井伏と交際一年目
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【宮沢】
「!!!もう!そういう事こんな場所で言わないでください!」
【井伏】
「ははは。悪ィ悪い」
【井伏】
「『こういうコト』は、今夜またベッドの中で―な?」
【宮沢】
「!!!!!!!!井伏さん!!!」
耳元で囁いた俺の胸を、宮沢くんが頬を真っ赤にしてポカポカ叩く
【井伏】
「なんだ、今夜もアンタを抱きたいって思ってるのは俺だけか?」
【宮沢】
「………―ッ!
そういう訳では……
ないです、けど……」
うなじまで赤く染めて、宮沢くんが小さく呟いた
―この関係を失うくらいなら、俺は神を傷付けることすら厭わないだろう
―第4話―
『吐露』
レッスン中の井伏さんは、何だか少し調子が悪いように見えた
【宮沢】
(どうしたのかな?仕事、大変だったのかな…)
【宮沢】
(普通に振る舞ってるんだけど、少し元気がなさそうというか…)
冗談を言ったり、チームのメンバーと笑顔で会話したり、そういう部分はいつもと変わらない
だけどなんとなく、本当になんとなくだけど、違和感を感じるのだ
【井伏】
「どうした、宮沢くん。俺が
かっこよすぎて見惚れちまったか?」
【宮沢】
「え、あ!すみません、ちょっと新しい演出のことを考えてて…!」
あまりにも井伏さんの姿を無意識に追いすぎてしまったのか、逆に井伏さんが心配そうに俺を覗き込んできた
【井伏】
「なんだよ俺の最高のソロ見てなかったのか?」
【井伏】
「仕方ねえな。次はアンタの目をくぎ付けにするくらい魅せてやるから、期待してろよ♪」
【宮沢】
「は…はい!」
パチンとウインクして見せた井伏さんは、普段通りの井伏さんだ
【宮沢】
(俺の考えすぎかな…)
【宮沢】
(自分がさっきまで悩んでた所為で、井伏さん)
……………
………
【井伏】
「宮沢くん、この後予定とか
って入ってる?」
更衣室に戻る最中、井伏さんが俺を引き止めた
【宮沢】
「いいえ、特に何も」
俺がそう言うと、井伏さんは俺の耳元に顔を寄せた
【井伏】
「良かった。ならさ、今夜も俺の部屋に泊まってくれよ、な?」
【宮沢】
「えっ!?あ、はっはい!」
【井伏】
「宮沢くんさ、昨日の晩は何
を悩んでたんだ?」
井伏さんの家で夕食をごちそうになった後、二人でゆっくりしているときに、そう訊ねられた
【宮沢】
「いえ、別に大したことじゃなくて…」
【宮沢】
「それに…。も、もう解決したので大丈夫です」
【井伏】
「…………」
そんな俺の返答に、井伏さんの顔がさっと曇った
【井伏】
「俺には言えなくて、谷崎くんなら解決できたって…そういうことか」
【宮沢】
「えっ!?あっ、それは…」
【井伏】
「―フッ」
井伏さんは、目を見開いて驚いた俺の顔を見て微苦笑を浮かべると
【井伏】
「やっぱり同情で付き合った恋人が親友にかなう訳ねえかぁ?」
そう言って天井を仰いだ
【宮沢】
「そんなことないですよ!どうしてそんな…!」
【井伏】
「宮沢くんは、もしかしたら
無理して俺に付き合ってくれてるんじゃないかってね」
井伏さんが視線だけをこちらに向けて答える
【宮沢】
「……違いますっ。俺は、井伏さんのことが本当に好きだから一緒に居たいんです!」
突然のことで訳もわからなかったが、俺は身を乗り出すようにしながら
否定をした
【井伏】
「でも、俺より先に別の誰かが
宮沢くんに告白してたら、恋
人は俺じゃなかったかもしれないだろ?」
【井伏】
「例えば……谷崎くんとか夏目さんとか、さ」
どうしてここでその二人が出てくるのかわからないが、そんなことはないということだけははっきりしていた
【宮沢】
「潤司は小学校からの一番の親友で、かけがえのない大事な存在なのは変わりません」
【宮沢】
「だけど…、それは本当に親友としてだけのもので…」
【井伏】
「それじゃあ夏目さんはどうだ?
夏目さんがアンタと恋人になりたいって言ったら、さ」
井伏さんは、今までに見たことがないような苦しそうな表情を浮かべている
【宮沢】
「夏目さんは……確かにすごくかっこよくて何でもできて、憧れの人です」
【宮沢】
「でも、それは好きとかじゃなくて、同性として憧れるっていうか、目標っていうか…」
俺は恥ずかしさも忘れて井伏さんに抱き付いた
【宮沢】
「恋愛対象として、ドキドキしたり触れ合いたいと思ったのは、井伏さんだけです……!」
想いが伝わるようにギュッと腕の力を強める
【井伏】
「いや悪い。変なこと言って。
やっぱ、アンタが相手だとほんとかっこ
悪いわ」
井伏さんの口から、自嘲気味の笑いが漏れる
【宮沢】
「そんなことないです!井伏さんは誰よりもかっこよくて…素敵で…」
【宮沢】
「でも…だから俺も、変なことで悩んで……」
ずっと悩んでいたことを、俺はついに打ち明けた
俺が最近、男らしさを失ってきているんじゃないかと思っていた事…
そんな俺より、井伏さんは女性と付き合うのが楽しくて、お似合いなんじゃないかと思っていた事…
【井伏】
「それは絶対ない。俺が好きなのはアンタだけだ」
俺の言葉に、井伏さんはしっかりと俺を見つめて否定をする
【宮沢】
「でも、井伏さんから完璧にエスコートされて、自分が女性みたいに扱われてるみたいで……」
【宮沢】
「それだったら、男の俺じゃなくてもいいんじゃないかって思っちゃったんです」
「!!!もう!そういう事こんな場所で言わないでください!」
【井伏】
「ははは。悪ィ悪い」
【井伏】
「『こういうコト』は、今夜またベッドの中で―な?」
【宮沢】
「!!!!!!!!井伏さん!!!」
耳元で囁いた俺の胸を、宮沢くんが頬を真っ赤にしてポカポカ叩く
【井伏】
「なんだ、今夜もアンタを抱きたいって思ってるのは俺だけか?」
【宮沢】
「………―ッ!
そういう訳では……
ないです、けど……」
うなじまで赤く染めて、宮沢くんが小さく呟いた
―この関係を失うくらいなら、俺は神を傷付けることすら厭わないだろう
―第4話―
『吐露』
レッスン中の井伏さんは、何だか少し調子が悪いように見えた
【宮沢】
(どうしたのかな?仕事、大変だったのかな…)
【宮沢】
(普通に振る舞ってるんだけど、少し元気がなさそうというか…)
冗談を言ったり、チームのメンバーと笑顔で会話したり、そういう部分はいつもと変わらない
だけどなんとなく、本当になんとなくだけど、違和感を感じるのだ
【井伏】
「どうした、宮沢くん。俺が
かっこよすぎて見惚れちまったか?」
【宮沢】
「え、あ!すみません、ちょっと新しい演出のことを考えてて…!」
あまりにも井伏さんの姿を無意識に追いすぎてしまったのか、逆に井伏さんが心配そうに俺を覗き込んできた
【井伏】
「なんだよ俺の最高のソロ見てなかったのか?」
【井伏】
「仕方ねえな。次はアンタの目をくぎ付けにするくらい魅せてやるから、期待してろよ♪」
【宮沢】
「は…はい!」
パチンとウインクして見せた井伏さんは、普段通りの井伏さんだ
【宮沢】
(俺の考えすぎかな…)
【宮沢】
(自分がさっきまで悩んでた所為で、井伏さん)
……………
………
【井伏】
「宮沢くん、この後予定とか
って入ってる?」
更衣室に戻る最中、井伏さんが俺を引き止めた
【宮沢】
「いいえ、特に何も」
俺がそう言うと、井伏さんは俺の耳元に顔を寄せた
【井伏】
「良かった。ならさ、今夜も俺の部屋に泊まってくれよ、な?」
【宮沢】
「えっ!?あ、はっはい!」
【井伏】
「宮沢くんさ、昨日の晩は何
を悩んでたんだ?」
井伏さんの家で夕食をごちそうになった後、二人でゆっくりしているときに、そう訊ねられた
【宮沢】
「いえ、別に大したことじゃなくて…」
【宮沢】
「それに…。も、もう解決したので大丈夫です」
【井伏】
「…………」
そんな俺の返答に、井伏さんの顔がさっと曇った
【井伏】
「俺には言えなくて、谷崎くんなら解決できたって…そういうことか」
【宮沢】
「えっ!?あっ、それは…」
【井伏】
「―フッ」
井伏さんは、目を見開いて驚いた俺の顔を見て微苦笑を浮かべると
【井伏】
「やっぱり同情で付き合った恋人が親友にかなう訳ねえかぁ?」
そう言って天井を仰いだ
【宮沢】
「そんなことないですよ!どうしてそんな…!」
【井伏】
「宮沢くんは、もしかしたら
無理して俺に付き合ってくれてるんじゃないかってね」
井伏さんが視線だけをこちらに向けて答える
【宮沢】
「……違いますっ。俺は、井伏さんのことが本当に好きだから一緒に居たいんです!」
突然のことで訳もわからなかったが、俺は身を乗り出すようにしながら
否定をした
【井伏】
「でも、俺より先に別の誰かが
宮沢くんに告白してたら、恋
人は俺じゃなかったかもしれないだろ?」
【井伏】
「例えば……谷崎くんとか夏目さんとか、さ」
どうしてここでその二人が出てくるのかわからないが、そんなことはないということだけははっきりしていた
【宮沢】
「潤司は小学校からの一番の親友で、かけがえのない大事な存在なのは変わりません」
【宮沢】
「だけど…、それは本当に親友としてだけのもので…」
【井伏】
「それじゃあ夏目さんはどうだ?
夏目さんがアンタと恋人になりたいって言ったら、さ」
井伏さんは、今までに見たことがないような苦しそうな表情を浮かべている
【宮沢】
「夏目さんは……確かにすごくかっこよくて何でもできて、憧れの人です」
【宮沢】
「でも、それは好きとかじゃなくて、同性として憧れるっていうか、目標っていうか…」
俺は恥ずかしさも忘れて井伏さんに抱き付いた
【宮沢】
「恋愛対象として、ドキドキしたり触れ合いたいと思ったのは、井伏さんだけです……!」
想いが伝わるようにギュッと腕の力を強める
【井伏】
「いや悪い。変なこと言って。
やっぱ、アンタが相手だとほんとかっこ
悪いわ」
井伏さんの口から、自嘲気味の笑いが漏れる
【宮沢】
「そんなことないです!井伏さんは誰よりもかっこよくて…素敵で…」
【宮沢】
「でも…だから俺も、変なことで悩んで……」
ずっと悩んでいたことを、俺はついに打ち明けた
俺が最近、男らしさを失ってきているんじゃないかと思っていた事…
そんな俺より、井伏さんは女性と付き合うのが楽しくて、お似合いなんじゃないかと思っていた事…
【井伏】
「それは絶対ない。俺が好きなのはアンタだけだ」
俺の言葉に、井伏さんはしっかりと俺を見つめて否定をする
【宮沢】
「でも、井伏さんから完璧にエスコートされて、自分が女性みたいに扱われてるみたいで……」
【宮沢】
「それだったら、男の俺じゃなくてもいいんじゃないかって思っちゃったんです」