告白編 -井伏の場合-
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【井伏】
(……こりゃヤベーだろ、マジかわいーわ)
小さく震える宮沢くんの手を引いて、迷宮の奥へと歩みを進める
【ゾンビ】
「うばぁああぁ!」
【宮沢】
「いッ!ひぃあぁあぁぁっ!!」
【死霊】
「かはぁああぁあぁぉえ!」
【宮沢】
「ひゃ…!ひゃぁぁあああぁっ!」
【井伏】
(……なんつーか、この反応見てると、もはや国内最恐を味わうどころじゃねーな……)
お化け役のスタッフに脅かされる度、毎回…首を絞められた鶏のように恐怖を露わにする宮沢くん……
その、あまりに必死な様子に…、俺の中にあった僅かな恐怖心も、すっかり消え伏せ……
【井伏】
(こうも素直に怖がられたら、お化け冥利に尽きるってヤツかもな…)
そう思った俺の考えは―
奇しくも的中したのだった
―恐怖と震えで、思うように脚を動かせない宮沢くんを支えて…
何とか、中間地点と思しき広間へと辿り着いた時、それは起こった
【ゾンビ・死霊】
「うぼあぁぁ!」
「もふぼぁああぁあ!」
【悪鬼・死神】
「げひゃあぁぁぁあ!」
「きひぃいいいぃぃ!」
【悪霊・ゴースト】
「ぶるぁあぁああぁ!!」
「けひゃあぁああぁ!」
【宮沢】
「……ひッ!…ひぁ……ひあぁぁあぁあぁあ………!」
明らかに尋常でない数の化け物たちが、宮沢くんの周りを取り囲んだのだ
小さな女の子ならともかく…、今どき…遊園地のお化け屋敷で、ここまで怖がる大人も、そうはいないだろう
【井伏】
(こりゃ…、完全に面白がられてんな……)
【宮沢】
「う……うぇっ…、うえええ…
潤司……みんな……、先立つ不孝をお許し下しゃい……」
【井伏】
「……死ぬのかよ!?」
【宮沢】
「…あ……あぅ…井伏しゃ……、み…みんあによ…よろ…おろひくっ…」
歯の根を鳴らしながら…、膝の力をなくしてその場にヘタレ込みそうになる宮沢くん……
【井伏】
「…ったく。しょーがねぇなぁ…」宮沢くんの脇に手を入れ、両手で身体を支える
【井伏】
「マジで…愛してるぜ、宮沢くん。だから、こんなトコで死ぬなよ?」
【宮沢】
「……ふ!?…、んッ!」宮沢くんを抱きしめ、唇を奪う
チュ…れろ…ちゅるっ…
【宮沢】
「んっ…んむっ、ん??ッ!」
濡れた舌で、宮沢くんの渇いた口の中を、強く―、優しくかき回す
舌を絡め、歯の付け根をなぞり、内壁を舐めあげる─
ガクガクと震える宮沢くんの腰を、ガッチリと腕で支え、
より深く繋がれるよう、自らの腰をそれに擦りつける
るっ…ちゅっ…ちゅるっ…れろっ…
【宮沢】
「……ふッ、…ぁむッ!…んぅ……ぷぁっ!」宮沢くんの身体からは、すっかり力が抜け……
俺にされるがままに、その唇や腰を蹂躙されている
どれだけの時間、そうしていただろう─宮沢くんのシャツの裾から、手を差し込もうとしたとき…
【???】
「あの……」
背後から、トントン……と肩を叩かれた
【井伏】
「…んだよ、ヒトの濡れ場を邪魔してんじゃねーよ」
険しく睨みつけながら振り返ると……、死神が、俺の肩に手を置いていた
【死神】
「すみません、出て行ってください。
…非常口案内しますんで」
―第5話―
『2人のはじまり』
どこをどう歩いたのか……
フワフワした気持ちのまま
緑色の光の中を、暖かな手に引かれて………
気が付くと―、俺は再び……日の当たる世界へと戻ってきていた
【宮沢】
(生き…てる………)
【井伏】
「…………」
【宮沢】
(……あ)
温かな色をたたえた眼差しが、俺を見つめているのに気が付く
【宮沢】
「………」
【宮沢】
(そういえばさっき、井伏さん…
俺に…………)
【宮沢】
「あの…、井伏さん………」
まだぼんやりとした意識のまま、井伏さんの名を呼ぶ
【井伏】
「ん?どうした?」
温かいままの眼差しで、井伏さんが答える
【宮沢】
「さっき井伏さん…、俺にキス……しました…よね」
【井伏】
「濃厚なやつをな」
【宮沢】
「愛してる……って、言いました…よね」
【井伏】
「言ったぜ、確かにな」
【宮沢】
「じゃあ、その部分は…夢じゃ、ないんですね……」
恐怖から続く怒涛の展開に、思考が全く追い付かず……、淡々と事実を確認していく俺……
………ついっ
そんな俺の顎を、井伏さんの指がそっと摘まんで持ち上げた
【宮沢】
「―?
井伏…さ、………んッ」
―井伏さんの唇と、俺の唇が重なっている
ただ、唇と唇が触れ合うだけの……
まるで梢と梢が、風で触れ合うかのような―キス
井伏さんの身体からは―、香水のような…花の香りのような…、とても良い匂いがして……
【宮沢】
(唇……、あったかくて……気持ちいい………)
触れ合う感触に酔いしれて……
【宮沢】
(―もっと欲しい)
そんな風に思った瞬間―、その温かさが……俺の唇から離れた
【宮沢】
「や……っ」
離れていく感触が寂しくて、続きをねだるように唇が震える
【井伏】
「ダメだろ、宮沢くん。
そんなエロい顔されたら、今すぐ押し倒したくなっちまう」
【宮沢】
「え………
………………」
【宮沢】
「………あっ!」
そこで……、ようやく俺は覚醒した
【宮沢】
「あ…あ、あ…………」
覚醒した途端―
お化け屋敷に入ってから今までの事が、怒涛の速さで、鮮明に浮かび上がってくる
(……こりゃヤベーだろ、マジかわいーわ)
小さく震える宮沢くんの手を引いて、迷宮の奥へと歩みを進める
【ゾンビ】
「うばぁああぁ!」
【宮沢】
「いッ!ひぃあぁあぁぁっ!!」
【死霊】
「かはぁああぁあぁぉえ!」
【宮沢】
「ひゃ…!ひゃぁぁあああぁっ!」
【井伏】
(……なんつーか、この反応見てると、もはや国内最恐を味わうどころじゃねーな……)
お化け役のスタッフに脅かされる度、毎回…首を絞められた鶏のように恐怖を露わにする宮沢くん……
その、あまりに必死な様子に…、俺の中にあった僅かな恐怖心も、すっかり消え伏せ……
【井伏】
(こうも素直に怖がられたら、お化け冥利に尽きるってヤツかもな…)
そう思った俺の考えは―
奇しくも的中したのだった
―恐怖と震えで、思うように脚を動かせない宮沢くんを支えて…
何とか、中間地点と思しき広間へと辿り着いた時、それは起こった
【ゾンビ・死霊】
「うぼあぁぁ!」
「もふぼぁああぁあ!」
【悪鬼・死神】
「げひゃあぁぁぁあ!」
「きひぃいいいぃぃ!」
【悪霊・ゴースト】
「ぶるぁあぁああぁ!!」
「けひゃあぁああぁ!」
【宮沢】
「……ひッ!…ひぁ……ひあぁぁあぁあぁあ………!」
明らかに尋常でない数の化け物たちが、宮沢くんの周りを取り囲んだのだ
小さな女の子ならともかく…、今どき…遊園地のお化け屋敷で、ここまで怖がる大人も、そうはいないだろう
【井伏】
(こりゃ…、完全に面白がられてんな……)
【宮沢】
「う……うぇっ…、うえええ…
潤司……みんな……、先立つ不孝をお許し下しゃい……」
【井伏】
「……死ぬのかよ!?」
【宮沢】
「…あ……あぅ…井伏しゃ……、み…みんあによ…よろ…おろひくっ…」
歯の根を鳴らしながら…、膝の力をなくしてその場にヘタレ込みそうになる宮沢くん……
【井伏】
「…ったく。しょーがねぇなぁ…」宮沢くんの脇に手を入れ、両手で身体を支える
【井伏】
「マジで…愛してるぜ、宮沢くん。だから、こんなトコで死ぬなよ?」
【宮沢】
「……ふ!?…、んッ!」宮沢くんを抱きしめ、唇を奪う
チュ…れろ…ちゅるっ…
【宮沢】
「んっ…んむっ、ん??ッ!」
濡れた舌で、宮沢くんの渇いた口の中を、強く―、優しくかき回す
舌を絡め、歯の付け根をなぞり、内壁を舐めあげる─
ガクガクと震える宮沢くんの腰を、ガッチリと腕で支え、
より深く繋がれるよう、自らの腰をそれに擦りつける
るっ…ちゅっ…ちゅるっ…れろっ…
【宮沢】
「……ふッ、…ぁむッ!…んぅ……ぷぁっ!」宮沢くんの身体からは、すっかり力が抜け……
俺にされるがままに、その唇や腰を蹂躙されている
どれだけの時間、そうしていただろう─宮沢くんのシャツの裾から、手を差し込もうとしたとき…
【???】
「あの……」
背後から、トントン……と肩を叩かれた
【井伏】
「…んだよ、ヒトの濡れ場を邪魔してんじゃねーよ」
険しく睨みつけながら振り返ると……、死神が、俺の肩に手を置いていた
【死神】
「すみません、出て行ってください。
…非常口案内しますんで」
―第5話―
『2人のはじまり』
どこをどう歩いたのか……
フワフワした気持ちのまま
緑色の光の中を、暖かな手に引かれて………
気が付くと―、俺は再び……日の当たる世界へと戻ってきていた
【宮沢】
(生き…てる………)
【井伏】
「…………」
【宮沢】
(……あ)
温かな色をたたえた眼差しが、俺を見つめているのに気が付く
【宮沢】
「………」
【宮沢】
(そういえばさっき、井伏さん…
俺に…………)
【宮沢】
「あの…、井伏さん………」
まだぼんやりとした意識のまま、井伏さんの名を呼ぶ
【井伏】
「ん?どうした?」
温かいままの眼差しで、井伏さんが答える
【宮沢】
「さっき井伏さん…、俺にキス……しました…よね」
【井伏】
「濃厚なやつをな」
【宮沢】
「愛してる……って、言いました…よね」
【井伏】
「言ったぜ、確かにな」
【宮沢】
「じゃあ、その部分は…夢じゃ、ないんですね……」
恐怖から続く怒涛の展開に、思考が全く追い付かず……、淡々と事実を確認していく俺……
………ついっ
そんな俺の顎を、井伏さんの指がそっと摘まんで持ち上げた
【宮沢】
「―?
井伏…さ、………んッ」
―井伏さんの唇と、俺の唇が重なっている
ただ、唇と唇が触れ合うだけの……
まるで梢と梢が、風で触れ合うかのような―キス
井伏さんの身体からは―、香水のような…花の香りのような…、とても良い匂いがして……
【宮沢】
(唇……、あったかくて……気持ちいい………)
触れ合う感触に酔いしれて……
【宮沢】
(―もっと欲しい)
そんな風に思った瞬間―、その温かさが……俺の唇から離れた
【宮沢】
「や……っ」
離れていく感触が寂しくて、続きをねだるように唇が震える
【井伏】
「ダメだろ、宮沢くん。
そんなエロい顔されたら、今すぐ押し倒したくなっちまう」
【宮沢】
「え………
………………」
【宮沢】
「………あっ!」
そこで……、ようやく俺は覚醒した
【宮沢】
「あ…あ、あ…………」
覚醒した途端―
お化け屋敷に入ってから今までの事が、怒涛の速さで、鮮明に浮かび上がってくる