[本編] 萩山 ソウ 編
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【亘】
「あのなぁっ……」
オレはペタペタと歩き出してプールから出た。
【萩山】
「あれ、どうしたんだよ亘。どこ行くんだ?」
【亘】
「掃除終わったから、先生に報告して寮に帰る!」
【亘】
「ブラシ、オレの分も片付けておけよな!」
【萩山】
「あっ、ちょっと待てよ。俺も行くから」
その声を無視してスタスタと歩いた。
ソウがからかってくるのはいつもの事だった。
だけど、なんか今までみたいに軽く流せない。
妙にソウとじゃれ合えてるのが嬉しくて、ドキドキしてる。
【亘】
(な、何だよこれ。あーもう……オレ、本当に変になってるっ……)
【萩山】
「なあ亘、怒った?」
デッキブラシをロッカーに入れて、ソウがいそいそとオレの近くに寄ってきた。
顔色をうかがうように、覗き込んでくる。
【萩山】
「……?」
【萩山】
「なあってばー……本気で怒ってんのか?」
【亘】
「……」
【萩山】
「なあ、亘……?」
たぶん今、ソウに猫耳が生えてたら、ショボンと垂れ下がってると思う!
そんな顔をしてるのが、妙にツボにハマッてしまった。
【亘】
(人の事散々可愛いとか言って、ソウのほうが全然可愛いじゃん!!)
漏れそうになる笑いを堪えるのは大変だった。
【萩山】
「亘?」
【亘】
「ごめんごめん、ちょっとムッとしただけ……」
【亘】
「もう怒ってないよ」
【萩山】
「本当か?」
ショボンとしてた顔が、パッと明るくなる。
【亘】
(そんなにオレに相手されて嬉しいのか?)
その反応がまたすっごく可愛かった。
【亘】
「うん。一緒に職員室行って、早く寮に戻ろうぜ」
【萩山】
「ああ!」
長年付き合って来たのに、なぜか最近改めてソウの新たな一面を見てる気がする。
その度に、今まで感じたことのない気持ちが生まれる。
aドロップの捜査なんて厄介なことだらけだったけど。
でもこうやってソウの色んな面が見れたのは、よかったのかも……?
そんなことを考えながら、職員室へ向かった。
【亘】
「失礼しまーす。竹尾先生いらっしゃいますか?」
【職員】
「うわっ、お前ら何でそんなビショ濡れなんだ!? 雨なんか降ってたか?」
【萩山】
「いや、竹尾せんせーにプールの掃除頼まれて、それで……」
【職員】
「掃除してて2人ともズブ濡れになるってどういうことだよ」
【職員】
「今日は暑いからって油断して、風邪とか引くなよ?」
【亘】
「はい。それで竹尾先生に報告して寮に帰りたいんですが」
【亘】
「先生はどこに……?」
【職員】
「えーっと……」
チラリと先生の席を見たけど、空だ。
【職員】
「まだ帰ってはないハズだから、科学室じゃないか?」
【萩山】
「科学室? なんで数学教師が科学室に……」
【職員】
「昔観たドラマの影響で、何でもフラスコとアルコールランプを使って」
【職員】
「お湯を沸かしてコーヒーを飲むのが好きなんだってさ」
【萩山】
「へえ……」
ソウの滅茶苦茶興味なさそうな相槌が打たれる。
【亘】
「あ、ありがとうございます!科学室に行ってみます」
慌ててフォローして俺達は職員室を後にした。
流石にびしょびしょのまま悪くわけにもいかないので、制服に着替えて実験室のある棟に向かう。
実験室のある棟は前にも行ったけど、あんまり使われることもないから学園の奥の方にある。
つまりは、遠い……。
【萩山】
「たく、面倒くせえな……普通に職員室にいろよなぁ」
【アラさん】
「お、ソウに亘じゃないか。どうしたんだお前ら」
ぶつぶつ文句言うソウを連れて特別教室棟に来ると、口のまわりに食べクズをつけて満足そうな顔をしているアラさんと出会った。
【亘】
「そういうアラさんこそ、何してたの?」
【アラさん】
「いや、ここの食堂のおばちゃんがいい人でなぁー……」
【アラさん】
「お腹減らして会いに行くと、残り物をいっぱい与えてくれるんだ」
【アラさん】
「ここ、金持ちの学校だけあって食堂もいい食材揃えてるよな」
【亘】
「なんかすっかり、ここでの生活エンジョイしてるね、アラさん」
【アラさん】
「なんだその目は。食堂は色んな奴が出入りするから、調査の為に足しげく通ってるんだぞ! オレは!」
【萩山】
「アラちんなんかほっといて、行こうぜ」
【亘】
「……そうだね」
【アラさん】
「なんじゃなんじゃ、その投げやりな扱いはー」
アラさんを置いて奥の科学室へ行こうとした途中。
普段、使われてないはずの教室から物音が聞こえた。
【亘】
「誰かいるね……」
【萩山】
「誰だ?」
中の気配をうかがいながら、少しだけドアを開けた。
【???】
「……ええ、その気持ちわかります」
【???】
「ほ、本当ですか?」
【???】
「本当です。誰だってそういう気持ちになることはあります」
中には2人の生徒の影が見えた。
ジッと目を凝らすと、片方の生徒の頭のてっぺんに何かの耳が生えている。
【亘】
「……ケモ耳だ」
【萩山】
「おい、もうひとりの方……」
【亘】
「……!」
角度的に、一人の生徒の顔は見えなかったけれど……
こちらを向いている耳のついていない人の顔が見えた。
「あのなぁっ……」
オレはペタペタと歩き出してプールから出た。
【萩山】
「あれ、どうしたんだよ亘。どこ行くんだ?」
【亘】
「掃除終わったから、先生に報告して寮に帰る!」
【亘】
「ブラシ、オレの分も片付けておけよな!」
【萩山】
「あっ、ちょっと待てよ。俺も行くから」
その声を無視してスタスタと歩いた。
ソウがからかってくるのはいつもの事だった。
だけど、なんか今までみたいに軽く流せない。
妙にソウとじゃれ合えてるのが嬉しくて、ドキドキしてる。
【亘】
(な、何だよこれ。あーもう……オレ、本当に変になってるっ……)
【萩山】
「なあ亘、怒った?」
デッキブラシをロッカーに入れて、ソウがいそいそとオレの近くに寄ってきた。
顔色をうかがうように、覗き込んでくる。
【萩山】
「……?」
【萩山】
「なあってばー……本気で怒ってんのか?」
【亘】
「……」
【萩山】
「なあ、亘……?」
たぶん今、ソウに猫耳が生えてたら、ショボンと垂れ下がってると思う!
そんな顔をしてるのが、妙にツボにハマッてしまった。
【亘】
(人の事散々可愛いとか言って、ソウのほうが全然可愛いじゃん!!)
漏れそうになる笑いを堪えるのは大変だった。
【萩山】
「亘?」
【亘】
「ごめんごめん、ちょっとムッとしただけ……」
【亘】
「もう怒ってないよ」
【萩山】
「本当か?」
ショボンとしてた顔が、パッと明るくなる。
【亘】
(そんなにオレに相手されて嬉しいのか?)
その反応がまたすっごく可愛かった。
【亘】
「うん。一緒に職員室行って、早く寮に戻ろうぜ」
【萩山】
「ああ!」
長年付き合って来たのに、なぜか最近改めてソウの新たな一面を見てる気がする。
その度に、今まで感じたことのない気持ちが生まれる。
aドロップの捜査なんて厄介なことだらけだったけど。
でもこうやってソウの色んな面が見れたのは、よかったのかも……?
そんなことを考えながら、職員室へ向かった。
【亘】
「失礼しまーす。竹尾先生いらっしゃいますか?」
【職員】
「うわっ、お前ら何でそんなビショ濡れなんだ!? 雨なんか降ってたか?」
【萩山】
「いや、竹尾せんせーにプールの掃除頼まれて、それで……」
【職員】
「掃除してて2人ともズブ濡れになるってどういうことだよ」
【職員】
「今日は暑いからって油断して、風邪とか引くなよ?」
【亘】
「はい。それで竹尾先生に報告して寮に帰りたいんですが」
【亘】
「先生はどこに……?」
【職員】
「えーっと……」
チラリと先生の席を見たけど、空だ。
【職員】
「まだ帰ってはないハズだから、科学室じゃないか?」
【萩山】
「科学室? なんで数学教師が科学室に……」
【職員】
「昔観たドラマの影響で、何でもフラスコとアルコールランプを使って」
【職員】
「お湯を沸かしてコーヒーを飲むのが好きなんだってさ」
【萩山】
「へえ……」
ソウの滅茶苦茶興味なさそうな相槌が打たれる。
【亘】
「あ、ありがとうございます!科学室に行ってみます」
慌ててフォローして俺達は職員室を後にした。
流石にびしょびしょのまま悪くわけにもいかないので、制服に着替えて実験室のある棟に向かう。
実験室のある棟は前にも行ったけど、あんまり使われることもないから学園の奥の方にある。
つまりは、遠い……。
【萩山】
「たく、面倒くせえな……普通に職員室にいろよなぁ」
【アラさん】
「お、ソウに亘じゃないか。どうしたんだお前ら」
ぶつぶつ文句言うソウを連れて特別教室棟に来ると、口のまわりに食べクズをつけて満足そうな顔をしているアラさんと出会った。
【亘】
「そういうアラさんこそ、何してたの?」
【アラさん】
「いや、ここの食堂のおばちゃんがいい人でなぁー……」
【アラさん】
「お腹減らして会いに行くと、残り物をいっぱい与えてくれるんだ」
【アラさん】
「ここ、金持ちの学校だけあって食堂もいい食材揃えてるよな」
【亘】
「なんかすっかり、ここでの生活エンジョイしてるね、アラさん」
【アラさん】
「なんだその目は。食堂は色んな奴が出入りするから、調査の為に足しげく通ってるんだぞ! オレは!」
【萩山】
「アラちんなんかほっといて、行こうぜ」
【亘】
「……そうだね」
【アラさん】
「なんじゃなんじゃ、その投げやりな扱いはー」
アラさんを置いて奥の科学室へ行こうとした途中。
普段、使われてないはずの教室から物音が聞こえた。
【亘】
「誰かいるね……」
【萩山】
「誰だ?」
中の気配をうかがいながら、少しだけドアを開けた。
【???】
「……ええ、その気持ちわかります」
【???】
「ほ、本当ですか?」
【???】
「本当です。誰だってそういう気持ちになることはあります」
中には2人の生徒の影が見えた。
ジッと目を凝らすと、片方の生徒の頭のてっぺんに何かの耳が生えている。
【亘】
「……ケモ耳だ」
【萩山】
「おい、もうひとりの方……」
【亘】
「……!」
角度的に、一人の生徒の顔は見えなかったけれど……
こちらを向いている耳のついていない人の顔が見えた。
