[本編] 萩山 ソウ 編
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【亘】
「郁哉が気にしてたぞ、ソウのこと」
【萩山】
「ふーん」
【亘】
「なあ、どうしたんだよ。何怒ってるの?」
【萩山】
「…………」
何でソウが不機嫌なのか原因がちっとも分からなくて。
オレがきょとんとした顔で見上げていると、あからさまに大きなため息をついて。
ネコみたいな軽い身のこなしで給水塔から降りてきた。
【萩山】
「オレがなんで怒ってるか知りたい?」
そう言いながら、オレに迫ってきた。
なんだか妙な迫力があって、それに気圧されて後ずさりしてしまう。
【萩山】
「オレの事が気になるのか?」
【亘】
「え……」
【亘】
「気になるに決まってるだろ」
【萩山】
「なんで、気になるんだよ?」
いつの間にか、オレはフェンス間際まで追い詰められていた。
【萩山】
「お前はオレの事どう思ってるわけ?」
【亘】
「ど、どうって……」
【亘】
「そりゃ……友だち、だろ」
そう答えると、いきなり激しくフェンスをつかんで、ガシャン、という音を立てた。
その音の大きさに、オレはビクリと身体を震わせてしまう。
迫ってくるソウの顔も、なんだか迫力があるし。
【萩山】
「俺も友だち、郁哉も友だち……同じなのかよ?」
【亘】
「それは……そうだろ……?」
郁哉もソウも小学校からの大事な友だちだ。
それに優劣なんてつけられない……。
【アラさん】
「おお、男同士のすれ違い? 固い絆で結ばれたはずの相棒同士の中に亀裂が?」
【アラさん】
「これは堅いせんべいと熱いお茶が欲しくなる見所シーンだな!」
【萩山】
「うるさい」
【アラさん】
「ひでぶっ!」
空気も読まずに出てきたアラさんが、ソウになぎ払われて床に顔面着地した。
【亘】
「アラさん! 大丈夫!?」
【萩山】
「いいから! 俺を見ろよ!」
【亘】
「っ!!」
ガシャン、とソウがフェンスをつかんで音を立てる。
オレはフェンスとソウの間に挟まれた状態のまま……。
足の力が抜けて、ずるずると床にへたりこむ。
座り込んだオレにおおいかぶさるように、迫ってくるソウの顔をただジッと見みつめるしかできなかった。
だってオレには、ソウが一体何を言おうとしてるのか全然理解できなかったから。
【萩山】
「亘のその鈍いとことかさ、可愛いとか思ったりするけど」
【萩山】
「あんま酷いとさすがに俺だって傷つくし」
【萩山】
「イラつくんだよね」
苛立ちのこもった声に、ビクリとする。
今まで冗談でからかってきたり、ささいな事で怒ったりする事はあったけど。
こんな風に静かに迫ってくるのは初めてだ。
【亘】
(オレ、一体何したんだ?)
心当たりが見当たらなくて、ただただソウを見つめてることしかできない。
【萩山】
「俺がどう思ってるのか当ててみて」
【亘】
「え……」
まっすぐとオレをみつめてくる瞳。
怖いと感じながらも目をそらさずに、ビクビクしながら見つめた。
【萩山】
「あー……そんな目で見るなよ」
【萩山】
「もういっそ、滅茶苦茶にしてやろうか?」
ソウの口端が吊りあがった。
口元は笑みを浮かべているのに、その目は見たこともないぐらい怒っていた。
【亘】
(こんなにソウが怒っているところ、見たことない……)
ソウがオレに対して何を思ってるのか必死に頭を働かせた。
でも……わからない。
思わず声が震えるのを止められなかった。
【亘】
「……わ、わかんないって」
【萩山】
「…………」
【亘】
「っ、…………」
しばらく、ソウと見つめ合っていた。
遠くでかすかに体育祭の音が聞こえる。
でも、オレとソウしかいない屋上は怖いくらい静かだ。
だんだんと、怖さよりも自分の情けなさを感じる。
自分に対して不満を持ってるのに気づけないなんて…
【亘】
(オレって、最低だ……)
【亘】
(……これで、何で怒ってるの?なんて聞いたり…)
【亘】
(なんで怒ってるのもわからないのにとりあえず謝ったりなんてしたら…)
【亘】
(もっと最低になる……)
【亘】
「なあ、ソウ……」
【萩山】
「なに?」
【亘】
「まだソウがオレの何に対して怒ってるかわかんないけど……」
【亘】
「でも、きっとオレの態度とかに問題があったんだよな……?」
【萩山】
「…………」
【亘】
「なんで、とかは聞かない。自分でちゃんと考えてみるから」
【亘】
「それでもわかってなかったら、殴ってから教えてよ」
その返事を聞いて、ソウは肩を落とした。
【萩山】
「っ……ハァー……」
【萩山】
「……クソ」
【亘】
「ソウ……?」
さっきまで怒っていた顔に、少し切なそうな表情が混じっている。
オレはその顔が気になって……思わず手をのばしていた。
【萩山】
「!?」
【亘】
「ほかにも、何か悩み事とかあるならはっきり言ってくれよ」
【亘】
「ソウが悲しんだりしてるところ、見たくないからさ」
【亘】
「オレはオレで、鈍いとこなんとかしなくちゃな……」
ずっと一緒にいたのに、ソウと郁哉が同じ人を好きだって事に気づいてなかったし。
もしかしたらずっと何か悩みを抱えてたのかもしれない。
【亘】
(こんなんじゃ友だち失格かも……それで、ソウは怒ってるのかもしれないな)
そばにいる友だちの悩みも気づかない奴に、『友だち』とか言われて嫌になってるのかも。
【萩山】
「お前のいうその友だちって……」
【萩山】
「バカなこと言い合って、ふざけて笑い合って……とかそんなん?」
【亘】
「うん、今までどおりの付き合いでいたいよ」
【亘】
「今までどおりに3人で……」
【萩山】
「……俺はイヤだ」
【萩山】
「イヤなんだよ!」
【亘】
「え……?」
悲痛なソウの叫びが、屋上に響き渡った。
「郁哉が気にしてたぞ、ソウのこと」
【萩山】
「ふーん」
【亘】
「なあ、どうしたんだよ。何怒ってるの?」
【萩山】
「…………」
何でソウが不機嫌なのか原因がちっとも分からなくて。
オレがきょとんとした顔で見上げていると、あからさまに大きなため息をついて。
ネコみたいな軽い身のこなしで給水塔から降りてきた。
【萩山】
「オレがなんで怒ってるか知りたい?」
そう言いながら、オレに迫ってきた。
なんだか妙な迫力があって、それに気圧されて後ずさりしてしまう。
【萩山】
「オレの事が気になるのか?」
【亘】
「え……」
【亘】
「気になるに決まってるだろ」
【萩山】
「なんで、気になるんだよ?」
いつの間にか、オレはフェンス間際まで追い詰められていた。
【萩山】
「お前はオレの事どう思ってるわけ?」
【亘】
「ど、どうって……」
【亘】
「そりゃ……友だち、だろ」
そう答えると、いきなり激しくフェンスをつかんで、ガシャン、という音を立てた。
その音の大きさに、オレはビクリと身体を震わせてしまう。
迫ってくるソウの顔も、なんだか迫力があるし。
【萩山】
「俺も友だち、郁哉も友だち……同じなのかよ?」
【亘】
「それは……そうだろ……?」
郁哉もソウも小学校からの大事な友だちだ。
それに優劣なんてつけられない……。
【アラさん】
「おお、男同士のすれ違い? 固い絆で結ばれたはずの相棒同士の中に亀裂が?」
【アラさん】
「これは堅いせんべいと熱いお茶が欲しくなる見所シーンだな!」
【萩山】
「うるさい」
【アラさん】
「ひでぶっ!」
空気も読まずに出てきたアラさんが、ソウになぎ払われて床に顔面着地した。
【亘】
「アラさん! 大丈夫!?」
【萩山】
「いいから! 俺を見ろよ!」
【亘】
「っ!!」
ガシャン、とソウがフェンスをつかんで音を立てる。
オレはフェンスとソウの間に挟まれた状態のまま……。
足の力が抜けて、ずるずると床にへたりこむ。
座り込んだオレにおおいかぶさるように、迫ってくるソウの顔をただジッと見みつめるしかできなかった。
だってオレには、ソウが一体何を言おうとしてるのか全然理解できなかったから。
【萩山】
「亘のその鈍いとことかさ、可愛いとか思ったりするけど」
【萩山】
「あんま酷いとさすがに俺だって傷つくし」
【萩山】
「イラつくんだよね」
苛立ちのこもった声に、ビクリとする。
今まで冗談でからかってきたり、ささいな事で怒ったりする事はあったけど。
こんな風に静かに迫ってくるのは初めてだ。
【亘】
(オレ、一体何したんだ?)
心当たりが見当たらなくて、ただただソウを見つめてることしかできない。
【萩山】
「俺がどう思ってるのか当ててみて」
【亘】
「え……」
まっすぐとオレをみつめてくる瞳。
怖いと感じながらも目をそらさずに、ビクビクしながら見つめた。
【萩山】
「あー……そんな目で見るなよ」
【萩山】
「もういっそ、滅茶苦茶にしてやろうか?」
ソウの口端が吊りあがった。
口元は笑みを浮かべているのに、その目は見たこともないぐらい怒っていた。
【亘】
(こんなにソウが怒っているところ、見たことない……)
ソウがオレに対して何を思ってるのか必死に頭を働かせた。
でも……わからない。
思わず声が震えるのを止められなかった。
【亘】
「……わ、わかんないって」
【萩山】
「…………」
【亘】
「っ、…………」
しばらく、ソウと見つめ合っていた。
遠くでかすかに体育祭の音が聞こえる。
でも、オレとソウしかいない屋上は怖いくらい静かだ。
だんだんと、怖さよりも自分の情けなさを感じる。
自分に対して不満を持ってるのに気づけないなんて…
【亘】
(オレって、最低だ……)
【亘】
(……これで、何で怒ってるの?なんて聞いたり…)
【亘】
(なんで怒ってるのもわからないのにとりあえず謝ったりなんてしたら…)
【亘】
(もっと最低になる……)
【亘】
「なあ、ソウ……」
【萩山】
「なに?」
【亘】
「まだソウがオレの何に対して怒ってるかわかんないけど……」
【亘】
「でも、きっとオレの態度とかに問題があったんだよな……?」
【萩山】
「…………」
【亘】
「なんで、とかは聞かない。自分でちゃんと考えてみるから」
【亘】
「それでもわかってなかったら、殴ってから教えてよ」
その返事を聞いて、ソウは肩を落とした。
【萩山】
「っ……ハァー……」
【萩山】
「……クソ」
【亘】
「ソウ……?」
さっきまで怒っていた顔に、少し切なそうな表情が混じっている。
オレはその顔が気になって……思わず手をのばしていた。
【萩山】
「!?」
【亘】
「ほかにも、何か悩み事とかあるならはっきり言ってくれよ」
【亘】
「ソウが悲しんだりしてるところ、見たくないからさ」
【亘】
「オレはオレで、鈍いとこなんとかしなくちゃな……」
ずっと一緒にいたのに、ソウと郁哉が同じ人を好きだって事に気づいてなかったし。
もしかしたらずっと何か悩みを抱えてたのかもしれない。
【亘】
(こんなんじゃ友だち失格かも……それで、ソウは怒ってるのかもしれないな)
そばにいる友だちの悩みも気づかない奴に、『友だち』とか言われて嫌になってるのかも。
【萩山】
「お前のいうその友だちって……」
【萩山】
「バカなこと言い合って、ふざけて笑い合って……とかそんなん?」
【亘】
「うん、今までどおりの付き合いでいたいよ」
【亘】
「今までどおりに3人で……」
【萩山】
「……俺はイヤだ」
【萩山】
「イヤなんだよ!」
【亘】
「え……?」
悲痛なソウの叫びが、屋上に響き渡った。
