[本編] 萩山 ソウ 編
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ソウはオレの手をギュッと握りしめたまま走り続けた。
裏庭を抜けて、校舎に入ると廊下を駆け抜けていく。
【萩山】
「…………」
【亘】
「ソウ、どこ行くんだよ」
【萩山】
「…………」
【亘】
「なあ、ソウ?」
【萩山】
「クソッ……クソッ……」
【亘】
「ソウ……?」
【萩山】
「何……してんだよ、俺はっ……」
【亘】
「なあ、ソウってば……どうしたんだよ」
ソウは下唇を噛んで、悔しそうな顔をしている。
オレの呼びかけも聞こえないようでただブツブツ何かを言いながら走り続けていた。
そんな様子のソウを見て、さっきまでとは違う、よく分からない不安が生まれてくる。
【亘】
(どうしたんだろう、様子が変だ)
思いつめたような瞳は、完全にどこか遠くを見ていた。
【亘】
「なあソウどこへ行くつもりだよ」
【萩山】
「……誰もいないところ」
【萩山】
「2人きりになれるところ……」
【亘】
「だったら、寮でいいんじゃ」
【萩山】
「ダメなんだよ! 誰も来ない、亘を独り占めできるとこじゃなきゃっ!」
【亘】
「え……?」
そのまま、屋上へと続く階段を駆け上がる。
屋上へ通じるドアは鍵がかかっていた。
けれど、そんなことお構いなしにソウはドアノブを蹴り上げてドアを無理やりこじ開けた。
【亘】
「何してんだよ!? なあ、ソウってば落ち着け!」
【萩山】
「落ち着けるわけないだろ。亘を、亘を……こんな目に遭わせといて」
【亘】
「ソウ……?」
キィ、と力なく開いたドアをくぐり、そのまま屋上へと出て行った。
……屋上まで出るとオレを奥まで追い詰めて、ガシャン、とフェンスを掴んで逃げられないようにした。
【亘】
「どうしたんだよソウ……」
【萩山】
「……ごめん、ごめんな、亘」
顔は怒りに満ちた表情をしているのに、声はすごく苦しそうだった。
【亘】
「何でソウが謝ってるんだ? 何も悪くないだろ」
【萩山】
「でも、俺のせいだ! 亘を守りきれなくて、危険な目に遭わせたのは俺だ……」
【亘】
「違う。違うってば、ソウのせいなんかじゃない」
【亘】
「ソウは何も悪くないだろ、勝手に自分を責めるなよ」
震えるソウの顔に、そっと手をのばす。
何だか今すぐに、何かが崩壊してしまいそうな。
そんな危険を感じたから。
【萩山】
「……臭い……」
ピクリとソウのネコ耳が動く。
【亘】
「匂い……?」
【萩山】
「臭いっ……はりねずみの、獣の臭いがするっ」
オレの手をガシッとつかんで鼻をひくひく動かしたかと思うと。
そのままオレの身体のあちこちの臭いを嗅ぎだした。
【萩山】
「くそっ……消さないと。亘は俺のものなんだからっ」
やたら頭をこすりつけてきたり、擦りむけた傷をくまなく舐めはじめた。
そして、首筋の噛まれた痕をペロリとひと舐めされたとき……。
【亘】
「んっ……」
小さな電流が走るみたいに、オレの身体がピク、ピクッと小刻みに震えた。
【萩山】
「…………亘、お前」
【亘】
「……ソウ? 何、すんだよ……」
【萩山】
「お前……さっきの奴にもそんな顔見せたの?」
【亘】
「えっ……!?」
ソウの目が鋭く細められて、きつく俺を睨んできた。
その目に見つめられると、身体の奥の方からぞわっとした震えが沸き起こってくる。
【萩山】
「お前、襲われて感じたのか……?」
【亘】
「は……?」
【萩山】
「上にのしかかられて、首筋噛まれて襲われたのに」
【萩山】
「何でお前、アイツのことさっき助けたんだ?」
【亘】
「助けたって……」
【萩山】
「俺がもう一発盛大な蹴りをお見舞いして、息の根止めようとしたの止めただろ」
【亘】
「息の根って……何言ってんだよ、ソウ。それはやりすぎだ」
【萩山】
「だから!!」
ガシャン!!
強くフェンスをつかんで、オレの身動きができないくらい間近に迫ってきた。
【萩山】
「お前を襲った奴なんか死んでも構わないだろ」
【萩山】
「なのになんで、かばうんだよ!」
【亘】
「どうしたんだよソウ、落ち着いて……んっ!」
間近に迫っていたソウの顔がさらに近づいて……。
その唇がオレの唇を激しくふさいだ。
【亘】
「ん、ん……」
口の中で生暖かくて、ざらざらしたものが口内をねっとりと動く。
頭の中がボーっとして理性が溶けてしまいそうになる。
【亘】
(オレ……ソウにキス……されてる……!?)
舌が絡め取られて、熱い吐息が漏れ出してしまう。
【亘】
「んっ……っは、んっ……う……」
【萩山】
「ずいぶんとイヤらしい顔してんだな」
オレの口の端と、ソウの口の端をつなぐ唾液の銀の糸がツーッと細くなってプツンと切れた。
【萩山】
「アイツにもこんな事されて、そんなうっとりした顔したんだ?」
【亘】
「なっ……何、言ってんだよ……ソウ……」
体温がやたらと上がって、肺がいつもよりもたくさん空気を欲する。
【萩山】
「ずっと、ずっと……好きだったのに」
裏庭を抜けて、校舎に入ると廊下を駆け抜けていく。
【萩山】
「…………」
【亘】
「ソウ、どこ行くんだよ」
【萩山】
「…………」
【亘】
「なあ、ソウ?」
【萩山】
「クソッ……クソッ……」
【亘】
「ソウ……?」
【萩山】
「何……してんだよ、俺はっ……」
【亘】
「なあ、ソウってば……どうしたんだよ」
ソウは下唇を噛んで、悔しそうな顔をしている。
オレの呼びかけも聞こえないようでただブツブツ何かを言いながら走り続けていた。
そんな様子のソウを見て、さっきまでとは違う、よく分からない不安が生まれてくる。
【亘】
(どうしたんだろう、様子が変だ)
思いつめたような瞳は、完全にどこか遠くを見ていた。
【亘】
「なあソウどこへ行くつもりだよ」
【萩山】
「……誰もいないところ」
【萩山】
「2人きりになれるところ……」
【亘】
「だったら、寮でいいんじゃ」
【萩山】
「ダメなんだよ! 誰も来ない、亘を独り占めできるとこじゃなきゃっ!」
【亘】
「え……?」
そのまま、屋上へと続く階段を駆け上がる。
屋上へ通じるドアは鍵がかかっていた。
けれど、そんなことお構いなしにソウはドアノブを蹴り上げてドアを無理やりこじ開けた。
【亘】
「何してんだよ!? なあ、ソウってば落ち着け!」
【萩山】
「落ち着けるわけないだろ。亘を、亘を……こんな目に遭わせといて」
【亘】
「ソウ……?」
キィ、と力なく開いたドアをくぐり、そのまま屋上へと出て行った。
……屋上まで出るとオレを奥まで追い詰めて、ガシャン、とフェンスを掴んで逃げられないようにした。
【亘】
「どうしたんだよソウ……」
【萩山】
「……ごめん、ごめんな、亘」
顔は怒りに満ちた表情をしているのに、声はすごく苦しそうだった。
【亘】
「何でソウが謝ってるんだ? 何も悪くないだろ」
【萩山】
「でも、俺のせいだ! 亘を守りきれなくて、危険な目に遭わせたのは俺だ……」
【亘】
「違う。違うってば、ソウのせいなんかじゃない」
【亘】
「ソウは何も悪くないだろ、勝手に自分を責めるなよ」
震えるソウの顔に、そっと手をのばす。
何だか今すぐに、何かが崩壊してしまいそうな。
そんな危険を感じたから。
【萩山】
「……臭い……」
ピクリとソウのネコ耳が動く。
【亘】
「匂い……?」
【萩山】
「臭いっ……はりねずみの、獣の臭いがするっ」
オレの手をガシッとつかんで鼻をひくひく動かしたかと思うと。
そのままオレの身体のあちこちの臭いを嗅ぎだした。
【萩山】
「くそっ……消さないと。亘は俺のものなんだからっ」
やたら頭をこすりつけてきたり、擦りむけた傷をくまなく舐めはじめた。
そして、首筋の噛まれた痕をペロリとひと舐めされたとき……。
【亘】
「んっ……」
小さな電流が走るみたいに、オレの身体がピク、ピクッと小刻みに震えた。
【萩山】
「…………亘、お前」
【亘】
「……ソウ? 何、すんだよ……」
【萩山】
「お前……さっきの奴にもそんな顔見せたの?」
【亘】
「えっ……!?」
ソウの目が鋭く細められて、きつく俺を睨んできた。
その目に見つめられると、身体の奥の方からぞわっとした震えが沸き起こってくる。
【萩山】
「お前、襲われて感じたのか……?」
【亘】
「は……?」
【萩山】
「上にのしかかられて、首筋噛まれて襲われたのに」
【萩山】
「何でお前、アイツのことさっき助けたんだ?」
【亘】
「助けたって……」
【萩山】
「俺がもう一発盛大な蹴りをお見舞いして、息の根止めようとしたの止めただろ」
【亘】
「息の根って……何言ってんだよ、ソウ。それはやりすぎだ」
【萩山】
「だから!!」
ガシャン!!
強くフェンスをつかんで、オレの身動きができないくらい間近に迫ってきた。
【萩山】
「お前を襲った奴なんか死んでも構わないだろ」
【萩山】
「なのになんで、かばうんだよ!」
【亘】
「どうしたんだよソウ、落ち着いて……んっ!」
間近に迫っていたソウの顔がさらに近づいて……。
その唇がオレの唇を激しくふさいだ。
【亘】
「ん、ん……」
口の中で生暖かくて、ざらざらしたものが口内をねっとりと動く。
頭の中がボーっとして理性が溶けてしまいそうになる。
【亘】
(オレ……ソウにキス……されてる……!?)
舌が絡め取られて、熱い吐息が漏れ出してしまう。
【亘】
「んっ……っは、んっ……う……」
【萩山】
「ずいぶんとイヤらしい顔してんだな」
オレの口の端と、ソウの口の端をつなぐ唾液の銀の糸がツーッと細くなってプツンと切れた。
【萩山】
「アイツにもこんな事されて、そんなうっとりした顔したんだ?」
【亘】
「なっ……何、言ってんだよ……ソウ……」
体温がやたらと上がって、肺がいつもよりもたくさん空気を欲する。
【萩山】
「ずっと、ずっと……好きだったのに」
