[本編] 萩山 ソウ 編
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【萩山】
「立てるか?」
【亘】
「うん……助けてくれてありがと、ソウ」
差し伸べられた手をつかむと、グイとオレを引っ張りあげた。
その手はすごく頼もしくて、力強い。
立ち上がって、すこし足がガクガクしている事に気付いた。
自分がものすごく怯えていた事を改めて実感する。
【男子生徒】
「ううっ……」
【亘】
「!?」
呻きと共にガサッという音が聞こえて、体を震わせて後ろを振り返った。
男はゴミの中に体を横たえたままだった。
【アラさん】
「まだアニマライズが解けてない!」
【アラさん】
「ここまで副作用が出続けるとは……こいつ、相当な常習者だったみたいだな」
【アラさん】
「……動物に、近くなり過ぎている」
【アラさん】
「ソウの副作用はすぐに消える。すぐにこの場から立ち去るんだ!」
アラさんが、今まで聞いたことのないような真剣な声で叫ぶ。
【萩山】
「走れるか?」
【亘】
「う、……うん」
足が震えたままだったけど、でもソウの手を握っていると震えがおさまってくる。
このまま、ソウに手を握っててもらえばきっと走れる。
そう感じてソウの手を強く握りなおした。
【萩山】
「じゃあ、逃げるぞ」
【亘】
「あ、ああっ」
握り直したオレの手を、ギュッと握り返してくれるソウ。
そのまま強い力で引っ張って、走り出した。
ボタンが飛んでしまったシャツを押さえて、ただとにかく手を引いてくれるソウに身を任せた。
オレとそんなに背丈は変わらないハズなのに。
でも、そのときのソウの背中はすごく大きく見えた。
前で走るソウを見て……この先二人なら大丈夫だと思った。
【亘】
(二人で協力したら怖くない!)
その時繋いだ手がやけに印象に残っていた。
寮に走り込んで、部屋に滑り込む。
部屋に入ってすぐにドアの鍵をかけた。
【亘】
「ハァー……」
【萩山】
「大丈夫か、亘?」
心配そうな目でオレをのぞきこんでくるソウ。
すでにaドロップの効能は消えたみたいで、いつものソウに戻っていた。
その顔を見ていると、緊張していた気持ちがスーッと解れていく。
【亘】
「ソウ……」
気が付けば、思わず吸い寄せられるように自分からソウに抱きついていた。
【萩山】
「亘!? 怖かったか?」
【亘】
「……うん」
子どもみたいにしがみつくオレを、ソウはそっと抱きしめて背中をトントンと優しく叩いてくる。
その優しい手つきに、今自分が何をしたのか気づいて少し恥ずかしくなってしまった。
でも、まだ全身が震えるのを止められない。
誰かの体温で、安心したかったのかもしれない……。
【萩山】
「悪い、かけつけるの遅くなって」
【亘】
「ううん、ありがとう。助けてくれて……」
【亘】
「オレ……オレ、ソウが来てくれなかったら」
ゾゾッと背中に悪寒が走る。
あそこでソウが駆けつけてくれなかったらオレは一体どうなってたんだろう。
震えるオレの身体を、ソウがギュッと抱きしめてくれた。
【萩山】
「なんで俺、お前のピンチのときに駆けつけるのおせーんだろ……」
【萩山】
「ホントにごめんな、亘」
【萩山】
「こんなことにならないように、お前の相棒になったのに」
【亘】
「えっ……?」
【亘】
(オレを守るために……?)
【萩山】
「aドロップはやっぱ危険だな。これからもあんな奴が現れるかと思うと気が抜けねえ」
キッと力強くソウがオレを見つめた。
【萩山】
「これからは、何があっても俺がお前を守るから」
【亘】
「ソウ……」
心臓が、ドキッと高鳴る。
ソウがものすごく頼もしく見えた。
【亘】
(……ソウってこんなかっこよかったっけ……?)
今までのソウは、どちらかというとイタズラ好きのやんちゃな弟、て感じだった。
オレがしっかりサポートしなきゃ、ていつも見守っていたのに。
【萩山】
「ああっ……ここ、血が出てる! 救急箱っ」
なのに今は、テキパキと救急箱を持って来て、オレの手当てをしてくれる。
いつも何かイタズラをして、怪我をしたソウを手当てするのはオレの役目だったのに。
【萩山】
「どうしたんだ亘? ボーっとして……まだ、怖いか?」
頭を撫でながら、優しい声と瞳をオレに向けてくれているこれは……誰だ?
ソウの事を意識すればするほど、胸がドキドキしてうるさい。
【萩山】
「亘?」
【亘】
「あ、いや……もう大丈夫だよ……」
【亘】
(このドキドキは、あれだよな……さっきまでの怖い体験をひきずってるだけだよな……)
【亘】
(とりあえず、いつも通りにしよう……)
【亘】
(そうすれば、たぶん元通りになるはず)
少し深呼吸をしてそう言い聞かせて自分を落ち着かせた。
【亘】
(男友だちにドキドキするなんて、おかしいよなオレ)
【亘】
(さっき男に襲われたりしたから……今のオレ、おかしくなってるんだきっと!)
ブンブンと頭を振って、気持ちを整理しようとした
【萩山】
「おい、本当に大丈夫か?」
【亘】
「う、うんっ……大丈夫だよ」
間近でのぞきこまれて、せっかく強引に抑えた鼓動が、また高まりそうになった。
【亘】
「ちょっと疲れたから、オレもう寝るな」
【萩山】
「1人で寝れるか? 落ち着かないなら俺が添い寝してやるよ」
【亘】
「は、はあっ!? 何言ってんだよ、別に大丈夫だから」
【萩山】
「でもお前の様子、変だし」
【亘】
「いやホントに、ホントに大丈夫だから……」
【萩山】
「本当か?」
【亘】
「うん、ホントに……大丈夫だよ」
ソウに向けて言いながら、自分にも言い聞かせていた。
そのうちに段々と鼓動は大人しくなってくれた。
【萩山】
「……なら、いんだけど」
ソウがハァ、と大きなため息をつく。
【亘】
(すっごく心配させちゃったんだ……悪いな)
【亘】
「あのさ、今日は本当に助けてくれてありがとな。今度、何かおごる」
【萩山】
「マジ?」
【萩山】
「じゃあさ、明日の放課後遊びに行こうぜ!」
【亘】
「いいよ」
いつもの無邪気なソウの笑顔を見て、気持ちが落ち着く。
【亘】
(いつものソウだ)
【亘】
(はぁー……やっぱ、さっきやたらソウがかっこよく見えたのは気のせい……だよな?)
【萩山】
「久しぶりにゲーセン行こうぜ! ゲームやりたい、オレ」
【亘】
「いいね、行こう!」
【萩山】
「やった!」
なんだかいろいろありすぎた1日だったけど……。
たぶん明日になれば、全部元通りになる。
ソウに対する気持ちも、元に戻るはずだ。
【亘】
(できれば平穏な日常も戻って来てくれるといいんだけど……)
その願いが叶うかどうかは―
この先知ることとなる……
「立てるか?」
【亘】
「うん……助けてくれてありがと、ソウ」
差し伸べられた手をつかむと、グイとオレを引っ張りあげた。
その手はすごく頼もしくて、力強い。
立ち上がって、すこし足がガクガクしている事に気付いた。
自分がものすごく怯えていた事を改めて実感する。
【男子生徒】
「ううっ……」
【亘】
「!?」
呻きと共にガサッという音が聞こえて、体を震わせて後ろを振り返った。
男はゴミの中に体を横たえたままだった。
【アラさん】
「まだアニマライズが解けてない!」
【アラさん】
「ここまで副作用が出続けるとは……こいつ、相当な常習者だったみたいだな」
【アラさん】
「……動物に、近くなり過ぎている」
【アラさん】
「ソウの副作用はすぐに消える。すぐにこの場から立ち去るんだ!」
アラさんが、今まで聞いたことのないような真剣な声で叫ぶ。
【萩山】
「走れるか?」
【亘】
「う、……うん」
足が震えたままだったけど、でもソウの手を握っていると震えがおさまってくる。
このまま、ソウに手を握っててもらえばきっと走れる。
そう感じてソウの手を強く握りなおした。
【萩山】
「じゃあ、逃げるぞ」
【亘】
「あ、ああっ」
握り直したオレの手を、ギュッと握り返してくれるソウ。
そのまま強い力で引っ張って、走り出した。
ボタンが飛んでしまったシャツを押さえて、ただとにかく手を引いてくれるソウに身を任せた。
オレとそんなに背丈は変わらないハズなのに。
でも、そのときのソウの背中はすごく大きく見えた。
前で走るソウを見て……この先二人なら大丈夫だと思った。
【亘】
(二人で協力したら怖くない!)
その時繋いだ手がやけに印象に残っていた。
寮に走り込んで、部屋に滑り込む。
部屋に入ってすぐにドアの鍵をかけた。
【亘】
「ハァー……」
【萩山】
「大丈夫か、亘?」
心配そうな目でオレをのぞきこんでくるソウ。
すでにaドロップの効能は消えたみたいで、いつものソウに戻っていた。
その顔を見ていると、緊張していた気持ちがスーッと解れていく。
【亘】
「ソウ……」
気が付けば、思わず吸い寄せられるように自分からソウに抱きついていた。
【萩山】
「亘!? 怖かったか?」
【亘】
「……うん」
子どもみたいにしがみつくオレを、ソウはそっと抱きしめて背中をトントンと優しく叩いてくる。
その優しい手つきに、今自分が何をしたのか気づいて少し恥ずかしくなってしまった。
でも、まだ全身が震えるのを止められない。
誰かの体温で、安心したかったのかもしれない……。
【萩山】
「悪い、かけつけるの遅くなって」
【亘】
「ううん、ありがとう。助けてくれて……」
【亘】
「オレ……オレ、ソウが来てくれなかったら」
ゾゾッと背中に悪寒が走る。
あそこでソウが駆けつけてくれなかったらオレは一体どうなってたんだろう。
震えるオレの身体を、ソウがギュッと抱きしめてくれた。
【萩山】
「なんで俺、お前のピンチのときに駆けつけるのおせーんだろ……」
【萩山】
「ホントにごめんな、亘」
【萩山】
「こんなことにならないように、お前の相棒になったのに」
【亘】
「えっ……?」
【亘】
(オレを守るために……?)
【萩山】
「aドロップはやっぱ危険だな。これからもあんな奴が現れるかと思うと気が抜けねえ」
キッと力強くソウがオレを見つめた。
【萩山】
「これからは、何があっても俺がお前を守るから」
【亘】
「ソウ……」
心臓が、ドキッと高鳴る。
ソウがものすごく頼もしく見えた。
【亘】
(……ソウってこんなかっこよかったっけ……?)
今までのソウは、どちらかというとイタズラ好きのやんちゃな弟、て感じだった。
オレがしっかりサポートしなきゃ、ていつも見守っていたのに。
【萩山】
「ああっ……ここ、血が出てる! 救急箱っ」
なのに今は、テキパキと救急箱を持って来て、オレの手当てをしてくれる。
いつも何かイタズラをして、怪我をしたソウを手当てするのはオレの役目だったのに。
【萩山】
「どうしたんだ亘? ボーっとして……まだ、怖いか?」
頭を撫でながら、優しい声と瞳をオレに向けてくれているこれは……誰だ?
ソウの事を意識すればするほど、胸がドキドキしてうるさい。
【萩山】
「亘?」
【亘】
「あ、いや……もう大丈夫だよ……」
【亘】
(このドキドキは、あれだよな……さっきまでの怖い体験をひきずってるだけだよな……)
【亘】
(とりあえず、いつも通りにしよう……)
【亘】
(そうすれば、たぶん元通りになるはず)
少し深呼吸をしてそう言い聞かせて自分を落ち着かせた。
【亘】
(男友だちにドキドキするなんて、おかしいよなオレ)
【亘】
(さっき男に襲われたりしたから……今のオレ、おかしくなってるんだきっと!)
ブンブンと頭を振って、気持ちを整理しようとした
【萩山】
「おい、本当に大丈夫か?」
【亘】
「う、うんっ……大丈夫だよ」
間近でのぞきこまれて、せっかく強引に抑えた鼓動が、また高まりそうになった。
【亘】
「ちょっと疲れたから、オレもう寝るな」
【萩山】
「1人で寝れるか? 落ち着かないなら俺が添い寝してやるよ」
【亘】
「は、はあっ!? 何言ってんだよ、別に大丈夫だから」
【萩山】
「でもお前の様子、変だし」
【亘】
「いやホントに、ホントに大丈夫だから……」
【萩山】
「本当か?」
【亘】
「うん、ホントに……大丈夫だよ」
ソウに向けて言いながら、自分にも言い聞かせていた。
そのうちに段々と鼓動は大人しくなってくれた。
【萩山】
「……なら、いんだけど」
ソウがハァ、と大きなため息をつく。
【亘】
(すっごく心配させちゃったんだ……悪いな)
【亘】
「あのさ、今日は本当に助けてくれてありがとな。今度、何かおごる」
【萩山】
「マジ?」
【萩山】
「じゃあさ、明日の放課後遊びに行こうぜ!」
【亘】
「いいよ」
いつもの無邪気なソウの笑顔を見て、気持ちが落ち着く。
【亘】
(いつものソウだ)
【亘】
(はぁー……やっぱ、さっきやたらソウがかっこよく見えたのは気のせい……だよな?)
【萩山】
「久しぶりにゲーセン行こうぜ! ゲームやりたい、オレ」
【亘】
「いいね、行こう!」
【萩山】
「やった!」
なんだかいろいろありすぎた1日だったけど……。
たぶん明日になれば、全部元通りになる。
ソウに対する気持ちも、元に戻るはずだ。
【亘】
(できれば平穏な日常も戻って来てくれるといいんだけど……)
その願いが叶うかどうかは―
この先知ることとなる……
