[本編] 萩山 ソウ 編
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【亘】
(これ、どこかのアライグマが聞いたら喜びそうなネタだな)
くらいしか、もはや感想が抱けなかった。
【葛貫】
「ということで、各自役作りをちゃんとやっておいてくださいネ!」
【葛貫】
「さーて、私は気合を入れて魔王をやるぞ~♪」
【柊木】
「…………」
郁哉も唖然としていた。
そうだよな、オレもそう思う。
【萩山】
「……へえ、面白そうだな」
【亘】
「ソウ、ちゃんと本読んだのか? 内容メチャクチャだぞ……」
【萩山】
「よくわかんねえけど、俺が亘と手を取り合って敵を倒して」
【萩山】
「最終的に亘を幸せにするって話だろ?」
【亘】
「はっ……?」
なぜかキメ顔で、『お前を幸せにしてやる』て言われて不覚にもドキッとしてしまった。
な、何か答えなきゃ…
【亘】
「……よろしくお願いします」
【萩山】
「おう、まかせとけ」
その日はキャストの顔合わせと配役の紹介で終わり、明日から本格的な練習が始まることになった。
【アラさん】
「おおおおお! ロマン溢れる痛快友情冒険活劇!!」
【アラさん】
「そう、そう……!」
【アラさん】
「俺サマが求めてたのはこういう、血沸き肉躍る系の物語なんだよ!!」
【亘】
(やっぱり喜ぶと思ったけど……ここまでとは)
アラさんは台本を食い入るように見て、一通り読み終わるとベッドの上をコロコロ転がりながら喜んでいた。
あまりのハイテンションぶりに冷めた目で見ていると、コンコンとドアがノックされる。
【萩山】
「なあ、一緒に読み合わせしないか?」
ソウが台本を持ってやってきた。
【アラさん】
「いいね、いいね。生で聞かせてくれ!」
【亘】
「なんでアラさんが答えてるんだよ……」
【亘】
「ちょっと鬱陶しいから大人しくしてて」
【アラさん】
「鬱陶しいとはなんだよ!」
【アラさん】
「俺サマは心の底から楽しみにしているファンだぞ! 応援してるんだぞ!」
【アラさん】
「俺サマのために、お前ら頑張れ!! ……ほぶっ」
ちょっと本気で鬱陶しくなって、とりあえず枕の下に埋めてみた。
【亘】
「ソウから練習しようって言いだすなんて珍しいね」
【萩山】
「これ、両親が死んだとこから始まる話だろ……」
【亘】
「あ……」
オレは物心ついたときには、両親がいなかった。
今、オレをこの学校に通わせてくれているのは、施設にいたオレを引き取って養ってくれた養父母だ。
このお金持ち学校に通えるのは、その養父母がお金持ちだから。
そんな生い立ちのオレを、みんなが腫物みたいに扱ってた中、親しくしてくれたのがソウと郁哉だった。
【亘】
「心配してくれたんだ」
【萩山】
「……心配すんのは当たり前だろ友だちなんだから」
【亘】
「ソウ……」
【亘】
「ソウがオレの友だちでよかった」
【萩山】
「そう言ってもらえんの、嬉しい」
【亘】
「ソウがオレの事心配してくれて嬉しいよ」
【亘】
「でも大丈夫」
【亘】
「……これ、あんまりにも現実離れしすぎて、まったく感傷に浸れる隙ないから!」
【萩山】
「そうだよな! すっげー話ぶっとんでるもん」
【亘】
「うん」
【萩山】
「ぶっ」
【亘】
「ははっ」
2人で顔を見合わせると、声を上げて笑った。
【亘】
「よし、じゃあ練習しようか」
【萩山】
「えー……やっぱマジでやるとなるとちょっと面倒になってきた」
【亘】
「ちょっ、真面目だなぁって見直してたのに」
【萩山】
「あーそうだ。なんかご褒美くれよ」
【亘】
「え?」
【萩山】
「亘が俺にご褒美くれるなら、俺めちゃくちゃ真面目に頑張るんだけど?」
【亘】
「ご褒美って……ラーメン奢るとか?」
【萩山】
「そんなんじゃテンションあがらないって」
【亘】
「じゃあ、何?」
ソウがオレの腕を引いて耳元に口を寄せた。
【萩山】
「そうだなぁ……」
【萩山】
「亘が俺にチューしてくれるとか?」
【亘】
「はっ!!?」
【亘】
「な、何言って……」
【萩山】
「よし、それなら俺めちゃくちゃ頑張れる!」
【亘】
「ま、待った……それ本気なのか……」
【萩山】
「俺は本気だけど? それとも亘は俺にキスすんの嫌なのか?」
【亘】
「そうじゃないけど……て違くて!!」
【亘】
「そんな問題じゃないだろ?」
【萩山】
「え、なんで?もう1回したじゃん」
【亘】
「アレはソウが勝手に……!」
【萩山】
「嫌だったのか……?」
【亘】
「だから嫌ではないって……!」
【亘】
(ん……?)
てか、その顔は反則だ!
そんなしゅんとした顔でオレを見るな…!
【萩山】
「嫌じゃないなら決定! よし練習しようぜ」
【亘】
(も、もう……ソウは一体どういう気持ちでそんな事言ってるんだよ……)
肩を並べて、台本を読み始める。
台本の内容よりも、隣に座るソウの事が気になりすぎて……。
内容は全然頭に入ってこないのだった……。
(これ、どこかのアライグマが聞いたら喜びそうなネタだな)
くらいしか、もはや感想が抱けなかった。
【葛貫】
「ということで、各自役作りをちゃんとやっておいてくださいネ!」
【葛貫】
「さーて、私は気合を入れて魔王をやるぞ~♪」
【柊木】
「…………」
郁哉も唖然としていた。
そうだよな、オレもそう思う。
【萩山】
「……へえ、面白そうだな」
【亘】
「ソウ、ちゃんと本読んだのか? 内容メチャクチャだぞ……」
【萩山】
「よくわかんねえけど、俺が亘と手を取り合って敵を倒して」
【萩山】
「最終的に亘を幸せにするって話だろ?」
【亘】
「はっ……?」
なぜかキメ顔で、『お前を幸せにしてやる』て言われて不覚にもドキッとしてしまった。
な、何か答えなきゃ…
【亘】
「……よろしくお願いします」
【萩山】
「おう、まかせとけ」
その日はキャストの顔合わせと配役の紹介で終わり、明日から本格的な練習が始まることになった。
【アラさん】
「おおおおお! ロマン溢れる痛快友情冒険活劇!!」
【アラさん】
「そう、そう……!」
【アラさん】
「俺サマが求めてたのはこういう、血沸き肉躍る系の物語なんだよ!!」
【亘】
(やっぱり喜ぶと思ったけど……ここまでとは)
アラさんは台本を食い入るように見て、一通り読み終わるとベッドの上をコロコロ転がりながら喜んでいた。
あまりのハイテンションぶりに冷めた目で見ていると、コンコンとドアがノックされる。
【萩山】
「なあ、一緒に読み合わせしないか?」
ソウが台本を持ってやってきた。
【アラさん】
「いいね、いいね。生で聞かせてくれ!」
【亘】
「なんでアラさんが答えてるんだよ……」
【亘】
「ちょっと鬱陶しいから大人しくしてて」
【アラさん】
「鬱陶しいとはなんだよ!」
【アラさん】
「俺サマは心の底から楽しみにしているファンだぞ! 応援してるんだぞ!」
【アラさん】
「俺サマのために、お前ら頑張れ!! ……ほぶっ」
ちょっと本気で鬱陶しくなって、とりあえず枕の下に埋めてみた。
【亘】
「ソウから練習しようって言いだすなんて珍しいね」
【萩山】
「これ、両親が死んだとこから始まる話だろ……」
【亘】
「あ……」
オレは物心ついたときには、両親がいなかった。
今、オレをこの学校に通わせてくれているのは、施設にいたオレを引き取って養ってくれた養父母だ。
このお金持ち学校に通えるのは、その養父母がお金持ちだから。
そんな生い立ちのオレを、みんなが腫物みたいに扱ってた中、親しくしてくれたのがソウと郁哉だった。
【亘】
「心配してくれたんだ」
【萩山】
「……心配すんのは当たり前だろ友だちなんだから」
【亘】
「ソウ……」
【亘】
「ソウがオレの友だちでよかった」
【萩山】
「そう言ってもらえんの、嬉しい」
【亘】
「ソウがオレの事心配してくれて嬉しいよ」
【亘】
「でも大丈夫」
【亘】
「……これ、あんまりにも現実離れしすぎて、まったく感傷に浸れる隙ないから!」
【萩山】
「そうだよな! すっげー話ぶっとんでるもん」
【亘】
「うん」
【萩山】
「ぶっ」
【亘】
「ははっ」
2人で顔を見合わせると、声を上げて笑った。
【亘】
「よし、じゃあ練習しようか」
【萩山】
「えー……やっぱマジでやるとなるとちょっと面倒になってきた」
【亘】
「ちょっ、真面目だなぁって見直してたのに」
【萩山】
「あーそうだ。なんかご褒美くれよ」
【亘】
「え?」
【萩山】
「亘が俺にご褒美くれるなら、俺めちゃくちゃ真面目に頑張るんだけど?」
【亘】
「ご褒美って……ラーメン奢るとか?」
【萩山】
「そんなんじゃテンションあがらないって」
【亘】
「じゃあ、何?」
ソウがオレの腕を引いて耳元に口を寄せた。
【萩山】
「そうだなぁ……」
【萩山】
「亘が俺にチューしてくれるとか?」
【亘】
「はっ!!?」
【亘】
「な、何言って……」
【萩山】
「よし、それなら俺めちゃくちゃ頑張れる!」
【亘】
「ま、待った……それ本気なのか……」
【萩山】
「俺は本気だけど? それとも亘は俺にキスすんの嫌なのか?」
【亘】
「そうじゃないけど……て違くて!!」
【亘】
「そんな問題じゃないだろ?」
【萩山】
「え、なんで?もう1回したじゃん」
【亘】
「アレはソウが勝手に……!」
【萩山】
「嫌だったのか……?」
【亘】
「だから嫌ではないって……!」
【亘】
(ん……?)
てか、その顔は反則だ!
そんなしゅんとした顔でオレを見るな…!
【萩山】
「嫌じゃないなら決定! よし練習しようぜ」
【亘】
(も、もう……ソウは一体どういう気持ちでそんな事言ってるんだよ……)
肩を並べて、台本を読み始める。
台本の内容よりも、隣に座るソウの事が気になりすぎて……。
内容は全然頭に入ってこないのだった……。
