブンブンと首を振る
【井伏】
「そっか?
……せっかくの2人だけの時間なんだし、あんま遠慮すんなよ?」
【宮沢】
「…………」
井伏さんの顔を、じっと見つめる
【井伏】
「……ん?」
柔らかな色を湛えた井伏さんの瞳が、ゆっくりと細められる
……トクン
【宮沢】
「…………
俺たち、付き合っているんでしょうか」
全てを受け容れてくれそうなその眼差しに、思わず言葉が口を突いた
【井伏】
「そうだな?
俺はアンタを愛してるって伝えてる訳だからさ」
【井伏】
「宮沢くんが俺を恋人だって認めてくれてれば、付き合ってることになるんじゃね?」
緩い言い方ではあるが、『愛してる』と…確かに口にする井伏さん
【宮沢】
「…………」
【宮沢】
「……あの、俺……誰とでもキスしたりとか…しません」
【井伏】
「ああ、知ってる
宮沢くんはそういうとこ、珍しいくらい純情だよな」
【宮沢】
「………井伏さんは」
【井伏】
「…何だ?」
【宮沢】
「井伏さんは、女の人が好きで…。その……」
【宮沢】
「誘われたら殆ど断らないって、以前言ってましたよね?」
【井伏】
「うーん、確かに以前はそうだったけどさ…」
―パシャン……
【宮沢】
「あ…っ」
井伏さんが言葉を切り、その胸に俺を抱き寄せる
【井伏】
「俺、アンタを好きだって自覚してからは、誰とも寝てないんだぜ?」
【宮沢】
「―え」
【井伏】
「…前に言ったかもしれないけどさ」
【井伏】
「付き合った人数は、まあ……少なかないけど、好きになったのはアンタが初めてだから…な」
―ギュ
井伏さんの腕に力が籠り、より強く…その胸に身体を押し付けられる
【宮沢】
「あ…あの、えとえと!!」
【井伏】
「なんだよ、まだ何か気になるのか―?」
井伏さんの指が、俺の肌の上を…撫でるように移動する
【宮沢】
「ン…ッ」
【宮沢】
「そ…その…、井伏さんは、そういうこと好きなんだと思ってたから……」
(…ホント、恋つーのは不可解なもんだねぇ)
過去、身体の相手に不自由したことはなかったというのに
たとえ恋心を抱かなくとも、女性の柔らかな肢体を抱くのは好きだったというのに
【井伏】
(おまけに男同士で、お互いノンケで、しかも宮沢くんはまだ学生だっつーのに…)
―だが、惹かれてしまったのだ
抗いようもなく
その笑顔に
その夢を追う姿勢に
どこか頼りなげな細い肩に―
それでも皆を率いていこうとする、その背中に…
【井伏】
(……お)
何故だか宮沢くんが、神妙な面持ちでこっちを見ている
丸くて、大きな…いつもキラキラして、嘘のない瞳……
【井伏】
(なんかなー、純粋すぎて手ぇ出すのが悪い気になんだよな)
かつて出会った誰よりも、宮沢くんはいつも真剣で、真っ直ぐで―
【井伏】
(たぶん、そういうトコなんだろうな。目が離せないってか、抱きしめたくなるっていうか…)
【井伏】
「欲しそうな顔で見つめてくれんのは嬉しいけどさ、身体冷えるぜ?」
【宮沢】
「え…っ!?
あっ!そ…そんなんじゃないです!」
ザバ――ッ
【宮沢】
「ぷあっ!」
【井伏】
(……おっと)
ドクン
【井伏】
「ははは、宮沢くん面白れー」
お湯の滴る宮沢くんの前髪を左右に分けてやりながらも
いつもの軽い切り返しと違う、動揺した風の宮沢くんの態度に
俺の心の中で、情欲の炎が…チロリと揺れた
【井伏】
「そろそろ風呂入んね?」
【井伏】
「せっかくの貸し切り風呂だ。たっぷり堪能しようぜ」
【宮沢】
「そ…っ、そうですね!」
切り返す宮沢くんは、明らかに俺を意識している様子で……
【井伏】
(まったくなー
これが無意識なんだから堪んねーよな)
【井伏】
「……ここでその顔は
―言い逃れできないぜ?」
【宮沢】
「……へ?」
…………チュク
宮沢くんの唇をキスで塞ぎながら
俺は、抑えていた気持ちの蓋が、静かに開くのを感じていた
―初お泊り編・井伏第2話―
『躊躇い』
ちゃぷ……
【宮沢】
(キス…されちゃった……)
広い湯船の中で、先程の感触を確かめるように…
己の下唇に触れる
【宮沢】
(……やっぱり、井伏さんてよく分からないや)
―女性が好きな筈の井伏さん
―俺の事を本気で好きだという井伏さん
―だけど、身体の関係は求めてこない井伏さん………
【井伏】
「なーんか今日は様子がおかしいな」
【宮沢】
「えっ!?そ、そんなことないです」
井伏さんに指摘され、ブンブンと首を振る
【井伏】
「そっか?
……せっかくの2人だけの時間なんだし、あんま遠慮すんなよ?」
【宮沢】
「…………」
井伏さんの顔を、じっと見つめる
【井伏】
「……ん?」
柔らかな色を湛えた井伏さんの瞳が、ゆっくりと細められる
……トクン
【宮沢】
「…………
俺たち、付き合っているんでしょうか」
全てを受け容れてくれそうなその眼差しに、思わず言葉が口を突いた
【井伏】
「そうだな?
俺はアンタを愛してるって伝えてる訳だからさ」
【井伏】
「宮沢くんが俺を恋人だって認めてくれてれば、付き合ってることになるんじゃね?」
緩い言い方ではあるが、『愛してる』と…確かに口にする井伏さん
【宮沢】
「…………」
【宮沢】
「……あの、俺……誰とでもキスしたりとか…しません」
【井伏】
「ああ、知ってる
宮沢くんはそういうとこ、珍しいくらい純情だよな」
【宮沢】
「………井伏さんは」
【井伏】
「…何だ?」
【宮沢】
「井伏さんは、女の人が好きで…。その……」
【宮沢】
「誘われたら殆ど断らないって、以前言ってましたよね?」
【井伏】
「うーん、確かに以前はそうだったけどさ…」
―パシャン……
【宮沢】
「あ…っ」
井伏さんが言葉を切り、その胸に俺を抱き寄せる
【井伏】
「俺、アンタを好きだって自覚してからは、誰とも寝てないんだぜ?」
【宮沢】
「―え」
【井伏】
「…前に言ったかもしれないけどさ」
【井伏】
「付き合った人数は、まあ……少なかないけど、好きになったのはアンタが初めてだから…な」
―ギュ
井伏さんの腕に力が籠り、より強く…その胸に身体を押し付けられる
【宮沢】
「あ…あの、えとえと!!」
【井伏】
「なんだよ、まだ何か気になるのか―?」
井伏さんの指が、俺の肌の上を…撫でるように移動する
【宮沢】
「ン…ッ」
【宮沢】
「そ…その…、井伏さんは、そういうこと好きなんだと思ってたから……」