交際半年 井伏編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
【宮沢】
「色々…、ツッコミ入れたりしますが……」
【宮沢】
「だけど、あんな風に時間を気にせずくっつけるの
…嬉しかったです」
ついつい憎まれ口…というか、付き合う前のノリで色々言ってしまうけれど…
未だに時々、俺が井伏さんの恋人で、本当に良いのかな…なんて、不安になったりするけれど…
井伏さんと一緒に過ごすのは、何だかんだで楽しいし、キスや…夜の行為も好きだ
―それに、そういうことを男同士で出来るのなんて
お互いの部屋以外にないのだから
デートなのに、恋人が男では手をつなぐこともままならない
井伏さんは何処を歩いていても、周囲の女性にチラチラと振り返られるというのに…
そんなとき堂々と、『俺は井伏さんの恋人です』なんて…腕を組んで主張することもできない
【宮沢】
(相手が俺じゃ、デートだなんて思われないから、逆ナンパされる事もしょっちゅうだしなあ…)
【井伏】
「あのさ、宮沢くん」
【宮沢】
「はいっ!なんでしょう」
うっかりぼんやりトリップしていた俺は、井伏さんの呼びかけに慌てて顔を上げた
【井伏】
「そういう無防備な顔されてても、公衆の面前じゃキスする訳にもいかねーから残念なんだけどさ」
【井伏】
「―ホントにちゃんと計画立てて
あの温泉みたいに、『2人きりで過ごせるデート』、しようぜ」
【宮沢】
「……あ」
そこでようやく俺は、井伏さんの言う『ちゃんとしたデート』の意味が分かった
【宮沢】
(情報通で、いつもスマートに行き先を決める井伏さんなのに、今日は何だか変だなって思ってた…)
だけどそれは、井伏さんが俺とのデートを、本当に深く…真剣に考えていてくれたからだったのだ
【宮沢】
「井伏さん…、俺………」
【井伏】
「―つーワケで、明後日の夜はヒマか?」
どうして良いか分からないままに口を開いた俺の言葉を、井伏さんが遮った
【宮沢】
「…は、はい
明後日はバイトが17時までなので……
」
大学はまだ夏期休暇中で、週に2度は早いシフトに入れて貰っているのだ
【井伏】
「んじゃ、その日普通に飯デートしてから、俺の部屋で『デート』の計画立てようぜ」
【宮沢】
「はい!それまでに、2人で行ったら楽しそうなとこ、たくさん考えておきますね!」
【井伏】
「外でもたっぷり宮沢くんを
堪能できる、素敵な路地裏スポットもな♪」
【宮沢】
「それは探しません」
―第3話―
『そして待ち合わせ』
【宮沢】
(なんだか遠くの方の雲行き、ちょっとだけ怪しいなあ…」
そんなことを思いながらも、待ち合わせの場所へと急ぐ
【井伏】
『せっかく夕方からの待ち合わせなんだからさ、夕日見に行こうぜ』
【井伏】
『駅から少し離れた川沿いなんだけど、すげー綺麗で、宮沢くんに
も見せたくてさ』
昨日、寝る前に井伏さんから届いたメール
あの時点での天気予報では、今日の降水確率は0%だった筈なのに
【宮沢】
(―井伏さんのお気に入りの景色
俺も一緒に見たいな……)
天気が崩れない事を祈りながらも、更に移動速度を上げる
―付き合ってから知った、井伏さんの色々な一面
夜、俺が寝返りなどで身体を離すと、5分後には無意識のまま、俺を腕の中
に引き寄せている井伏さん
目玉焼きは、卵2つでつくるのが好きな井伏さん(一昨日の朝は、4つで出来た目玉焼きを2人で食べた)
地元の金沢が大好きで、特に兼六園の事を話すと止まらなくなる井伏さん
そこから生じた趣味の庭園巡りは、過去に一度も他人を誘ったことがないという井伏さん
【宮沢】
(この前買った材料で、綺麗なジオラマ出来たのかな…)
走っている間も、次々と井伏さんの事が頭に浮かぶ
スマートで、気配り上手で、そつのない、外での井伏さん
こだわりが強くて、子供っぽい面もある、2人のときの井伏さん
どちらも、知る程好きになっていく
【宮沢】
(始めの内は、面白いけど調子のいい人だなって印象だけだったっけ…)
【宮沢】
(まさか恋人同士になって、こんなに好きになるなんて思わなかったな)
―何故、女の人が大好きで、あんなにモテる井伏さんが…俺を好きになったのかは分からない
だからしばらくは、何度好きって言われても…、冗談だとしか思えなかった
【宮沢】
(色々あって、こうしてお付き合いしているけれど
ほんと…幸せだなあ)
―ゴロゴロゴロゴロ
【宮沢】
「………ん?」
ピシャッ!!!
ド―――――ン!!!!!
ザ―――――ッッ!!!!
【宮沢】
「うわわわ!!??」
突然の豪雨に、一瞬パニックに陥る
【宮沢】
(―ってまずは雨宿りしないと!)
【井伏】
「―宮沢くん!」
【宮沢】
「井伏さん!」
バシャバシャバシャバシャ……
向こうから、スーツを濡らした井伏さんが走ってくる
【宮沢】
「井伏さんも途中で降られちゃったんですか!?」
【井伏】
「話は後だ、とにかく屋根のあるとこ行くぞ!」
―バシャバシャバシャバシャ
井伏さんに肩を抱かれて、近くにあった倉庫の屋根の下へ走り込む
【宮沢】
「はー、急にこんなに降るなんてびっくりですねえ」
【井伏】
「まったく、すっかり油断してアプリで雨雲チェックするのも忘れてたぜ。すっかり濡れちまったな」
やれやれという様子で空を見上げ、軽く溜息を吐く井伏さん
【宮沢】
「雨音もすごくて、他の音なんて全然聞こえないですね」
―音どころが、分厚い雨のベールに阻まれて、数メートル先すらけぶって見えない状態だ
【宮沢】
「ふふ。なんだか世界で2人だけ、雨の檻に閉じ込められちゃったみたいです」
【井伏】
「…………」
一緒に雨を眺めていた井伏さんが、俺の方へ振り向いた
【井伏】
「―世界に俺たち2人だけなら
外でこういうことだって、出来るわけだよな」
「色々…、ツッコミ入れたりしますが……」
【宮沢】
「だけど、あんな風に時間を気にせずくっつけるの
…嬉しかったです」
ついつい憎まれ口…というか、付き合う前のノリで色々言ってしまうけれど…
未だに時々、俺が井伏さんの恋人で、本当に良いのかな…なんて、不安になったりするけれど…
井伏さんと一緒に過ごすのは、何だかんだで楽しいし、キスや…夜の行為も好きだ
―それに、そういうことを男同士で出来るのなんて
お互いの部屋以外にないのだから
デートなのに、恋人が男では手をつなぐこともままならない
井伏さんは何処を歩いていても、周囲の女性にチラチラと振り返られるというのに…
そんなとき堂々と、『俺は井伏さんの恋人です』なんて…腕を組んで主張することもできない
【宮沢】
(相手が俺じゃ、デートだなんて思われないから、逆ナンパされる事もしょっちゅうだしなあ…)
【井伏】
「あのさ、宮沢くん」
【宮沢】
「はいっ!なんでしょう」
うっかりぼんやりトリップしていた俺は、井伏さんの呼びかけに慌てて顔を上げた
【井伏】
「そういう無防備な顔されてても、公衆の面前じゃキスする訳にもいかねーから残念なんだけどさ」
【井伏】
「―ホントにちゃんと計画立てて
あの温泉みたいに、『2人きりで過ごせるデート』、しようぜ」
【宮沢】
「……あ」
そこでようやく俺は、井伏さんの言う『ちゃんとしたデート』の意味が分かった
【宮沢】
(情報通で、いつもスマートに行き先を決める井伏さんなのに、今日は何だか変だなって思ってた…)
だけどそれは、井伏さんが俺とのデートを、本当に深く…真剣に考えていてくれたからだったのだ
【宮沢】
「井伏さん…、俺………」
【井伏】
「―つーワケで、明後日の夜はヒマか?」
どうして良いか分からないままに口を開いた俺の言葉を、井伏さんが遮った
【宮沢】
「…は、はい
明後日はバイトが17時までなので……
」
大学はまだ夏期休暇中で、週に2度は早いシフトに入れて貰っているのだ
【井伏】
「んじゃ、その日普通に飯デートしてから、俺の部屋で『デート』の計画立てようぜ」
【宮沢】
「はい!それまでに、2人で行ったら楽しそうなとこ、たくさん考えておきますね!」
【井伏】
「外でもたっぷり宮沢くんを
堪能できる、素敵な路地裏スポットもな♪」
【宮沢】
「それは探しません」
―第3話―
『そして待ち合わせ』
【宮沢】
(なんだか遠くの方の雲行き、ちょっとだけ怪しいなあ…」
そんなことを思いながらも、待ち合わせの場所へと急ぐ
【井伏】
『せっかく夕方からの待ち合わせなんだからさ、夕日見に行こうぜ』
【井伏】
『駅から少し離れた川沿いなんだけど、すげー綺麗で、宮沢くんに
も見せたくてさ』
昨日、寝る前に井伏さんから届いたメール
あの時点での天気予報では、今日の降水確率は0%だった筈なのに
【宮沢】
(―井伏さんのお気に入りの景色
俺も一緒に見たいな……)
天気が崩れない事を祈りながらも、更に移動速度を上げる
―付き合ってから知った、井伏さんの色々な一面
夜、俺が寝返りなどで身体を離すと、5分後には無意識のまま、俺を腕の中
に引き寄せている井伏さん
目玉焼きは、卵2つでつくるのが好きな井伏さん(一昨日の朝は、4つで出来た目玉焼きを2人で食べた)
地元の金沢が大好きで、特に兼六園の事を話すと止まらなくなる井伏さん
そこから生じた趣味の庭園巡りは、過去に一度も他人を誘ったことがないという井伏さん
【宮沢】
(この前買った材料で、綺麗なジオラマ出来たのかな…)
走っている間も、次々と井伏さんの事が頭に浮かぶ
スマートで、気配り上手で、そつのない、外での井伏さん
こだわりが強くて、子供っぽい面もある、2人のときの井伏さん
どちらも、知る程好きになっていく
【宮沢】
(始めの内は、面白いけど調子のいい人だなって印象だけだったっけ…)
【宮沢】
(まさか恋人同士になって、こんなに好きになるなんて思わなかったな)
―何故、女の人が大好きで、あんなにモテる井伏さんが…俺を好きになったのかは分からない
だからしばらくは、何度好きって言われても…、冗談だとしか思えなかった
【宮沢】
(色々あって、こうしてお付き合いしているけれど
ほんと…幸せだなあ)
―ゴロゴロゴロゴロ
【宮沢】
「………ん?」
ピシャッ!!!
ド―――――ン!!!!!
ザ―――――ッッ!!!!
【宮沢】
「うわわわ!!??」
突然の豪雨に、一瞬パニックに陥る
【宮沢】
(―ってまずは雨宿りしないと!)
【井伏】
「―宮沢くん!」
【宮沢】
「井伏さん!」
バシャバシャバシャバシャ……
向こうから、スーツを濡らした井伏さんが走ってくる
【宮沢】
「井伏さんも途中で降られちゃったんですか!?」
【井伏】
「話は後だ、とにかく屋根のあるとこ行くぞ!」
―バシャバシャバシャバシャ
井伏さんに肩を抱かれて、近くにあった倉庫の屋根の下へ走り込む
【宮沢】
「はー、急にこんなに降るなんてびっくりですねえ」
【井伏】
「まったく、すっかり油断してアプリで雨雲チェックするのも忘れてたぜ。すっかり濡れちまったな」
やれやれという様子で空を見上げ、軽く溜息を吐く井伏さん
【宮沢】
「雨音もすごくて、他の音なんて全然聞こえないですね」
―音どころが、分厚い雨のベールに阻まれて、数メートル先すらけぶって見えない状態だ
【宮沢】
「ふふ。なんだか世界で2人だけ、雨の檻に閉じ込められちゃったみたいです」
【井伏】
「…………」
一緒に雨を眺めていた井伏さんが、俺の方へ振り向いた
【井伏】
「―世界に俺たち2人だけなら
外でこういうことだって、出来るわけだよな」
